半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

異常気象も普通のこと?

2018年04月28日 | 農的体験・生活
これ、今週の火曜日の写真ですが、ニンニクの芽が出てきています。
4月頭から、ニンニクの生育ぶり、そして雰囲気から「まさか、もう芽が出ちゃう?」とちょっとドキドキしていましたが、やはり出ました
ニンニクは体を作り、十分、根っこというか実に栄養が溜まってから、5月下旬ぐらいになってから、次の子孫へとバトンタッチが始まるので、この時期に芽が出るのはあり得ないのです。

なので、本当にびっくりしました。

昨日、通りかかったなじみの農家さんと「今年は何もかもが凄いよね~」と立ち話をしたのですが、季節が早く進み過ぎて、いつもは5月中旬出しの春人参が仕上がってきたそうです

また、季節が早く進み、結果、野菜も早く進んでいますが、それに応じて虫もすごいのです。

私の畑も毛虫が4月中旬から発生したり、コナガと青虫がかなりでっかくなっているのがあって、「とても4月とは思えない」という状態が続いています。
農家さんも「毛虫がすごいよね。こんな時期にみたことがないよ」と驚いていました。

「今年の夏はどうなるんですかね~」みたいなことを話していたら、「まあ、例年通り、梅雨は空梅雨で、お盆明けから雨ザーザーじゃない」と言っていました

「俺が収納したときは、8月や9月にそんなに長雨なんか無かったもの。それが今はお盆明けからの長雨が普通になっちゃったでしょ?で、7,8月は時雨も来ないからね。異常気象だけどもう定着しているから異常気象じゃなく普通なんだろうね」


こんなことを私も畑をやっているから同感できるわけで、田畑をしていないほとんどの方は、この異常気象を「異常」と思う感覚はあまり無いのだろうな~。
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宇宙ミュージアムTeNQのお話

2018年04月23日 | 素敵な空間・イベント
東京ドームシティーにある「TeNQ」という宇宙ミュージアムに行ってきました。

何だかよくわからないのですが、生協の写真を見て奥様がチケットを買ったので、行ってみたのです。
どんな写真だったかというと、こんな感じ。

直径11mもあるプールみたいなところに映像が映し出され、地球や月や銀河や宇宙を旅するような、何だかすごい映像でした


平日ということもあり、空いていて、タブレットのポインターでボールを動かしてロケットを発射させるゲームや、クイズラリーなど、空いているからこそ楽しめる企画も盛りだくさん

イトカワとか探査機はやぶさなど、宇宙に詳しくなくても、色々な展示がしてあって、結構楽しめました

ちなみに、これが宇宙全体を電磁波などで測った時の図です。

ビックバン後、宇宙は膨張し続けているということですが、今の最新科学では、宇宙の端に行けば端にいくほど、その膨張スピードは上がっていて、光速に近い、あるいは光速以上だという話もあります。

空間が光速よりも早く広がっている、という事自体、なかなかよくわからない話なのですが、宇宙の果てを観測することは、物理的なものでは不可能、ということですね。

もっといえば、単純に、ビックバンが始まる前には宇宙も存在しなかった、となるわけですが、じゃあ、「何もない」のかどうか、このことさえ、わからないわけで、小学生の頃から今に至っても未だ疑問です


さらに、これも中学生ぐらいからイメージしていたことですが、実は1つの原子の中に宇宙があって、その中に我々の銀河みたいのがあって、、、と、無限ループのように世界って繋がっているんじゃないのかな~と。

これは想像の世界ですが、これが「違う」とは言いきれないところが、世の中の不思議、人智の力を超えたものの面白さですよね。


それはさておき、展示物で1つ「地球が生まれてから46億年。この地球の年齢を1年としたら、人類は何月何日何時に生まれたことになるか?」という質問が面白かったです。

以前もどこかで見たのですが、46億年を1年にしたら、人類、つまりホモ・サピエンスは12月31日、大みそかの午後11時37分に生まれたことになるそうです。

面白いですよね~。


地球の歴史から見れば、人類などさっき生まれたばかり。

地球上に何千年、何万年と生きていても、いつかは滅びる。

人類がどうなるかわかりませんが、そう思うと、まあ、我々人類が騒いでいるすべての出来事は、地球にとっては「些細な事」なのかもしれませんね
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もうスナップエンドウが!

2018年04月20日 | 農的体験・生活
春爛漫、というか初夏のような陽気が続いています。

今年は3月から異常気象のような暑さが続いていて、何もかもが早く成長していてびっくりしています

ニンニクも昨年は種を大粒に選んだこともあるのですが、こんなに絶好調
っていうか、芽がそろそろ出てきてしまうんじゃないかと心配しています


アスパラ君も相変わらずぐんぐんズンドコ出てきてくれます


毎年おなじみの赤シソのこぼれ種も発芽してきました


何より驚いたのが、スナップエンドウ
スナップエンドウというのは、大体5月頭から収獲出来るのですが、なんともう実がついてきました


ほら、こんな感じ


もしかしたら、と空豆を見てみましたら、やっぱりこちらも鞘が大きくなってきていました。


ほらね。今年はアブラムシが出てくる前に、もう鞘が大きくなってきているので、豊作かも


ちなみに、畑の横にある桑の木は、もうこんなになっていて、昨年は外れでしたが今年は豊作そう


ということで、何もかもが前倒しで来ているので、実は例年より色々種を早く蒔いているのですが、今年はもしかしたら夏野菜は当たりかも

まあ、逆にいえば、冬の寒さの反動で春が暑くなったのでしょうから、この夏はこのまま行って猛暑になって秋が寒い長雨になるか、はたまた夏が冷夏になるかもしれませんね

地球環境がおかしいと言われてきましたが、5年ぐらい前からアメリカやオーストラリアで局所的大雨、局所的干ばつが起きていました。
ニュースで「大変なことになっているな~」と傍観していたわけですが、日本も3年ぐらい前から5月から始まる空梅雨と夏の干ばつ、そして秋の長雨とおかしくなってきました。

そして今年度は冬の寒さ、春の暑さ、と来ています。

農的生活をしていると、都会の人より気候や自然がおかしくなってきていることを感じるのです。

そういえば、うちの子どもが「しじみチョウ」の本を読んだという話をしていたのですが、妻が「そういえばしじみチョウは最近みかけないね。弱いものから消えていってしまうんだろうね」となんかすごいことを言っていました

確かにそうかもしれませんね~。
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食と命の教室:野草摘み、心を開く

2018年04月15日 | 農的体験・生活
4月の「食と命の教室」も満員御礼で、キャンセル待ちが出るほど。

時代がこういった大人の寺子屋のような場所を求めているからなんでしょうね~

ところがドタキャンが3人あって、座席的にはちょうどよいぐらいの人数で開催が出来ました。

さて、この時期はいつも野草の時期です。

高柳さんは興味も示しませんが

ただ、私は東京から田舎に通っていた時に、野草を覚えた時の楽しさはたまりませんでした

ということで、道すがら、「セイタカアワダチソウはアトピーなど肌の解毒に一番良いんですよ」とか、「スギナも利尿作用が強くて良いですよね」など、お伝えしながら、山すその湧き水のところに皆さんを連れていきました。

ここには野生のクレソン、セリ、ヨモギが生えているんですね。

特にクレソン、セリなどは「スーパーで買ったことしか無いんですが、生えているんですか」とびっくりする人も

そうですよね、それが普通の反応で、私もクレソンなんて生えているのをしりませんでした。

ただ、パクチーと同様で、あの独特のにおいは私はどうも好きではなく、でも女性はまあ好きな人が多いこと。

ということで、みんな、思い思いに野草を摘んでいました。


また、2月にゴマ粒ぐらいの小さな種を蒔いたミニトマトも、先月は鉢替えしましたが、今月は大きく育ち、みんなでハウスへ移植しました。
ミニトマトの移植の前に、先に脇目をとって、それからみんなで1000鉢ぐらいのミニトマトを植えました


今回は昨年の振り替えの方も多く参加したのですが、まあみなさんワキアイアイで長ネギの収獲の説明の時は「はい、みなさん、話を聞いてくださ~い」と声がけしないと話が止まらないほどでした


それでもみんなワイワイガヤガヤ、屋外で自然と触れ合いながら土に触り、収穫をするのはやっぱり楽しいのでしょうね


1仕事終えて、部屋に戻る時に、今年から発達障害の子ども達のために無農薬の野菜を作ろうと新規就農した方が、ミニトマトの植え方などを立話。そういったことにその都度答えてくれる高柳さん。

道すがら、立説法みたいなことも始まったり、みんながフリーで、しかしいろいろな学びが出来るのもこの教室の特徴ですよね~


また、今回は「種のお話」だったのですが、ちょっとテーマから脱線してもっと大きな話で、「地球の大循環の中に人間がいる」という話が多かったのですが、それでも今回もしびれるようなお話があり、高柳さん、今年は話が切れているな~と、横で思いながら聞いていました。

また、1人1人の感想などでは、「ここに来ると心が開く」という人もいたのですが、まさにそうだな~と。

今回は今年3回目なので、1人1人の自己紹介や感想はコンパクトな形なのですが、たった3回参加してお話を聞かせて頂いただけでも、1人1人のストーリーをじっくりきけば、おそらく1時間はみんな話をじっくり聞けるような方ばかりなんですね。

会社やご近所など、普段の生活ではなかなか言えないであろうこと、例えばガンや病気になったこと。中には流産経験なども話す方など。
過去、若いころは必死に働いていたけど、それで体がボロボロになった人、発達障害の子ども達のケアや不妊治療の専門家など、まあ多彩な方が集まっています。

中には、昨年から参加していて「美味しい昼ご飯が参加目的の7割」とする人もいますが

そんな中で、お昼ご飯を食べている時、教育の話では、子どもや先生の問題の話も。

先生が児童をいじめる、という現実に対しては、高柳さんは「先生が人間的に壊れかけているんだな。というか日本が壊れかけているんだな」とか、親御さんの問題で言えば、「先生モンスターペアレンツと30年前に言われた親に育てられた子供が、今は親になっているのだから、モンスターモンスターペアレンツだな」といった発言も。

そして発達障害の子ども達を支援していて、食事を変え、整体などで体も整えてあげると、改善するということがわかり、それを親御さんに伝えても「でも、有機の食材は高いから」と言われてしまうので、だったらと自分が今年から農家になった方は、「食べ物と体を変えれば改善の方向には向かうんです。ただ、どうして子どもの食べ物や体の調子が整っていないかと言うと、親御さんに何かしら問題があるんです。例えば、その親御さんがさらに上の自分の親を恨んでいたり、何かしらあるんです。だから、子供だけでなく親御さんの話を聞いて、そういった問題を少しでも緩和してあげられると、子ども達はまた良くなるんです。表面上の子どもに出ているものだけでなく、その裏にあるものが大きな原因になっていることが多いんです」というのも、とても勉強になりました。

今の子どもの問題は親の問題。その親の問題はそのまた親の問題。そしてそれは結局は社会の仕組みの問題。

私の現代社会の問題の根源論と全く同じですね。

教育現場でも、子どもの問題はほぼ親の問題で、それを自ら動いて学校給食を変え、学校に花を増やし、1人1人の身辺まで立ち入って解決に導いた長野の大塚貢先生のことを思いだします。

また、教育の連載ものの記事でも、同様のことが書いてあります。

子ども達の問題は、結局は周りにいる私達大人の人間としての資質が問われている、ということですよね。

そんなことを語り合える、つまり「心を開いて意見を交わせる場」として、この大人向けの寺子屋のような「食と命の教室」、主催させて頂いていることが有難いな~と思います



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砂漠のような畑地帯

2018年04月11日 | 農的体験・生活
今年は風が強い日がとても多い気がします。

特に、最近は風がすごいです。

春は畑地帯では土が舞い散り、砂漠のように前方10m先が見えない、なんてこともあります。

春は風の季節ではあるのですが、それにしても今年は大風の日が多い気がします。

特に水曜日の砂嵐は凄かった

ラジオで「明日は、黄砂に注意しましょう」と流れていましたが、農家さん達と「黄砂なんて比較にならないよな」と話しています。

成田市内でも中心部、つまり住宅地や駅周辺などは問題なく、ただ「風が強いね」で済みますが、農村部はそうはいきません。

こんなように、空まで舞っちゃ色


一番きついのが畑地帯を通る時です。
何百メートルも前から「あぁ、砂嵐地帯に突入だ」とわかるほど、視界が見えなくなるのです。
アスファルトの上では、土埃が龍のようにうねっていて、畑から砂嵐が迫ってきているのが見えるのです。

だから、突入すると10m先も見えないぐらいで、車のスピードを低速にし、車に土埃が「サササ~」と当たっていく音を聞きながら、通り過ぎるしかないのです。
だから、この時期が終わらないと洗車しても意味が無いのです


車の中もいつの間にか土ぼこりが入ってきてしまっています

知り合いの農家さんの1人は「今年の春は雨が少ないから、乾燥しているんだよな。だからより土ぼこりが舞うんだろう」と。


そして一番大変なのが畑です。

私は先日、張ったマルチの1つが剥がされ、スナップエンドウも風で振り回されちぎれてしまいました

農家さん達はもっと大変で、ビニールトンネルが埋まったり、ジャガイモなどのマルチが大量にはがされたりです。
今の時期は夏野菜の準備や田んぼの準備で最も忙しい時期なので、修復をしている時間などそうはとれないのです。

大風が吹くのは当たり前なのですが、ここまで続くと農作業がままなりません。
頑張って大風の中で作業をしても土ぼこりが舞い上がり、顔に飛んできて痛いし、目には入るし、なんとかならないものかと思う今日この頃です。
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春の畑

2018年04月07日 | 農的体験・生活
春真っ盛り、というか異常気象が続いている高温の春です。

先日、この畑を6年ぶりぐらいに高柳さんに畑を耕してもらいました

というより、「この草、処理したらうなってやるぞ」と言われ、いつもごまかしごまかしやっていたのですが、草を処分して耕された、というのが本当のところでしょうか

初めて畑を借りた時を思い出しますが、トラクターでうなわれた畑は一見フカフカに見えるのですが、1カ月もたつと空気が抜けてつぶれてしまうのです。
当時、まだ自然栽培系に偏っていた私は、草を敵とせず、刈った草を敷き、そこに糠だけを振って畑をやっていました。

ただ、2年ぐらいで限界が来たので、それからは、おかげさま農場の肥料を使いつつ、ほぼ不耕起で刈った草をマルチで閉じ込めてやってきました。

今回、耕してもらって思うに、栽培管理をきちんとするのであれば、堆肥や肥料を入れて耕すのが一番です。

一方で、草の処理に手が回らない家庭菜園では、自然栽培系というか草をうまく使うのであれば不耕起は理論的にもあっているな~と。

繊維質は水溶性炭水化物として植物の貴重な栄養素となります。

耕すと空気が入って肥料や繊維質などが早く分解されてしまうので、自然栽培といって肥料を与えず、それでも耕す、というのは合わないんですね。

というわけで、私はその中間なのですが、草をかっても、こんな感じなのです。1畝分で1時間弱かかります。


それがトラクターで今回やってもらうと、ものの5分ですから、機械の力は凄いな~と思うわけです。
そして今回は耕してもらったので、土の中のものの分解が早くなるはずなので、ちょっと肥料を多めに入れております。


そして、昨日は風がビュービュー吹きすさぶ中、スナップエンドのネットを張りました
もう、風が強いのなんのって、向こうの畑から飛んでくる土が顔に当たって痛いし、目にも入るし、ネットは揺れるしと、まあこんな風の中でこんな仕事をしているのは私ぐらいでしたが、3時間ぐらいかけてネットを張り終えました。
風のせいで苗は振り回され、一本折れているのもあって、もうちょっと早くネットを張ればよかったかな


そしてこの時期は大体が畑の整理と夏野菜の植え付け準備が大半なのですが、週頭は見る影もなかったアスパラが、急きょ、にょきにょき生えていました
確かアスパラは多少湿り気が必要な植物だったはずなので、前夜の雨で一気に来たのでしょうね。
貴重な春の収穫物ということで、今年初のアスパラベーコンで頂きました


ニラは3月下旬から絶好調
株を充実させた方が良いかな、と放っておきましたが、あまりににょきょにょきと草勢が良いので、一束分収獲しました
夜のニラ玉汁となりました


さて、次は風ではがされたマルチの修復と、もう1畝、マルチを張って、これから来る草の時期に備える仕事ですね。

とはいえ、風が強い日も多いので、何とか畑に行くタイミングと風がおさまる日が重なればいいな~と思います
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「渡世ですね」

2018年04月03日 | 自分の時間
え~、季節の変わり目に体調を崩しましたが、呼吸を整えたり、朝は寝ヨガやったりと、自律神経や体調を整えるようにしています。

おかげさまで、先週は花見で久々にお酒を飲めました

そんな感じで生きておりますが、ず~っと前から気になっていた気功の先生の本をちょっと前に買いました。


昔、東京で働いていた時に、フィットネスクラブに通っていた時期があって、その時に一番良かったのが気功のクラスだったんですね。

もちろん、ボクソサイズみたいなのも楽しかったんですが、当時は仕事で気が張っている生活をしていたので、呼吸をしながら体をゆっくり動かして気を落ち着かせていく、というのがとても気持ちよく「心と体が一致する」という感覚がとても気持ちよかったのです

まあ、女性だったらヨガなのでしょうが、男子は大体、かめはめ波とかカンフーとかで気功みたいなのは、ちょっとは興味があるのです。

それで、大地自然の気を取り入れる、という感覚が何ともたまらなかったのです。


で、月日は流れ、田舎に引っ込み、色々学びをしていくと、どうも私は儒教的な考え、修身的な考えが好きで、また道を究めていく、といったこと、徳を積んで立派な大人になる、という事のほうに関心を強く持つようになって今日にいたっています。

そんな私ですが、今年の春先の体調不良で、めまいで耳鼻科にもいったけどそうじゃなく、寝ヨガや心のわだかまりを毎朝祓って、普通に暮らせること自体が有難い、みたいな気持ちで過ごしてきてようやく落ち着いてきました。

そこで、先日買ったその気功の先生の本をちょこっと読んでみたのですが、最初のエピソードに載っていた言葉にしびれました。

それが「渡世ですね」という言葉なのです。


この気功の先生は凄い先生らしいのですが、その先生が若い頃、インドで日本人の偉いお坊さんに会った時に、生まれて初めて人から後光がさしているのが見えて、なぜだかわからないまま感動をして涙がポロポロこぼれ、「完成した人間はこんなにも美しいのか」と思ったそうです。

そのお坊さんが「あなたは日本で何をされているのですか?」と聞かれて、「経営学を学んでいる学生です」と答えたところ、そのお坊さんは「渡世ですね」とおっしゃったとのことです。

この「渡世(とせい)」という言葉は、「世渡りで終わってしまう」という意味だったそうです。

その意味を知り、若かりし頃の先生は「このまま世渡りをするだけの人生で終わってしまうのはあまりにも寂しい」「何か事業で成功し、お金を得ても満足が出来ないかもしれない」と思い、就職試験に受かるものの、入社日にどうしても印鑑が押せず、入社を断念したそうです。


こんなエピソードが載っていたのですが、この「渡世」という言葉、初めて「あぁ~、なるほど」と響きました。


「食と命の教室」に来る方々に贈る言葉として、あるいは私自身にとっての投げかけとしても「渡世ですね」という言葉はズドンと来る言葉だな、と。


仕事ばかりで家庭を顧みず、食事や体の健康も横におき、一生懸命頑張っても、「それは渡世ですね」と言われてしまうと、ハッとすると思うのです。

もちろん、仕事でお金儲けを目的にしているのではなく、稲盛さんや数々の著名で人格者の経営者は、決して「渡世」として仕事をしているわけではなく、社会のために、あるいは社員の家族の成長まで考えて事業を展開している立派な経営者が、日本にはたくさんいると思います。

ただ、そういった意識や意義を感じず、目の前のレールに従って人生をただ過ごすのは、確かに「世渡り」なのだな~と。

何をもって世渡りなのかは明確には言えないですし、世渡りをしなくてはいけない時期も人には必ずあると思うのですが、人生全体を見た時に、「渡世」という言葉を知ることで、その反対として「後世に遺す自分なりの生き方」をより考えられるな~と、思ったのでした。


ちなみにこの本はまだ読み始めだし実践もしていないので、これからきちんとお勉強して参りたいと思います

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