カームラサンの奥之院興廃記

好きな音楽のこと、惹かれる短歌のことなどを、気の向くままに綴っていきます。

三島さん。

2021-01-25 07:57:10 | Weblog
久しぶりに出掛けたがらがらに空いた本屋の文庫棚の前で、また気になり出している三島さんの短編集を抜き出してぱらぱら立ち読みしてみたら、昔の読書のときと違って、言葉の文字がこころの表層をつるつる滑っていくばかりで、ちっともこころの内側に響いてこなかった。愕然として、ショックを覚えて、すっと本を棚に戻した。たぶん、近頃老眼気味の眼が文字を追ったせいかもしれない。頭やこころでない違う神経のところに力が入りすぎて読書をするとそういうものなのかもしれない。そのまま寂しく書店を後にした。
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