半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

寺田本家酒蔵見学会!

2012年11月24日 | 素敵な空間・イベント

土曜日は、ついに「寺田本家」の酒蔵見学会でした

今回の見学会は、24代目当主の優さんが特別に承諾頂いたもの。

オーガニックの世界では十分すぎるほど有名な寺田本家さんは、お酒が春には売り切れてしまうほどで、個別の見学会には最近は応じていないのです。

それを特別に承諾頂いた、なんとも有難い見学会でした

 

目玉は3つ!

1つ目が、酒蔵見学。

2つ目が、優さんのお話。

3つ目が、奥様方の「酒粕料理」

です

もちろんメインは「酒蔵見学」

お酒作りの詳細を知りたい方は、以前、私がお酒作りを体験したときのブログに書いてありますのでご覧ください。

1:お米研ぎ→コチラ

2:酒母作り、麹作り→コチラ

 

今回は、運営側だったので細かくはメモができませんでしたが、雰囲気だけでもお伝えできればと思います

 

まず、お酒作りの基本は「お米を蒸す」ことから始まります。

その巨大な蒸し場から酒蔵見学はスタート

麹しかり、その餌となる蒸し米しかり、お米をむさないと始まりません。

1秒単位で浸水時間をはかり、馬鹿でかいお釜で蒸しあげていきます。

ここで蒸しあがったお米をスコップですくいあげ、熱いうちに手で広げて冷ます作業を行います。

 

こちらは、「聖域」と言われる「麹室(こうじむろ)」。

普通の酒蔵は、絶対に人を入れないのですが、寺田本家さんは普通に入れちゃいます。ここで杜氏さんが麹菌を蒸し米に振って、麹をつくるとても大切なところです。

 

お次は酒母作りをするお部屋。

酒母(しゅぼ)とは、天然酵母パンで言う酵母で、いわゆる「山卸」という作業です。

桶に水と蒸し米と麹を入れ、櫂棒(かいぼう)ですりつぶす作業(酛すり)で、このときの仕事をするときの唄が「酛すり歌」です。

その時の気候や出来具合で歌の長さを変えるそうで、する時間を調整したり、みんなでタイミングを取りながら酛すりを行うために、「酛すり歌」はとても役に立ったそうです。そして、この歌が微生物にも響き合い、命の共鳴が起きるそうです。

優さんがなんと実演してくれました


 

最後に、中2階にある酒タンクを上から見れる場所へ。

酒母、蒸し米、麹などが混ざり合って、お酒になっていくところです。

タンクの中で、酒母と蒸し米などがあわせあって、ブクブク発酵しながら、微生物が命のバトンを次々と渡していきます。

 

このブクブクしている原酒の元を飲ませてもらいました

超美味しかった

その後、蔵を改造したお部屋でお食事とお話のお時間へ。

ここで登場したのが、ママ友達のお手製の「酒粕小料理」

塩麹や酒粕が必ず常備してあり、なかじさんのファンというママ友がいて、彼女を中心に、まるで農村の「婦人部」のように、お料理を仕込んでもらいました

酒粕クラッカーに、酒粕マヨネーズで和えた里芋やかぼちゃ

 

みみずの会の有機野菜に、酒粕と納豆と香辛料を混ぜて作ったディップをつけて頂きます

岩のりや生姜が入ったボタ汁は体が温まり、2種類の甘酒も大好評

ここに寺田本家のお酒やマイぐるとがでてくるのだから、もうたまらない~

いや~、楽しい食事、うれしい食事は、さらに場を和ませます

お酒でいい感じになった空間は、自己紹介だけで大変盛り上がり、優さんのおはなし会はどちらかというと質疑応答会や交流会に変わりました。

それにしても、寺田本家さんの酒蔵に入るのも久しぶりでしたが、それ以上に優さんのお話がとってもよくて、ますます寺田さんのファンになってしまいました

優さん、お忙しいところありがとうございました

参加者全員が大満足のイベントになりました

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育自の魔法in成田

2012年11月22日 | 素敵な空間・イベント
木曜日、「育自の魔法in成田」の第2クールの3回目(最終回)が開催されました。

実は10月に「香取市」で開催された回に私は参加して、「5年後のイメージを絵で表す」ということをやりました。

その時のことは→コチラ

成田の開催は、知り合いのママさん達も出ているので遠慮していたのですが、最近、モードが変わってきて、「ぜひ参加させてもらおっと」という気持ちになっており、参加させてもらいました

初めて成田の育自の魔法に参加したのですが、これがまた良かった

みなさん、「好きなことを2倍やってくる」という宿題を発表しあうのですが、最初は「好きなこと」を話しているのですが、そのうち「自分の人生」や「自分の想い」に繋がり、ポコンと感情が突然溢れ出すんです。

普段の生活から離れて、子供も託児に出し、一人の人間として「安全な場」でみんなで自分のことを話し合い、聴き合い、褒め合う育自の魔法。

3回目となると、みんなの関係もできていて、どんどん感情や想いが溢れ出すんです。

それが「ポコン」という感じだったのです。

それを垣間見て、あらためて「お母さん達の持つこのエネルギー、想い、ギフト(才能)を地域をよくする活動に絶対活用してもらわねば」という想いが強く湧きました。

そして、男性であれば「定年してから好きなことやる」という人がいますが、そういった考えの人は、まず、定年した後に好きなことをやれません。マインドがそうなっているからです。

同じく、ママさん達にも「子育てが終わってから」ではなく、面倒であったり時間を束縛されるかもしれない「子育て中」に、あえて、「自分を最優先する時間」をとれるようになってもらいたい、と思いました。

子供は、ストレス源になることもありますが、でも、その何倍も「パワー」をくれる源です。

その「子育てをしている」という貴重な期間の間に、あえて「好きなこと」をやってもらいたい。

そういったことが出来る受け皿を作ろうと心に決めた時間になりました

そして、こちらが今回の私の「5年後」の絵。

一人一人のママさん達が、花びらのような衣から「ポコン」と弾けて巣のシンプルでパワフルな姿で出てきて、そのママさん達が手を取り合って協同活動をし、その地域はあわく黄色い雰囲気に包まれている状態になっている感じです。


こういった状態を作る仕組みや仕掛けを作り、支える、そんな存在になっているイメージが湧いてきたのです。

降りてきたイメージをそのまま絵に表すことが、結構、簡単にできる自分を発見しつつ、この絵を、前回の絵と一緒に机の上の壁に貼りました。

5年後が楽しみです
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プロ農家の勉強会

2012年11月21日 | 農的体験・生活
10月のお話なのですが、勉強になった内容なので、今更ですがアップします

10月の中旬、ある有機農業団体の勉強会に、ちょっとの時間ですがお邪魔させていただきました

香取市の宮城さんという農家さんの圃場のニンジン畑を題材にした勉強会だったのですが、そのお話は「化学的」で「生理学的」な、とっても深く刺激的な内容でした

一面に広がる人参畑。「あいこう」という早生品種で、7月に種まきをしています。


この畑では、本当に支柱がズブっと地中に入るほど、土の下の方まで「団粒構造」化が進んでいるからだそうです。
ちなみに団粒構造化が進んでいるとは、土が小さな粒になってくっついていて、空気や水分が通りやすく、適度の水分を含みながら水はけもよく、植物におって育ちやすい土壌になっている状態のことです


ほら、凄い
トラクターだけではここまでにはならず、もともとの土質や、微生物の力を使うことでこうなるそうです。



そんな畑でニンジンの講座が始まりました。

今回の目に見える現象の問題は、外葉は黄色く枯れかけていること。宮城さんいわく「去年まではこの時期に葉っぱが黄色くなるなんてことは無かった」と言います。


また、よく見ると茎の付け根がプクッと膨らんでいますよね?
これは、いったん成長がとまってしまった後に、ふたたび成長が促された「二次成長」が起きている証拠だそうです。
途中で畑の肥料分がなくなったために、ニンジンの生育がとまり、細胞が固まった後に、何かしらの形で再度肥料がききはじめたため、今までの組織は固まっているのでそのまま大きくならず、成長する茎のつけ根のところだけが大きくなったという現象ということです。



このような問題が起きた原因は「水不足」だということです。
たとえば、まだ生育途中ですが、ニンジンの茎の部分がとても長くなっており、かつ真っ直ぐではなく、波打つように変形してしまっています。



今年の夏はとても熱く日照りが続いたため、畑の水分が無くなり、結果、肥料が吸われなくなったために起きたと推測できます。

肥料が止まると、生育がとまり細胞が固まります。また最初に出ていた外葉は肥料が切れたため、この時期で枯れ始めたわけです。

その後、9月になり雨がザーザー降ったため、また肥料が吸い上げられる形になりました。しかし、一度細胞が固まってしまっているので、茎の付け根のところだけ二次成長が始まりました。
茎全体は細胞が固まっているところに肥料がきたので、無理やり細胞が大きくなろうと膨張し、が変型してしまったということです。

対策としては、一般的には外葉が5枚ほどでたら、もう潅水はしないのですが、今年のように夏の日照りが続いた場合は、それ以降もきっちり水をあげる必要があったということになります。

ちなみに、宮城さんの長ネギ畑は水をやっていて、抜群に良い状態でした。周囲は「今年は長ネギはうまくいかね~」と言っていたのに。
そして、長ネギ畑の隣のニンジン畑は、長ネギ畑にとなりあっている数畝は水分がきていたため、比較的ニンジンの状態よかったのです。


1ヶ月、2ヶ月先の天気の予想は誰もできなく、雨が降らないと畑は乾燥して肥料が吸い上げられない状態になりますし、雨が降れば肥料は吸い上げられる状態になる。

そういった先がよめないことをぜんていに「肥料設計」をしなくてはいけないのが農業なんですね。

化学的な視点、生理学的な視点をもつと、野菜の今の状態がどうしてそうなっているのか、説明ができると言います。

こういった勉強会に参加したのは初めてだったので、とても勉強になりました

若手農家が10年ぐらい、こういった知識や理論に基づいて野菜を作っていけば、今までのスピードよりも早くベテラン農家さんの暗黙知となっている技術や知識に追いつけるかもしれませんね

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グリーツーリズム・ブルーツーリズム養成講座

2012年11月20日 | 素敵な空間・イベント
火曜日、千葉自然学校主催の「グリーンツーリズム・ブルーツーリズム担い手養成講座」の1回目に参加してきました。

グリーンツーリズム・ブルーツーリズムとは、要するに農林漁業を中心とした資源を使いながら、都会から田舎にお客を呼ぼうということ。

農村体験、漁業体験、農家レストラン、観光、宿泊などいろいろあります。

この講座自体、私はとっても興味があるわけではなかったのですが、参加することで得られることもあるであろうということと、参加した方々で何かご縁があるのではないか、そしてCONE(自然体験活動インストラクター?)の資格がもらえるということで参加しました。


講師の方のお話は、他の団体がやっている講座よりは質が良く、そこそこグッドでした。

ただ、そういった講師のお話より、千葉自然学校の理事長の遠藤さんのお話や資料は、かつての農村のくらしっぶりがたくさん詰まっていたとても良かった

例えば、「谷津田は米びつ」と言われているほど貴重だったそうです。
「谷津田(やつだ)」とは、山間部の谷などにある狭い田んぼで、コンバインなどが入れない狭くて水もつめたくて今では一番に耕作放棄地となる田んぼです。

ところが、かつては「貴重」で誰も手放さなかったとか。

というのも、昔は灌漑設備がなく、川沿いの田んぼは台風が来れば稲が倒され、干ばつが来れば干上がり、という影響が大きかった。
一方で、谷津田は、風の影響も少なく、水もそこそこ確保されていて、そういった自然災害の影響が少なく、誰も手放したがらなかったとか。

今とは全く逆ですよね~

さらに、「ちば食育を考える会」という会をやっていたそうで(今はなくなってしまったそうです)、千葉の郷土料理を集めていて、そのレシピの本もいただけたこれはお宝

例えば、冷えたご飯をどう食べていたか?とか、千葉独特の色々なものがありました

また参加者はいろいろ意識が高い人が集まっていて、例えば、鴨川で20年市民活動をやっている方とか。

なかなか良い出会いが増えそうです
あと3回、全部参加して、ご縁と可能性を広げてきまーす
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田んぼと畑の自給教室 11月は手打ちそば教室!

2012年11月18日 | 農的体験・生活
朝晩が寒くなってきましたね~

そんな寒さに負けないように、今月も「田んぼと畑の自給教室」を開催しましたよ

今月は、「手打ちそば教室」がメインです

8月にまいた種があっという間に育ち、10月に刈り取りをしました。
そして、2日前の金曜日に、根本さんが懇意にしている先のそば業者さんに「石臼挽き」をしてもらった粉が届いたのです

みなさん、スーパーに行ってもわかりますが、普通の「完成されたそば」を買うより、国産のそば粉を買った方が高いのって知っていましたか?

それほど、国産の本物のそば粉は高いのです。
それは、先月収穫をしたみなさんであれば、いかにそばの実が少ししかつかないか見て触ってみたので、良くわかることだと思います

しかも石臼挽きで、緑色のまだ完全に登熟していない実も混ざることで、とても良い香りがします

そんな贅沢なそば粉を使って、みんなで根本さんの指導に従って、そば打ち開始

まずは、そば粉と中力粉をよ~くかき混ぜあわせます。


お水を入れてコネコネ。
根本さんいわく、「水を入れた最初が勝負」だそうで、手早くかき混ぜます。
ここで、あまり時間を立てたりコネたりしちゃうと、もう手にくっついてどうにもならなくなっちゃいます


家族みんなでせっせとそば打ちしています。家族みんなが一緒に楽しめる教室です
ポイントは「家に帰っても出来るやり方のそば打ち」。根本さんの説明にみんな食入りながらせっせとそば打ちをしています。


混ぜ合わせがものを丸くして、お饅頭のようにして少し練りこんだ後、円錐の形にまとめて、それをピザのようにつぶします。

これを麺棒(あるいはサランラップの芯)で伸ばします。


角出し(丸い形を四角くするために、端っこを伸ばします)をしたあと、折りたたんで包丁で切ります。

さすが主婦
普通の包丁でも上手に切れるんですね~


できました手打ちそば


はっきり言います。
私、人生で「そばが死ぬほど美味しい」と思ったことはありませんでした。
福島や長野まで食べに行くという人の気持ちがわかりませんでした。
しかし根本さんのそばは無茶苦茶美味い
「そばってこんなに美味かったんだ」というのが率直な感想でした。

いや、本当に美味い
少し緑がかかっていて、香りも、コシも、のどごしも、そして甘味と旨みもどれをとっても凄い

本当に美味しいそばって、凄いんですね~


そして、今日はそばのオンパレード
根本さんの丹波黒大豆とそばの実ともち米で作った、特製のおこわ
もちもちして、とても美味しかったです


今度は、根本さんがそばの実を煎り始めました。
そして醤油を垂らすと、なんとも香ばしい匂いが


これが無茶苦茶美味しい
ポリポリ食べれる自然のおやつって感じです


みんなでお腹いっぱいに食べた後は、午後は落花生掘りです

結構な量があったため、みんなで頑張ったのですが、1時間近くたってみなさんはダウン
「最後まで頑張る」と言って残ってくれた女の子とお母さん、あとはちびっこ達だけで、残りを片付けました。

落花生の実をとった株を運んでくれるちびっこ達。
昨日の雨で畑はグチョグチョで、寒いだろうに裸足でいっしょにお仕事をしてくれています
裸足で土に触れること、子供にはその感触がとっても楽しいんですよね
大地と触れ合う感覚は、子供のうちだからこそ体感してもらいことです


力をあわせてやり遂げて、帰ると、今度は根本さんが「そば粉クレープ」をおやつに焼いてくれました

みなさん、こんなにそばを味わえた1日は今まで無かったんじゃないでしょうか?

美味しいそばを作り、それをこんなに色々な形で味わえるなんて、根本さんって本当に凄いですね~

今回もいつもどおりドタバタしましたが、とっても美味しいそばが食べられ、また大きな問題も無く楽しい時間が過ごせてよかったです


いろいろやってきた「田んぼと畑の自給教室」ですが、今年は残すところ12月16日(日)のあと1回になりました

少しずつ改善を加えて、みんながお互いに楽しく続けられるような会にしていきたいと思います

皆様のご参加をおまちしていまーす
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体をはって、吸い上げてくれている

2012年11月13日 | 自分の時間
昨年の原発事故で日本全国、世界にも飛び散った放射性物質。

千葉県においては、野菜については、夏ぐらいからは未検出となり、一応安心して食べれるようになりました。

一方で、秋のクリ、柿、ゆずなどの果物、小麦、そしてしいたけなどのキノコ類は少量ながら、放射能モニタリング検査で、少しだけですが検出されていました。

こういった昨年の秋に放射性物質が検出されたカテゴリーの果物やキノコ類は、1年たった現在でも継続してほんの少しだけ数値が出ています。

「食べ物」として見ると、「まだ出ているんだな」といって、毛嫌いしてしまいます。

でも、一方で、果樹は大きな体を使って吸い上げ、自分の中に蓄積してくれているのでしょうし、しいたけなども菌糸を伸ばして吸い上げてくれているという事実。

その事実をありのままに見つめてみると、人間の勝手で振りまかれた放射性物質を、自分の体をもって黙々と何も言わずに吸い上げてくれている。

なんという存在なのでしょう。

そう思うと、なんだか「風の谷のナウシカ」の世界を思い浮かべました。

樹海を忌むものとして見てきた世界で、ナウシカだけが、樹海は人が生きれなくなった世界を浄化してくれている存在として、見つめていました。

そういった視点に経つと、放射性物質をひたすら吸い続けてくれているしいたけなどが、愛おしく思えてきます。そして、ごめんなさい、という気持ちになります。

とても心がキュっと切なくなります。


県庁のホームページの検査結果の数値を久々にみて、ふと、そういった思いに駆られました。
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愛車、診断中

2012年11月11日 | 素敵な人・友人との時間
我が愛車が、先日オーバーヒートしました

原因は、「ウォーターポンプの故障」と「ヘッドガスケットが抜けた」とのこと。

何か「ウ~ン・・・」という変な音がしていたので「大丈夫かな?」と思っていたら、途中でアクセル踏んでも加速する感覚がなくなってきたのです

「こりゃやばい」と思って道の脇に停めたところが、たまたま整備工場のお隣

壊れる時も、きちんと場所を選ぶなんて、なんと愛おしい車でしょう

なんていっている場合ではないのですが


そこの整備工場さんがとても親切で、故障したところとタイミングベルトなども全部交換だと13万以上かかってしまうところを、まずは応急処置の水漏れ防止剤なるものを入れてまずは安くすみました。また、「まあ車検までは持つでしょう」と言ってくれました。


しかし、これからオートマも壊れたり、エンジンのサビが回ったりと、いろいろ費用が発生してくる時期だから、「修理より買い替えを正直おすすめしますね」とのことでした


もともと今の愛車は「できればずっと乗りたいな~」と思うほど愛着がある車。
お金があれば、これは修理し続けて乗って、ファミリーカーとしては別のものを買いたいぐらいの気持ちがあります。

しかし、今は2台も保有するお金もないし、かといって買い替えもしたくない。
ということで、ガレージをもっていて、車検も自分で通す、修理も自分でしてしまうパパ友に看てもらいました


さすが、自分でやっているだけあって、いろいろ詳しく、普通の整備工場さんでは教えてくれないことも、丁寧に細かく教えてくれました

事前にオークションで4万kmの中古エンジンを調べていてくれたのですが、結論としてはエンジンを載せ替えるのではなく、思ったよりは悪い状態では無かったそうで、修理をして様子を見る、ということになりました


行きつけの整備工場があるわけでもなく、車検を1回通したことがある行きつけになりそうだったガソリンスタンドさんも、先日「おいおい、そりゃ違うだろう」という明らかに間違っていたことを言っていて信用もなくしていたので、どうしようかな~と考えていましたが、今回のセミプロ級のパパ友に弟子入りすることにします

「お金」を払って、顔の見えない相手に「サービス」を提供してもらう、という関係ではなく、ご縁の中で、労働と何かしらの対価(例えば野菜とか)を交換しあえる関係を作ることで、結果的には地域の人間関係をベースにしたコミュニティー作りにも繋がるのでは?と勝手に思っています

また、愛車を乗り続けるなら、それ相応の知識とスキルを身につけなければ
勉強させて頂きます
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青山国連大学前のマーケット

2012年11月10日 | 農的体験・生活
東京青山の国連大学前のマーケット(Farmer's Market @ UNU)に先週の土曜日、お手伝いで参加してきましたが、今回は、「坊ちゃんかぼちゃ65個」を持ち込んで、参加してきました


先週、お手伝いをさせていただいた際に、仲間が「おおまさり」という巨大落花生の品種のゆで落花生500gを70袋ほど(生は500円、ゆでは800円)で販売していました。

その反応はものすごく「珍しいもの」は、お客さんの食いつきはとても良く、完売でした

そして、その仲間が「売場を半分使って良いから来週、自分で何か持ってきたら?」という有難いお言葉をくれました。


う~ん、出させて頂けるなら、何を売るべきか?
葉物は既に、野菜のプロ業者やずっと出店して慣れている農家さんも多く、また、単価も150円、200円が主流で価格も安め。

「常温」で「ある程度珍しいもの」で「手軽なもの」を考えた結果、「坊ちゃんかぼちゃ」で勝負をかけることにしました


そして本日。
実際は、色々な野菜が集まっていて、売り場は実際は1ケース(90cm×30cmぐらい?)分でした。それでも売場を使わせて頂けるだけでも有難い、と思い、昨夜作ったB3のポップをつけて陳列



結果としては、16個が売れ、49個が残りました
でも、とても良い勉強になりました

以下、その振り返りです。

<価格について>
価格は、250円ぐらいかな~、と思っていましたが、青山マーケットの経験豊富な知り合いの農家さんに聞くと「400~500円でもいいのでは?」アドバイスを頂きました。

最初は「え~、そんなに高く」とびっくりしましたが、「値段より珍しいもの、価値があると思うものなら買うと思いますよ」というアドバイスをもとに400円で設定

とはいえ、ポップを作るときにやっぱり不安になったので東京のママ友に聞いたら「400円でいいんじゃない」というのお声。

オイシックスで相場を見ても357円だったので、思い切って400円で勝負

ところが、お隣のお店はな350円でした。
そのためか、午前中は試食をしても、値段を見て買わない人も何人かいました。
ただ、坊ちゃんかぼちゃをお隣さんは多く扱っていなかったですし、値段勝負をしたいわけではないので、価格はあえて下げませんでした。

数をさばくことだけを考えたら値下げもありましたが、実際に接客をしながら販売をしてみて、青山に来ているのだから、400円で買ってくれる人に売る、というやり方も「十分あり」という感触をつかみました。

ここでは「相場に合わす」という「安直なやり方」ではなく、「自信があるなら、自分の売りたい価格で勝負する」という発想、度胸は大切だな~と学びました。


<売場の広さ>
売場の半分ぐらいではなく、1ケース分だけでしたが、それだけの陳列でも、要するに「売り手としてどれをPRするのか?」次第でいくらでも売れ筋は変わります。

今回は、色々な仲間と「合同」で出店したので、むしろ、下手に自分のものばかりを大量に陳列するのではなく、みんなで協同しながらそれぞれのものを売るという流れが保てましたし、よかったのではないかと思います。


<試食、接客トークについて>
ポップと陳列だけでは1個も売れず、全て「試食」&「トーク」で売りました。
実は、11時ぐらいに仲間のおじさんが全試食の半分をひっくり返して落としてしまったので、全体の半分以上が試食無しの時間でした。

でも、それはそれでトークを磨く時間にもなりましたし、試食があればもっと売れた、という実感も持てたので良い勉強になりました。

一方、お隣さんは、試食も無し、接客トークも無しでも、バンバン売れていました。
いろいろお話しを聞かせてもらったところ、もう常連として出店しているので、現在ではお客さんのなんと8割がリピーターとのことでした

リピーターを作っていくことの意義がよくよくわかりました。

一方で、「何者か知られていない」「商品も珍しい」場合は、値段が明示されていない場合も、時にしては売れてしまうということを実感しました。

というのも、一番の売れ筋の「ゆで落花生(おおまさり」は」は、値段ポップが無いのです。

でも、
 1:見た目で「なにこれ?落花生?大きい~!」
 2:試食で「美味しい~!」
 3:「頂きます。これ、おいくら?」
という流れができていて、「買おうかな」という状態で店内に足を踏み入れて頂いてから、値段が「後から提示される」という流れだったのですが、その状態では「高いから止めておきます」とはなかなかならないのがお客様の心理。

もちろん、「800円ですか~。半分で400円なら」というお客様も何人もいたのですが、不親切かもしれませんが。

なお、お昼過ぎから、仲間のニンジンや葉物が全く売れなかったので「3つで100円」という「安くても売り切る」ということが始まり、売場の注目が全てそっちに行ってしまったのですが、「安すぎるのも良くない」という気もしました。


トータルで、
 ・適正なお手頃価格で「アイキャッチ」でお客様の関心を持ってもらい
 ・試食や接客で「会話ができる関係」を気づき
 ・その上で、「おすすめを提案する」

といった小売業の細かいステップを接客で踏めば、ここでは、野菜でも5万ぐらいは売れているみたいです。
(補充、鮮度保持、陳列、接客などは当然必要)

そして、きちんと定期的に出店していくことで、「常連のお客様」を掴んでいけば、若手農家さんが自分で作った野菜をマーケットで売って生計を立てるのもできなくは無い、というイメージを持てました


「稼ぐ」なら東京のマーケットは上手に使えばいくらでも使える時代なんでしょうね

一方で、成田でのマーケットは、農家さんにとっては、あまり割にあわない値段設定になっていて、「ローカルフードの推進」には、まだまだ改善の余地が必要です。

成田のような地方でも、生産者も消費者も「納得の上」で、ある程度の価格で販売するマーケットも作れないか?という問いも、自分の中で湧きました。

そのためには、消費者側の教育・啓蒙活動が必要ということも。

色々なことを学べた青山マーケットになりました
行動すべし、されば道は開ける
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久々のCTIコーチングワールド♪

2012年11月09日 | 自分の時間
10年以上前に出会ったコーチの養成機関であるCTI(=Coach Training Institute)ジャパン

ここに出会ったのは、会社にバリバリの忠誠を誓い、熱中している20代の頃でした。

仕事は「燃える対象」であり「自分を成長させてくれる先生」であり「ストレスの発生原因」でもありました。

「仕事が無いことの怖さ」が先で、詰め込んで動き続けることで、自分を維持していたあの頃。また、定年退職してTVばっかり見ている親父を見て、「将来、仕事がなくなったら、どうなるんだろう?」といった漠然の不安を持っていた若かりし頃です。


そんな時期にCTIの「co-active-coaching」に出会いました。

「安全な場」で「自分の思いや言葉に耳を傾け、聴いてくれる相手、共感をしてくれる相手、引出してくれる相手」の「コーチ」という存在、あるいは「コーチングの場」は、とっても気持ち良く、自分の将来を導いてくれる灯火になると確信をしていました。

そして「これはやばい 間違いなく自分にヒットしている これ以上続けると、会社を辞めることになる」なんていう衝動を覚え、いったん離れたこともあったぐらいです。

しかし、出会って蒔かれた種は、私の中で既に芽を出しており、しばらく時を経て、最終的に応用コースを全部終了し、独立をすることにもなっていました。まあ、結局、その道は断念したのですが。


プロコーチにはなりませんでしたが、私の人生を変える大きな出会いの1つであるCTIのコーチングは、確実に影響を与えました。
もう、10年以上も経ちますが、今でも何かあると、セルフコーチングやビジュアリゼーション(未来の自分に会いに行く)ということをやったりします。


そして今年、コーチング仲間のひとみさんが主催する「育自の魔法」を成田で開催したことをきっかけに、久々に「安全な場」を体験し、それに魅了されている参加者の姿を目の当たりにし、また、自分の「コーチの感性」も刺激を受けました。


そこで、現在、CTIの応用コースを受講中の「まっさかり」の方に紹介されて、「朝活」という「早朝に、互いにコーチングをしあう活動」に昨日、初めて参加してみました。

お相手は1人だったのですが、久々のコーチングは、なかなか楽しいものでした


この数年、田畑と共にあり、自分と共にある生き方をしているという実感があります。
そのためか、「直感」や「感性」が磨かれたような気がします。

相手とシンクロする感覚がとても柔らかく、以前より長く保てるようになった気がします。


そんな流れに乗っているのか、来週、久々にコーチングをすることになりました。

自分がプロコーチのようなスタイルを目指す気はさらさらありませんが、コーチングをベースにした何かは出来る気がします。
多分、農村を求める方への新しいスタイルの生き方提案にもつながると思っています。

そのために、しばらくコーチングの経験を積んでいきたいと思います。
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太陽光パネルキット

2012年11月08日 | 自分の時間
ベイシア電器に「太陽光パネルキット」が売っていました。


トランクの蓋と中の2面にパネルが貼ってあって、ワット数は忘れたけど、69,800円。

直流、交流両方可能で、太陽光だけでなくACからの充電も可能。電源スイッチもあり、電気残量も表示されていて、ユーザーにとって使いやすい


デザインがもっと良くなれば、ラジコンヘリを買う感覚で大人買いする人がいそうな機能が揃っていました


今年の頭に観た映画「第四の革命」の中で出てきていた中国のソーラーパネル製造の事業家は、革新的に太陽光パネルの価格ダウンが進んでいて

「あと3~5年したらソーラーパネルによる発電コスト(投資回収コスト)は現在の化石燃料によるコストと同レベルまで下がる。2020年までには、ソーラーパネルによる電力シェアは20%まで高められる」

と断言していました。

第四の革命の内容については→こちら


その時は、「未来に期待」を持ってワクワクしている状態で、本当にソーラーパネルが爆発的に広がるという実感はありませんでした。

しかし、7月からの固定買取制度が始まって、あっと言う間に「ソーラーパネルブーム」が起きて、日本の家電量販店でも、当たり前にこういったキットが売られるようになったんですね~。

この半年で、劇的に状況が変わったと実感します

固定買取制度のおかげで、銀行からお金を借りてソーラーパネルを屋根に設置しても、普通の地域であれば10年で必ずペイするそうです。

そして、革新的なパネルのコストダウンが進んでおり、来年には、更にソーラーパネルは当たり前の風景になるんでしょうね。

その他、農地でも空中に隙間をあけてパネルを設置すれば、農作物への日射量が十分確保出来た上で、売電も可能だそうです。

田んぼでは、お米を作るより電気を売ったほうが儲かるという現状が。

そういった事例が出始めているので、農水省は今年までに「農地転用にあたるか」の基準を作るそうです。

固定買取制度は、みんなの負担で賄われています。
しかし、それがあるおかげで「儲かる事業」として爆発的に広がっている発電事業。
良い面も悪い面もありますが、「再生可能エネルギーって?」という状態だった日本で、あっと言う間に、その言葉、コンセプトが根付き始めているのを実感する今日この頃です

ちなみに、私は自然エネルギー千葉の会に片足だけ突っ込んでいるのですが、情報ソースは、ほとんどそこからです。

今は「農村コーディネーター」としての仕事が優先ですが、余裕が出来たら、きちんと勉強しようと思います
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