半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

素敵なおかげさま農場研修②

2011年02月09日 | 農的体験・生活
 さて、昨日の続きです。

 大根の収穫を終えた後、お手伝いをさせて頂いた若手農家さんのハウスで春にんじんのハウス栽培を見学させて頂きました。

 実は、ハウスでにんじんを栽培するのは初めてみました。

 「ハウスで育てる」ということは露地より暖かいわけですから「収穫の時期が早い」ということです。
 一般的に、どんな野菜も市場より早めに出すと価格がつきます。
 例えば私の住んでいる成田のお隣の富里では、お米の不耕起栽培の岩澤先生が昔しかけた「促成栽培」で本来千葉で収穫できる時期より早く出荷できるようになったため、九州ものに負けない「スイカ」の名産地になったといいます。

 でも、おかげさま農場の価格は相場制じゃありません。だから、頑張ってハウスで作っても単に「注文がたくさん入る」だけなんですよね。。。それでもハウスで作る農家さん、、、需要のバランスなのですが、、、う~ん。。。

 その他、ホームセンター卸用のネギの苗も作っていました。おかげさま農場の農家さんも卸用の苗を作る人がいるんですね。
 そういえばワタミファームのひとが苗事業は採算が悪くないと言っていたな~。


 さて、ハウスを見せてもらった後は、若手農家さんに無理行って私の相棒が助手席に、私は久しぶりにトラックの荷台に大根と一緒に乗っかりおかげさま農場へ戻ることにしました。

 当然、口ずさんだ歌は「ドナドナ~

 最初は久しぶりなんで楽しかったですが、そのうち風が寒くて売られていく大根の気持ちにシンクロしてしまいました

 
 さてほとんどお役に立たなかったとは思いますが1日の仕事を終えました。

 でも、、、ここからが本番
 高柳さんの家の前の小屋でwwoofer(ウーファー・・・ファームステイなようなシステムで泊まりにきている人)として泊まっている香港の女の子2人と台湾の男の子1人と合流し、国際交流のスタートです
 
 まずは夕食です
 頂いた大根とブロッコリーベースに、私と一緒に研修に来ている同僚が腕を振るって大根ステーキとシチューを作ってくれました美味しかった
 

 美味しくご飯を食べたあとは、おしゃべりタイム
 彼女達は同じアジアンなので箸も普通に使っているし顔立ちも同じ。すごく親近感が沸きます
 ただ違うのが言語です。

 で、例えば台湾からきたセイ君は北京語で、香港からきたツバメちゃんとミィーちゃんは広東語をしゃべります。香港の二人は北京語もわかるのですが、セイ君は広東語がわからないのです。
 なので、ツバメちゃんとミィーちゃんは、二人で話すときは広東語、セイ君に話すときは器用に北京語をと使い分けて話していました。
 そして私達とのコミュニケーションはやっぱり英語。
 みんな、英語はしゃべれるんですね~
 そして日本語も勉強中。
 となると、香港の二人は広東語、北京語、英語、日本語と4ヶ国語しゃべれることになるわけです。凄い

 また色々話を聞くと香港は凄いことになっているようです。
 例えば、香港では朝・昼・晩のほんとんどを「外食」する家庭が多いんだってつまり、いわゆる「おふくろの味」が無いんですよね。。。
 みんな勉強して仕事して働いて、、、と一昔の日本みたいな感じだそうです。
 また香港には畑とかは無いので、全部中国からの輸入のようです。(まあ、今も香港も中国ですが)
 ミィーちゃん一家はマンションの22階に住んでいるんだって。

 そんな話をしていると高柳さんが登場~
 手には高柳さんが合鴨農法でお米を育てた後、絞めた鴨の肝の煮付け、三浦大根の煮付けなどが


 超美味かった

 これらを肴にし、お酒はこれまた高柳さんの無農薬・無化学肥料栽培のお米を使った寺田本家さんの「五人娘 しぼったまんま」
 このお酒にもストーリーがありました。
 以前、寺田本家の寺田社長とお酒の話をしている時に「本当のお酒は悪酔いしない」という話を聞き「よしわかった!じゃあ寺田さん、私が米を作るから寺田さんはそれでお酒を作ってもらえるかい?」と頼んだそうです。
 しかもそこには「お金」は一切介していないのです。高柳さんは無農薬無化学肥料で育てたお米をお金を一切とらずに無料で寺田さんに納めるそうです。その代わり、お酒が無くなったらいつでも高柳さんは寺田さんに言えばお酒を無料で持ってきてもらえるそうなんです。
 素晴らしい関係ですよね~

 そんな感じで食べるものも飲むものも、全てが高柳さんのものから作られた手作りの逸品で、本当に美味しかったです

 それから深夜まで歌とギター、ピアノ、ジャンベの饗宴となり、なんだか海外でステイしているような気分になれて本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。

 またいろいろな話をお聞きしたのですが、大変印象に残ったのは「何故有機農業を始めたのか?」

 簡潔に言うと「自分達の時代に土や農業を滅茶苦茶にしてしまったのだから、これからの世代に向けて何とか以前の状態を取り戻したい」という使命感から、のようです。
 農薬を使い収量をあげることを優先した農業、そしてお金最優先で動いていた戦後の日本。そういう時代を作ったのは自分達の世代も関わった、ということから来る感情があるようです。
 だから「命の源である食」を生み出す方法として有機をやろう、という決断をしたそうです。
 「経済優先だった『時代』の問題の責任を感じている」と言った大人に私は始めて会いました。凄いな~。
 
 その他、例えば昔の話で面白かったのは七五三の話。高柳さんが子供の頃は、七五三は集落のみんなで祝ったそうです。それは単にその家の子供が大きく育ったという意味だけでなく、その村の後継者が育ったという村全体の行事でもあったそうです。
 昔は色々しがらみはありますがそういった「共同体」で子供が育っていましたし、子供はそういった「共同体」にいる大人の振りを見て、生き方を学んだのでしょうね。
 
 そして、生き方の示唆をする話として印象的だったのが「キジやたんぽぽに負けるな」というお話です。

 鳥のキジはほとんど飛びません。ニュージーランドのキゥイバードみたいなもんです。
 そんな彼らが草むらで雛を育てているそうで、農家さんは刈払い機で草刈りをしているときに、そのままキジをジャキーんと切ってしまうことがよくあるそうです。
 なぜ「ウィーン」という草が刈られている音が近づいてきても逃げないのかとういと、子供達を守るためだそうです。絶対そこを動かないそうなんです。
 また、狩りなどで子供がいる方に人間が近づくと、親鳥は時にはあえて自分が飛び出して自分の方に意識を向けようともするそうです。
 高柳さんは「子供を捨てる親もいる時代だけど、もっと自然に学ばなければいけない。キジの方が人間よりよっぽど命の大切さをわかっている。命をかけて守るキジの親鳥に人間も負けてはいけないよ」と語ってくれました。

 さらに「人生は、①どんな人と(伴侶)②どんな人生を ③どこで生きるかの3つが重要。例えば、たんぽぽは種を飛ばして地面に落ちたら、もうそこからは文句を言わずそこに根を生やし一生を過ごす。人間も同じでここという場所が決まったら覚悟を決めて、仕事、つまり「事」に「仕える」んだ。キジやたんぽぽに勝たなくてもいい、でも負けちゃいけないよね」
 
 そんな熱い語りを聞かせてくれました。

 こういった先輩と熱い語りを酒を飲み交わしながらするのは、本当に久しぶりでした。

 本当に楽しく、嬉しい時間を過ごさせてもらいました。

 高柳さん、本当に有難うございました
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素敵なおかげさま農場研修①

2011年02月07日 | 農的体験・生活
 千葉の成田市周辺で有機農業の中心的な農家集団に「おかげさま農場」があります。20年ほど前に立ち上がった無農薬・無化学肥料を栽培の基本とした農家グループで、この地域ではカリスマの高柳さんという方が率いています。
 そしてこのおかげさま農場で、たった1日だけですが、初めて泊りがけで研修をさせていただき、大変濃密な時間を過ごさせて頂きました

 1960年代、レイチェルカーソンの「沈黙の春」が発売され、1970年代、有吉佐和子さんの「複合汚染」が発売されるなどの時代の流れもあり、最新の農業に疑問を持つ農家さんが出てきました。そのごく一部の農家さんが、周りの「白い目」を浴びながらも「農薬や化学肥料を使い、消費者はもちろん農家までも身体をむしばれていく農業」に疑問を持ち、有機農業を始めました。

 おかげさま農場の高柳さんもその流れを汲む一人です。
 高柳さんはカリスマ性をもった親分肌の気さくな方で、大栄という町で日本で史上最年少の若さで町長になった方でもあります。
 仲間の農家さんや若手の人の面倒見が良く、またご自宅の横に立てた小屋には、いつも海外からのwwoof(ウーフ・・・ファームステイなようなシステム)で来た外人さんが泊まっています。

 そんなところにお邪魔させて頂きました。

 今の時期は端境期(はざかいき)で、1年でもっとも野菜が取れない時期の1つです。
 なので農作業はあまり無かったので午前中は草取りと落花生を煎るお手伝いをしました。

 そこでまず驚いたのが、落花生を選別するのに昔ながらの唐箕(とうみ)を使っていること
 唐箕(とうみ)は以前使ったことがありますが(→こちら)、現役バリバリプロ農家さんが使っているとはびっくりしました
 ちなみに唐箕(とうみ)は、重みがあるものと軽いものを分けるために、中で風を起こして軽いものは外へ放り出し、重いものは下に重力で落とす、という仕組みの農機具です。
 落花生をこの中にいれると、重みのあるもの=中身がつまっているものは下に落ち、軽いもの=中身がつまっていないものは外に飛ばされ、選別ができるという仕組みです。
 特に昨年の猛暑で落花生は花を咲かした後の水分が少なく、殻の中の実が入りにくかったそうで「今までで、こんな状態になったことは一度も無いな」とおっしゃるほど、中身が入っていないものが多く出来てしまったそうです。 


 高柳さんは、ご自身で途中途中試食しながら落花生を入り、そして唐箕(とうみ)で選別をします。この手間暇のせいなのか、おかげさま農場の落花生は激美味です 私は今まで出本当に「この落花生、無茶苦茶美味い」と思ったのはここのだけなんですよ

 さてさて、そんな作業をお手伝いしたり草取りをしながらお昼になるとお母さん(高柳さんの奥さん)が昼食をご馳走してくれました
 お母さんの漬物(写真右)は天下一品で本当に美味しいのですが、今回は更に「特性カレー」(写真左)も頂戴しました
 このカレー、わかめが入っているだけでなく、なんと隠し味に「味噌」と「かつお節」も入っているとのこと
 味噌の風味はしないので、言われてみないとわからないのですが、本当に美味しかったですよ
 

 ここでびっくりすることが

 電話回線の飛び込み営業が来たのですが、お母さんはまずお茶を出しました。まあ、田舎なら飛び込み営業といってもお茶を出すお母さんはいるかもしれません。
 しかし、その後、お母さんは私達にご馳走してくれたカレーライスまで、この見たことも無い初めての飛び込み営業の方に出したのです

 これにはびっくり 心が広いとか、寛容というのでしょうが、なんていうのかそういったことが普通に出来てしまうお母さんに本当に脱帽でした。普通、こんなこと出来ないですよね?
 田舎の大家族のオープンな家のお母さんだからなんでしょうが、カルチャーショックのようなものを受けてしまいました。。。すごいことだな~。

 さて、午後は畑に行って大根の収穫のお手伝い。
 2反歩(約600坪)にマルチとビニールトンネルで育てた大根がびっちり植わっていました。


 大根は普通はせいぜい1月まで。2月は「霜」があたって葉の付け根あたりが腐ったり痛んだりするんので、売り物にならないのが普通。だから、露地では普通は2月は出しません。
 ただお客様の要望もあるので、こういったビニールトンネルをかけて寒さ対策をしながら育てているのです。
 その分、コストや手間もかかりますし、売り物にならない比率も上がります。
 本当、現場に行かないと農家さんの苦労はわからないものですよね。。。

 さて大根ですが、抜くときはそのまま上にひっぱるんじゃなくて、半時計周りに回しながら抜くとすんなり抜けるって知っていましたか?
 大根って、そのまままっすぐ育つんじゃないんですよ~。時計周りのように少しずつ回転しながら大きく育つのです。だから、回転させて抜くとネジを抜くように抜きやすいんです。

 そうやって抜いた後、痛んだ葉をむしった大根を一輪車に乗せてトラックの近くまで運びます。 


 そして、傷みが無いかチェックをし、1本1本袋詰めしてコンテナに入れます。


 ちなみに今日の収穫は400本ちょっとです。

 普通なら、こういったものを1人でやるんですよ~。

 ほんと、大変です。

 また今回お手伝いさせていただいた3代目農家の石橋さんにお聞きしたところ、おかげさま農場で2代目、3代目は20人ちょっといる中で4人ぐらいしかいないということ

 親子に渡って苦労を積み重ねながらここまで野菜を育てることができるようになった土。そんな土がある畑を継ぐ人が本当に少ないのは、やっぱり仕事としては収入が厳しいからです

 農家さんの現場にタッチすればするほど、現実の厳しさに直面しますね。。。

   ・・・続く。

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インプットを増やしていこう

2011年02月06日 | これからしたいこと、すること♪
 将来の生活と収入のことをいろいろ思う今日この頃です。

 土から離れている生活のせいか、思い詰めてしまうのは「やっぱり、鶏飼って、畑やって、田んぼやって半自給の生活をしたい」というものです。

 多分、畑や田んぼは今年も出来るでしょうし、いずれ鶏もやろうと思えば出来る気がします。ただ、やっぱり「家の前に広がる畑で野菜を作り、鶏を飼う」といったイメージがどうしても沸いてきます。ここまで沸いて来るんだから、やっぱりやろうと思うわけです


 じゃあ、どうやるか?という話ですが、とうぜんそのための土地・家・生活を支える収入が必要です。
 とはいえ、今は引っ越したばかりでしばらく街中に家族の拠点を置いた方が良い時期ですので、その時が来るまでの間は「ゆくゆく住む場所」をイメージしてアンテナを張っておこう、と思うわけです。

 また、そういった場所を見つけたとしても、先立つもの、つまりお金のことも、きちんと考える必要があります。

 元来お金には無頓着で、給料日も未だにあんまり良くわかっていない男ですが、基本的には倹約家なので、普通に生きて来ることができました。

 ただ、「鶏飼いたいんですよね~」みたいな話を知り合いの若手農家さんとかにすると、「また、飛んだ話ばかりして(笑)現金収入もちゃんと考えないと駄目だよ」といつも言われます


 この前、朝3時に起きて本を読んだりして考えていたのですが、自分の体はまだまだ全快では働けないようで、あんまり頑張ると無理がくるようです。
 バリバリ働ける状態にはそう簡単には戻れないのでしょうが、私はやっぱり元来本気でビジネスをやるのには向いていないのでしょう

 まあ、最近の本などから一番良い小金持ちになるには、株もそうですが不動産投資なんでしょうね。ただ最終的には「そういった投資が好きかどうか、合うか合わないか」が大事なんだろうな~、と思います。私は合っていない。。。

 私が前職のようなビジネス思考を持っている状態で、本気で将来のことを考えていれば、おそらく出来たのでしょう。しかし、当時は今よりたくさんお金も頂いていましたし、自分の生活は特段不安ではなく、それより会社のことで精一杯でした。

 今は時間がありますし、「さて、将来家の1軒でも買いたいけどお金がな~」みたいに、お金のことを考えるようにはなりました。
 でも、お金の為に働くという概念がすっぽり抜けてしまっているので。。。
 多少軍資金があれば、よくよく調べて勉強して不動産投資などもしていかもしれませんが、まあ、私はそっち方面にどうしても関心が沸かないからいずれにしろやらないんだろうな。。。


 となると、一般的に「お金」から入るセミリタイアというパターンではなく、私の場合は、「生活・暮らし」の転換から入る「好きなことを全部やる」というパターン、つまりやりたくないことは全て手放して自分の思うがまま生きた結果、後から生きていくためのお金がついてきた、という路線で行くべきなのだるうな~、と思います。

 
 ・・・などなど、色々考えてみるわけですが、そう悶々していると、どこかでコップに貯まった水はこぼれるように、自分の中から出てきたのが「動こう」という言葉でした。つまり、インプットを増やそう、ということ。

 こういった時は「インプット」を増やすことが一番

 幸い農関係の人はたっくさん周りにいるし、東京で働く私よりよっぽど鍛えられて優秀な友人・知人もたくさんいます。何ならお客さんだった社長さんにご挨拶に行ってもいいし。
 今の住んでいるところは、素晴らしい図書館も家の近くにあるし、インプットする対象はいくらでもあります。

 前職は使命感が優先して働き続きましたが、田舎に来てしばらくするとどうしても収入の為に働いている、という思いが沸きます。
 普通のサラリーマンでは当たり前のことなのでしょうが、前職でそういった発想をあまり持たないで育てられてきた私には、どうも今の自分が不健全というか、あんまり良い状態ではないと思ってしまいます。

 例えば、今の仕事でもそれほどエネルギーを注ぐことが無いのであれば、働きの分だけ給料をもらって、仕事が無い分、お金の代わりに暇をもらった方が良いのではないか?と思うこともあります。まあ、それは企業経営側の立場にたったら現実的では無いのはわかりますけど。。。

 となると、やっぱり早朝とか休日の使い方だと思います。
 今は土日は基本的に休みですから、本を読んだりどこかに出かける時間は大いにあります。
 夢描く生活はイメージばりばりですが、この3ヶ月間ぐらいはその生活へ続く道を考えていくために、いろんな人と会い、いろんな本を読み、インプットを増やしていきたいと思います
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最近の畑

2011年02月05日 | 農的体験・生活
 久々の畑です
 平日は、家と会社の往復で終わってしまいます。なので自然と触れ合えるのは、帰りの夜空を眺めるぐらい。。。冬の夜空はきれいですが、やっぱり土に触れていたいんですよね~。
 ということで、畑ではじっくりと野菜たちの観察~
 

スナップエンドウちゃんは、本当に大きく育ってきました


昨年よりかなり育っていますが、霜にも負けずにいるので、今年の収穫は昨年よりは多分、1週間ぐらい早くなると思います
3月ぐらいに花が咲き始め、初夏にはたっくさんスナップエンドウが取れますよ~

そら豆は、ちと霜でやられていますが、それでも大丈夫
うちの奥さんがそら豆が好きなんですよね~
そら豆は高いのでそんなに買わないし、でもビールに合うし。。。ということだそうです
これまた旬が短いので、昨年は収穫したののを冷凍してその都度食べていましたよ


スナップエンドウもそら豆も、昨年は親戚に送ったりしていましたが、今年は渡邉さんのお野菜セットを買っている人に、私からのプレゼントで入れる予定で~す


小松菜は、寒さで一部枯れたりしている葉もあり半分ぐらいがもう収穫適期を過ぎています。ただ糖度をあげて寒さに備えた半分ぐらいは枯れていなく、葉も厚く、美味しくなっています。


また冬は葉の色が本当に濃くなるんですね~。その他の季節と比べて全然違います

大根は基本的には収穫済みで、播種時期が遅くてミニ大根のような小さいのは、まだ数本だけ畑にいます。こちらも寒さで葉が枯れてはいますが、身がぎゅっと詰まって美味しいですよ~この時期の大根はむっちゃ美味しいですよね~


春菊は寒さに弱いので、見事に枯れ果てています。。。
まあ、私の畑は土が出来ていないのでホウレン草や春菊はなかなか大きくなりません。なので、小さいままだとやっぱり駄目ですね。


 成田というこの辺りでは「発展している町」の団地に引っ越して、家の目の前に畑がある生活から離れて暮らしている今日この頃。また冬はそれほど農作業が無いのもあり、より土がある生活への思いは募るものです。。。
 
 こういった環境は、自分にとって、「思い」を熟成する期間になると予想していましたが、まさにそういった実感を持っています。
 ここでまた「エネルギー」を貯めて、心からしたい生活、本当にしたい生活(半自給自足生活ね)への糧としたいと思います
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節分にそばを食べるんだ!

2011年02月03日 | 素敵な家族・子供との時間
2月3日は節分です。

明日が立春で、その前日で冬と春の「季【節】を【分】ける」ので、節分です。

そして、どうやら今年の節分は「旧暦」の節分と同じだということを、有機農業を推進している人がこの前教えてくれました。

だから今年は珍しく「暦の上の節分」と「実際の季節」が合致していて、これから「暦の通り」春に向かい暖かくなっていく、つまり、寒い冬も終わりだそうです。

今の私達が使っているのは世界標準にあわせた「グレゴリオ暦」というもの。
旧暦(詳しくはこちら)は、月の周期を元に作られているそう。

カレンダーのグレゴリオ暦は季節の変化にぴったりは来ていないので、普通は節分の後は暖かくなって春に向かって行く、という実感は感じられませんよね。
だから、立春を「暦の上では」という枕詞をつけて春になったという言い方をしているのも良くわかります。

だけど、今年は「暦=グレゴリオ暦のカレンダー」と、「実際の季節(≒旧暦)」が合っているので、明日から暖かくなっていくそうです。

昔は、新月の時を月初にしていたんですね~
農業の世界でも、新月の時は水分が少ないので穀物の収穫や木の伐採に適していたり、満月に向けて種を蒔く、といったように自然の摂理にあった暦として、今でも大切にしている人達もいます。

その旧暦では春=立春=正月=1月1日、だったそうですね

そして、千葉の田舎に住んでいる会社の人で、50歳ぐらいの人のご両親(つまり70歳以上?)の中で、節分は「おそばを食べる」という習慣がある、というのを聞いてびっくりしました

地方にもよるんでしょうが、田舎のおじいちゃん・おばあちゃんは、節分が旧暦で言うと「大晦日」、そして2月4日の立春が、新春、つまり新年の「元旦」となるわけで、だから節分におそばを食べるんですね~。へ~って感じじゃないですか?
(多分、ここに「へ~」ボタンがあったら、8割の方が押してくれますよね?(笑))

私は節分といえば豆まき、立春は別に特に何にもない、、、という感じで生きてきましたが、立春があってその前日が節分なわけで、切っても切れない関係なんですね。
色々知ると、季節の節目を生活に取り入れる生き方を見直すのも良いな~、と思いました

 
さて、相変わらず前置きが長くなりましたが我が家は昨年に続き、奥さん手つくりの恵方巻きを食べました

恵方巻きは、むっちゃ美味かったレシピどおりとはいえ、ほんま、美味かったでっせ


その次は、私が作った大豆で豆まき~
大豆は、やせ地でも簡単に作れてしまうので、本当に有り難いです

今年こそ、自家製の味噌がまかなえるぐらい大豆を作りたいものです。

この前、黄な粉を作った時(→このブログね)に煎り豆の要領は大体わかったので、早速煎りました。


一昨年の秋に収穫した大豆は売っている大豆と同じでクリーム色、昨年収穫した大豆は少し緑がかっていてまだまだ「生」って感じがしました。収穫した間もない(といっても3ヶ月以上経っていますが)は、まだ青み(緑っぽさ?)があるんですね。
まあ写真じゃ違いはわからないけど

どちらも、煎っていないので撒けば発芽しますよ

さて、この両方を煎っていると、早速うちの長男がやってきてお手伝いをしてくれました。頑張って15分ぐらいフライパンを振り続けてくれましたよ偉い


そして、みんなで鬼は外、福は内してから年齢の分食べました。

ちなみに調べてみると、「数え年」の分を食べるという昔のやり方もあり、その場合は自分の年齢+2となります。
正確に調べてみると、生まれた時点で0歳ではなく数え年では1歳だそうです。そして1月1日で1つ年を取るそうです。

私は8月生まれの36歳ですが、生まれた時点で1歳とカウントし、今年の1月1日でさらに1つカウントするので、数え年だと38歳になるんですね(女性は嫌でしょうね。。。

もし今日までに誕生日を迎えている人は、自分の年齢+1歳が数え年となります。

せっかく、色々調べたので、数え年=38粒、と思いましたが、面倒くさいのでがっつり100粒ぐらい食べましたよ

ちなみに、、、昨年収穫したばかりの緑色がかった豆は美味しく食べれたのですが、一昨年の大豆は固くて食べれなかった

うちの母いわく「売っているのは蒸してから煎ってあるから柔らかいんだよ」とのこと。確かに。。。
ということで昨年の豆は美味しくいただけましたが、一昨年の豆は煮豆にでもしてもらいま~す
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トラクター姿の渡邉さん

2011年02月02日 | 農的体験・生活
 土曜日、先週はいけなかった畑へまた行って来ました。
 団地に引っ越して、家の目の前に畑がある生活から離れると、また冬はそれほど農作業が無いのもあり、土がある生活への思いは募るものです。。。
 
 まずは、渡邉さんの畑へレッツゴー

 渡邉さんのブログはこちらね。

 さて、今回は先に畑についていたので、野菜にとっても厳しい寒さが続く今日この頃の様子を見回りました。

白菜ぼっちが、可愛らしく並んでいました。


 きちんと結球した白菜は、寒さ対策の為に上の方を縛る、というのは、昔からの越冬の仕方です。


 そんな感じで畑を見回ったり、子供と一緒に畑を周りながら遊んでいると、遠くからグォォォ~というトラクターの音が聞こえてきました

 あっ、来た渡邉さん現る

 
 やっぱり女性のトラクター姿は、格好良いな~ と奥さんと話し合いつつ、お迎えすると、旧式のトラクターなのでフードも無く、ここまでの道のりは無茶苦茶寒かったそうです

 
  
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TPPって何?まあ、その前に農業の問題を整理してみよう⑦

2011年02月01日 | 自分の時間
⑦未来にむけて、こんなのどうでしょう?

 さて、ちょっと期間が開いてしまいましたが最後のパート。

 先日、有機JAS認定の農産物だけを扱う会社に行って来ました。静岡にある静鉄ストアが日本のホールフーズジャパン(アメリカのオーガニックスーパー)になろうと、色々提携して頑張っているようです。
 そういった民間の後押しがあり、また行政がバックアップをしてくれれば、多分10年後ぐらいには、日本にも有機農産物の市民権が今以上に得られている状態になるかもしれない、という思いは沸きました。

 消費者や小売店が有機農産物を選択するグループが出てくるということ、政府が給食などに有機農産物を率先して取り入れること、更に芸能人など世の中にインパクトを与えられるオピニオンリーダーが有機農産物について言及する、といったきっかけが重なりあった時に、実現すると思います。

 特に、ニンジンジュースブームとか、色々「ブーム」がおきやすいのが今の日本ですから、戦略的マーケティングでオピニオンリーダーが「有機農産物」について言及するとあっと言う間に広がるかもしれませんね。

 といっても、10年も経ってしまえば、本当に美味しいもの、安全と思われるものを一番食べさせたい子供はすくすく大きく育っていきます。
 小児の時期は一番健康に配慮してあげたい時期ですし、味覚形成も小児の時期が一番大切だと思います。どの時期にどういった野菜が収穫できるのか?といった当たり前の旬も知って欲しいですしね。
 
 となると、安心して食べられるものが普通に世の中に広がっている社会を待っているわけにはいきません。

 じゃあ、どうするか?
 
 お金がある人は、やっぱり大地を守る会、らでぃっしゅぼーや、オイシックスといった厳しい基準を明確に持っている大手流通から買うか、地元のスーパーなどで有機JAS認定の野菜を買うのが良いと思います。

 でも、これは単に「商品としての野菜を買う場合」の話。。。

 私は、未来に向けてやっぱり「農家さんと顔が見える関係」を持つ消費者が増えることが一番素敵なことで、一番楽しいことだと思います。

 有機JAS認定といっても、本当のところは何ともいえません。抗生物質などをたくさん食べている家畜の糞を堆肥として使っているところも多いし、その堆肥が完熟されているかもわかりません。例えば、経済効率を考えると肥料を入れてすぐにそのまま種を蒔くっていうのもやっぱりあります。

 また、「美味しい」のはやっぱり「鮮度」が良いもの。大きなセンターに集められてから仕分けされ、出荷されるよりは、産地から農家さんが直送している方が、やっぱり美味しい

 また、そもそも「安全で、美味しい」だけでなく私は「自分の人生を豊かにしてくれるもの」として、農に関わって生きたいので、そうするとやっぱり「農家さんといつでもメールを送ったり畑に遊びにいける人間関係」を築くのが一番良いと思っています。

 いわゆる「田舎の親戚のような関係」ですね。つまり自分の農産物は、基本的に「うちの野菜は、●●っていう農家さんのものなのよね」といえる状態ですね

 私は渡邉さんという農家さんの畑によく行かせてもらっています。
 畑に子供を連れて行くと、いつも走り回ったり、土いじりしたり石投げをしたりして遊具が無くとも地球と遊んでいる感じがします
 家だと走り回ると怒られ、道路で走り回れると「車が危ないよ!」と怒られ、公園の花をむしると「こら!」と怒られ、転がっている石を投げると「人に当たると危ないでしょ!」と怒られ。。。
 町に住んでいると、子供って「自由にその辺のものと遊ぶ」ことが出来なくて可愛そうなんですよね~
 
 その点、畑だと安心して自由に遊べます
 何より、野菜が育つ風景、それを育てている農家さんとの話など、本当に楽しいです
 私が以前住んでいた東京のご近所さんで、渡邉さんの野菜セットをとっている方は、以前畑に子供を連れてきて、子供と畑をいじった経験があるので、「あの時、小さかったかぶが今回届いて、びっくりこんなに大きくなったんだね~」といったような
コメントをくれました。
 
 東京であっても、農家さんはたくさんいるし、どこにでも農薬や化学肥料を使わない農家さんはいます。特に、最近は若い新規就農者がたっくさんいます。HPを開設している人もいれば、アースデーとか、近くの朝市とかで頑張って自分で野菜を売っていたり。
 あるいはちょっとしたカフェやレストランで「●●さんの野菜」といったように農家さんの名前が書いてあります。

 農家さんと仲良くなると、
・野菜に「農家さんの人柄」が見えてくるので、野菜を嬉しくいただけます
・「●●さんが作ってくれたんだよ」といって、「いただきます」を言うことを子供にもわかりやすく伝えれますし、自分たちも精神的に豊かに食べれます
・農家さんは消費者からのコメントが嬉しいんです!だからお手紙を送ったり時にはお手伝いにいくなど、「人間関係」も楽しめます
・野菜について詳しくなれるので知識欲も満たされます(?)
・普通に売っている野菜と、美味しい野菜の区別はほとんどつかなかったのが美味しい野菜ばかりたべていると、しばらくしてたまに普通に売っている野菜を食べると「あれ?これ全然味が無いね?」といったように、味の違いに気づける味覚が育ってきます
・もし、こういったことが好きな人だったら、農家さんと仲良くなることをきっかけに、家庭菜園をやり始めたり、オーガニックライフに関心をもったりそういったセミナーにいったり、シンプルな料理に目覚めたり、、、と生活の幅がどんどん広がって行くかもしれません。

といったように、私は「知り合いの農家さんを作る」ことが一番素敵なことだと思っています

一番の宝は、「素晴らしい人間関係」だと思います。特に若手農家さんは自然農法的なことに関心を持っている人が多いので、優しい野菜つくりをしている人が多いですし、コミュニケーションが好きです。
でも、やっぱり売り先や収入に困っています。。。

そんな農家さんと「毎月買うわ!」といったような関係を結び、下手なアミューズメントパークにお金を払っていくより、無料で
農のテーマパークである畑や農家さんと自由にやりとり出来る関係を築くのは、本当に楽しいですよ

その他大勢に対するサービスをしている大型施設より、頑張っている人間を応援できて、かつ自分達も楽しめて、かつ生きるために最も重要な「食べ物」についても学べたり安全性などが担保される、そういった「いつでも会いに行ける農家さん」と知り合いになること。
 実際、これが若手農家さんの生きる一つの主流となってきてもいますし、消費者側もそういった事を求める時代になってきていると思います。
 これからどんどん「MY農家さん」を作る人がたっくさん増える世の中になればいいな~、と思います
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