半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

食と命の教室 稲わら納豆作り!

2014年01月25日 | 農的体験・生活
初年度最後の「食と命の教室」は、参加者の強いご希望もあり、「稲わら納豆作り」となりました

昨年、高柳家でご馳走になった「稲わら納豆」は、市販の納豆とはまるで別物

「本物とは、こんなに違うものなのか」と感嘆したものです。


江戸前寿司しかり、本場のウーロン茶やジャスミン茶しかり、普通に普及しているものとは「食べ物として別物」ということを体験してきたことがあっただけに、あのときは「豆がこんなに美味い納豆があるんだ」とびっくりしたものです。

そんな「稲わら納豆」が作れるとは、日本の伝統的な生活文化、技を知ることが出来る、なんとも貴重な場なんでしょう
主催者ながら、とってもワクワクして参加しました


さてさて、稲わら納豆作りの工程をざっくり紹介すると、以下のようになります。

◆大豆の準備
1:大豆を水に1晩漬ける
2:大豆を柔らかくなるまで煮る


◆わらづと(稲で作った納豆を入れる容器)の準備
1:わらをすく
2:わらを編む

この2つを準備して、わらづとに煮豆を入れるだけと、とっても簡単なんです

味噌作りもそうなんですが、昔からの伝統食品は作るのはシンプル。
あとはいかに1つ1つを丁寧にやるか、ということと、それぞれの家の環境で、同じ材料でも味がまるっきり違うってことですよね~。


さて、具体的に教室の風景を追いながら、見ていきましょう

まずは煮豆の準備です。

大豆は1晩水に漬けておきます。農村ではこれを「冷やす」と言います。
冬場なら大体12~15時間ぐらい、夏場なら10時間ぐらいだそうです。
浸水時間は、大豆がこれ以上水を含まない飽水時間だそうです。
水を吸うと大豆は2倍以上に膨れ上がります。

これをコトコト煮ていきます。
3時間ぐらいは煮ることになると思うので、水が飛んでしまいます。
そのため焦げないよう、途中途中で水を足しながら煮ていきます。


さて、次はわらづと作りです。

わらづと作りは、まずは稲わらをすくことから始まります。

わらをすく機具はどこの家にもあったそうですが、今はなくなってしまったため、小さな熊手のようなもので代用したり出来るのですが、なんと今回のために高柳さんがすく機具を作ってくれました

これがそれ。
鉄の歯を等間隔に並べて木材に打ち込んだものです。
鉄の薄い板をグラインダーで削って歯にしたそうですから、凄いですよね~


さて、一般的な本には、このわらを煮沸すると書いてあります。
納豆菌は熱に強いので、煮沸しても死なず、他の雑菌を殺菌するそうです。
農文協の本には、煮るとビショビショになるので、20分ぐらい蒸すやり方がお勧めと載っていました。

しかし、高柳家では煮沸せず、そのまま使います。

高柳さんの考えはこうです。

「納豆菌も元は自然界にある菌。そこからN-○菌とか決めて納豆菌と呼ぶようになった。
 糸が引くとか粘りがあるとか、そういうのが市場に出回る納豆。

 一方、今日の納豆は自然の菌の力を利用させてもらって作る。元は全部わら菌です。
 市場は選抜して引きが良いとか粘りがあるというようなものを納豆菌と言いますが、今日は本当の納豆です」

なので、雑菌も含め、それが「本当の稲わら納豆」という考え方なのでしょう。

味噌作りと同じで、稲わら納豆の作り方も家によって細かいところで千差万別だったはず。
高柳家は、わらも無農薬ですし、それを煮沸せず、ず~っと使って来たわけですね


さて、話を戻して、すいたわらをつかって、早速、わらづと作りです

まず、こうやって、稲わらをトントンすると、きれいに揃って良いようです。



次に、折ったわらに、2~3本ずつ交互に折り重ねるようにして1つ1つ編んでいきます。
これは実際にやってみないとわかりませんね
この間が広いと豆がこぼれてしまうので、ギュッときつく編んでいきます。


みんな、ワイワイガヤガヤ、教えあいながら集中しています


編み終わったら、もう片方をわらで結びます。


そして、ついに出来ました人生初のわらづとです


編みあがったら、はみ出している余分なわらを切り落とします。


そして、この出来上がったわらづとに、熱々の煮豆を入れます。
ちなみに高柳さんの豆は「小糸在来」。だから、煮豆が本当に美味しいんです
小糸在来って、普通に食べていたこともあったけど、こんなに美味しかったっけ?というほど美味しい
純粋に煮豆にするとわかるもんなんですね~


煮豆を入れたら、最後に真ん中をわらで結んで完成です


これを最後にビニールで包みます。
納豆は湿り気がある程度必要で、乾燥防止のためにこうするとよいだろう、ということで高柳さんが巻いてくれました。


あとはお持ち帰りして、お家で保温して、2~3日で完成とのことです。
楽しみ~

さて、納豆作りが終わった後は、みんなで、いつもの通りお母さんの美味しいご飯
その辺のマクロビのお店より、よっぽど美味しいんです
今回は、くるまふのから揚げ?がとっても美味しかった



昼食後は、少し時間があいたので、高柳さんが始めた「養蜂箱」を見にいきました。

知り合いでミツバチに詳しい方がいて、日本ミツバチを入れるために、年末から設置してくれたそうです。

西洋ミツバチは花を選んで蜜を集めるそうですが、日本ミツバチは色々な花の蜜を混合で集めるそうです。
だから色々な花の受粉を助けるし、ハチミツの味わいも色々混ざって栄養素も味も美味しいらしいです。

そして西洋ミツバチより日本ミツバチの方が、春の活動開始時期が早いそうなので、早めに巣箱を設置するそうです。
あとは、日本ミツバチが好きな密ロウを塗って、来るのを待つそうです。



さて、今回は今年度最後の教室でした。
地域の新規就農した3年目の若手農家さんもご家族で参加し、他にも新しい参加者がいて、にぎやかで楽しい時間でした

「糀を作ったり、納豆を作ったり、普通では出来ないことが出来て楽しかった」
「高柳さんから食べ物のことや環境のことなど色々お話を聞けて、とてもためになった」
「参加者のみなさんが色々知っていて、たくさんのお話が聞けてよかった」


など、みんなで交流しながら学べたことが、とても良かったようです

また主催者としては、高柳さんと話しているのですが「頭だけでなく、実際にやってみることが大切」という共通見解があります。

実際に、本では色々なことを「学んだ気」になりますが、体験を伴わない学びはあまり身にならないことが多いです。

だからこそ、田植えや土作りや油絞りなど、色々なことを「実践」することと「座学」をセットにしたのです。


そして、2月22日(土)からいよいよ2年目がスタートします
詳しくは→こちらから

昨年より、少し参加費を抑え、参加しやすくなりました
また、今回は、ソーラーシェアリングなど専門知識を持っている方も参加しますし、参加者がそれぞれ色々学んできたこと、知っていること、最近読んだ本などを参加者のみなさんからお話頂く時間も設定しながら、より多様な学びが深めればといいます。

2月22日(土)に開催される第1回に集まったみなさんで、1年間、どんな野菜を作るか?稲わら納豆などどんなプログラムにするのか?を話し合って決めていきたいと思います。

農村に残る生活文化、技を引き継げるのは時間の問題です。
高柳家は、珍しくまだ日本人が本来してきた生活を保っています。

高柳さんが良くいいますが「数千年の間受け継いできたものを、自分の代も受け継ぎ、それを次世代に受け継いでいく。そういった当たり前のことが出来なくなっている」ということ。

それは大変もったいないことです。

高柳家にご協力を頂きながら、それを少しでも自分の生活にとりいれ、次世代につむいでいく仲間を増やしたいな~と思います。

ということで、「食と命の教室」の2年目、募集中です

くわしくは→コチラから

是非、たくさんの方にお会いできること、楽しみにしています
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自家製みそピー

2014年01月24日 | 農的体験・生活
去年の冬からベランダに放ったらかしだった落花生。
もうカラッカラに乾いていました。


昨年、収穫して5日ぐらいしか干さずにまだ乾燥が甘い状態で味噌ピーを作ったのですが、しんなりしていました。
そこで、今回は「これぐらいカラッカラだったら、歯ごたえがある味噌ピーができるんじゃないか?」と思って、再チャレンジすることに

落花生は殻ごと煎るとと時間がかかります。
なのでちょっと硬いですが煎る前に殻をむいてしまいます。
これをフライパンで5分ほど煎ると香ばしい香がして食べれるようになるのです


しかし、今回は少し焦がしてしまった。。。

火を止め、味噌、みりん、砂糖を入れて混ぜ合わせて完成
しかし、やはり焦げの味が
美味しいけど後から来る苦味はちょっときついですね。。。まあ食べすぎなくてよいのですけど



そんな失敗があったので、今度は奥さんがホットプレートで弱火で30分ぐらいかけてじっくりと煎りました。
まさに、売っている落花生と同じ
焦げ目もなく、煎りたての落花生はやっぱり美味しい
これはみそピーにせず、そのままパクパク食べました



農村の方は落花生は生で買ってきて、自分のところで味噌ピーを作ったりするのが当たり前ですが、我が家もそういった生活に一歩近づいてきました
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雪積もる畑

2014年01月22日 | 農的体験・生活
朝起きると、先日よりもたっくさん雪が積もっていました

そんな中、今日も農家さんのところで畑仕事

住宅街に積もる雪は、それまたきれいなのですが、農村はまた全然違うきれいさがあります

特に、木々の枝に積もる雪はとっても幻想的

耕作放棄地も畑も、み~んな真っ白に多い尽くす雪。


そんな雪が積もっている畑に行くと、既に「ポテカルゴ」というジャガイモやニンジンを掘り返す機械に乗って、農家さんは働いていました。


こんな日でも仕事を普通にする農家さんて、本当に凄いな~と思います。


そして、雪が積もっていても、普段より暖かいんですね。反射のせい?

そんな雪ですが、夕方には全て溶けて、畑はぐちゃぐちゃになっていました

全てを白く多い尽くす雪。それをも溶かしてしまうお日様の力。

関東ならではの自然を感じますね
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大根干し

2014年01月21日 | 農的体験・生活
先日抜いてきた大量の大根。

その後、外で洗うのも寒いので、朝からお風呂場で洗ってゴシゴシ洗いました


大量の野菜を洗うといつも思い出すのが「舌切りスズメ」の話なんですね~。

「おちょんスズメはどこいった~」とおじいさんが探していると出会う1人が「菜洗いどん」。
「大量の菜っ葉を洗ったその泥水を飲んだら教えてやる」というので、おじいさんはグビグビ飲むんです。

昔は菜洗いという仕事があったんだな~、ということをこのお話で初めて知り、大量の野菜を洗い出すと、いつも「おちょんスズメはどこいった~」という言葉や菜洗いどんのことを思うのです


それはさておき、洗った大根は、頑張って全部干しました

恐らく団地でこんなことをやっているのは私ぐらいでしょうね



その後、夜は毛布をかけ、数日たちました。
だんだんしわが出来てきています。

上手に干せたらいいな~と思います
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雪やコンコン、子供は駆け回る~♪

2014年01月20日 | 素敵な家族・子供との時間
昨日、朝起きるとうっすら雪が積もっていました

起きた子ども達にもそれを知らせると「うわ~、雪だぁ~やったー

子供は雪が好きですからね~

そして、雪だるまを作ることになったのですが、う~ん、さすがに雪の量は少ないかな。。。

でも、頑張って路上の雪を集めるわが子。
なかなか厳しいな。。。


そこで、家の前の駐車場にとまっている車のボンネットの雪を集めたらどう?とアドバイスして、なんとかかき集めて、子供が作ったミニ雪だるまがコレ


小石で作った目や口がかわいいですね~

1時間ぐらい外で遊んだあと、形を修正しようとしたらグチャっと壊れてしまって「あ~」と残念がっていましたが、久々の雪で楽しそうでした


雪が降ると寒いので大人は少し嫌ですが、子供は目を輝かして駆け回るから、また雪が降るのが楽しみですね~。

子供は風の子で、大人は火の子。

雪やコンコン、犬と子供は駆け回る~
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風楽での林さんのお話会

2014年01月19日 | 素敵な空間・イベント
土曜日の午後、久々に鴨川の林さんを聞いてきました

6年前、病気になって会社を休んでいる時、初めて訪れた鴨川で会ったのが林さんで、その頃から、先達として尊敬しています。

そんな林さんが東京ではなく成田に来るとは

私が鴨川でお会いした6年前は、林さんは地元で色々な活動をしていたのですが、まだ地に潜り力を蓄えている精霊のような方でした。


鴨川自然王国の里山帰農塾に参加しご自宅を訪ね、また年末の「長老の話を聞く会」に東京から鴨川まで駆けつけ、泊まらせて頂きました。

「移住して7年目で仕事を辞めたんです。交通事故にあって車が転がるような事故だったんですが、死ななかったんです。実はその前も2回、死にそうになったことがあったんです。3回死にかけて、それでも死なない自分がいる。『僕は死なない』と思ったんです。この世に生まれてきたミッションを果たすまで、僕は死なないんだと。そしたら色々な仕事やつながりが入るようになってきたんです。」みたいな話を聞いたのを今でも覚えています。

翌日は1人で大山不動尊を散歩し、地域に根付いて生きていくと、ご縁の中で生きること、こういったことを体に染み渡らせました。

そんな体験が今の私のベースになっています。
あれから私も5年経ったんだな~


6年前、次男は奥さんのお腹の中にいたのですが、家族で鴨川に行ったときに林さんと会いました。
その時、奥さんは林さんの話は聞いたことが無いので、今回の成田でのお話会は、初めての機会でした。

林さんの「朝もやの中の田んぼはとてもきれいなんです。田んぼの上に光の粒子が舞うんです」といったお話に、「きれいな言葉を使う人だね~、びっくりしちゃった」と感嘆していました。

林さんのお話は毎年どこかで聞きにいっているぐらいなのですが、最初の頃は鴨川の山の精霊が林さんに降りてきて、その言霊を口から発するような林さんだったのですが、1~2年前ぐらいから「力強い思いを込めた言葉」を発するようになったと思います。

多分、3.11以降、また村の長老が本格的に引退をし始めたこともあり、実際の「活動」を「意思」をもって始めているからだと思います。

それもとても魅力的です。

有機の里のメーリングリストで名前だけ知っていて、ママ友の同級生だということも知って興味を持っていた会津素子さんにも始めて会えました。

風楽の川端さんのお顔も久々に見ることが出来ました。

楽しい時間を過ごせました。

主催者のみなさん、有難うございました


そして、私もいつか成田の農村コーディネーターとして、皆さんに大地や土から離れないで暮らすことについて、お話が出来るような存在になってみたいと思います

そして、林さんと一緒にセッションできたらいいな~と思います
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「道徳教育」と「お話」と「かいけつゾロリ」

2014年01月18日 | 自分の時間
昨日は、幼稚園の餅つきと小学校の授業参観でした。

小学校の授業参観は凧揚げと国語だったのですが、国語の授業が凄かった。

相変らず先生は完璧な指導をしていたのですが、とっても内容は難しいもの。

「こんな難しいことを小学校1年生で習うんだ~」とびっくりしました。

教えている先生も最後は「今日はちょっと難しかったですね。」と言っていました。


あの授業一本に絞って準備が出来るならまだしも、5日間授業が続き、1日何コマもあることを考えると、ああいったレベルの授業をやりきるのは、不可能に近いと思います。

そういう意味で、生徒も大変だけど、先生はもっと大変なんだろうな~と思える内容でした。


話は変わって、この前「道徳」について「幼少の頃に昔話を読み聞かせたりするのがいいんじゃないか」と書きましたが、「ストーリーのある本」などを読む時間など、やっぱり「本」かな~と思いました。

というのは、今、わが子が「かいけつゾロリ」という本にはまっているのですが、これがむっちゃくちゃ面白い
大人の私も「よくぞ、ここまで詰め込んだ本を書けるな~」と感嘆しているほどの本です。
そして大人の私も「むっちゃおもろい」と思います。

そして、今日読んだ魔法使いの少女のストーリーは、大冒険の末、大工さんや料理人などそれぞれの大人が自分達の仕事をしっかりやっている姿を見て、「色々な魔法を使いたいけど、1つ自分でこれというものを出来るようになってみたいと思うわ。そのために、もう一度魔法学校にいって勉強しながら自分の魔法をみつけたい」といって去っていくのですが、とても感動ものでした

そして「道徳の時間に、こういった本を1冊じっくり読む、でいいのにな~」という思いも沸きました。


多分、道徳の教科書などは、1コマの時間内に1テーマを「教える」必要があるのでしょう。
だから、最後に「答え」を先生は確認する指導要領になっているんだと思います。

でも、道徳心とかって、それぞれの心の中に「芽生えるもの」だと思うのです。

だから、答えを与えなくてもいい。
心を耕し、種をまく、というものでいいんだと思うんですよね。

幼少期は、心をふかふかの畑のようにするために、有機物を入れ、耕し、良い微生物が発酵している土壌にすること。

土作りさえ出来ていれば、あとからどんな種をまいてもすくすく育ちますもん。


だから、「かいけつゾロリ」とかでもいいんですが、ひとつの大冒険とか、何かのストーリーで苦労や困難や色々なことがあって、その最後に、登場人物が何か行動を選択した、それが読んでいる子ども達の心に「余韻」となって残って、それがいつしか何か花咲く種となる、というものでいいだと思います。


どんな感想をもったかを、言葉に表すことは大人でもとても難しいこと。
それを授業の中で発表させたり、子供たちでディスカッションさせることは、もっと難しいこと。

耕し、有機物を与え、じっくり耕す。

そんな授業でいいんじゃないかな~と思います。

そんなこんなで、やっぱり「ゆっくりと」「お話」に触れるということは、小さい子供にとって一番の心の糧になるんじゃないかと思いました
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石井さんのいちご、始まります!

2014年01月16日 | 食べもの
石井さんのイチゴが始まります

もう数年のおつきあいになる、成田の隠れたイチゴ栽培の名人、石井さん。

その道、40年近くの超ベテランです

らでぃっしゅぼーやと取引もしていたこともあります。

一般的なイチゴは、1シーズンで50回ぐらい農薬を使います。
でも、石井さんは8割減、そしてそのほとんどが有機JAS認定の硫黄や食品添加物などをつかって、イチゴの表面にうどん粉病が出ないようにするためぐらいです。

もちろん、除草剤や土壌くん蒸などは一切使いません。


「使う必要がないんだよね~」

とほのぼのした口調で言います。


土作りもイチゴ農家には珍しく、自家製堆肥で行います。

最近は、成田のようかんの老舗「米屋」の小豆の残渣を使っています。

これが、米屋から運ばれ来る小豆の残渣です。


独特のにおいで、動物性の堆肥とはやっぱり違います。


動物性堆肥は熱を持ち窒素分が飛ぶそうですが、この堆肥は残るそうで1%ぐらいと、多めだそうです。
そして、土壌分析を毎年必ず行い、必要に応じてカルシウムやマンガンなどの微量元素、ミネラルを施します。


苗も今のイチゴ農家には珍しく、購入ではなく自家製です。

イチゴのベッド(畑)の中に暖かい空気を通すトンネルを入れたり、赤外線のライトをつけたりと、今でも毎年何かしらの工夫を行います。



そして、何より「美味しさ」にこだわります。

葉っぱの立ち具合や水分系でイチゴの状態を見て、水分を適切に管理します。

「あまり水分が多いと、見た目は立派だけどぶよぶよして美味しくないんだよね」


毎日毎日、イチゴを観察し続ける、そういった当たり前のことが出来るから、美味しいイチゴが育つんですね~


こちらはべにほっぺ。市場流通率は10%もいかないだろうと言います。
表面はやわらかいのですが中身は硬めで、甘みが特徴です。
去年、長嶋茂雄が絶賛していたそうです


とちおとめは、定番ですね。表面は硬いのですが中身は柔らかく、また香りが特徴です。



こんな石井さんのイチゴの配達、来週から始まります

今まで毎月第一(水)、第三(水)の配達でしたが、2月からは毎週配達となります。

無農薬栽培暦21年の大栄みみずの会の野菜ボックスと一緒にお届けです

ちなみに、イチゴの一番美味しい時期って知っていますか?

それは1月下旬~2月なんです

寒くてゆっくりじっくり育つので、水ぶくれせずに旨味と甘みがぎっしりつまるんですね~


野菜ボックスと一緒に、石井さんのいちご、試してみたい方は、是非お問い合わせを

詳しくは→みんなの農村ネットワークのホームページ から。
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冬の野菜たち

2014年01月15日 | 農的体験・生活
寒い朝が続きます。

そんな寒い朝、先週に引き続き、農家さんのお手伝いに朝からいっていました

朝は畑に霜柱が立っていて、体は動かしているから大丈夫なんですが、足先がとっても寒いんです
どんなに寒くても毎日、毎朝畑に出ている農家さんって、本当に凄いな~と思います。


さて、まずはニンジンを掘りあげます。

ポテカルゴといって、ベルトコンベアーが車体の前についていて、それを地中にもぐらせることで、自動的に土を掘りながら、ベルトコンベアーの上をニンジンがのぼってくるという仕組みの機械を使って掘りあげます。

手前の椅子に私が座り右半分のニンジンを手で選別しながらコンテナに入れていきます。
左半分のニンジンは運転手をしている農家さんが手で選別しながらコンテナに入れていく、という流れです。


手で1本1本抜いているものの100倍早いので、本当に機械は凄いな~と思います


さて、軽トラックにコンテナ満載のニンジンを掘りあげたら、しばらくはハウスのお掃除。

夏ではなくこんな冬でも、ハウスで採り終えた残りの野菜は、1つ1つ全部刈り取って、枯れさせます。
野菜をつぶしながら土にうなってしまう風景は良く診ているのですが、ハウスではそういったことをしないんですね~。


さて、それからは、先ほど収穫したニンジンの2回目の選別と葉っぱを切り落とす作業です。
これが、倉庫内なので風はこないのですが、床がコンクリートの打ちっぱなしなので、とにかく足先がジンジンきて寒かった~

ニンジンがコンテナに山盛りです


13時過ぎまで農作業をやったあと、次は別の農家さんのところにご挨拶
ウーファー(海外農業ボランティア)の台湾からきた女の子も含めながらしばらくお茶を誌歓談

そして、今度は自分の畑へレッツゴー

白菜はタイミングよく直播したものは、結球していますね~


一方、春菊はもう完璧にかれています。



しかし、かきわけると、このように下のほうにまだ枯れていないところがみつかります。


こんなのをかき集めると、1回分ぐらいにはなるんです


こういった作業をやるにつけ、「農家にむいていないな~」と思います。
もったいない、と思ってしまうんですよね
経済作物として育てると、なかなかこんな面倒なことはやれなくなります。
やはり、自分が育てたものは少しも無駄なく食べたい、という思いがわくのです。
これは性分だから仕方ありませんね

そして今回のメインは大根の収穫です

大根はこの季節になると寒さでシワシワになったり、凍ったりしてダメになってしまいます。

ということで、1つ1つ引っこ抜いてお手入れをしてお持ち帰りをしたり、土の中に埋めて保存する必要があるのです。

お手入れとはこういったことです。
大根の葉っぱの外葉は寒さで枯れてしなっています。


そういったものを取り除くと、こうなります。


完全に葉っぱが枯れている場合は、全部チョキンと切り落とすなどします。

抜いたのは全部で80本以上になりましたこんなに育ててどうするのって感じです


まず、中でも大き目の程度の良い10本ぐらいを選別して保存用にまわします。


こくやって土に埋めると少し老化はするものの、2月下旬ぐらいまで持つんですよ~


残りは家に持ち帰って、ご近所に配った後、残りは始めてのたくあん作りに挑戦です

50本以上ある大根、果たしてきちんと洗って干して、漬けることができるのか

とにかくやってみま~す
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田んぼと畑の耕育教室 味噌作り

2014年01月13日 | 農的体験・生活
1月、最初の「田んぼと畑の耕育教室」は「味噌作り教室」です


我が家では味噌作りは、これでもう6年目になります
6年目ともなると、もはや味噌は買うものではなく作るのが当たり前と錯覚してしまうこともあるのですが、世の中には6年前の私と同じ、「味噌ってこうやって作るんだ」と思ってくださる方がまだまだたくさんいらっしゃいます。

そんな方々に「そうなんです、味噌って作った方が絶対美味しいし、一度作ったらもう市販のものは買えませんよ~。やっぱり手前味噌が一番ですよ」と伝えたいという思いがあります

思えば、「みんなの農村ネットワーク」を立ち上げて、最初にやったのが「放射能勉強会」でしたが、農村活動としては「味噌作り」が初めてやったイベントだったな~


そんなこんなで、味噌作りは、始めての人が多いけど、一度知ってしまうと「今度は自分でやってみよう」と思える手軽さと魅力があるんですよね~。


今年1回目の味噌作り教室は、風邪でキャンセルが2家族出たため、少な目の人数でゆっくりと楽しく開催できました
参加した1家族は、なんとわが妻がやっている「育自の魔法」のワークショップに参加した方で、びっくり
これこそ奇遇というものですよね~。

さてさて、味噌作りはいたって簡単です。

まず、大豆を1晩水につけます。(農村では「冷やす」といいます)

そして、水でふやけた大豆を大なべでグツグツ、指でつぶれるぐらいの硬さまで煮ます。



あとは、これを根本さんお手製の糀と、瀬戸内海の塩で混ぜて、つぶしたら出来上がり


細かい様子は、昨年のブログをご覧ください→こちら


昨年、とっても好評だったのが足踏みでした。


ところが、今年はミンチが子ども達に大注目を浴びていました。
その時々で、何がヒットするかわからないのがイベントの面白いところですよね~


また、我が家で大好評だった「揚げ餅」を根本さんに紹介したところ、その場で揚げてくれました

この揚げ餅は、普通のあられようなものではなく、切り餅ぐらいの大きさのものを油で揚げるもので、まわりはサクっとして、中はとろ~りとしていて、とっても美味しいんです

実際、根本さんにもお客さんにも大好評でした



最後に、前回根本さんがスペシャルな食材としてカニを用意してくれたのですが、今回はなんと「さとうきび」を用意してくれました
さとうきびなんて、沖縄とかじゃないと出来ないとおもっていたのですが、知り合いの農家さんが沖縄で苗をもらってきて、地元で育てたそうです。

かじってみたら、確かにさとうきびでした。
根本さんのアイディアは無限大


そんな楽しい味噌作り教室でした

次回は1月26日、また2月も開催しています。

味噌作り、してみたい方は→こちらまで
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