カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

ヴァルキリーズ。

2016-07-19 19:53:18 | Weblog

一度だけだが、パウロ・コエーリョ氏にお会いしたことがある。何年も前、しごとの都合で横浜に住んでいた頃のある日曜日の昼間、何気なくぶらりと横浜駅の相鉄のビルの大きな書店で漫然と本を立ち読みしたくなり、エスカレーターでその書店フロアへ上がったのだ。別段、コエーリョ氏の本を目当てに行ったのではなかった。正直に白状すると、コエーリョ氏の名前も著作もそのとき全く知らなかった。ただ、フロアへ着くと、店員さんが声を張り上げてサイン会の案内をしていた。〈『アルケミスト』の作家パウロ・コエーリョ先生のサイン会と無料講演会の受付をこれから行います。サイン会とそのあとの講演会への参加ご希望の方は先生の新作『第五の山』をお買い求めの上、レジで整理券をお受け取りください〉というもの。コエーリョ氏を知らなかった私は、最初サイン会列に並ぶつもりはなかったものの、書店店頭に平積みされたコエーリョ氏の本を何気に手に取り中身をぱらぱら見ているうちに作家コエーリョ氏への興味がむずむずと湧いて、『第五の山』を買い求め、サイン会列に並ぶことにした。コエーリョ氏は温かな優しい深い眼差しを持った方だった。一言二言挨拶をしたあと、本の表紙を開いた余白に、サインと合わせて、参加者一人一人に宛てたメッセージをさらさらと書いてくださった。


さて、コエーリョ氏の半自伝小説『ヴァルキリーズ』(角川文庫)。ヴァルキリーズは、ワルキューレと同義らしい。

今日、しごとのあと、コメダ珈琲店でコーヒーミルク&ソフト氷を頂きながら、どういうことか、唐突に、コエーリョ氏の『ヴァルキリーズ』のことがしきりに気になりだした。無性に読みたい。虫がうずうずしている。どうしたのだろう、不思議。

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