産みの親よりも育ての親とは言ふけれども、それは育ての親が無償の愛情を精一杯掛けてくれた特別な場合のことで、普通はやはり、産みの親が誰でどういふ人であるかは早々に本人に知らされるべき。それが、その産み落とされた人が十分な自己肯定感を持つて幸せに生きていかれるかどうかを決める重要な鍵になる。人生の後出しじやんけんのやうに、本当の親の話を一切話してもらへなかつたり、随分と後になつてから聞かされたりなんて、人として有り得ない酷い話だと思ふ。自分がそうされたらどうかを、まずはその本人の身に寄り添つて想像してみてほしいと切実に思ふ。
というテーマを持った小説をひとつぐらいじっくり書いてみたいと思い出しているこの頃。
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