半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

久々!?の楽しい「食と命の教室」

2023年09月30日 | 農的体験・生活

9月最後の日は「食と命の教室」でした。

前回が8月末なので、普通に1ヶ月ぶりなのですが、9月は稲刈りなどで本当にドタバタしているので、何だか久々の教室、という感じです

今回は、写真がお上手な参加者が写真をシェアしてくれたので、その写真を使わせてもらいます

まず、午前は久々の場所でお話。

高柳さんから、「あとから来る者のために」を始め、素敵な詩を紹介してくれました。

「私の7,8月は、毎日汗を流しての草取りが日課でした。もう滝のように汗が出るんだよ。でもこの詩のように、そうだ、あとから来る者の為に頑張っているんだ、って言い聞かせてがんばったよ(笑)」とのこと。

そして、また、農業新聞の農業に対する問題をみんなにシェアし、最近の日本人の生き方の問題など、幅広いお話がありました。

そして実施はまずは大根の間引きと土寄せです。

今年は発芽が悪く、もう間引きしてあるような状態でしたが、その中でも重なって発芽しているものを間引きます。また、大根は少し地上に根が出ているとぐらぐら風で揺れて傷んでしまうこともあるので、土を株元に寄せて固定します。

ちなみに間引き菜はお持ち帰りです

少し雨が降ってきたものの、まあまあ間引きが出来て一仕事終了。

いつも通り美味しいお昼を食べて、休憩して、お買い物をして。そして今回は近くの古民家を買った台湾人のパイロットさんが飛び入りできて、「日本の古民家で同じパイロット仲間達がいやされる空間、地元の人と交流出来る場所を作りたい」といったお話を聞きました。みんな「そういう人がいるんだ」ととても興味深くお話を聞いていましたよ

さあ、次は午後の活動です。

予定では田んぼに生えた木のような外来種の草刈りをする予定だったのですが、午前が雨だったので、「田んぼはしけっているな」ということで、いつもこの年にやっているヒマワリの唐箕掛けをしました。

ヒマワリは油を絞るために作っているのですが、高柳家の唐箕掛けは終わっていたので、私と参加者で40本以上ヒマワリを育てた方の種を唐箕がけしました。

まず、ヒマワリの種は脱穀してあっても、一緒に花柄など色々なゴミがあるので、種より大きなメッシュの網のふるいでゴミを落とし、今度は種より小さなメッシュの網のふるいで砂などを落とします。

これでざっくりゴミを落とした後、ようやく唐箕がけとなります。

簡単に言えば風選別ですね。

プロペラのように風車を回すと風が吹いて、そこに上から種を落とすと、軽いものは吹っ飛んでいき、実がちゃんと詰まったものは重力で下に落ちる、という仕組みです。

唐から伝わったものと言われていますから、もう1000年以上の歴史があるんでしょうね~。

みんなで体験しましたが、ほんと、昔の道具は良く考えられているな~と思います

こんなきれいになりました

また、せっかくなので、ということでゴマの見学も。

ゴマもこんなにカラカラになっています。これを逆さにすると、サーっとゴマが落ちてきて、「こうやって実を落とすんだよ」というデモンストレーションに、みんな「へ~、こうなっているんですか」とびっくりしてました

そしてゴーヤなど夏野菜を収穫した後は、夕方のお話タイム。

高柳家のゆで栗も出てきて、栗をむきながらみんなでモグモグ。

そしてあちこちでざっくばらんに色々なお話に花が咲きました

7,8月は暑すぎてのんびりというよりダラダラとした時間も多く、ほとんどスイカを食べて過ごしていたようなものでしたが、暑さも落ち着いてきて、ようやくみんな元気になってきたかな?

そしてなんと、次回は1週間後。11年目で初の「2週連続」となります。

来週は一番人気の「糀作り」になります

 

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勉強をさせる時代?

2023年09月27日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の朝採り野菜ボックスのお手紙です。

 9月もあっという間に終わり、中学校では夏休み明けに実施したテストが返ってきています。

 実はうちの次男は中3で受験生なのですが、あまり勉強をしていません

 長男の場合はずっと遊んできて、3年生になって部活が終わってから気合いが入ったタイプなのですが、次男は1年の頃からコツコツ授業を真面目に受けて来たタイプ。成績は良いのですが、勉強や受験に興味はありません。また、今はちょうど身長が一気に伸びて身体も心も思春期ど真ん中に入った感じ。

 親としては「ちょっと勉強すればどこでも入れるのに、もったいないな」とか、「そろそろ志望校を決めないと」という気持ちがあるのですが、そこはぐっと我慢して、子供が自分のペースで受験に向かい合うのを見守っています

 私の子供時代は学歴社会に反発したいわゆるヤンキーがいた時代ですが、今は勉強するのが当たり前の時代です。社会全体がそうなってしまっているので、子供達には「勉強しないことは良く無い事、勉強が出来ないことは良く無い事、反発する事は良く無い事」という刷り込みが行われている気がします。

 昔は勉強をしない子供達も大勢いたのですが、今は全員が「勉強するのは当たり前」とされるので、勉強が向いていない子、まだ勉強に向う心が整っていない成長途中の子供達には逃げ場がありません。漫画やスマホなどヴァーチャルの世界が大流行なのは、逃げ込みやすいからだと思いますが、逆にそういった逃げられる世界を持たない子は、少子化なのに数が増えている登校拒否や自殺にも繋がっているのかも知れませんね。

 今の多くの親御さんは受験を乗り越えてきた世代なので、子供のテストの点数に一喜一憂します。何より周りの子が塾に行っていて点数が高くて自分の子が低いと、どうしても心配や焦りが態度に出てしまうのは親心からでしょう。

 でも、それが子供のやる気を削いでしまうと思うので、親御さんには「まずは、頑張ったね、というねぎらいの言葉をかけて、結果としての点数よりテストに向けて勉強がどれだけ出来たか、次回はどうしたら良いか、といった事を聞きましょう」と伝えています。

 実際、英語の寺子屋の子供達に「思っていた勉強量に対して、どれだけ出来たと思う?」と聞くと、全員「40%ぐらい」という返答でした。つまり、子供達は「もっと勉強するべきだった」という思いがあるんですね。

 半年前まで小学生だった子供達が、「やばいかも?」と焦っている姿を見ると、私の子供時代とは比べられないほど、点数に対するプレッシャーが大きいのだと思います。

 そんな子供達に「何点だった?。あ~、だからもっと勉強しないとだめなのよ」という姿勢だと、その子の頑張りは関係無く「あなたは足りないのよ」といった負のメッセージ、上から目線での批判的な評価を与える事になり、「次こそは頑張ろう」という「心」を逆にくじいてしまうかもしれないと思うのです。

 親が望むから仕方無く勉強しなくちゃいけない、勉強は自分のためではなく親や周りのためにやるもの、という心を育てる事にも繋がりますよね。そうなってしまったら、多分、大変な時に「もう勉強はいいや」と吹っ切れてしまう事もあり得ます。

 こんな時代だからこそ親は褒める人、勉強をさせるのは学校や塾、といった割り切りでも良いと思います。安全地帯があるだけで、子供は頑張れますからね。

 勉強は一生自分でしていくもの。させられるものという刷り込みをさせられてしまった子供より、自らの意思で選択して勉強をした子の方が芯が強くぶれないもの。そのためには、親は信じて待つ、そのぐらいがちょうど良い時代なんだろうな~、と思っています

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石灰沈着!?

2023年09月26日 | 自分の時間

左足の親指が痛い

農業をやっているとあちこち身体が痛くなります。

例えばバネ指。手の指の酷使で腱がやられちゃうのでしょうか、朝起きると指が固まって指を伸ばしても戻ってしまう、といったバネ指は典型的な農業病です。

私も手の指がそんな感じになっているのですが、足の指もそんなもんだろうと思っていました。10年来、たまに痛かったのですが、ちょっと我慢して歩いていると痛みが引くので「農業病のようなもんだろう」と放っておいたのです。

しかし、この3日間、朝晩が痛すぎて歩行にも支障が出るほど

ということで、整形外科に行ってみました。(14年ぶりだった)

そうしたら「石灰が沈着している」んだって。へ~

ということで、薬が出ました。胃炎を治す薬らしいのですが、同時に石灰沈着も除去する薬だそう。不思議ですね~

 

しかし、カルシウムが着いちゃうってどういうことなんだろう?

歳をとってくると色々、身体がバグってくるのかな?

10年来、痛かったり痛くなかったりしたのは、その間、ずっと着いたり取れたりしていたのか?

むむむ~、よくわかりませんね

ちなみに、四十肩、五十肩になる原因もそうらしいですよ。

ズキっという痛みが急に出てきたら、骨折とかそういうのじゃなくて、石灰沈着、という事も考えたらいいみたいです。

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お彼岸でもこの暑さ!

2023年09月20日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の朝採り野菜ボックスのお手紙です。

 まだまだ暑い日が続いていますね

 お彼岸の時期にここまで暑い日が続くのは記憶にありません。本当は冬野菜の種蒔き時期なのですが、あまりに暑いのでまだ種は播いていないんです。

 大根、ホウレン草、小松菜などは例年9月上旬から種を蒔き始めます。というのは、冬野菜は大体25℃を超えると生育が抑制されてしまうのと、何より虫がまだたくさんいるのであっという間にやられてしまうからです。

 特に今年は8月下旬からの虫が爆発的でびっくりです。今年は大干ばつ&猛暑続きで、野菜の生育も悪かったのですが虫もあまりいませんでした。それが8月下旬から過去に無いほど、一気に発生してきた感じで、知り合いの農家さんも「虫も暑すぎて出てこれなかったんだろうな」と言っています。

 さて、そんな暑さの中で先日の(土)(日)に、2週間前の台風で延期になっていた稲刈り教室を何とかやり切りました。この時期、農家の根本さんは毎日4時から夜中までとんでもない忙しさで働いているので、教室の準備や運営は私1人です。そのため1年で最も体力も気力も削られる教室運営です。

 特に、今年は気温が高く、前日準備で100m以上のオダを1人で作ってプチ熱中症。オダの修正が必要だったのですが、とてもやりきれず、急遽、お手伝いして頂ける方を探して(土)の朝からオダの修正。そのまま10時から夕方までほぼぶっ通しで教室運営でした。(土)(日)連続で午前&午後とも1人で参加者を受入れ、稲刈り指導、声がけ、写真撮影などで、息つく暇がありませんでした

 特に午前中がやばかったです。ほぼ曇りだったのですが湿度がマックス。田んぼがまだ湿っていたせいか、たまに日が差すともうサウナと同じ状態で、気持ちが悪くなるほど。稲刈りは2時間を予定していたのですが、あまりに蒸し暑くて大体の家族が1時間でギブアップで、2時間がんばった家族は2日間でたった1家族でした。

 カラっとした暑さならまだ耐えられるんですよね。実際、午後の部の参加者は「暑いですね~」と汗を流しながらも、カラっとした風が吹いていたので、みなさん終了時刻まで稲刈りを満喫していました

 「稲刈り、面白かったです。こんなにザクザク刈れるなんてびっくり。気持ち良かったです」とか「子供も暑かったようですが、稲刈り、カエルや虫取りをとても楽しんでいました。包丁以外の刃物を使うのも貴重な体験でした」といったコメントも。やっぱり稲刈りは貴重な体験ですよね~

 しかし、農家の根本さんも言っていましたが、稲刈り時期にこの気温は本当に過去ありませんでした。異常気象と言いますが、この暑さでは植物だけで無く人間も参ってしまいますよね。

 畑では普通は9月頭頃から穂が出てくるシソが、今週になってからようやく穂が出てきました。キュウリも未だに鈴なり。そりゃそうです、まだ最高気温が普通の真夏と同じ32~33℃あるわけですから

 私の子供の頃は例えば30℃を超える日は8月でも数日でした。だから部活などで「水を飲むな」という根性論が通じましたが、今は30℃を超える日が毎日、といった8月になってしまいました。そして、9月のお彼岸に入っても30℃を超える日が続く、「異常」な状態です。この異常さが更に加速していく未来、本当に恐ろしいですよね

 まあ、とにもかくにも、この暑い中での稲刈り教室、身体がなんとか無事もってくれて良かったです。

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びっくり線状降水帯!

2023年09月13日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

 いや~、先週の金曜日はびっくらたまげました!。何がたまげたかって、雨量が過去に無い程すごかったのです。成田の方、あるいは千葉県にお住まいの方ならあの凄さを体感したかと思いますが、雨の量も凄いだけでなく、ニュースで千葉県のあちこちが映っているのを見て、ちょっと怖くなるほどでした。中学校は給食を食べて下校、高校は電車が止まって登校が出来ないということで9時半下校となりました。

 私はというと、稲刈り教室が(土)(日)にあったのですが、(金)の朝の時点では「10時頃には豪雨は小降りになり(土)(日)は晴れ」の予報が出ていたので、「明日ではなく今日が雨で良かった」なんて呑気なことを考えていました。ところが9時になっても10時になっても豪雨は止まず、予報も11時まで豪雨のマークが出て、今度は12時までと次々と後ろ倒しになっていったのです。前日準備で田んぼに行く予定だったのですが、あまりにも雨が酷くて外に出れず、「これは普通じゃ無いぞ?」と思ってニュースを見たら、千葉県のあちこちの川が氾濫危険水位になって避難指示が出ていました。農家の根本さんに電話をしても繋がらず、「利根川はニュースではまだ出ていないけど、あとあと上流から雨が流れ込んでくるから、大丈夫かな?」と心配していました。

今週の「朝採り野菜ボックス」のお手紙です。

 いや~、先週の金曜日はびっくらたまげました

 何がたまげたかって、雨量が過去に無い程すごかったのです。

 成田の方、あるいは千葉県にお住まいの方ならあの凄さを体感したかと思いますが、雨の量も凄いだけでなく、ニュースで千葉県のあちこちが映っているのを見て、ちょっと怖くなるほどでした

 中学校は給食を食べて下校、高校は電車が止まって登校が出来ないということで9時半下校となりました。

 

 私はというと、稲刈り教室が(土)(日)にあったのですが、(金)の朝の時点では「10時頃には豪雨は小降りになり(土)(日)は晴れ」の予報が出ていたので、「明日ではなく今日が雨で良かった」なんて呑気なことを考えていました。

 ところが9時になっても10時になっても豪雨は止まず、予報も11時まで豪雨のマークが出て、今度は12時までと次々と後ろ倒しになっていったのです。

 前日準備で田んぼに行く予定だったのですが、あまりにも雨が酷くて外に出れず、「これは普通じゃ無いぞ?」と思ってニュースを見たら、千葉県のあちこちの川が氾濫危険水位になって避難指示が出ていました。農家の根本さんに電話をしても繋がらず、「利根川はニュースではまだ出ていないけど、あとあと上流から雨が流れ込んでくるから、大丈夫かな?」と心配していました

 根本さんとようやく電話が繋がると、「籾擦りをしていて気づかなかった。凄い事になっているね」と意外にも何も問題が無いような反応。「このぐらいなら良くあることだよ。ただ、利根川も今は大丈夫みたいだけど、これから上流の水が来るから明日にならないと、どうなるかわからないね。田んぼも横の用水路が溢れて水が入り込んでプールみたいになっちゃっている」という事でした。

 しばらく様子を見る事になり、1日ずっとニュースや天気予報とにらめっこしながら、根本さんやお客さんとの連絡で気を張っていましたが、夜に「更に水位が上がってきちゃった」という連絡があり、稲刈り教室は1週間延期になりました。

 ちなみに田んぼの横の用水路は幅は6mぐらい、深さも2m以上ある大きなもの。その水位が上がって水が田んぼに溢れたわけです。

 多くの方から「大変な中、ご連絡有り難うございました。お気を付けて」というメールを頂いたのですが、中には「こちらはそれほど降っていなかったので、そこまでとはびっくりです」と驚いていた方も結構いました。

 私も線状降水帯はニュースで見た事しかなかったのですが、いざ、体験してみると「本当に信じられないほどの雨が降るんだ」と勉強になりました。そんな中でも私の周りではケガや事故の話は聞こえなかったので本当に良かったです。

 今年で田んぼの教室は12年目ですが、稲刈りの延期は2度目です。4,5年ほど前は台風の日にぶつかっていまったので延期となりました。

 ただ、それ以外で前日や前々日に雨が降って田んぼが水たまりになった年もあったのですが、当日が晴れならば稲刈り自体は出来る、という事で実施してきたのです。

 しかし今年は雨量が尋常では無く、翌日に用水路の水位が下がったところで、田んぼの畦を切って水を用水路に流し戻す、という普通じゃありえない復旧作業をしたほどです。

 今年は春から夏にかけて千葉県は大干ばつでしたが、ここに来て滝のような雨。少しでも分散してくれたら良かったのに、とみんな思っています。そして、あの大雨で芽が出たばかりの秋冬野菜は叩かれて蒔き直しになったり、夏野菜が一気に終わってしまったところもあると思います。

 全くもって一次産業がやりにくい時代になったものですね

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キアゲハ 産卵中

2023年09月12日 | 農的体験・生活

今日はニンニク・ラッキョウの植え付け日。
その横で人参の葉に、キアゲハがずっと卵を産み付けていました。

キアゲハって必ず人参に卵を産み付けていくんですよね。今日も暑かったので、休憩がてらよく観察していたら、葉っぱには止まらずホバリングしながら卵をあちこちに産み付けるんですね~。

蛾は葉っぱの後ろに幾何学模様で気持ち悪いぐらい量の卵を産み付けるんですが、チョウは1つ1つ丁寧に産み付ける感じ。でも1匹でほ6畳ほどある人参畑ほぼ全てに卵を産み付けていたから、いったい、いくつ卵がお腹にあるんだろうか?

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台風で稲刈り延期

2023年09月09日 | 農的体験・生活

今日、明日は本当は稲刈り教室の日でした。ところが、昨日の大雨で現場は大変なことになってしまいました

昨日の朝の時点では10時ぐらいには雨は小降りになる予報でした。(土)(日)も晴れの予報だったので「台風が1日ずれていたら中止だったな。(金)で良かった~」なんて思っていて、「明日、明後日は開催します」と参加者には連絡しました。


 ところが8時、9時と刻一刻と予報が変わり雨も土砂降り。「ちょっとまって、これ大丈夫か?」と心配になってきました。ニュースでも千葉県が大雨・洪水警報が出て、避難指示も出る状態

 急遽、参加者のみなさんに「先ほど、開催すると連絡したけど、警報レベルで雨も止まないのでいったん現場の根本さんと連絡を取ります」とペンディングにしました。

 そんな感じで、昨日はずっと開催するかどうかで神経を尖らせていました。

 根本さんと電話が繋がったところ、「この後、水位がどうなるかだな」ということ。利根川の水は今は大丈夫でも、あとから上流の水が流れ込んできて水位が上がるのです。そうすると、利根川と繋がっている田んぼの横の用水路の水位も上がって、結果、田んぼに流れ込む、という事が起きるのです。

 稲刈りを実施する田んぼは、豪雨の影響で田植えの時のようにプールのような状態。「利根川は水位が上がったらポンプアップするので、結果、水位が下がるのだけど、現時点では何とも言えない。さらに水位が上がったら田んぼに入れないから、明日の朝一で決めよう」ということになりました。

 そして夜19時頃、根本さんから改めて電話がかかってきて「現時点でさらに用水路の水位があがってきているから無理だな~」と。用水路の水が田んぼに溢れ込むほどになってしまい、「これは出来ないね」という事で延期になりました。


 写真は農家の根本さんが撮ってくれたもの。左側の川のようなものは、本当は深さ2m以上ある結構大きめの用水路なのですが、田んぼの高さまで水位が上がり、水が田んぼに流れ込んできてしまったのです。


 「今朝、田んぼの畦を切って排水をした」という写真です。根本さんいわく「まあ、良くある事だよ」とのこと。利根川水域では大雨だと良くあることだそうです。また、隣町の神崎町の砂地の田んぼでは、100㎜の豪雨が降っても翌日は水がひいて稲刈りが出来るそうです。凄いですね~。

 そして参加者の対応もそれぞれ。「大変な時に色々ご連絡ありがとうございました」という気を使っている下さる方もいれば、「そうだったんですか、知りませんでした」と、多分、お仕事とかでニュースが見れない方もいたのでしょう。線状降水帯というのは、ほんと、少し離れていると何とも無い小降り、というのが当たり前なわけです。

 私も「凄い雨だな、こりゃやばいな」と思っていましたが、ニュースを見たらら「おいおい、千葉県、大丈夫か?」とより危機感が増しました。情報というのは大事ですよね。

 ということで、来週に稲刈りは延期。稲は少なからずダメージがあり、水に浸かってしまったところは萌える、つまり発芽しちゃうのですが、それでも、少し早いということで、根本さんは「登熟させると思えば、まあ仕方無いか」とのことです。

 ちなみに、12年目の教室で、稲刈りを延期したのはこれで2回目。こういったことが、これからは増えていくんだろうな~。

 来週こそ天気に恵まれますように。。。

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秋は1年で最も忙しい時期の1つ

2023年09月06日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の「朝採り野菜ボックスのお手紙」です。

 あっという間に夏休みが終わり、9月になってしまいましたね。お子さんがいるご家庭は、お子さんは元気に登校していますか?また、夏の疲れが出てくる時期ですが、みなさん、元気に過ごせていれば何よりですね

 9月は私にとっては稲刈り教室の月。この前の日曜日は地元のスーパーさんとのコラボ稲刈りでした。

 それに先立つ準備鎌を研いだのですが、50本以上を一気に研いだのは初めて。砥石も1時間も使っているとかなりすり減りましたが、おかげでちょっと研ぐのが上手くなった気がします

 稲刈りの参加者のとりまとめや受付などはスーパーさんがやってくれたので楽でしたが、それまでの準備、また教室開催中は1人で稲刈り指導や安全確認で気を張っているので、終わった後で気が抜けるとどっと疲れが表に出てきます。

 また、畑は9月2週目ぐらいからホウレン草、小松菜、大根、春菊といった冬野菜の種まきが始まりますし、ニンニク、ラッキョウなどはお彼岸前までに種を植える必要があります。そのためには8月下旬から畑の草を取り、元肥を入れて畑を整理しなければいけません。そういったことが重なった上での稲刈り教室の準備や運営だったので、体はボロボロ。月曜日は久々にマッサージに行ってリフレッシュしてきました

 8月下旬~9月がハードなのはプロの農家さん達も同じです。

 あれもこれも仕事があるのですが、暑くなるお昼前後は休まないといけません。大体の農家さんが朝の5時ぐらいから10時ぐらいまで。午後は15時過ぎから日が暮れるまでが夏の農作業の時間帯です。その時間帯に夏野菜の収穫や手入れをするわけですが、家の周りや田畑の道路端の草刈りなどもやらなくてはいけません。

 そんな中、この野菜を作っているみみずの会の元代表の板橋さんが、植木を刈っている際に梯子から落ちて大けがをしたそうです。メンバーの岡田さんの話によると「植木から落ちる農家は農作業中より多いかもしれない」と言っていました。

 農家というと農作業のイメージがありますが、自分の家の事は自分でやる事が当たり前なので、家の敷地内の管理も自分でやるのが普通です。農家のケガと言うと農作業にまつわる機械事故の話は良く聞きますが、家の管理での事故もあるわけで、特に夏の炎天下での肉体労働は危険が伴います。

 手術をしたと聞きますが、どうか早い復調を願うばかりです。

 9月というと収穫の秋、実りの秋のイメージですが、実際は夏秋野菜の収穫や最後の草退治と同時に冬の作付けが中心で、とにかく忙しい時期です。どんな仕事も農村では人間の都合ではなく自然の都合に合わせる仕事ばかりです。

 「中小企業の効率を上げて」と政府は言いますが、農家さん達は素人から比べると同じ作業も3~5倍速いのです。それを朝から晩まで、1年中続けられる体力、そして何十年も自然に合わせて仕事をしてきているので怠け心もありません。そういった体力×性根がある人だからこそ農業が出来るんですね。

 私もまだ秋冬野菜の準備が終わっていないのですが、今度の(土)(日)は稲刈り教室の本番。体調を整えつつあれもこれもやらなければいけません。とはいえ、ケガをしたり体を壊したら元も子もありません。自分の体力と仕事量のバランスに注意しながら、そして、自然の恵みに感謝出来る心の余裕を持ちながら、9月を乗り切っていきたいと思います

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今年1回目の稲刈り教室

2023年09月03日 | 農的体験・生活

今年1回目の稲刈り教室は、千葉県下のローカルスーパー「ナリタヤ」さんとのコラボイベントです

本当はいくらでもコラボしたいのですが、なかなか体と田んぼが回らないのがもったいないのですが

 

さて、今年で2年目のコラボ稲刈りですが、「以前、参加したことがある人~?」と聞いてみたら、なんと8割が手を上げてくれました

過去参加者に優先的にナリタヤさんが案内しているということもあるのですが、こういった自然体験、農業体験は好きな人は好きですからね~。

農家の根本さんは相変わらず多忙で、最初のご挨拶の後はご自身の田んぼの稲刈りは。

教室はいつも通り私が1人運営ですが、今回はナリタヤさんのお客さんなので、私1人ではなくナリタヤさんがいるので、心にゆとりをもって運営が出来るのが良いところ

最初に刈り方や注意点を伝えた後は、各自自由にやってもらって、時折見回りしながら声がけをするのが仕事。

稲刈りをたっぷり楽しんでくれました


 今日は灼熱の太陽というよりちょっと曇りがちで、ちょうど良い天気。天気予報では、夜から明日まで雨という予報だったので、1日ずれていたらアウトでしたので、ほんと、良かった


 色々な参加者がいますが、ある男の子が「俺、昨年はバッタとかカエルとか捕まえるのがほとんどだったけど、今年は結構頑張っている」と言っていたのが面白かった

 され、来週末がほんちゃんの教室です。天気はぐずつき気味の予報が出ています。どうか天気が持ちますように。

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稲刈り準備

2023年09月01日 | 農的体験・生活

8月は色々ありましたが、あっという間に9月。

9月は稲刈り教室の月ですが、(日)は地元のスーパーさんのコラボイベント。これが今年1発目の稲刈り教室です。

毎回、手刈りをするのですが、鎌がさびまくりで今回は砥石で1本1本研いで油を塗る作業をしました。一気に50本以上研いだのは初めて

1時間以上かかりましたが、びっくり砥石も見事に削れました

鉄も削れますが、そりゃ砥石も削れますよね~

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