「風楽」の川端さんと会津さんが主催で、「命のスープ」で有名な辰巳さんの「天のしずく」の上映会を見てきました。
いや~、素晴らしかった
大体こういった映画は、映像としての構成は余り良くないのですが、今回の映画は、撮り方もいいし、単にスープのところに焦点を当てるのではなく、辰巳さんの考え方や言葉を丁寧に拾い上げる構成も素晴らしかったし、だからこそ辰巳さんが人生を深く積み上げてこられたことが伝わる素晴らしい内容でした。
例えば、結婚のお話。
「結婚しようとしていた人が、出征にすぐに行くことが分かっていて、死にに行くのがわかっているのに結婚するのは宜しくない、ということでお父様が結婚を断りに行ったんです。相手方も承諾してくれたのですが、でも、一緒に行ったお母様が言うのは、結婚しようとしていたその方が泣いていたというのです。もしそのお母様のお話を聞かなかったら、私もお父様の言うことだからわかりました、というふうになっていたんだと思います。でもお母様のお話を聞いて、これから死にに行く人を泣かせたままでいいのか、と。そういう思いが沸いたのです」
こういった理由で辰巳さんは結婚をしたそうです。
そして、3週間後、旦那さんは出征し、フィリピンの海へ消えて行ったのです。
それから50年、ずっと、ふと「自分の選択は良かったのだろうか?」と自問自答してきたそうです。
そして、50年経った年に、「自分の死んだところを見て欲しい」という思いがあるのではないかと思い、フィリピンまで出かけて、南太平洋に大きく沈む太陽が照らす海に船を出してもらい、そこで疑問は解決したそうです。
このエピソードは「天のしずく」の本題と外れているのかもしれませんが、1つ1つのこういった「辰巳さんという人のエピソード」が入っていることで、辰巳さんという方がどのように生きてきたのか、生活を積み上げてきたのかがわかりました。
梅干作るに当たってもそう、おせちを作るに当たってもそう。
1つ1つの生活、手仕事を大切にしている。
スープ作りの映像を見てても「あ~、確かにここまで丁寧に1つ1つの作業に心を込めて作ったら、それは正に「愛情の塊」としてのスープ、命のスープだよな~」と思いました。
日本人は、かつては辰巳さんのように、1つ1つの手仕事を大切に、丁寧にして生きてきたと思います。
そこに精神性が伴い、生き方が磨き上げられ、生きることが素晴らしいこと、生活そのもの世界から驚嘆されるレベルまで達していたのだと思います。
全員がそうではないのですが、日本人気質、心を伴った所作というのは、日本人なら誰もが相通ずるものだと思います。
そして立派な大人というのは、誰が見ても立派であり、深く自分の人生を耕し歩んでこられたとわかる人のことだと思います。
そして立派な大人に触れると、お話1つ、行動1つが深い影響を与えてくれます。
辰巳さんという方が、素材1つ、料理1つ、生き方1つ、他人への思いやり1つ、生活や暮らしの1つ1つを丁寧に大切に生きてこられた、世界から尊敬される日本人の在り様を体現されている方だということも感じました。
心から感動し、素晴らしい人に映画を通じて出会えたことに感謝です。
とても素敵な映画でした。
川端さん、会津さん、素晴らしい企画を有難うございました
いや~、素晴らしかった
大体こういった映画は、映像としての構成は余り良くないのですが、今回の映画は、撮り方もいいし、単にスープのところに焦点を当てるのではなく、辰巳さんの考え方や言葉を丁寧に拾い上げる構成も素晴らしかったし、だからこそ辰巳さんが人生を深く積み上げてこられたことが伝わる素晴らしい内容でした。
例えば、結婚のお話。
「結婚しようとしていた人が、出征にすぐに行くことが分かっていて、死にに行くのがわかっているのに結婚するのは宜しくない、ということでお父様が結婚を断りに行ったんです。相手方も承諾してくれたのですが、でも、一緒に行ったお母様が言うのは、結婚しようとしていたその方が泣いていたというのです。もしそのお母様のお話を聞かなかったら、私もお父様の言うことだからわかりました、というふうになっていたんだと思います。でもお母様のお話を聞いて、これから死にに行く人を泣かせたままでいいのか、と。そういう思いが沸いたのです」
こういった理由で辰巳さんは結婚をしたそうです。
そして、3週間後、旦那さんは出征し、フィリピンの海へ消えて行ったのです。
それから50年、ずっと、ふと「自分の選択は良かったのだろうか?」と自問自答してきたそうです。
そして、50年経った年に、「自分の死んだところを見て欲しい」という思いがあるのではないかと思い、フィリピンまで出かけて、南太平洋に大きく沈む太陽が照らす海に船を出してもらい、そこで疑問は解決したそうです。
このエピソードは「天のしずく」の本題と外れているのかもしれませんが、1つ1つのこういった「辰巳さんという人のエピソード」が入っていることで、辰巳さんという方がどのように生きてきたのか、生活を積み上げてきたのかがわかりました。
梅干作るに当たってもそう、おせちを作るに当たってもそう。
1つ1つの生活、手仕事を大切にしている。
スープ作りの映像を見てても「あ~、確かにここまで丁寧に1つ1つの作業に心を込めて作ったら、それは正に「愛情の塊」としてのスープ、命のスープだよな~」と思いました。
日本人は、かつては辰巳さんのように、1つ1つの手仕事を大切に、丁寧にして生きてきたと思います。
そこに精神性が伴い、生き方が磨き上げられ、生きることが素晴らしいこと、生活そのもの世界から驚嘆されるレベルまで達していたのだと思います。
全員がそうではないのですが、日本人気質、心を伴った所作というのは、日本人なら誰もが相通ずるものだと思います。
そして立派な大人というのは、誰が見ても立派であり、深く自分の人生を耕し歩んでこられたとわかる人のことだと思います。
そして立派な大人に触れると、お話1つ、行動1つが深い影響を与えてくれます。
辰巳さんという方が、素材1つ、料理1つ、生き方1つ、他人への思いやり1つ、生活や暮らしの1つ1つを丁寧に大切に生きてこられた、世界から尊敬される日本人の在り様を体現されている方だということも感じました。
心から感動し、素晴らしい人に映画を通じて出会えたことに感謝です。
とても素敵な映画でした。
川端さん、会津さん、素晴らしい企画を有難うございました