半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

お客さんをもっている小売は強いよね

2011年02月24日 | 仕事の中で
昨日の新聞で農業関係の記事が載っていて、それが共有されました。

1つがオイシックスの話。もう1つがらっでぃしゅの話。

オイシックスは、こだわり野菜のネット通販のトップ企業でかれこれ10年経ったそうです。
昨年は、慣行農法の野菜が高騰したため、年間を通じて価格を最初から決めている有機野菜やこだわり野菜は、割安感がでたため、売上げは更に上がったそうです

そのオイシックスは、野菜専門サイトでは売りにくい商品を売るための別サイト、ごちまるを立ち上げたり、恵比寿の三越の中に惣菜屋を出したり、更なるチャレンジを続けているそうです。(まあ、三越恵比寿の店は、オープンの時は散々だったそうですが。。。

らでぃっしゅは、私が住んでいる近くの香取市にある和郷園というビジネスとして農業をきちんと行っている会社(NHKプロフェッショナルにも登場したことあります)と一緒に組んで、農業生産法人を立ち上げています。更に農地を更に拡大していくようです。



こんな中で、認知度が高いワタミファームは、縮小して、今後はワタミグループの仕入部門として動いていく事が決まっています。
自社生産をしてその野菜をワタミグループだけでなく外部にも売って収益をあげていこうという試みは、外れたわけですね。
結局、ワタミグループの仕入の10%ぐらいしかまかなえなかったわけで、ワタミグループは9割は仕入に頼っているわけです。


比較をしてみると、「小売企業」が農業参入をしている方が上手く行きそうな雰囲気を感じます。

オイシックスも色々チャレンジしているのは、既存のネット小売事業で収益基盤があるから。そして野菜をはけさせる販路があるから。
らでぃっしゅも同様。

農業から、つまり生産側から入って規模拡大や事業を多角化しているところって、少ないんですよね。
もちろん、和郷園さんや、トップリバーさんなどはあります。ただ有機とか無農薬にこだわったところはやっぱり難しい。それだけマーケットがニッチだし、そういったニッチのお客さんを生産者側からつかんでいくのは難しいんでしょうね。

また、いわゆる「卸」の分野は小売や農業生産法人とは別の世界で、これまた大きくやっているところもあります。でも卸の世界と小売の世界は全く違いますからね。


となると、無農薬とか有機といった分野でやっぱり一番強いのは「顧客を直接つかんで、それが収益部門になっている小売業」なんだろうな~、と思います。

こういったところが、どんどん就農の仕組みや、たんに生産以外での農にまつわるビジネスを展開していってくれると、日本の農業も少しは明るい兆しが見えるんじゃないかな、と思います。

単に農業生産法人をつくって、野菜を作って自社生産部門を強化しよう、みたいな発想だけじゃ、農業はそんなに甘いものじゃないし儲からないですからね

あっ、そういえば、アニュー不渡り出ましたよね。本当に信じてよい事をやっているオーナーもいれば、催眠療法でお客さんからお金をたくさんとろうとしているオーナー、色々いたんでしょうね。。。
コメント
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