昨日の昼間は、さまざまな用事を片付けるべく出掛けた。用をしてまた外に出ると、先程までの雨が冷たい雪に変わっていた。とにかく寒い一日だった。考えてみると、コロナ禍で随分長いこと実家に帰れていない。この正月も帰れなかった。なので、その分、母とは電話で実にたくさんのいろいろな話をしている。そうすると思い出されるのが、病気がひどくなる前の父とも同じようにしたらよかったということ。話を聞いて欲しい、誰かと話をしたいと盛んにシグナルを送って来ていた父に、もっとたくさん時間を作って話を聞いてあげたらよかった、話をすればよかった、という反省は消えない。もはやどうにも取り返せないもやもやがずっと心の底にあり続ける。
ところで、近頃の母との話のなかでは、母の本当の生い立ちの話に絡めて、母も私もこれまで行ったことがなかった大垣のこともよく出てくるようになっているのだけれども、東京・大垣間をわずかな本数ながら往復していたJR東海道本線の夜行快速「 ムーンライトながら」が車輌老朽化からついに廃止となってしまったニュースが、やはり、もやもやと胸奥で寂しくかなしく響いている。