不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

ニンジンの蒔き時です

2016年07月28日 | 農的体験・生活
今の時期は実物の収量が落ちる時期ですね。例えば、毎日収穫しても余っていたナスが、今は少し足りないぐらいです
真夏になるとどうしても疲れが出て樹勢が弱るんですね~。

人によってはこの時期によって「切り戻し」といって枝をあえて切って新しい枝を出させたり根を切ったりして樹勢を回復させます。
まあ、家庭菜園ではやりますが、プロの農家さんはそんなことはなかなかやりませんが


さて、週頭に梅雨明けは(木)あたりと聞きましたが、さて、明日にでもあけるのでしょうか?

今年の梅雨は全体的に雨が少なかったのですが、7月に入ってからは曇天、小雨がボチボチあったので、昨年のようにどうしようもないほどカラカラというわけではありません。

ただ、絶対的な雨量が足りないので、ちょっと掘れば中の方はカラカラなので、水分不足には変わりがありませんが。


また、今年は暖冬と暑い春だったので「今年の夏はどうなっちゃうんだろう?」と心配しましたが、大方の予想に反して今年の夏は昨年ほどむちゃくちゃ暑くなったりはしないそうです。

ただ、秋になっても引き続き夏の暑さが続くようで、暑い時期が長~く続くそうですよ

もし、そうなれば秋冬野菜の初期生育も早く、例年よりは早めに出荷が始まるかもしれません。一方で、9月上旬蒔きの大根や小松菜は結構虫にやられるかもしれませんね。寒くならないと虫は活動しっぱなしですからね。


ここ数年は1年を通して種の蒔き時が少しずつずれてきている気がします。秋冬野菜はどんどん寒くなっていく中で育つため、種まきの1日のずれが収穫時期の1週間のずれにつながると言います。

しかし、本当に秋も夏の暑さが続くのであれば、多少は秋冬野菜の種を遅く蒔いても大丈夫かもしれませんね。

とはいえ、今の時期にまさに適期の人参は蒔き時を逃さないようにしたいですね。
人参は蒔き時が短く、大体が7月最終週から8月1週目8月1週目ぐらいまでが適期と言われています。

人参は発芽の際の水が必須条件で、発芽さえすれば7割成功と言われる作物です。なので、梅雨の水分が畑に残っている時期に種を蒔くことが必須なのです。

そうすると発芽した人参が、最初は髪の毛のように細くても暑い夏の中でもだんだん太くなり、10月の最後の1カ月でぐぐっと大きくなり、寒くてほとんど大きくならなくなる11月には十分出荷できるぐらいに育つのです。

ところが蒔き時が遅れると、大きく育つ前に寒くなってしまって小さな人参になってしまいます。

ただ、最近は発芽や初期生育の際に水を撒けば、品種によっては8月半ばに種を蒔いても冬にきちんと出荷できるように育つようになりました。これも暖冬の影響だと思いますが。

暖冬、暑い春、雨不足の梅雨、夕立が来ない夏、そして残暑厳しい秋。

あれれ?これって結局1年中暑い、ということですね

千葉県は亜熱帯地域だ、という農家さんがいますが、本当にそうなっちゃうんでしょうね。

まあ、死ぬほど暑かった去年の夏に比べれば、今年の夏は過ごしやすいので、まだましですが
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏の工作♪

2016年07月25日 | 素敵な家族・子供との時間
この2日間は、子供たちはやたら工作をしています。

昨日はここ最近できた成田の「イオンタウン」というところで、「あそびの学校」に参加。

「あそびの学校」とは、昔、志ある学校の先生方々と流通業の志ある方がタイアップして、子供たちに「無料」で、いろいろな造形体験をしてもらって、感性や経験やみんなで集まって何かをするといったことを体験してもらう学校。

成田では公津の杜のヨーカドーで開催しているのですが、ここ最近はイオンタウンでも開催するようになりました。

で、予定があえば基本的に参加しているわが子達は、昨年この時期に開催された公津の杜の「あそびの学校」で「麦わら帽子作り」をしたかったのが、先着順に間に合わず、参加できなかったそうです。

今年はイオンタウンで「麦わら帽子作り」があるということで、初めてイオンタウンに子連れで行ってきました

初めていって思ったのが、照明が暗くて、テナントもなんだかビミョーな感じで、フードコートにも空き店舗もあって、行ったタイミングが悪いのかもしれませんが、「大丈夫かな?」と思ってしまいました

まあ、それはさておき「あそびの学校」は、ヨーカドーよりスペースは小さいのですが、学校などにチラシが配布されていなかったそうで、満員にはならず、普通に参加できました

ただ、ゲームコーナーの目の前のフリースペースで開催していたので、うちの子はさっさと仕上げて、妖怪ウォッチのゲームにくぎ付けになっていましたが

で、作品がこちらまあ、カラフルだこと


麦わら帽子なので、絵を描くことはなかなか難しいらしく、お兄ちゃんはカラフルに色を塗って、ふちのところは海に見立ててて青く塗り、折り紙で魚やタコを作って貼り付けていました。

お~、なんと斬新

まあ、耐久性はさておき、こんな麦わら帽子だったら、かぶるのも楽しいかもね


弟の方はお兄ちゃんのも参考にしながら、大好きなスイカをてっぺんに描き、周りにキラキラをはったり、トマトを描いたりと、これまたなかなかの出来でした



そして、今日は今日で、お兄ちゃんは「自由研究」といって、趣味、あるいは気合を入れると玄人レベルのものまで作れる「ミニチュアフード」つくりをしていました。

仕事から帰ってくると、「ケーキ屋さん」がもう出来上がっていました


なんでも、「商店街」を作りたいらしく、魚屋さんや八百屋さんも作るらしいです

そんなに作っても持って行って飾るところが無いと思いますが、まあ好きなものは好きにさせておけばいいと思っています。

さてさて、どんなものを出来上がることやら
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キャンプと沢とヒルと私

2016年07月23日 | 素敵な人・友人との時間
水曜日に終業式があり、子供たちはもう夏休み。

下の子は、水曜日の午後いっぱいをつかって、16ページのドリルを全部終わらせたという気合のいれよう

そんな夏休みの第一段イベントが、お友達家族と行く君津のキャンプです

奥様が、小学校跡地を利用して作った道の駅の「道の駅 保田小学校」に前々から行きたがっていたので、まずはそこに寄ってみました。



行ってみての感想は「期待以下」でした

「小学校」というコンセプトというか、らしさが出ていなくて、せっかく小学校らしい雰囲気やお店や体験などをイメージしていましたが、まあコンセプトというのは体現化するのは難しいもんなんだろうな~、と思いました。

例えば、「理科の部屋」では自然科学とか地域の小動物や樹木の紹介をしたり、体育館では「体育の時間」とかで500円とかで跳び箱や縄跳びや玉入れとか小学校でやったスポーツを出来る場所があったり、料理も「給食の食器をつかった料理」みたいなのをそのまま出すとかできたのに、と思いました。

まあ、いろいろな関係各者が絡むと、なかなかそういったものができず、無難なものになってしまうんでしょうけどね

そんな保田小道の駅を後にし、キャンプ場へレッツゴー

土曜日はあいにくの曇天で、それほど気候は良くなかったのですが、まあ暑すぎずに過ごせたのはそれはそれでよかったのかな。

到着すると、子ども達やママさんの1人が写真を撮っているので「何かな?」と見てみると、さなぎからかえったばかりのセミでした



こういった状態のセミを見るのは2回目ですが、どんどん羽が乾いて色がついてくるから不思議ですよね~


さてさて、早速火おこしやら夕食の準備をしていると、ちびっこ探検隊が「沢に行きたい」ということで、引率の1人として沢へ。

沢への下る道や上る道を歩くと「あ~、足腰が弱いよな~」と思ってしまうのは私だけでしょうか?
また、水が冷たいので乗り気は大人はあまりしないのですが、そこは子供は関係ありません。
どんどん進んでいくので、大人も声をかけながらついていきます。


するとちびっこの1人がカニを捕まえて、もう1人のちびっこがつかまれられなく、沢遊びが終わっても「やだ、帰りたくない」と駄々をこねるので、「じゃあ、石の裏とかひっくりかえしてみようよ」といって探すと、ひっくり返せるぐらいの石のところにはいなかったのですが、でっかい石の周辺にいくつもの巣穴らしきものが
実際、掘ってみたら、まあ、いるいる
この岩だけで2匹ゲットしました


そんな沢遊び後は、お腹もすいたので、みんなでお食事タイム

我が家は、おかげさま農場の大竹さんの大玉トマトで作ったトマトソースでパスタ
ほとんど子ども達で売り切れてしまいましたが、やっぱり美味しかった


いつものメンバーで、いつものようにいろいろな料理で、お腹いっぱい食べました


そして、子供の1人が数日後、誕生日ということで、ママさんたちがひそかに手作りケーキを用意し、サプライズバースデー
さすが、ですね~。
子どもではなくママさんの方が泣きそうでした


夜は夜で花火したり。キャンプは自由に好きなように遊べるから楽しいんですよね~。


で、夜は夜で大人の時間があったのですが、子供たちは早朝から遊びたいのは当然といえば当然です。
うちの子が4時に1回起き、5時に我慢しきれなくて他の子供をお越しに行き、静かにさせながらも、6時には沢の方に行くことになってしまいました。
私は、途中朝シャワーを浴びて素足で靴に足を入れたら、引率のヘルプを頼まれたので、そのまま引率に行ったのですが、その後、朝ご飯を食べている時のこと。

なんだか足がかゆいので何気なくさわってみると、まあ蚊ではない明らかに大量な何かおかしな血がべっとり

なんだと思って靴を抜いてみたら、血を吸って膨らんでヒルが出てきたのです。しかも両足

恐らく、昨日の沢で足にヒルが付いたのを落としたのですが、落としきれなかったのが靴の中に潜んでいたんでしょう。

そして、朝のシャワー後、素足で靴を履いたときに「来た」と食らいついたんでしょうね。

「ヒルはなかなか血が止まらないんですよ」とベテランパパに教えて頂いたのですが、確かに、1時間ぐらい血がにじみ出ていました


朝食後、昨日とは違う滝つぼがある沢に行ったのですが、朝のヒルのことがあったので、ヒルに脅えながらあるいていました
でも、寒い中、子供たちは楽しそうに遊んでいたし、魚もたくさんいてみんなで楽しい時間を過ごせ、また今度はヒルにやられなかったので、良かったです


とはいえ、気温が上がらず体も冷え切ったのでお昼にみんなで解散しました。

キャンプ、ベテランさんたちと行くと、やっぱ、いいですね~

そして再来週は同じ方面に今度は海です

キャンプもいいけど、夏はやっぱり海、ですよね。

去年みたいに死ぬような暑さにならないことを願っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏の実り

2016年07月21日 | 農的体験・生活
今朝は仕事や家の用事の関係で、いつもより早めに畑にまずはレッツゴー

ずっとカラカラでしたが、最近は雨がちょこちょこ降っているので、久々に畑の土が潤っています

よく硝酸化窒素とか言いますが、土中にある肥料分は、乾燥すると硝酸化して、ずっとカラカラの後に雨が降ると一気に吸われて栄養になる一方で、生育が止まっていたところに二次成長が始まるので、実なら割れたり、また病気になったりするんですね。

だから本当は2~3日に1回は雨が降るといいのですが、まあ贅沢は言っていられません

さてさて、そんな雨のおかげもあり、畑の作物は息を吹き返し、これでもかと生育しています

まずは乾燥にも雨にも強いサツマイモ。
今年は過乾燥が昨年よりもないので少し生育が良いです。

私の畑は普通の人より肥料が少ないのですが、とても美味しくできます
でも、ここ2年ぐらいはマルチを使っていたので追肥で糠をあげられませんでした。
糠は味を良くします。

今年は1畝はマルチを張りましたが、もう1畝はマルチ無しで先週糠をあげています。
だから、今年のサツマイモは美味しいはずですよ



さて、夏の定番野菜の空芯菜ですが、ようやくにょきにょき大きくなってきました
これから9月まで、片岡家の貴重な葉物として夏の間中、ず~っと活躍してくれます


こちらはポップコーンのとうもろこし。ようやく穂が付き始めので、実は8月になってからですね。


かぼちゃ君はもうほとんど出来上がっています。そろそろ最後の収穫の時期です。


ミニトマトは路地ですが、ハウスの高柳さんのところより美味しい
それもそのはず、私の畑はガチガチで耕しておらず、そこにぶっこむ形で植えていますので、初期生育は悪かったのですが、周りに追肥をしているので、ストレスの中、スパルタ教育の中で頑張って育ってくれているからです。
だからこそ、実が甘い
よくぞ雨の中でこれほど割れが少ないものかと感心してしまいます。そしてとっても甘い


まるで宝石ですな~


さてこちらは茶豆系の枝豆。
豆は肥料が無くても大丈夫、といいますが、私の経験ではそれは一般論であって、もともと土が痩せているところでは、そうはいかない、というのが実際のところだと思います。
だから、こうなっちゃいます


収穫時期も遅れて豆になりかけているものもありますが、まあ、美味しく頂きましょう


こちらはニラ。今年はもう4回目の収穫ですかね。
ちょっと芽が出てきたので、そろそろかと思いますが、芽もとっても栄養価が高くて美味しいんですよ



そしてそして、毎回、収穫が出来ず伸び放題、ボサボサのアスパラちゃん。


その中で、1本、やたら木の実をつけているのがありました。
株が弱るといやなので、ほんの少し残して後は全部取っちゃいましたが。


帰ってから調べると、どうやらこれはこの後、赤くなるそうです。そして食べれるとか
種も蒔けるそうで、「へ~」ってな感じです。

昨年、こんな実はついたかな?あんまり覚えていませんが、今年は少し実らせてみようと思います。

ナスは相変わらずの状態で今年はあまりよろしくないですが、あとは順調に育っているので、うれしい限りです

食うものと住むところがあれば、人は最低限の暮らしは保障されているわけで、しかもそれが自分の畑であれば、何よりも安心感、充実感が違いますものね

そんなこんなで、小雨の中の畑でした
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田んぼと畑の耕育教室 メダカすくいなど

2016年07月17日 | 農的体験・生活
今月もやってきました、「田んぼと畑の耕育教室」

今月は大人も子供も大好きな「メダカすくい」とミニトマトの収穫など、人気アクティビティーがたっぷりです

さてさて、今年も根本さんが早朝にメダカをたっくさん捕まえてきてくれました。
何百匹というメダカちゃん達
絶滅危惧種と言う人もいますが、まあいるところいはいくらでもいます。
道の駅などでは5匹で500円ぐらいで売っていることもありますものね~。


さて、準備をしていると例のごとく、続々と参加者のみなさんが集まってきました。
毎回来ている子ども達の中には、もう大体の流れを知っているので、朝はご飯つくりのお手伝いを毎回してくれる子も


そして、始まる前からメダカが気になって仕方がないのは当然。ということで、メダカすくいスタートです

ワイワイガヤガヤ、大人も子供も夢中
こんな仕組みをパパッと作れてしまう根本さんはほんと、すごいです
元気なメダカはよほど技術が無いとつかまりません。
とはいっても、結局は各家族で50匹ぐらいは持ち帰っていましたよ。


さて、メダカすくいが終わった後は、田んぼへレッツゴー

みんな「わ~、こんなに大きくなったんですね~」と5月の田植えからの生育ぶりにびっくりしていました。

さて、大人は草取り、子供はなるべく苗を踏まないようにして草取り&泥体験です。


子ども達にはオモダカという雑草がキツネの顔に似ているので、「キツネの草をとってね」と伝えたところ、大きなお姉ちゃん、お兄ちゃん達はたっくさん取ってくれました
高学年になると、草原の中にたたずむ映画のワンシーンのようですね。手に持っているのは雑草ですけど


また、歩くたびにイナゴの赤ちゃんがバーっと跳ぶので、網ですくってたっくさん捕まえている子も。
イナゴの赤ちゃん、昔は貴重なタンパク源だったわけですものね


まだ羽が生えていないこのぐらいならかわいいかな



さて、田んぼが終わったら待望のおひるごはんです
根本さんは今回は納豆とコーンご飯を作ってくれました


お昼ご飯は毎回豪華


コーンご飯は子供たちに大人気でした


こちらは白米、もちろん美味しい


キュウリの梅酢昆布漬物に


豚肉とナスともやしとインゲンとコーンの味噌炒め。


根本さんのお手製納豆はちょっと匂ったけど完売でした


みんなお代わりし放題です



さてさて、満腹になってしばらく自由遊びをした後は、5月にみんなで80本近く植えたミニトマトの収穫です


今年は梅雨の雨が少ないせいもあり、昨年より病気にもならずほぼすべての木にたっくさんの実が実りました


ちびっこたちが運んでくれました。こんな姿もかわいいですね~


大ざるにこんなに


合計300粒以上のミニトマトの収穫になりました
みんなでシェアするときも大喜びでしたよ。


あとはいつも通りフリーの時間。

なんだかんだいって、フリーの時間が一番楽しいんですよね~。

また、土曜日はお通夜があり、また(土)(日)とやって腰を痛めていて、運営者としては実はヒーヒー言っていたのですが、(日)の終了後、みなさんが後片付けを手伝ってくれました。

ありがたや~。

今までで一番早く後片付けが終わり、大変助かりました。

参加費を払って頂いているのに、まあみなさん良い人が多いこと。

本当に助かります、ありがとうございます

また慣れてきた子供たちが「かたおかしゃ~ん」と声をかけてきてくれて、幼稚園の保父さんになった気分で、まあ癒されるわけです

優しい家族やかわいい子供たちに囲まれて、幸せですな~

そんなこんなで今月も無事終了しました。

来月は暑い8月の開催なので、スイカ割りをしたり水遊びをしたりしながら、のんびり過ごしたいと思います
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田舎のお通夜

2016年07月16日 | 自分の時間
土曜日は高柳さんのお父さんのお通夜でした。

おじいちゃんは、行年91歳。

私が言うのもなんですが、まさに天命を全うした、という感じです。

高柳さんから聞いた話ですが、三郎さんというのですが、長男、次男は戦争や病気で亡くなり、跡を継ぐことになりました。

志願して兵隊となり、朝鮮で終戦を迎え、帰国する途中で栄養不足などがたたって、脊椎カリエスという白血病のような病気に仲間とみんなでかかってしまいました。

寝かされていたわけですが、赤本などで学んだ民間療法の知識があったため、「このままここに居ては死んでしまう」と思い、自分で工夫し、またそこを脱出して、命からがら帰国したそうです。

地域の篤農家として、誰よりも先端技術を学び、それを教えて伝えることも数多くしたそうです。

高柳さんのお母さんは旦那である三郎さんのことを「いつも家のことは後にして、周りの頼み事ばかりを受けるのだから」とこぼしていたそうですが、それほど、頼まれれば断らない、ということで、人徳があったそうです。

今年の5月中旬から動けなくなってしまい、それから66歳の高柳さんと奥さんが介護をするようになったのですが、その年で90の父親の下のお世話をするというのは、ちょっと普通は嫌なものだろう、というのが私の思いでした。

でも、高柳さんは嫌な顔や嫌な言葉を全く発せず「まあ、番だからな」と、今までの高柳家の流れから、親の介護をするのは順番で当たり前、という感じで堂々と普通に暮らしていたのが、「凄いな~」とただただ感服していました。


高柳さんと話していると、人の死というのは、昔は当たり前に身近にあったので、私達のような世代とはちょっと違うようです。

おかげさま農場の仲間はみんな65~70歳ぐらいで、今年はもう2回のお葬式がありました。

もう50年近く連れ添った仲間の親御さんが無くなることが多いし、親戚も亡くなることが多いので、まあ、私たちの20~30代の仲間の結婚ラッシュみたいなのが、高柳さんの年代になるとお葬式ラッシュになるわけです。

更に、田舎である、ということもあるのかと思いますが、遠く離れているわけではなく、同じの家族や親族や仲間が近いところに暮らしているので、みんな「そろそろだな」みたいなことは、平気に出すのです。

だから、哀愁とか悲しいとか、はばかるというのは無く、「うちの爺さんも歩けなくなったからそろそろだな」とか「あと1カ月だな」というのは普通に出てきますし、それほど特別な感じではないのですね。

そして、高柳家ではお母さんのお葬式までは自宅でやりました。

息を引き取るときも、全部家。病院でというのは1回も無いそうです。
それは往診してくれる診療所と長い関係を結んでいるからですね。

今は何もそういったかかり付けの往診してくれるお医者さんがいないと、普通に家で死んでも警察がチェックをする時代ですから。

また、村社会には「お葬式は村のみんなで」という風習がまだあるので、お葬式のお世話は同じの仲間と長がやってくれるんですね。


ただ、最近の高齢化の影響か、高柳家では今回は初めて斎場でお葬式をすることになりました。

おかげさま農場の仲間は早めにお線香をあげて、お通夜中は外で待機し席を他の方に譲り、焼香の時間にだけまた入って、そのあとすぐにおかげさまメンバーだけ移動して、仲間だけで通夜振る舞いのような場がありました。

あぁ、親族ではないけど一般よりも近しい仲間は、こうやるんだな、という学びもありました。


そして、高柳さんの香典返しのお手紙には、おじいちゃんの人生が書いてありました。

「いつも人の頼みを聞いて飛び回っていました。何かあれば自分が悪く、良いことがあればおかげさま。人のために生きるということを、その生きざまで示してくれました」

どう生きたか、という生き様が、親が子供に対する教育の本質ですものね。

今の高柳さんがあるのも親御さんがいたから。

おじいちゃんとは軽く会釈をしたり、少し会話する程度でしたが、あちらからも高柳家をどうぞお見守り下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かぼちゃ様♪

2016年07月13日 | 農的体験・生活
今年のカボチャを初収穫~

カボチャはきちんとした苗さえ使えれば、大概が上手くいきます

たまに手を抜いて、種を直播きするのですが、そうすると何割かは発芽しなかったり、虫にやられたりしてダメになります。

今年も大きな普通のカボチャのほっこりえびすは手を抜いて直播したので、苗の生育も悪く、また少し虫にやられたのですが、夏になってぐんぐん生育し、例年通り出来ました

坊ちゃんカボチャは苗を買ってきたので、これまた例年通り

カボチャは手がかからず、たっくさん出来るし、貯蔵がきくし、楽しいうれしい作物ですよ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザンビア話

2016年07月10日 | 仕事の中で
仕事で、ザンビアで農業やっている人の話に触れることがあったんですが、すごいですね。

白人が最初に来て、ブッシュとか焼き払って作物を作った後、土地から肥料分を取りさらったら、どっかへ行ってしまう。

雨がほとんど降らないから、どんどん乾燥し、砂漠化も進む。

本来、食料は自給をしていた国が、経済という名に騙されて先進国がどんどん来て、どんどん土地を貸し与え、あるいは従事者として働き、気づいた時には土地は疲弊し、作っていた食べ物を買わなくてはいけなくなる。

そして、アフリカは食料輸入国になる。

GM(遺伝子組み換え作物)も一応5%までは含んでも許されることになっているけど、普通に7%以上含まれているそうですが、それでもNGMО(非遺伝子組み換え作物)として売っているそうです。

本とかで読んだことはあり、「ひでぇな~」と思ったことはありますが、いざ、現地に行った日本人の声で聴くと、さらに「ひでぇな~」と思うわけです。

そして、これはこの何十年も続いている「現在進行形」なんですよね。


まっ、世界各国そんなものでしょう。

以前、NHK取材班がまとめた「ランド・ラッシュ」ということについて、ブログにも書きましたが、国土の1/4を先進国の某アグリ系企業に売ろうとした国があって、まあ色々あってそれは無くなったのですが、資本のパワー、先進国と経済的に貧しいと言われている国の差はそれほどあるんですよね。


日本の有機JASだってひどいものがあるわけですし、中国の有機JASなんてほんと酷いもので、世界を見渡せば、そんなのは山ほどある。


日本も経済格差を利用して、世界各国でプランテーションを作っていて、ある意味ひどいことをしています。

ただ、一応日本人は「持続できる農業」をまじめにやろうとしている。

それが日本人からみれば当たり前かもしれないけど、世界から見れば異例。

だから日本人は尊敬される。

他の国とは違う、と思ってもらえる。


今回のザンビア話の一例ですが、あちらはトウモロコシが日本のものと違って美味しくない。
それが、技術指導し、土を柔らかくし、美味しいトウモロコシを採れるようまずは種取用のトウモロコシを育てたら、まだ色づく前に美味しいから食べちゃったんだって

でも、「こんな美味しいトウモロコシを食べたことがない」といって、商売になるはずの種分も食べてしまう、というのも、アフリカの現状というか、人柄というか、金がすべて、というところまではまだいっていないという感じを受けます。

遺伝子組み換えのコーンの種を売りつけて、農薬もセットで売りつける企業に比べてしまえば、ほんと、日本人がやっていることはましだと思います。

っていうか、そんなの当たり前な気がしますけどね。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みんなの農村ネットワークのこれから

2016年07月08日 | 素敵な人・友人との時間
東京で働いていた時の会社の同期が成田に遊びに来てくれました。

彼は、以前から農業分野に関心を持っていて、前も一度来てくれたことあったのですが、今回は、彼が今の会社をやめることが決まり、次のステージに映ろうとしているタイミングとのこと。

このタイミングで、メールでちょこっとやりとりしていた案件について、話そう、ということになったのです。

と同時に、ちょっと農作業もしたいということで、高柳さんのところでまずは草取り。
農作業は初めてということでしたが、さすが週何回か走っているだけあって、すぐにヘロヘロになるわけでもなく、頑張っていましたよ

お土産も、収穫したての野菜をたっぷり渡しました

その後、高柳さんとご飯を一緒し、おかげさま農場のメンバーのところにいってネギをもらった後、コーヒータイム


そこで、なんと提案書が出てきたのです

昔はこういったのを作って営業していましたが、自分が提案書を作ってもらう側になると、なんだかうれしいものですね~

彼はプロジェクトを動かすマネージメントをやるのが好きで、農業分野にもプロのボランティアとして関わってみたい、という気持ちがあり、私のやっていることを知っていて、今回の提案になりました。

私のように1人事業主は、自分で考え、自分で動いているので、こうやって他から意見をもらったり、話し相手になってもらうだけで色々ありがたいですよね

まっ、どうなるかわかりませんが、せっかくの提案なので、まずは次のアクションはやってみたいと思います
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暑い夏だけど

2016年07月05日 | 自分の時間
今年は農家のみんなから「虫が早いね」と言う声を聴きます。

梅雨が明けないと出てこないような虫がピーマンやらナスに6月下旬からもう付き始めている、というのです。
おそらく例年より1~2週間ぐらい早く夏の気候になっているんでしょうね。

地球温暖化が騒がれて久しいですが、しかし、私たち大人が生活を見直さないと。もうどうにもならないですよね。

日本は地球の裏側のブラジルから鶏肉や大豆を買いあさっています。
また、その輸送だけで膨大な燃料を使いますが、穀物や家畜を育てるのに使われるその土地の膨大な水も日本が使ってしまっていることになります。


地球全体では水不足にはなりえないといいますが、局所的には豪雨のところがある一方で砂漠化が進んでいます。

世界の人口の3分の1がサバンナのような乾燥地帯に人が住んでいます。
そういった乾燥地帯では日本のように森林は育ちませんが多少の草木は生えます。
日本では100年に1cm~3㎝の土が出来るという学者がいますが、サバンナ地帯はそうはいきません。

表土はわずかしかなく、しかしその表面に生える草花の根っこが水分を蓄えて乾燥から防いできました。そこに先進国の大資本が入り、地平線の先まで見える大農場を作ります。
水は地下水をくみ上げ、数年経つと表土は無くなり畑が出来なくなると、その土地は捨てられます。

こうした土地が砂漠にどんどん変わっていっています。


今の小学校にはエアコンが入っていて、それを初めて知った時はびっくりしましたが、私たちの子供の頃とは環境が違うのだから仕方がありません。

全ては今の大人の私たちの生活が招いたわけですから

美味しいから、安いからといって海外や日本でも遠方のものを取り寄せ、あるいは有機JASだから安全といって、海外や遠方のものを取り寄せる。

人は大地から離れては生きていけない、身土不二といった概念はもはや過去のもので、ちょっとした健康志向の人が知っているぐらいです。

あくまで消費活動の一環で、地域のものも新鮮だからとる、といった考え方が日本では一般的です。

暑ければエアコンをつけ、便利だからといって電子レンジや給湯ポットを日常的に使う。

こんな生活を私たちは当たり前と思っていますが、日本人の平均的生活水準を全世界の人が行うには地球は2つ必要ということをかつて知った時はびっくりしました。


先進国と呼ばれる国では、他国から資源をお金で奪い、地球から見たら破綻が分かっている生活をするのが悪いことではなく普通と考える社会です。

しかし、間違いなく私たちが年老いた頃、自分や子供や孫が今以上に住みにくい環境で暮らさなければいけないのですよね。

自業自得とも言えますが、子供や孫に今より酷い環境を与え、多くの生物を淘汰に追い込み、それで将来「どうしてこんな地球にしてしまったの?」と子供や孫から聞かれた時、きちんとした答えが出来るようにしたい、と思いつつ、全ての便利を捨てられないのは現実。

とはいえ、お金が無いこともありますが、車や家電製品を買い替えるぐらいなら、買ったものを壊れるまでずっと使おう。

お湯が欲しければ、その時に沸かせばいいじゃないか。

物理的に考えても、おかしな食べ物を作る電子レンジは電気代以前の問題では使わない。

トイレの温熱なんて、全く必要ないし。

そんなことは当たり前のようにやってはいますが、かといって戦線戦後のような生活は出来ません。

ただ、本当は、地球1個で暮らしていける生活を意識しなければいけないのですよね。

それに向けて、出来る限り節制、節約した生活を送りたいものですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人気ブログランキングへ

人気ブログランキングへ