先日某ライブで元TOPSのスーパートランペッター川嵜淳一さんにサインをいただきました。(現在はBLUFFをはじめ各方面で活躍中です) 川嵜さんといえばTOPS時代は顔面ペイントで知られてましたが、ファーストアルバムのジャケットでは素顔です。(写真の中のどなたかわかりますか?)
このミュージックテープは私にとってはすごく思い出のあるもので、買ったのは今も忘れぬ1986年4月25日。実はこの4月1日から就職したわけで、25日ということは初任給の出た日でした。
当時は研修のために1ヶ月半ほど本社の独身寮に滞在中。京都の大学を卒業してから一旦石川県の実家に帰り、あらためて大阪の寮に入ったわけですが、約3畳の部屋だったのでギターも持ち込まず、CDプレーヤーも持っていかず、テレビもビデオももちろんなく(持ってなかったので)、それこそラジカセしかありませんでした。なぜミュージックテープか?というとそういう理由だったわけです。
当時の初任給というと13万ちょっとで(今となっては安い…)、これからは親に頼らず自分で稼いで生きていかねばならないと思いつつ「せっかく初任給が出たのに何も買えんのはつまらん!」と思って駅前のレコード屋に入り見つけたのがこれ。
TOPSが新田一郎さんのプロデュースでデビューしたのは知ってましたし、ミュージックトマトジャパンなんかで「ヤなものはヤ」のPVも見かけてはいたのですが、なにしろ丁度卒業の頃だったのでちゃんと見たことはありませんでした。
「もう就職したし、これから当分はゆっくり音楽聞いたりギター弾いたりすることも無理かもなぁ」と思ってた中でこのアルバムを聞いたわけで、聞いた途端に「おお~ホーンがスペクトラムっぽい」とか「ドワハハハ やっぱり大人になっても遊び心を忘れてはいかん」と思ったものです。私が「チャカカーン」と聞くと「ト・トンガリコーン」と言ってしまったり、「堀ちえみ」を必ず「堀ちよみ」と書いたり、「カシオペア」を「カツオペア」とボケたりするのはこのアルバムの影響です。
私の家宝と言うとこれまではこういうのとか、これとか、こっちとかいろいろありましたが、さらに一つ増えたと。ちなみに川嵜さんは現在もTOPS当時とサインが同じだとか。あれだけのスーパーミュージシャンなのに気さくでいい人です。素晴らしい。