半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

TPPって何?まあ、その前に農業の問題を整理してみよう⑦

2011年02月01日 | 自分の時間
⑦未来にむけて、こんなのどうでしょう?

 さて、ちょっと期間が開いてしまいましたが最後のパート。

 先日、有機JAS認定の農産物だけを扱う会社に行って来ました。静岡にある静鉄ストアが日本のホールフーズジャパン(アメリカのオーガニックスーパー)になろうと、色々提携して頑張っているようです。
 そういった民間の後押しがあり、また行政がバックアップをしてくれれば、多分10年後ぐらいには、日本にも有機農産物の市民権が今以上に得られている状態になるかもしれない、という思いは沸きました。

 消費者や小売店が有機農産物を選択するグループが出てくるということ、政府が給食などに有機農産物を率先して取り入れること、更に芸能人など世の中にインパクトを与えられるオピニオンリーダーが有機農産物について言及する、といったきっかけが重なりあった時に、実現すると思います。

 特に、ニンジンジュースブームとか、色々「ブーム」がおきやすいのが今の日本ですから、戦略的マーケティングでオピニオンリーダーが「有機農産物」について言及するとあっと言う間に広がるかもしれませんね。

 といっても、10年も経ってしまえば、本当に美味しいもの、安全と思われるものを一番食べさせたい子供はすくすく大きく育っていきます。
 小児の時期は一番健康に配慮してあげたい時期ですし、味覚形成も小児の時期が一番大切だと思います。どの時期にどういった野菜が収穫できるのか?といった当たり前の旬も知って欲しいですしね。
 
 となると、安心して食べられるものが普通に世の中に広がっている社会を待っているわけにはいきません。

 じゃあ、どうするか?
 
 お金がある人は、やっぱり大地を守る会、らでぃっしゅぼーや、オイシックスといった厳しい基準を明確に持っている大手流通から買うか、地元のスーパーなどで有機JAS認定の野菜を買うのが良いと思います。

 でも、これは単に「商品としての野菜を買う場合」の話。。。

 私は、未来に向けてやっぱり「農家さんと顔が見える関係」を持つ消費者が増えることが一番素敵なことで、一番楽しいことだと思います。

 有機JAS認定といっても、本当のところは何ともいえません。抗生物質などをたくさん食べている家畜の糞を堆肥として使っているところも多いし、その堆肥が完熟されているかもわかりません。例えば、経済効率を考えると肥料を入れてすぐにそのまま種を蒔くっていうのもやっぱりあります。

 また、「美味しい」のはやっぱり「鮮度」が良いもの。大きなセンターに集められてから仕分けされ、出荷されるよりは、産地から農家さんが直送している方が、やっぱり美味しい

 また、そもそも「安全で、美味しい」だけでなく私は「自分の人生を豊かにしてくれるもの」として、農に関わって生きたいので、そうするとやっぱり「農家さんといつでもメールを送ったり畑に遊びにいける人間関係」を築くのが一番良いと思っています。

 いわゆる「田舎の親戚のような関係」ですね。つまり自分の農産物は、基本的に「うちの野菜は、●●っていう農家さんのものなのよね」といえる状態ですね

 私は渡邉さんという農家さんの畑によく行かせてもらっています。
 畑に子供を連れて行くと、いつも走り回ったり、土いじりしたり石投げをしたりして遊具が無くとも地球と遊んでいる感じがします
 家だと走り回ると怒られ、道路で走り回れると「車が危ないよ!」と怒られ、公園の花をむしると「こら!」と怒られ、転がっている石を投げると「人に当たると危ないでしょ!」と怒られ。。。
 町に住んでいると、子供って「自由にその辺のものと遊ぶ」ことが出来なくて可愛そうなんですよね~
 
 その点、畑だと安心して自由に遊べます
 何より、野菜が育つ風景、それを育てている農家さんとの話など、本当に楽しいです
 私が以前住んでいた東京のご近所さんで、渡邉さんの野菜セットをとっている方は、以前畑に子供を連れてきて、子供と畑をいじった経験があるので、「あの時、小さかったかぶが今回届いて、びっくりこんなに大きくなったんだね~」といったような
コメントをくれました。
 
 東京であっても、農家さんはたくさんいるし、どこにでも農薬や化学肥料を使わない農家さんはいます。特に、最近は若い新規就農者がたっくさんいます。HPを開設している人もいれば、アースデーとか、近くの朝市とかで頑張って自分で野菜を売っていたり。
 あるいはちょっとしたカフェやレストランで「●●さんの野菜」といったように農家さんの名前が書いてあります。

 農家さんと仲良くなると、
・野菜に「農家さんの人柄」が見えてくるので、野菜を嬉しくいただけます
・「●●さんが作ってくれたんだよ」といって、「いただきます」を言うことを子供にもわかりやすく伝えれますし、自分たちも精神的に豊かに食べれます
・農家さんは消費者からのコメントが嬉しいんです!だからお手紙を送ったり時にはお手伝いにいくなど、「人間関係」も楽しめます
・野菜について詳しくなれるので知識欲も満たされます(?)
・普通に売っている野菜と、美味しい野菜の区別はほとんどつかなかったのが美味しい野菜ばかりたべていると、しばらくしてたまに普通に売っている野菜を食べると「あれ?これ全然味が無いね?」といったように、味の違いに気づける味覚が育ってきます
・もし、こういったことが好きな人だったら、農家さんと仲良くなることをきっかけに、家庭菜園をやり始めたり、オーガニックライフに関心をもったりそういったセミナーにいったり、シンプルな料理に目覚めたり、、、と生活の幅がどんどん広がって行くかもしれません。

といったように、私は「知り合いの農家さんを作る」ことが一番素敵なことだと思っています

一番の宝は、「素晴らしい人間関係」だと思います。特に若手農家さんは自然農法的なことに関心を持っている人が多いので、優しい野菜つくりをしている人が多いですし、コミュニケーションが好きです。
でも、やっぱり売り先や収入に困っています。。。

そんな農家さんと「毎月買うわ!」といったような関係を結び、下手なアミューズメントパークにお金を払っていくより、無料で
農のテーマパークである畑や農家さんと自由にやりとり出来る関係を築くのは、本当に楽しいですよ

その他大勢に対するサービスをしている大型施設より、頑張っている人間を応援できて、かつ自分達も楽しめて、かつ生きるために最も重要な「食べ物」についても学べたり安全性などが担保される、そういった「いつでも会いに行ける農家さん」と知り合いになること。
 実際、これが若手農家さんの生きる一つの主流となってきてもいますし、消費者側もそういった事を求める時代になってきていると思います。
 これからどんどん「MY農家さん」を作る人がたっくさん増える世の中になればいいな~、と思います
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