半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

新緑のまぶしさ、空の深さ

2020年04月25日 | 農的体験・生活

「食と命の教室」を開催して今年で8年目。

しかし、今月はコロナの自粛で中止となりました。

そこで、我が師匠で教室長でもある高柳さんからメッセージを託されたので、の参加者へのその言葉を発信しました。

その中で「コロナ対策で世界中の空がきれいになっています。空気が清浄化され遙か彼方を見通せるようになりました」という言葉がありました。

ニュースなどでコロナの問題が多々流れる中で、農村を仕事基盤としている私は、農村に向かう車の中で、「春の光が美しいな~、そう思えることは有難いな~」と毎日思っているのですが、「空がきれいになった」というのには気づきませんでした。

また、こういった事態に「空気がきれいになった」ということや「人間の所業が空を汚していたということです」というメッセージを発信できる高柳さんは、やっぱりすごいな~と思ったのです。

なかなかそういった言葉をこういった事態では思いつかないし、言葉には表せない。

ただ、農家さんは、結局は「例年通り」なのです。

最前線で命をかけて戦っている方々には不謹慎かもしれないのですが、農家さんは「いつも通り」なのです。

今、田植えをしないと秋には実りが得られません。

今、夏野菜を植えないと夏に収穫が出来ません。

農家は自然に合わせてする仕事なのです。

そして、閑散としていて未来が見通せないと言われる「過疎」の地帯が、逆に今は人が集まらない分、コロナの影響をそれほど受けずに仕事が出来るのです。

もちろん、スーパーやコンビニなど人が集まるところは、都市部と変わりませんが、畑や田んぼは1人、あるいは家族でやるもので、2mどころか、周囲2㎞に人がいない、なんていうのは当たり前なのです。

そして仕事は「家から田畑へ軽トラックで」が当たり前なので、人に会うのは意図してそういった場所にいかないと、なかなか会わないのです。

だから、都市部の方に比べると「いつも通りの仕事」をしています。

だから、「空がきれいになっている。それは今までの人間の所業が環境を汚してきた現れでしょう」といった発言が出来る心境なのでしょう。

ただ、昨年の台風では都市部の方が頑丈で、農村は大打撃を受けました。

特に我が千葉県は台風15号で、家屋の瓦屋根は吹っ飛び、農作物は打撃を受け、停電も長引き、何よりビニールハウスは100億円を超える大損害となりました。

それでも農家は、ハウスの仕事は出来ないにしろ、それ以外は「いつも通り」やってきました。

どんなことが起きようと「いつも通り、季節に合わせて、自然に合わせて仕事をして暮らしていく」のが農家なのです。

というより、それが本来の人の暮らしだったのだと思います。

そんなことを思ったのですが、実際、参加者の方から「品川の空も超きれいで気持ち良い空です!」という返信も来ました。

本当にきれいなのでしょうね。

また、昨日たまたま見た「帝一の國」という映画の中で、「井の中の蛙 大海を知らず」の続きとして「されど空の深さを知る」という言葉があると知って、何だかグッときました。

閉じ込められた小さな世界にいようと、その深さを知っている、というポジティブワード、心に刺さりました。

人間界は大変なことになっていますが、自然界は例年通りで、日の出はどんどん早くなり今日は4時台でした。

日中の光も眩しいです。

新緑も映えています。

そして空はいつも以上に青々と澄んで気持ちいいです。

仕事が無くなったり感染したり大変な状態になっている人の事を思えば、家族が元気に暮らせているだけで有難い日々です。

経営者であったり、飲食店だったり、医療従事者だったり、コロナ対策にすべてをかけている方々の事を思えば、本当に暮らせているだけで有難いな~と思います。

政府の方も、役場の方も大変でしょう。

物流を担っている方も大変でしょう。

運悪く、感染して亡くなっている方もいる中で、生活出来ていて、春の気持ち良さ、新緑のまぶしさ、空の深さに感動できる幸せを味わえる時間を過ごせるだけで、なんて有難いんだろう、と思います

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農村の風景

2020年04月24日 | 農的体験・生活

毎週、水曜日に発送している「朝採り野菜BOX」。

大栄みみずの会さんの新鮮無農薬野菜を7品詰め込んだものを配達してもう9年ぐらいになるのかな?

毎週、お手紙を書いているのですが、都市部の方から「巣ごもり生活の中で季節感を感じられていない中、農村の風景が浮かんでほっこりします」というコメントをもらったので、こちらのブログにもご紹介

 

「最近はコロナ話が多いので、今回は農村の風景について。今の時期は「端境期(はざかいき)」と言って、冬野菜が終わり、夏野菜が出てくるまでの境の時期です。


 春野菜という言葉もありますが、実際は、春の野菜というのはそれほど多くありません。

 この時期に出している野菜のほとんどが1~3月に種を蒔いた野菜で、その時期は種まきにはちょっと寒く、小さな苗は霜や寒さでやられたり育ていくいので、ビニールハウスやビニールトンネルで保温して育てたものがほとんどになります。

 つまり農家さんがひと手間を加えないと、野菜はなかなか無い時期なのです。


 また、春は三寒四温と言って、暖かい日と寒い日が交互にくるなど気温の変化が大きく、ちょっと暖かい日が続くと野菜がぐんぐん育ってしまう一方で、寒い日が続くとなかなか育たない、という不安定な時期でもあります。

 だから農家さんからすれば、先読みして種を蒔いても、ちょうど決まった量を決まった週に出すのはなかなか難しく、「1年で最も作りにくい時期の1つ」でもあるんです。

 必然的に野菜の量は不足し、有機農業では価格は年中一定ですが、一般的な野菜は相場が高くなるんですね。

 逆に言えば、今の時期はあまり葉っぱを食べる時期ではありません。

 春の木々や野草にとっては、「花を咲かし、種を落とす時期」なのです。

 みなさんの家の周りでも桜が葉桜になってそろそろ小さな実をつけ始める時期になりますよね。

 農村でも菜花は咲き乱れていますが、そろそろ花が散って鞘に種をつける時期です。

 桑の木は芽吹いてこれから花を咲かせ、実をならし始めます。

 なので、今の時期は自然に沿って人間も生きるとすると、ヨモギやフキやタケノコなどちょっとアクがあるけどそれを刺激に体の毒素を出すなど、体調を整えて夏の体にしていく時期でもあるんですね。

 とは言っても、美味しい野菜を食べたいので、種を蒔いて手間をかけて野菜を人間は作ってきました。

 また、秋冬に収穫して貯蔵をしていた人参やサツマイモなどを食べています。

 でも、やはり一番は「少食にして胃腸を休める時期」が一番自然なのでしょうね。

 私も春は気圧の変化からか体調が崩れるようになってきたので、まあ出来るだけですが節制するようにしています。

 そして、畑で夏野菜の準備という事で、草を抜いたり、肥料を撒いたり仕事をしていると気持ちも穏やかになります。

 ウグイスはもちろんですが、私の畑の横はキジの生息地なので、毎回、鳴き声やきれいな姿を見ながら畑仕事をしています。

 菜花が咲いてしまった小松菜にはテントウムシやアブやハチが沢山いるのですが、「ごめんよ」と言いながら、引っこ抜いて後片付けをします。

 そして、農家さんのところでは昨年の台風15号で崩壊したビニールハウスの再建のお手伝い真っ最中です。

 畑は1人ぼっちの寂しい仕事といえばそうですが、時に自然に癒され、こういった事態でも特に気にせず仕事が出来るのは有難い仕事です。

 とはいえ、4月の農業体験教室の中止、そして5月の1年で最も大事な田植えもどうなるかわかりません

 自営業者として収入が減ってしますのでどうしよかな、という思いも最近は沸いてきました。

 一方で、都会の方は野菜などを宅配で取る方がどんどん増えているようです。

 在宅勤務が多く自家消費が増えているということ、また、こういった時こそ健康な野菜を食べようという思いからのようです。

 もし、みなさんの周りで、この野菜BOXの事を知ったら喜んでくれる人がいたら、宜しければお声をかけて頂けたら嬉しく思います。

 まあ、とにもかくにも、今は自宅での時間を有効に活用しながら、この状況を乗り越えて参りましょう。」

ということで、「美味しい新鮮野菜を届けて欲しいな~」と思う人がいましたら、是非、お試しくださいね

成田市内直送便と宅急便エリアの2つに分かれてやっています。

詳細は私の「みんなの農村ネットワーク」のHPから→こちらから

以下、最近の私の畑の写真です

週1回ぐらいのペースで台風のような日が来ましたが、子どもたちに手伝ってもらったビニールマルチは剥がれずに済みました

ニンニクは今年も絶好調で、長年、種取りをし続けてきた成果ですね

こちらは毎度おなじみのスナップエンドウ。

大風に振り回されて傷んでしまったのもありますが、小さな実がつきはじめました。来週には収獲開始の模様です

こちらは鞘が付き始めた小松菜の菜花。

この後、全て引っこ抜いて処分しました。ハチやらアブやら飛んでいて、「ごめんなさい」って感じです

こちらはニラ。

そろそろ捨て切りといって、一回ザクっと切ってしまう予定です。

そうすると新葉が出てきて春ニラを食べられるようになるんですよ

そしてニョキニョキ出てきたアスパラ君。

昨年は不作だったけど、今年はどうかな?

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スイーツの腕前上がり続ける♪

2020年04月21日 | 素敵な家族・子供との時間

コロナ休み、子どもがいる家庭はいかがお過ごしでしょうか?

私は休みの日は、公園で子供と遊びますが、基本的にはボチボチ子どもはいますが、ごちゃごちゃはいないので、バスケコートなど、貸し切りのような状態で遊べています。

もともとコロナがあろうがなかろうが、今はオフシーズンなので、そこに子供が暇をしている、という事で、いつも以上に一緒に遊べていることは、なかなか有難い、という面もあります

家ではボードゲームやカードゲームがどんどん増えていて、海外の様々なゲームがこのコロナ休みで5個ぐらい増えました

また、なんといっても、子ども達のスイーツ作りの腕前が右肩上がり

シフォンケーキを作ったり、ヨモギ団子を作ったりと色々でしたが、まあ時期ということで、今度は白玉風のヨモギ団子を作ってくれました

もっと凄かったのが、これは奥様との共作ですが、なんとチーズケーキ

チーズケーキって、家で作れるものなんですね~。

店で出ている味で、びっくり&美味しかったです

あと、面白かったのが「タピオカの素」。

粉が入っていて、大さじ1の水をちょこっと足して、練り上げて、棒状にしていきます。

これをさいの目切りして、1つ1つ、小さなタピオカの玉にまるめます。

茹でると、あら不思議

本当にタピオカになっていました

何故か、我が家にタピオカ用のストローがあったので、それを使い、

ミルクティーを入れたら完成

食べてみたら、あらま、売っているのより甘くない、というか味が無い

原料を見たら、タピオカ粉を使ってなくて、でんぷん粉とカラメル色素だけ。

カラメル自体が入っている市販のものと違って、味が無かったけど、まあ、見た目も食感も見事にタピオカでした

まあ、そんなこんなで、我が家では暇といえば暇ですが、まあ、ボチボチ、普通に暮らせています

子ども達のスイーツの腕前も上がっていくし、そういえば茶碗も自分で洗うようになったし。

コロナが爆発的感染がにならず、これから収束に向かうなら、後々「まあ、良かったか」と思える日がくるのでしょうね。

5月6日がさらに延期されそうな雰囲気ですが、収まってくれる日が来ることを願うばかりです。

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何だかんだ言って、普通の毎日

2020年04月20日 | 自分の時間

コロナが広がっていますが、ふと思うと、「何だかんだ言って、普通の毎日を過ごせているな~」と思います

まず、仕事が農村なのであること、また3~4月は私はオフシーズンなので、18日(土)の「食と命の教室」が中止になった以外は、特に昨年と何も変わらないこと。

また、この時期は、春の体調不良の時期で、ぼわぼわ~んという感じでどうにもならなくなってしまうのですが、それが1週間続いていました。

それを思うと「コロナというより、そっちの方が体にはきついな」と思うと同時に、「まあ、例年通りだな」と思ったのです。

コロナ自体は3月ぐらいから深刻化し始めてきた感じですが、子ども達はもう、3月から数えると1カ月半、休みなわけです。

コロナとは全く関係なく、ちょうどスマホとWi-Fiを家に飛ばしたことで、子どもは念願のオンラインゲームを出来、それに文句を言っていながらスマホをずっといじっている奥様は、まあ、普通と言えば普通の日を送っているわけです。

「暇だ」というのが一番の敵なのでしょうが、ボードゲームやら、おやつ作りやらで日々が普通に過ぎて言っているのです。

私からすれば、部活でコミュニケーション量が落ちていた中学生長男と、小学生の頃のように、まあ毎日たっぷり会えているわけで、会話も出来ていて、それはそれで楽しいわけです

医療従事者、運輸関係、スーパーなど、やらなければならない方々のおかげで世の中は回っています。

また、飲食店、催事場運営など、コロナで仕事そのものが出来ないで大変な状態になっている方も沢山います。

もちろん、最大の被害者というか、苦境に立たされているのがコロナにかかった方、そしてその家族や身内。

シングルマザーの方で、お仕事をしている方は、本当に疲れ果てていて、「仕事&家に置いている子供達の世話」で、見ていてこちらが苦しくなるぐらいです。

そんな中で、「暇だ~」と言いながらも、何だかんだ言って普通に暮らせている事、それこそが幸せじゃないでしょうか。

もちろん、5月は1年で最も稼ぎがあるシーズンで、特に田植えイベントが出来なければ、我が家の収入は激減して赤字になる可能性も高いです。

ただ、人類史に無かったこの状態において、農村という人が集まらないところで普通に仕事をし、いつも通り暮らせている事は、なんと有難いことなのでしょう。

何だかんだ言って普通に暮らせている事、有難いです

 

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我が子を連れて畑仕事

2020年04月11日 | 農的体験・生活

コロナで大変な事態になっていますが、農村は実はそれほどドタバタしていません。

変に書くと不謹慎に思われるかもしれませんが、農家さんに聞くと「世の中はコロナと言ったって、田んぼはまってくれないからな」と、仕事自体は例年と全く変わりません。

人間の都合ではなく季節に合わせて種まきや苗を植えなければいけないのが農業ということと、基本的に田畑には他の人は誰もいないので、コロナを気にしてやらなければいけない仕事ではない、という事もあるのです。

で、私はプロではないのですが、50坪ぐらいの家庭菜園をやっていて、やはり、畑作業は例年通りやらなくてはならないので、「暇している子供達を連れていくか」と思い立ったわけです。

家から車で畑まで直行なので、レジャー施設に行くわけでもないし、近隣を散歩するよりよっぽど気がねなく外出できるわけですね

畑では人っ子1人すれ違いません。

たまに道を通るのは軽トラックぐらい

ウグイスの声を聞き、畑の遠くでキジが鳴いている姿を見ながらの作業は、世の中のコロナ騒動とは無縁の世界のようです。

子ども達も、マスク無しで安心して体を動かしてストレス発散をしてもらえるし、こちらも助かる一石二鳥ですね

 

で、久々に連れて来た畑、小さい頃は戦力には程遠いはずだったのが、数年ぶりの畑でやらしてみると、あらまあ、なんと戦力になるんです

頑張ってくれるのですが、思いっきりやってしまうとすぐ疲れてしまうのが農作業。

「大丈夫?休憩しなよ」と言っても「大丈夫、でも腰が痛い」と、腰を叩きながら手伝ってくれました。

久々の畑なので、昔、普通に観ていたキジを忘れてしまっていたので、遠くにいるキジを教えてあげたら、「どこまで近づけるか行ってみよう」とキジに近づいて行ったり

毎年、収穫して持って帰ってあげている「桑の実」を「ここからいつも獲っているんだよ」と、まだ緑色の桑の実を見せてあげたりと、まあ、思ったより楽しい時間を過ごせました

いつも開催しているお子様連れのご家族向けの「田んぼと畑の耕育教室」を楽しみにしているお客さんから「早く田んぼや畑で思いっきり遊べる日が来ないかと楽しみにしています」といつも以上にご連絡を頂けていますが、緊急事態宣言が出て、残念ながら延期になった日程もあります。

一方で、農村にご縁があることで、普通にこういった時に人混みとはまるで正反対の人っ子1人いない畑で子どもたちを開放出来るのは、有難いな~と思います。

未だに1日当たりの感染者発覚数が増え続けていますが、5月6日をもって外出できるようになればいいな~、と願っています。

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今年もヨモギ団子作り♪

2020年04月10日 | 素敵な家族・子供との時間

春はヨモギの季節です

ヨモギは整腸、毒だし、毒消しなど、まあ何とも万能で、しかも香りが豊かで美味しいんですよね~

コロナ騒ぎで子供達は暇していますし、ある意味、ヨモギのようなもので体の免疫をあげてかかりにくいことにする必要もあるので、暇を見つけてはヨモギ団子作ろうか、と思い、まずは今年1回目のヨモギ団子作り

いつもは上新粉で作っているのですが、どうしてもネチネチしちゃうので、団子粉を使ったら、まあお上手にできました

 

市販の餡子を買ってきて、それで食べたら美味しいこと

また、先月、あな健で買ってきた「本葛」をつかったみたらしも作って食べました

その辺にいくらでも生えている時期ですから、おやつの定番にするのもコロナ対策&子供達のひまつぶしになって良いかもしれませんね

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緊急事態宣言、出ましたね

2020年04月07日 | 自分の時間

 緊急事態宣言、出ましたね。

 私は東京でバリバリ働いていた30代前半頃までは、毎朝、日経新聞を読み、また最新経済ニュースを必ず頭に入れて動いていましたが、農村仕事をするようになって「必要な情報は勝手に入ってくる」という姿勢に変わりました。

 なので、新聞は止め、テレビやネットニュースなどはほとんど見なくなったのです。

 ところが、コロナは嫌が応でも情報が入ってきます。

 イタリア、スペイン、アメリカなど大変になっていく国が多いの中で、日本もこういった宣言をついに出すに至りました。

 安倍さんのマスク2枚支給に文句を言うテレビも多い一方で、あれは昔の蓮舫議員の「2番じゃ駄目なんですか?」と同じように、メディアが「一部の発言をとりあげた」ようで、実際には、その前後の文脈を読むと、きちんと紙マスクを大量に用意し、最優先の医療機関、そしてバスなど交通機関など、優先順位をつけて配布し、末端の国民には布マスクを2枚、という流れがあったようです。

 まっ、いつも思うのですが、為政者は誰からも批判される立場ではあるのですが、自分が同じ立場でどれだけスピーディーに適切な判断が出来るのか?と自問自答すれば、安倍さんを批判するメディアも多いですが、そういった声に耳を傾けている時間を例えばマスク作りなど、自分達でやれるべきことをやった方がよいのでは、と思います。

 もし、国民全体が布マスクを作っていれば、布マスク2枚を配布、なんてならなかったわけですし

 そういう我が家はそもそも紙マスクが切れたので、先週、布マスクを奥さんが作ってくれましたが、今週はキッチンペーパーで作ってみたら、すぐ破けてしまいました

 目下、色々、試している所です。

 とにかく「人類史に過去無かった異常事態」が訪れていて、過去の災害対策の規模と比較にならないほどのお金を各国政府が投入している緊急事態であることを考えれば、多少の細かな間違い、細かな予算の非効率な使い方があったとしても、大事を外さない事が一番重要、というのは、経営に携わったことがある人ならわかることだと思います。

 その1つが「緊急事態宣言」なわけですよね。

 結局、コロナについては「感染を広げない」「収束を待つ」のが真正面の戦い方なのですから、休みを小出しにせず、中国のように2週間、徹底的に室内にこもる、とやれば、それで感染はほとんど収まるわけですよね。

 でも、それは独裁国家、共産党支配だから出来ることで、個人や企業の活動を100%は制限せずに行こう、というのが日本の方針です。

 これが例えば戦時中であれば、「2週間分の食料は用意した。だから、海外からの出入り、そして全国民は屋外活動を一切禁止する」とすれば、良いわけです。

 そこまでドライにやってしまった方が、結果的な経済打撃は少ない、という合理判断が出来ます。

 ただ、今の時代はそこまでやれない。しかし、ニューヨークのようにはなりたくない、というのもあり、為政者にとっては本当にシビアな戦い、判断、そしてメディアコントールが大変な事態です。

 
 しかし、もともとのダイヤモンドプリンセス号から始まり、海外からの入国チェックが緩い割には、ここまで爆発的感染を防げていたのは、ひとえに日本人のモラルや習慣によると思います。

 冬は風邪やインフルエンザ対策、春は花粉症対策でマスクをする習慣が根付いていることが、マスクを日常では全くしない海外とまず大きな違いだという記事を読んで「なるほどな~」と思いました。

 熱帯国でも感染が広がっているコロナですから、もし、コロナが夏に入って来ていたら、マスクを着用している人がいない時期ですから、日本でも海外のように爆発的に広がっていたんじゃないかな、と思います。

 そして、東日本大震災の時もそうでしたが、パニックに陥らずに粛々と日常生活を続けられる国民性もある意味凄いな~と思います。
 
 それにしても、どんどん事態が深刻になってきています。というのは、ヒトという動物が誕生してからかつて1つの病原菌がこれほど世界に広まったことは無いからです。

 大きな話になりますが、そもそも、地球という限られた世界で1動物の種が70億人に達したことはありません。

 しかも過去のどの動物にも見られない繁殖スピードで増えています。

 そのためヒトに免疫がない微生物が出現すれば、瞬く間に広がるのは、世界中にその種がいるという事があります。

 また、都市部の人口過密はこれまた動物界ではありえないほどです。

 本来、食べ物に比例してその土地に住む動物の数は決まるのが自然界ですが、都市部は農村部から食べ物を運んでくることで、濃密な空間で暮らせるようになりました。

 国レベルで言えば、日本のような先進国は海外から輸入して生きています。

 グローバル化により、経済活動が劇的に大きくなった代わりに、過去無かった外来生物が入ってくるようになり、病原菌も広がる世界になってしまいました。

 そんな世界を作ってしまったヒトという種ですが、そもそもの生存基盤が脅かされるようになってしまいました。

 一昨年の西日本大豪雨、昨年の台風大災害、そして今年のコロナウイルス騒を考えると、「お金があっても安心して暮らせる世の中」ではなくなってしまったわけです。

 「生きる基盤=経済基盤」という図式が根底から崩れてしまったわけです。

 むしろ「生きる基盤=水、空気、食べ物、家」といった方が、強固な基盤なような気がします。そういう時代に戻った気がします。

 昔、「生存基盤原論」という話を高柳さんが学んだ、と言いますが、70年経って、時代の揺り戻しが来たんだな~と。

 他の生物を根絶やしにし、過去の石炭や石油を掘り返し、森林を燃やし、土を浪費し、水を汚し、地球環境を壊してきて、最後は病原菌に攻撃されている私達。

 今、生きる事がに精一杯の人も多いと思いますが、その中で、「もう、経済優先の生活はいいや」と思う人が東日本大震災の時より出てくる気がします。

 農村の世界に入って「いつか、昔の日本人の暮らしこそが、最高の生き方なんだと思える時代が来る」と信じて、「農村コーディネーター」という仕事を創って今までやってきましたが、改めて、そういった事を思う人も増えてくる気がします。

 そう思いつつ、現状で言えば、コロナで外に行けない子供達の事を思えば思うほど、子どもが「また学校休み何なのだよ、コロナは」と叫ぶ声を聞くと、私も含めた大人は子供達から見ればどうしようもない世界を作ってしまったな~と反省しきりです。

 今の所、身内に感染した人がいない事は有難いことですが、いずれにしろ、住むところがあって、食べ物があって、家族が元気に暮らせる。それ以上の幸せは無いと思うわけです。

 そう思う人が他にもいますよね?

 私もイベント稼業なので、今年の収入がどうなるかわからない清貧個人事業主ですが、幸い、食い物には困らずに生きていける仕事なので、何とか乗り越えていきたいと思います。

 世の働く人々、そして子育てをしているお母さん、外に出るなといってもそれも難しい人が沢山いるのが実態なわけですが、とにかく感染しないように、発症しないように、そして発症してもパニックにならないよう、なんとか乗り越えて参りましょう。

 日本は多分、海外の教訓を生かし、今回の緊急事態宣言をきちんと守る人の割合が多いはずで、この後、収束に向かうと信じています。

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コロナが収まりません

2020年04月04日 | 自分の時間

コロナが拡大しています。

特に東京がニューヨークが海外の都市部と同様な状態で危機状態です。

やはり、原発の頃を思い出します。

海外の人は日本は危ないと言い、西日本の人は東日本は危ないと言い、首都圏の人は福島が危ないと言い、千葉県南部の人は千葉県北部は危ないと言っていました。

コロナも地方の人は東京は危ないと言うように、あくまで自分を基準にして、それより状況が悪いところに意識を向ける。

危険度に対して共通の明確な基準が無いことで、気を付ける人と例えば気をつけない若者で大きな意識の差が出ます。

しかし、ここまで来ると、ニューヨークや他の都市と比較しても、「東京の自粛」を各企業単位でどこまで自粛させるのか、とても大きな問題です。

大企業はテレワークが多いけどその子会社はまだの所が多いと言いますし、そんなこと言ったって、仕事をしないわけにはいかないし、なんというジレンマでしょう。

そんな状態に対し、先日の日経の記事でニューヨークで働いている医師が「東京は事態を甘く見ている」と書いていました。

その医師の個人的意見としては「今の感染者数の増大を見て、東京で満員電車通勤をなぜ継続させているのか、全くわからない」と言います。

小中学校を強制的に休校しているわけですから、確かに、理性をもって考えれば、満員電車は絶対にやめるべきだと私も思います。

3月の頭に東京のお客さんの所にいった時に「街中は人通りが少なくなりましたよ。でも、通勤時間帯は満員でマスクなんかしていても意味がないぐらいですが」と言っていたことを思い出します。

東京にいて子育てをしているご家庭では、原発の頃と同じように「外に出て大丈夫なのか?」と不安になっている家庭も多いでしょう。

成田でも人混みにはなるべくいかないようにしていますし、ショッピングセンターにいく時は必ずマスクをしています・

そんな中、昨年の台風15号で沢山のビニールハウスが倒壊しましたが、ようやく知り合いの農家さんのハウスの建設が始まりました。

また、ブルシートで覆って瓦屋根の修復がやっと始まった家も。

地球温暖化による自然災害で、農業は大変やりにくい時代になってしまいましたが、何があろうと自然はいつも通りです。

コロナがあっても満員電車や大人数が集まるオフィスに行かないといけないお仕事をしている方の事を思うと、広い畑で1人ポツンと種を蒔いて、生命の息吹を感じながら働ける農に携わる仕事が出来る事、有難いな~と思います。

みなさん、お仕事や子育てで大変でしょうが、ご無理をせず健康第一でコツコツ出来る事をやって参りましょうね。

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