今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

「ムー一族」がエジプトに

2020年06月30日 | ドラマレビュー・新着ドラマの話題
 

 BS12でドラマ「ムー一族」の再放送をやってます。毎週月曜19時から2話ずつなので、元々9か月くらいやってたドラマが4か月くらいで終わるのでしょう。4月から始まったので8月まででしょうか。

 元々その時間帯に「ムー」の再放送をやってて、その時は19時に家にいることはなかったので滅多に見なかったのですが、「ムー一族」が始まったのは在宅ワーク中。開始時間には確実に家にいるということで、なんとなく見続けることとに。

 それで、また通常出勤になった今は毎週2話ずつ放送する回の2話目だけ見るという感じになってます。ただし基本的に夜はNHK見てるので、なんとなく「家族に乾杯」を見てたら、「あ、ムー一族やってるわ」と思い出して途中から見たり。

 その「ムー一族」なのですが、昨夜の第26話はなんとエジプトロケ。なぜエジプトか、というのはこちらの番組サイトを見ていただくとわかります。

 このドラマの舞台「宇崎家」の長男拓郎(郷ひろみ)は、一橋大学合格を目指して浪人中なのですが、昨日のエジプトロケでは偶然カイロ大学を訪ねて「ここでもいいかなぁ」と。そしてドラマの最後はカイロ大学の入学願書のアップで終了。

 そんなにちょくちょくエジプトでロケをやるわけはないので、この話はここで終わりでしょうが、今が旬のカイロ大学が出てくるあたり、このドラマは何か持ってますね。…って、旬は過ぎてますか。

 いずれにしても、私の場合はいまだにこのドラマが面白いかどうかわからないので、とにかく昭和53年当時の空気を吸いたくて見てるような次第。ちなみに今回の日吉ミミの歌の伴奏は立教大学のサークルでした。ドラムやスチールギターも入った編成でしたが、学生さんでもお上手ですね。とはいえ、当時の大学生というとその時中学生だった私よりはかなり年上ですが。

 とにかくそういうドラマをやってます。BSデジタル放送でこの手の再放送は珍しいと思うので、興味がある方は是非ご覧ください。いい加減韓国ドラマと通販番組ばっかりやる状況は変えていただきたいと思う次第です。

私の好きな大村雅朗作品

2020年06月29日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話
 

 昨日はBS日テレで、作編曲家大村雅朗さんの特番「風の譜~福岡が生んだ伝説の編曲家 大村雅朗~」が放送され大きな話題となりました。が、そこは全国放送とはいえBS、やはり地上波での再放送を目指してもっともっと騒ぐべきだと思っているものです。何より今日は大村さんの命日ですし。

 大村雅朗さんは、編曲家としての業績が大きいのですが、作曲もされていました。作曲した作品としては、松田聖子さんの「SWEET MEMORIES」が一番のヒットでしょうが、編曲作品としては数え上げたらきりがありません。そこで、私が特に好きな曲を挙げてみましょう。

 私が大村さんの名前を初めて意識したのは1980年の春ごろ、石川ひとみさんの1stアルバム「くるみ割り人形」にて。一番驚いたのは「サムシング・フォーリン・ダウン」という曲で、これはイントロの出だしからして、ストリングスの華麗なメロディで始まり、途中からリズムが変わってフレンチポップス風になるなんともおしゃれなアレンジ。で、「このアレンジャーは誰?」となったわけですが、当時は「まさお? まさろう?」と思ってたくらいで、どういう人かわからずとにかく名前だけは頭に刻みました。

 その曲をはじめ、特に好きな曲は以下の通りです。

石川ひとみ「サムシング・フォーリン・ダウン」「ひとりぼっちのサーカス」「思いがけない序章」
岩崎良美「朝の手紙」「愛はどこに行ったの」「レイン」
石坂智子「ありがとう」
渡辺美里「My Revolution」
太田裕美「青空の翳り」「満月の夜、君んちへ行ったよ」
八神純子「ポーラスター」
松原みき「ニートな午後三時」
原田知世「どうしてますか」「早春物語」

 石川ひとみさんは、ヒット曲の「くるみ割り人形」をはじめ1stアルバムは全10曲中8曲のアレンジを担当し、ほぼアルバムを全部手掛けたような形。2ndアルバムも6曲で編曲を担当し、2曲は作曲もしてるということで関わりは大きく、好きなアレンジ曲は多いのですが特に好きなものとして上記3曲をチョイス。

 岩崎良美さんは、アルバム「心のアトリエ」を半分くらい、「唇に夢の跡」「Save Me」で8割方編曲を担当してます。あらためて調べてみたら、「朝の手紙」は作曲も大村さんですね。よしりんは一度コンサートに行ったのですが、ラストの方だったかアンコールだったかこの曲で大変盛り上がり、ある意味石川ひとみさんの「らぶ・とりーとめんと」のような位置づけではないかと思ったり。「愛はどこに行ったの」は、ミュージシャンのクレジットを見たらギターの松原さんとストリングスしか書いてなくて、他は全部打ち込み。当時打ち込みと生のストリングスで曲ができるとは知らなかったので、なんか凄く不思議で印象の強い曲です。そういわれてみると打ち込みのドラムなんですね。しかし素敵です。

 石坂智子さんは、私は同郷で年も1歳しか違わないので、応援したくなり当時つい1stアルバムを買ってしまいました。それが10曲全部大村さんの編曲。それもあって私は大村さんの名前は嫌というほど覚えたのでしょう。彼女のセカンドシングルは「デジタルナイトララバイ」で、1stアルバムも「デジタルレディー」というタイトルなのですが、曲調は一切テクノではなくどちらかというと叙情派というかフォーク・ニューミュージック系でした。好きな曲は多いのですが、ここはデビュー曲の「ありがとう」と。

 渡辺美里さんに至っては、2ndアルバムの「Lovin' you」は2枚組でこれが全部大村さんの編曲。ここでも好きな曲があり過ぎますが、やはり「My Revolution」が忘れられません。私は新しいオーディオ装置を入手した時には必ずこの曲でサウンドチェックして、アンプ買えたりスピーカー買ったりしたときは、あのイントロがどんな感じで響くのかを試してます。(って、今に至るまで高級な機材は買ってませんが…)

 あとは上記の曲もそうですし、松田聖子さんなら「チェリーブラッサム」「夏の扉」「時間の国アリス」とか印象強いですし、河合奈保子さんなら「スマイル・フォー・ミー」はアイドルポップスとしてはワクワクするようなアレンジが流石です。

 BSの番組は全国放送とはいえ、いかに見られないというか見ない人が多いかというのは過去の様々な経験で思い知っているので、次は是非地上波でと最後にもう一度念押し。日テレのサイトに感想と要望を書いた方がいいでしょうね。よし、やったる。

「北の国から」終わりましたが

2020年06月28日 | ドラマレビュー・新着ドラマの話題
 日本映画専門チャンネルで1月放送していた「北の国から」が、本日最終回でした。最終回は半分以上回想シーンだったので、実質先週で終わっていたようなものですが、「丸太小屋ができて終わりでは?」と予想していた私の勘はバッチリ。とはいえ、なにしろ39年前のドラマなので、今更どうだとは言えません。

 初回放送当時は、評判も視聴率も今一つだったと聞いておりますが、確かにセリフが聞き取りにくい部分がちょくちょくあって、まだ家庭用ビデオがそれほど普及していなかった事を考えると「なんか、イライラする」という声もあったことでしょう。田中邦衛と竹下景子が子供たちに聞かれないように小声で会話するシーンとか、ボソッとつぶやくシーンとか。

 まぁそれでも、個性的な登場人物と子供たちの成長と富良野の自然と、見どころは多いです。連続ドラマのように毎週1本ずつのペースで見たので、ドラマにもスムーズに感情移入出来て私は楽しんで見られました。「で、結局どうなったんだ?」という極端なストーリーの流れはありませんが、そこはそれ、倉本聰作品ですし。

 何しろ初めて見るので、人間関係の細かいところがよくわかってない部分もあったのですが、Wikipediaの人物紹介を見るとずっと先の事まで書いてあるので、そこは避けてました。で、連続ドラマ版を見終わったのでようやくチェックしたら、20年くらい後のスペシャル版でその人がどうなってるかまで書いてあるので、「あ、しまった」と。来月は'83冬と'84夏が放送されるのですが。

 とにかく、今回勉強になったのは「世間一般で披露されている田中邦衛の物まねと称するものは、すべて誇張しすぎである」ということです。まぁ物まねなんてそんなもんですか。とはいえ、あんなにためを効かせたしゃべり方はしていないと思われ。そこまで口をとんがらせてないとも思われ。←結局、影響受け過ぎと思われ…。

オリーブの首飾りとかイージーリスニングとか

2020年06月27日 | 日記・雑記・ただの戯言
「チコちゃんに叱られる」にて「なぜ手品のBGMは『オリーブの首飾り』なのか?」という話題をやってました。結論として、マジシャンの松旭斎すみえさんが使い始めたのが受けたからということだったのですが、当の本人はバラエティーなどで広く使われたことで、この曲がかかると会場に笑いが起こるようになって使いにくくなったとか。

 今回の番組で知ったのですが、ポールモーリアによる「オリーブの首飾り」はカバー曲だったのですね。これもカバーの方が有名になって、すっかりポールモーリアのオリジナルのように思われています。

 この曲くらい広く知られると、これをネタに使う人も当然います。20年ほど前に全日本キックボクシングのヘビー級チャンピオンだった力王選手は、入場テーマ曲にこれを使って大受けしたことがあるそうです。本人としては、パワーだけじゃなくてマジックのような奇抜なテクニックで勝負するというアピールだったのかもしれません。ただ、この人は怪我でしばらくお休みした後の復帰戦では、小柳ルミ子の「お久しぶりね」で登場したこともあるそうで、まぁそういう人だったのでしょう。

 格闘家で言うと、海外の人で「強いのだけどバカボンに似てる」という評判の人がいました。で、あるときの入場テーマ曲があの天才バカボンの主題歌だったので、本人は緊張しつつ真面目に歩いてきたのですが、観客の大部分は「お前、騙されてるぞ」と思ってたとか。名前忘れちゃったけど、ヨーロッパの方面の人だったような…。

 私が格闘家としてデビューしたなら、入場曲は尾崎亜美師匠の「Know-how」か、甲斐バンドの「ランデヴー」でお願いします。イントロが勢いあってかっこいい曲がいいです。ただし、体は固いし腱鞘炎持ちなので今から格闘技を始める予定はありません。

 ところで、ポールモーリアといえばイージーリスニングの大家ですが、「イージー」とはいいつつ、オーケストラサウンドは実際聞きごたえあったりします。他にはパーシーフェイスとかカラベリときらめくストリングスとかも流行りましたが、それぞれパロディがあって「ポーカー・フェイスオーケストラ」とか「カラベリときらめくクリ…(以下自粛)」とかいうネタが天才秀才バカであったような。

 かのアホの坂田師匠は、ポールモーリアを歌手だと思ってたらしく、弟子に「ポールモーリアが流行ってるらしいからレコード買うて来い」と言って、実際に聞いてみたら「アホ、お前これカラオケやないか!」と怒ったとか。さすがです。「坂田と言わず『アホ』と呼んで下さい」というだけありまして、大御所になってもその姿勢は尊敬に値します。いや、本当に。

続々・インドへの道(完)

2020年06月26日 | 日記・雑記・ただの戯言
 

 「マハーバーラタ」と「ラーマーヤナ」を読んでインドを極めようと思って始めた企画ですが、結果として「マハーバーラタ」は断念、「ラーマーヤナ」は少年少女向け童話風の物語りにて読了しました。

 「ラーマーヤナ」は、話としては面白いですね。私が読んだのは画像の通り第三文明社 レグルス文庫版で凄く読みやすくなってます。これまでインドというと、「メタルインドカレー」か「インドアテニス」しか知らなかったのですが(まだ言うか)、もうこれでインドの神様の事は全部理解しました。(なのか?)

 今回読んだのは河田清史先生による本なのですが、あとがきを読むと凄く勉強になります。インドの古典叙事詩は「マハーバーラタ」と「ラーマーヤナ」がありますが、「マハーバーラタ」は「ラーマーヤナ」より二倍も長い物語で、古代インドのさまざまな神話や説話、哲学、法典、政治、経済のことまでふくまれてるので冗長な部分が少なくないとか。

 それに比べて「ラーマーヤナ」は、インド古代の「ラーマ」というひとりの英雄の叙事詩なので文学作品としてはすっきりとした純粋な物語りになっているそうです。

 しかし「ラーマーヤナ」は、たしかなことはわかりませんがその話の基は紀元前十世紀までさかのぼると言われています。そうなると、「中華三昧」の「中国四千年の味の歴史」というどころではありません。ラーメンとインドカレーの勝負では、カレーの圧勝でしょう。(なのか?)

 そしてこの河田先生がおっしゃるには、「私たち日本人が『東洋的(オリエンタル)』というときの考え方は、『中国的』ということをもとにしていますが、アジアはもっと古く広いのです。インドの文化も、この『東洋的』ということに入れないことには、ほんとうのアジアを考えたことにはなりません。してみると、これまでの『東洋的』という考え方は、ここらで変えなければならない時代がきたように思われます。」とのことです。

 これを読んでガツンと頭を殴られたような気がしました。日本の大陸からの文化の影響というと、どうしても中国的なものしか意識しなかったのですが、インドの方が古くて広いということはありそうです。しかも、アジアより遠いギリシャ神話とかはちょくちょく目にしますが、インド神話は認識がなさすぎるのではないかと。

 そして、河田先生がこのあとがきを書いたのは昭和46年6月のことです。私は小2でした。当時この「ラーマーヤナ」を読んでいれば、もっとインド文化そのものに関心を持ったかもしれません。私だけでなく、日本人全体がその頃からインドに目を向けていれば、今の中国との付き合い方も変わったかもしれませんね。

 ということで、これからはやはりラーメンよりカレーだなぁと思いました。(←偏見) なお、「プリンプリン物語」を見て「ラーマーヤナ」をモチーフにしているといいだした人は尊敬します。私はそこまでは思わないなぁ。とはいえ、せめてこの少年少女向けの「ラーマーヤナ」は大人の教養として読んでおくべきだと思ったのでした。いや、異文化の理解ということでは勉強になりました。まだまだ知らない世界は多いです。

久米宏 対 伊集院光 直接対決の第一弾

2020年06月25日 | ラジオ番組の話題
 TBSラジオ「伊集院光とらじおと」に、久米宏さんがゲスト出演しました。久米さんといえば、2006年から続けていた「久米宏 ラジオなんですけど」が今月いっぱいで終了することを突如発表し、この土曜日がその最終回。「一体なぜ急にやめるのか?」というリスナーの疑問を、伊集院さんがすべて直球でぶつけるという対談でした。

 伊集院さんが何を聞いたのか、久米さんがどう答えたかというのは、ここで文字起こしするのも野暮なので、興味のある方は是非Radikoのタイムフリーでお聞き下さい。多分ネットのニュースでも話題になると思いますが、これはどういう風にしゃべってたかというのを聞かないと、雰囲気はまったくわからないと思われ。

 ところで、私にとって久米さんというと、「ぴったし カン・カン」「ザ・ベストテン」「久米宏のTVスクランブル」などの印象が強く、テレビにどっぷりの人だと思ってたのですが、TBSラジオの土曜ワイドを15年もやってたんですね。しかも、ベストテンをやってた頃も、フリーになってからも、「ニュースステーション」を始めるまでそのまま続けてたそうですし。

 「ニュースステーション」の開始が1985年10月ですが、私は長年テレ朝系が見られない地区が長かったので、あまりそこでの記憶はなく…。

 「ぴったし カン・カン」で見てた頃は、こんなに面白くておしゃべりも上手い人がいるのだろうかと思ったもので、相当人気ありました。うちの母も当時、アナウンサーでは久米さんが一番いいと言ってたら、父が「いや、マンガのアナウンサーも面白いぞ」(「お笑いマンガ道場」の柏村武昭さんのこと)と言ったのですが、母は「いやいや」と一蹴。特に主婦には人気があったのでしょう。

 ただ、そういう程度の認識なので私は久米さんについては掴みどころがない人というか、いきなり「ニュースステーション」始めた時も何を考えてるのかわからなかったし、今のラジオ始めたのもわからなかったし、それをやめることについても「あ、そう」という感じではあります。

 それでもラジオの世界の大物が直接対決するというと、今日は何よりもそこに漂う空気感が面白かったです。今回はその第一弾だったわけですが、第二弾はというと、土曜日の久米さんの番組の最終回ゲストが伊集院さんなんですって。今度は久米さんが伊集院さんをあれこれ攻める(?)わけですから、そちらも注目です。聞かねば。

今年こそはボサノバを、と思っているものですが

2020年06月24日 | ギターと楽器のこと
 

 夏になると毎年「ボサノバを!」と言ってますが、今年は違います。なにしろ9月の仙台もないし、そもそもバンドのリハも予定が立ってないので、普段やらない曲を練習するには絶好のチャンスと。

 老後の楽しみとしてボサノバの弾き語りができればいいなと思うとともに、どっかのセッション会に行ってもボサノバの有名曲が弾ければサックスやピアノの人と一緒に演奏できるかもと。

 今のところは「ソ・ダンソ・サンバ」という曲を、ごく簡単なコードで弾くだけのレパートリーしかないのですが、まずはマスターしたいのが「イパネマの娘」。これは有名曲だし英語の歌詞もあるので、ポルトガル語よりはハードルが低いだろうと。

 あとは、自分で歌うわけではないのですが小野リサさんの「クレア」という曲が凄く好きで、楽譜持ってるのですが過去に何回かチャレンジしてていまだにコードを覚えられずという…。

 最終的には「想いあふれて」を弾き語りでやるのが目標と。ま、ここでこんだけ宣言しておけば引っ込みがつかなくなって年内には少しはレパートリー増えることを願います。とはいえ、ギターの練習に取り組む前にまずは弦を張り替えねばと。で、弦を外したらボディーもポリッシュで拭いてきれいにせねばと。あとは弦を外した時には指板もきれいにして、ついでにレモンオイルも垂らして、乾くまで待ってからフレットもきれいにして…。←イマココ

「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」を完璧に勘違いしてました

2020年06月23日 | 日記・雑記・ただの戯言
 「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」はご存じブルース・スプリングスティーンのヒット曲ですが、この人については「ミスター・アメリカ」というイメージを持ってるので、その歌詞は

何の因果か知らないが 俺はアメリカに生まれたぜ ベイベー
このアメリカで堂々天下を生きてやるぜ ベイベー
みんな アメリカの為にトゥギャザーしようぜ

という感じだと思ってました。(なんか最後はル―大柴みたいだけど。)

 が、今日のTBSラジオ「たまむすび」で映画評論家の町山智浩さんが「そういう歌詞ではまったくない」と言ってて、気になって調べてみたら確かにそうでした。Wikipediaにも「その歌詞は、アメリカ人のベトナム戦争の影響を扱ったものだったが、純粋な愛国主義の内容として誤解された。」と書いてあるくらい。

 歌詞のテーマは、「主人公の低い地位の出身、軍への入隊、そして不満のある帰国をたどっている。苦悶の間奏はさらに衝撃を与えて、主人公の(文字通りの、または比喩としての)兄弟(または仲間)の悲運を描写している。」のだそうです。

 そもそもレーガン大統領が選挙運動にこの曲を利用したそうで、勘違いはそこから始まったのかもしれません。町山さんは「みんな英語わかるはずなのに、歌詞聞いてないんですよ!」と力説してましたが、これは高田渡さんの「自衛隊に入ろう」を自衛隊賛美の歌だと勘違いするのとはまた別次元ですね。もっとありえないというか。

 考えてみれば、この曲の日本語カバーを聞いたことないのですが、誰かやった人はいるでしょうか。もしかしたら、曲の誤ったイメージから、勝手にアメリカの国粋主義的な歌詞にして歌った人はいるのかもしれませんが。

 これとは別に、最初に日本語カバーを聞いて、原曲とはまったく違うイメージが固定されてしまうケースはあって、例えばイーグルスの「ホテルカリフォルニア」。キャンディーズが日本語で歌ってたのですが、「レッツゴーヤング」で聞いた時には「なんて退屈な曲なんだろう」と思いました。さらに歌詞は「あなたを追ってホテルカリフォルニア」という感じだったので、ラブソングになってたし。あれの原曲は決してそういう内容ではないだろうと。

 あとは、原曲の歌詞があんまりにもあんまりなので、訳詞に困るケースも。チェイスの「黒い炎」という曲を、TOPSがカバーする際に訳詞を担当したのがサンプラザ中野さん。この原題は「Get it on」で「黒い炎」という意味ではないのですが、中野さんが訳そうとしたらとにかく歌詞は全編「愛してるぜ メイクラブしよう」という内容だったとか。

 確かに読んでみたら「お前が欲しい 一日中 一晩中 月が明るくても 今すぐにでも」という感じで、中盤は「Just you and me in ecstasy」ですものね。エクスタシー!なんて、ジミー大西かMEN'Sテイオーでもあるまいし。

 ということで、中野さんはこの曲を訳詞せず完全に作詞したのだとか。私もバンドで日本語ヴァージョン歌ったことありますが、「飢えた都会 ただれた心には 黒い炎がメラメラ燃えている」という内容になってて、「エクスタシー」という歌詞もなかったです。

 洋楽ではメロディーが結構好きだけど、なんか意味深そうな歌詞の中身は考えたこともない曲があるので、一度調べてみるといいかもしれません。ちょっと思いつくだけで、「西暦2525年」「HARLEM SONG」「Spinning Wheel」「Who'll Stop The Rain」など。この機会にチャレンジすっかなぁ。

まぁ大学生らしいというべきか>ムー一族のフォークソングサークル

2020年06月22日 | ドラマレビュー・新着ドラマの話題
 「ムー一族」は好きなわけではないのですが、BS12で再放送やってるので覚えていれば見てしまいます。ドラマというよりは、昭和53年当時の空気を味わいたいというかなんというか。

 今回放送の2話目が生放送だったのですが、最後の予告で「来週も」と言ってたので、2週連続で生というのはなかなかチャレンジングな企画をやってたんですね。

 この番組では途中から挿入歌になった日吉ミミさんの「世迷い言」を、毎回居酒屋で演奏するという場面があります。そこでは、大学のフォークソングサークルのメンバーが3人くらい伴奏するのですが、あれは毎回違うグループが出てるのでしょうか。今日放送の2話もそれぞれ編成が違ったので。まぁそれぞれ紹介をちゃんと見てないのでわからないのですが。

 それで、今日の2話目は青山学院大学のフォークソングサークルの3人による演奏だったのですが、全員アコースティックギターでした。アマチュアとはいえ、テレビの生放送でプロの歌手の伴奏をするくらいだから、サークル内では結構腕自慢の人たちなのでしょう。持ってたギターは、一人は多分K.YAIRI、もう一人はヤマハだったので、この辺は大学生らしいでしょう。で、もう一人はトップが茶色っぽいちょっと変わった色のギターでしたが、ヘッドのロゴを見たら「ギルド」でした。まぁマーチンでもギブソンでもないから、大学生らしいと言えばそうですか。(なのか?)

 当時たま~にしか見なかった私のようなものにとっては、このドラマは面白いのかどうかわからないギャグや、話の筋に特に関係のない登場人物、よくわからない挿入歌、そもそもストーリーがあるのかどうかわからないけど「毎週見てる人だけわかる」という感じの内輪ウケが鼻について、結構苦手でした。

 Wikiでデータを見ると、今日放送された2話の当時の視聴率は第23回15.0%、第24回(生放送)17.9%、ということだったので、特に大人気番組というわけではなかったようですね。郷ひろみファンは多かったと思うのですが、歌のファンではあってもドラマは別に…ということだったのかも。あるいは、裏番組が強かったのか。(何をやってたのかは知りません)

 ところで、今回はおかみさんの知り合いの娘さんという役で、木の葉のこさんが出てました。どこかで見た顔だなぁと思ってたらやっぱり、と。この人は「うわさのチャンネル」での元気な姿が大好きで、彼女にあやかって当時貰ってきた子犬に「のこちゃん」という名前を付けたりしました。一時お休みしてたと思ってたのですが、調べてみたら今はまた芸能活動してるようですね。どんな感じでやってるのでしょうか。何はともあれ、当時の事は懐かしく思い出しました。

 ということで、今日はまぁそういう感じで当時の空気が吸えたように思えたからいいです。やはり、あんまり面白くはなかったけど。

「らぶ・とりーとめんと」のギターは矢島賢さんでした

2020年06月21日 | 石川ひとみ
 

 石川ひとみさんの「らぶ・とりーとめんと」という曲は、シングルB面曲ながらエンディングのギターソロがやたらとかっこよくてファンの間では人気の高い曲です。しかし、なにしろミュージシャンのクレジットがないので、誰が弾いてるかは謎でした。

 そして、この曲の作編曲は大村雅朗さんで、大村さんの他の歌手のアレンジ曲では松原正樹さんがギターを弾いてることが多いので、てっきりこれもそうだと思ってました。が、先日購入した大村さんのCD-BOXに解説があり、それによるとギターは矢島賢さんだとか。

 音の感じとしてはあまり歪んでなくて、甘いトーンで軽やかなフレーズだけど相当な速弾きということでほれぼれしてたのですが、さすが矢島さんは芸の幅が広いと感心した次第です。(芸と言うのはなんですが…)

 矢島賢さんは、70年代前半から大活躍したスタジオミュージシャンですが、本当にいろんな曲を弾いてます。有名なところでは南沙織さんの「傷つく世代」、山口百恵さんの「プレイバックPart2」「ロックンロール・ウイドウ」、中森明菜さんの「少女A」がよく出てきますが、ああいったギラギラしたロックギターだけじゃなくて、アリスの「遠くで汽笛を聞きながら」のように歌心満載のソロもあります。

 矢島賢さんの事を書き始めると多岐にわたってきりがないのですが、ギターマガジン2013年11月号にはスタジオミュージシャン列伝として特集が組まれてました。そこでのインタビューによると、郷ひろみさんの「男の子女の子」が仕事で弾いて初めてヒットした曲という記憶だそうです。これが1972年のこと。特に筒美京平さんの曲ではよく呼ばれていたそうで、私が小学生の頃に聞いていた南沙織さんのアルバムのやたらとかっこいいギターも矢島さんのが多かったのでしょうね。

 その当時の話を聞くと、朝10時が一番早い時間で、そのまま空きが無くて夜中の3時まであちこちのスタジオに入りっぱなし、それがたまにじゃなくてほぼ毎日、22歳から30歳くらいまでずっとそういう生活で、オフはレコードメーカーが休みの盆と暮れくらいだったとか。で、大体1曲1時間以内で録り終わってたということですから、本当に数え切れないほど演奏してたわけですね。

 ただ、そういう生活なのでテレビも見ない、ラジオも聞かない、音楽は輸入盤屋で聞くくらいだったので、「おかげさまでヒットしました」と言われても、「ああ、良かったですね。ところで、なんでしたっけ? みたいな(笑)」ですと。

 そういうことですので、もし矢島さんが存命だったとしてもこの「らぶ・とりーとめんと」は覚えておられなかったでしょう。この曲は、石川ひとみさんのバンドのメンバーも矢島さんのソロにインスパイアされたと思われ、その後ライブの定番になった際にはリードギタリストによる派手なソロが大フィーチャーされるようになりました。

 発売されている音源として聞けるのは、1982年に録音された「キャンパスライブ」なのですが、この時のギターは、クレジットによると山田直毅さんと日名子昭夫さん。エンディングだけじゃなくて間奏にも凄い速弾きのソロが追加されてますが、音色からするとどちらも日名子さんが弾いてるような気はします。何しろ「そこまでやるか?」という物凄いソロです。

 この日名子さんは、その後TOM★CATのメンバーとなったので、テレビで「ふられ気分でRock'n' Roll」を演奏してたのは多分この人ではないかと。あの間奏でも凄いソロを披露してましたが、前述のギターマガジンのインタビューによるとレコーディングでの「ふられ気分でRock'n' Roll」をギターを弾いてるのは矢島賢さんだそうです。なかなかの因縁ですね。

 ちなみに、石川ひとみさんの話ですが大村雅朗さんのCD-BOXの資料によると、「くるみ割り人形」もギターは矢島賢さんだそうです。私はてっきり松原正樹さんだと思ってたのですが。ということは、1stアルバムの「フェミニン」「ショッキングブルー」のトリッキーなギターも矢島賢さんの可能性が大ですね。まぁ確かにそう思って聞くとそのような…。

 ということで、あくまでもCDの解説を信用しての事ですが、長年の疑問が一つ解決したのでした。ちなみに、あらゆる日本のポップスのギターソロの中で「遠くで汽笛を聞きながら」はフレーズといい、音色といい、私は最も好きなものかもしれません。矢島賢さんは、とにかく大好きというか、憧れの頂点でした。