お寺のお手伝いからの帰り。池袋駅前のジュンク堂書店への道で、細長い飲食店ビル上階から水が溢れて激しい雨のように、まるで一本のレインツリーがそこに立っているように路上を濡らし叩いているのに気が付いた。。店員がふたり道に出てきて、歩行者に注意するように叫んでいる。通報はすでになされたようだ。消防車のサイレンが二つの方向から勢いよく近づいてくる。私は野次馬を遠巻きにしてその場を離れる。後のことはいっさいわからない。多分大丈夫だろう。
メモ。
町に戦闘機も戦車も兵士もやって来ないけれども、町はたしかに戦争のただ中にあった。町の住民たちが毎朝開く新聞には、一面に決まって戦果報告が載り、子どもたちは目をきらきらさせて大人がそれを声に出して読んでくれるのを聞くのだった。
メモ。
町に戦闘機も戦車も兵士もやって来ないけれども、町はたしかに戦争のただ中にあった。町の住民たちが毎朝開く新聞には、一面に決まって戦果報告が載り、子どもたちは目をきらきらさせて大人がそれを声に出して読んでくれるのを聞くのだった。