半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

いよいよスタート!

2022年04月27日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

あっという間に4月も終わりですね。そして4月は春の野草の季節でした。上旬はヨモギやセリを食べていましたが、後半はタケノコ祭りで、あれこれ料理を作り満喫しました。

私にとっては3月~4月はどちらかというオフシーズンなのですが、お葬式やら管理組合やら息子の入学やら何やらで、なんだか忙しく過ぎ去った、という感じです。

あと、スタディサプリが塾向けの導入を開始したので、その登録も手間でしたが、ようやく終わりました。6月末まで無料でお試し出来るので、もし関心がある方はお問い合わせ下さいね。

 さて、5月になるといよいよ「本番」という感じで気合いが入ってきます。

私は「農村コーディネーター」と名乗っていまして、まあ自称なのですが、日本で唯一、「農村コーディネート」を生業にしている人だと思っています。自分が農村に暮らしているわけではないのですが、「農村の生活そのものが宝だ」ということを10年以上前に気づき、「この宝を他の方にも体験してもらうことを仕事にしよう!」と、農家さんとご縁を活用して「みんなの農村ネットワーク」をやってきました。その中の大きな柱の1つが、お米農家の根本さんとやっている「田んぼと畑の耕育教室」です。


 お子様連れのご家族向けの田んぼと畑の体験教室なのですが、2012年に開始したので今年で11年目になります。最初の2~3年は東京に住んでいた頃のお友達家族や会社の同僚などが多かったのですが、徐々にあちこちからお申込みが入るようになりました。規模もどんどん大きくなり、今では延べ人数で年間1400人ぐらいを受入れるようになりました。そして何より、コロナ禍で一気に流れが変わったな~というのが実感にあります。

 毎年、右肩上がりで参加人数が増えてきたのですが、一昨年はコロナでがくんと申込みが減り2/3ぐらいになりました。運営的には「まあこのぐらいが適切かも」と、さほど気にもしていなかったのですが、昨年はその反動か、爆発的に申込みが入り、それまでは満席になるのは4月中下旬だったのが、3月末には満席となってしまいました。

 今は地球環境とか自然を守ろうといった事を日常会話で出しても変な人に見られない時代に入りましたが、4~5年前は「意識お高い系の人」という感じでマイノリティー、つまりちょっと変な人に見られる時代でした。なので、農業体験に来る人も、純粋に「自分が小さい頃、田畑体験をしていたので、子どもにもやらせたい」といった、どちらかというと田舎出身の方、あるいはアウトドアレジャーの1つと参加する方が多かった気がします。

それがコロナになってからは大人も「自然や農業を学びたい」とか「食べ物が作られる場所を知る事は大切だと思って」といったように、今の都市消費社会には無いものを感じたい、といったニーズが顕著に表れてきた気がします。

 そして、今年はなんと募集開始してから2週間ほどで年間会員が満席。単発もそこから2週間で満席になってしまいました。大人向けの「食と命の教室」も4年前は席は空いていたのですが、3年前からは満員御礼。時代の潮目が都市部中心の消費社会から命や自然溢れる農村に価値を見いだす方向に完全に変わったな~と実感している毎日です。

「時代が俺らに追いついてきたのかな?(笑)」と農家の根本さんと冗談を言い合っていますが、いよいよ5月から今年度がスタートします。

「農業体験は価値がある」と思うのはセンスの問題だと思うのですが、そういったセンス、言葉を換えれば生き物としての本能や感覚は、頭でっかちになりがちな近代社会だからこそ、生きていく上でとても大切だと思います。

今年も多くの方とご縁が出来るでしょうが、満喫してもらえるよう頑張ります

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イチゴとハクビシンと筍と

2022年04月24日 | 素敵な家族・子供との時間

日曜日は久々に何も無い休日なので、タケノコ掘りの予定を入れていました。また、何となく「ここがイチゴ狩りになるはず」と思っていたら、農家さんから電話があって「イチゴ採りにきていいよ」と声がかかって予想通り

ということで、イチゴ狩りとタケノコ掘りのW収穫デーなったわけですが、イチゴ狩りもあったので次男だけでなく久々に長男もついてきました。

まずはイチゴ狩りですが、1時間もすると、イチゴ狩りに飽きた長男がどっかに行ってしまいました。探していたら、なんと捕まえられたハクビシンがいて、棒にイチゴを刺して「こいつ、イチゴ食うよ」と遊んでいました

農家さんが見ていたら怒られるな~、と。まあ、一般人から見れば可愛い生き物に見えてしまうんでしょうね。

ハクビシンは外来生物で、まあ害獣です。害獣というのは雑草と同じで駆除対象なわけで、そういった農村の常識は、普通のハクビシンを見た事が無い街の人からは、感情がわからないものですよね。

そういえば、知り合いの農家の娘さんが家で猫を飼い始めた時に「犬や猫は獣の仲間としか思っていなかったけど、まさか猫を飼ったらこんなに可愛いと思うとは思わなかった」と言葉を思い出しました

正直、私も農村に足を踏み入れた時に、たまに国道とかで動物が車にひかれているのを見たときに「うわっ」と思っていました。しかし、もう10年以上そういったものを見ていると当たり前になってしまうんですね。

野良猫もそうですし獣もそうですが、何故か車に自ら突っ込んでくるんです。それをカラスが車の合間をぬってつついているのですが、ある意味、掃除してくれているようなものなわけです。そういうのも農村では日常の一コマ。

そういったことが普通な生活と、生き物の死体をそんなに見ない生活では、価値観というか死体に対する感情も変わるのは当然ですよね。

話を元にもどして、イチゴ狩りが終わったら、長男は先に帰り、次男と私だけでタケノコ掘りに。わざとアクが少なそうな小物ばかりを狙い、合計20本ぐらい掘ったでしょうか?

かつ、家に帰ったあと、天ぷらや焼きタケノコにして次男が全部処理してくれました。偉いそして美味かった

ちなみにタケノコが竹になりかけていたのがありました。3mぐらいかな?ほんと、竹ってあっという間に大きくなって竹になりますよね。そういえばタケノコも旬の味覚だけど、竹林を持っている方から見れば雑草や害獣と同じで駆除対象ですよね~。

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切りの中の畑仕事

2022年04月23日 | 農的体験・生活

土曜日は息子の久々の部活の大会でした。バスで会場へ移動するのですが、出発がなんと朝の6時集合は5:50なので、まあ早いこと

そういった大会の時期になったんだな~と思う今日この頃です。

ただ、今回はコロナで観戦は無し、ということで、子どもを起こすために私も早起きしてしまったので、6時には私も出発して6:30から畑仕事。

しかし、朝霧が凄かった

 

家の近くも凄かったけど、やっぱり山や畑は凄いですよね~。みて下さい、こんな感じ。

気温が高くてまあ良かったのですが、静かなもやっとした中で、鳥だけたあちこちでさえずったり、バタバタ~っと飛んでいました。

 

畑仕事は春仕事ということで、夏野菜の種まきや植え付けまでに

・草取り

・元肥

・マルチ張り

を終えなければいけません。

朝からということで仕事もはかどり、無事、春仕事の終えました

そして、10時半の風景がこんな感じ。霧は晴れたもののまだ曇っていました。

まあ、結局は晴れてきたのは11時過ぎでしたから、気温が高い割には暑いと感じない1日でしたね。

ただ、帰宅した息子は口周りはマスクで覆っていたのでしょう、白かったのですが、マスク多い部分以外は真っ赤に日焼けしていました

やっぱり1日外にいると紫外線が振り注ぐ時期になったんですね~。

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春爛漫です!

2022年04月20日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

朝採り野菜ボックスのお手紙です

 いや~、春爛漫ですね~。私の仕事場は農村なので、会社務めの頃とは違って季節に従って仕事をするわけですが、代掻きされて水が張られた田んぼは鏡面のようで美しい

カエルはゲコゲコ鳴き、野草の花もあちこちで咲いていて、きれいだな~と毎日感動しています

 そして先日の土曜日は「食と命の教室」だったのですが、春らしい旬の野草の収穫祭りでみなさん大喜びでした

ヨモギ、フキ、タンポポ、ユキノシタ、スギナ、さらに山裾の湧き水の所に自生しているクレソンやセリは特に大人気。そしてタケノコも掘りました。びっくりしたのが人生でタケノコを掘ったことが無い人が半分だったこと。40代~60代が今年の参加者なのですが、そういう時代になったのですね~。


 我が家も次男がそういったことが好きで、先週は2回、一緒にヨモギを摘みにいきました。市販の乾燥ヨモギと違って生のヨモギはフレッシュで香りも高く、何より美味い!また甘すぎないちょうど良いあんこがあって、抜群に美味しいヨモギ団子でしたさらにヨモギも天ぷらが美味しい!やっぱり今の時期は野草の王様、ヨモギですよね~

 そして畑では雑草がどんどん生えて花を咲かせ種をつけています。一気に増えるのでこれまた手が回らないのですが、今のうちに草刈りを終え、元肥を入れて耕し、マルチを張ることで雑草を抑えつつ5月からの苗の植え付けが出来るように頑張っています。

例年通り小玉スイカ、カボチャ、パクチー、キュウリの苗を作っていまして、5月上旬には順次植え付けていく予定です。

ちなみにホームセンターではもう苗が売っていますが、4月だとちょっと植え付けには早いのです。苗はどっちにしろ生育適温にならないと育ちが悪いですし、4月中は遅霜が降りる可能性があるので、露地植えをするなら八十八夜(今年は5月2日)を過ぎてからが良い、と言われています。まあ、そうはいってもホームセンターの方がGWを過ぎるともう苗が売っていないので、早くやるしかないのですが、ベランダで種まきして苗を育てると適期に苗を作れますよ。

 ということで、春爛漫、是非プランターとかでも良いので種を蒔いたり、野草を探しに出かけてみましょう

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野草たっぷり「食と命の教室」

2022年04月16日 | 農的体験・生活

土曜日は今年3回目の「食と命の教室」。野草摘みがメインでしたが、色々もお土産たっぷり、内容も盛りだくさんでした

4月は命の躍動を感じる春です。

高柳さんも最初のお話では「春は命を感じるな~」という話を沢山していました。

「みなさんは(土)(日)があって、1週間単位でしょ?でも昔はそういった考えはなかったんだよ。農家は1年単位。日本人は1年単位で1週間という考えは明治に輸入されたものなんだよ。春になれば芽吹きを感じ、苗を植え、という事で命を感じるんだが、そういったこと、無いでしょ?」

また、話は発展して、髙柳さんの師匠の無着成恭さんの春にまつわる俳句、そして無着先生の子供の頃のお話まで出てきました。

無着先生のお父さんに「自分って何?」と無着先生が子どもの頃に聞いた時、お父さんが「どんな生物も他の命を戴かないと生きていけない。自分というのは自ずの必要な分け前をきちんと把握している人の事だ」という話があったそうです。これは1日の終わりに受講生のみなさんに感想を聞くのですが、最も響いた内容として、みなさん口々に「心に染みいりました」と言っていました


さて、お話の後は、今月のお仕事「ミニトマトの移植」です。その前に「稲の苗」を見学。

「稲の種って何なんですか?」という受講生に「種籾だよ」と答える髙柳さん。それに対して「種籾って籾殻のことですか?」となかなか話が通じないところもあったのですが、何事も経験、こういった事を1つ1つ積み上げて農業や食べ物の理解が深まっていくことは良いことですよね~。

 

さて、ミニトマトの移植です。2月に蒔いたゴマ粒より小さい種。それが3月には小さな本葉を出して鉢換えをし、今月にはこんなに育ちました1番花がついた頃が植え時と言われています。いよいよハウスの中へデビューです

まずは髙柳さんが植え付けのお手本。それを10人ちょっとでやると全部で500本近くですが、みんなでやれば1時間かかりません。農業って人手ですよね~


さて、働いた後はいつものお昼です

今回もタケノコを含め旬の野菜やお豆など盛りだくさんで、野菜オンリーですがみんな「美味しい~」と大喜びでしたよ

また、おまけでようやく搾り上がったヒマワリ油、そしてエゴマ油も少し味見させてもらいました。
市販品は生搾りでない限りは化学薬品抽出ですから、こういったものは希少ですよね~



お昼休憩の後は、みなさん、実は本命としていた「春の野草摘み」です

まずはカモミール。生のまま摘んでお湯を入れるとフレッシュカモミールティーが楽しめます蜜の甘みと香りがとっても美味しいですよ~。

髙柳さんからすると「植え付けたければ根ごともっていけ」と、鍬で掘り返してみんなに配っていました

今年はいつもより反応が良く、また勝手にあちこち行ってしまう生徒もいましたが、まあ、それは好奇心旺盛ということで良いでしょう

ということで、ちゃんとついてきてくれる人には、ヨモギの見分け方、また食べられるものとしてタンポポ、オオバコ、カラスノエンドウなどを紹介し、他にもユキノシタ、フキなどを収穫しました

そして一番の目玉は山裾の湧き水に自生しているクレソンとセリ。去年は暖春で生育が早く、もう硬くて美味しく無かったのですが、今年はタイミングがばっちりで、どちらもまさに収穫時でした

私はクレソンはどうも美味しいと思わないのですが、結構人気なんですよね~。私はセリは好きなので摘んで家で早速スープにしたら、子ども達も「美味しい」と予想以上に好評であっという間に売り切れました


そして、更に目玉となっているのがタケノコ掘り。実は「タケノコ掘りをしたことが人生で一度も無い」という方が何人かいて、試しに全員に聞いてみたら、なんと約半数が初めてとのことそういう時代になったんですね~


また、したことがあるという人も、久々という方がほとんどで、みんな慣れない鍬を使いながらキャッキャと掘っていました。何事も体験、春を感じるのは本当に良いことですよね~

帰りは里芋の配布もあり、またミニトマトの苗、さらには野ざらし堆肥を持ち帰る人もいて、みんなもう荷物はパンパン。電車の方もいましたが、「そんなに持って帰れますか?」とこっちが心配するほどでした

とにもかくにも、野草たっぷり、タケノコたっぷり、ミニトマトもお持ち帰りで、春を満喫してお土産たっぷりのみんな大喜びの教室でした

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スタサプ塾

2022年04月15日 | 自分の時間

昨日の「朝採り野菜ボックス」のお手紙の続きです。

寺子屋だけでなく個別学習指導もやることにしました。ご関心がある方はお問い合わせ下さい。

■スタサプ塾

 先週も書きましたが、リクルート社のスダディサプリが塾への導入を始めました。もともと高校の4割が導入しており、私の長男が入学した高校もやはりスタサプをやるそうです。長男の受験の際にスタサプが「ティーチング」、私は「コーチング&学習マネージメント」、という役割分担でやったのですが、高校だけでなく私塾も導入していく流れは、「やっぱりそうだよな~」と思いました。
 全国の有名予備校講師から選抜された先生の「指導力」と、10年以上の改良を加えてICTツールとしての不動の地位を勝ち取ったスタサプの「運営システム」。上手く使えばこれほど効率的で質の高い勉強教材は無いと思っておりました。ということで、もしご関心がある方は、この裏にちょっと色々書いていますので、ご覧頂ければと思います。

 

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春の端境期です

2022年04月13日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

■春の端境期です

4月に入りましたね。うちの息子は高校生になりましたが、各家庭でそれぞれの新しいステージを迎える時期ですね。転勤、就職、入園、入学、進級など、色々変わるのが日本の4月ですよね。

 農村でも忙しさが本格化するのがやはり4月からです。2月~3月は種蒔きや苗の植え付けの時期で繁忙期に向けた助走期間のようなものです。ミニトマトやスイカは2月に種を蒔きますし、ジャガ芋の種芋も2月~3月頭までに植え付けます。成長が早いキュウリやカボチャなどのウリ科は4月に種を蒔くのですが、そうやって育てた夏野菜の苗の植え付けが一斉に始るのが4月なのです。
 また、同時に田んぼも4月から本格化します。既に早い所では田植えが始まり、水が張られた田んぼではゲコゲコとカエルが鳴いています。春の陽気の中で田んぼの水面がお日様の光を反射してキラキラしているのを見ると、「お~、春だな~、今年も始まったな~」とウキウキしてきます♪そして、私も自分の畑の準備が本格化しています。

 まず、草が3月から一気に伸びてきます。オオイヌノフグリ、ハコベ、ナズナ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウあたりはどこにでも出てきて、4月には可愛らしい花を咲かせます。まあ、花が咲くということはあっという間得に種を付けるわけで、本当は花が咲く前に片付けるのが良いのですけどね(^_^;)。また、今は野草の王様ヨモギが採り時です。今週は2回ヨモギを摘んでき天ぷらとヨモギ団子にして食べました♪やっぱり今の時期はヨモギですよね~。そしてタケノコも旬です。竹林を持っていないとタケノコは採れないのですが、放っておくとどんどん竹が増えて行くやっかいものなので、知り合いがいると「どうぞ!」と言って掘らせてもらえます。また、誰が掘っても大丈夫な放棄竹林や公団が持っている土地の竹林など、知っている人は収穫スポットを知っています。まあ、放って置いてもご近所からタケノコが回ってくるのが一番楽ですけどね。

 そして、今は冬野菜が終わり夏野菜が出てくるまでの端境期です。ハウスやトンネルで育てた春野菜はみずみずしくて美味しいのですが、どうしても種類が少なくなるので、採れる旬を上手に食卓にのせながら、季節感のある生活を楽しんで参りましょう。

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春の桜

2022年04月09日 | 仕事の中で

私はおかげさま農場にも片足を突っ込ませて頂いているので、そのブログもたまに書きます。たまにはそれも転記します

 おかげさま農場の片岡です。4月に入り新しい生活をスタートしている人が多い時期です。新社会人、転属、入学など4月は生活が変わるタイミングで心機一転する時期ですね。そして何といっても桜の季節。今年の桜もそろそろ終わりですが、その美しさに目と心を奪われる日々です。

 おかげさま農場の近隣では、ソメイヨシノはもちろん山桜があちこちで咲いています。ただ、メンバーは「花見というけど、あれは街の人のやることだな。俺らはそんな余裕が無い時期だよ」と言います。春は夏野菜や田んぼの準備が本格化する忙しい時期なのです。

 例えば、ミニトマトは1年の中で最も寒い2月中頃に種を蒔きます。ビニールハウスの中に温床を作り、その上にビニールトンネルを張って温度を加えて育てます。3月に入ると気温の高い日が多くなってくるので、ハウスの開け閉めや水やりをほぼ毎日欠かさず行わなければいけないようになります。そうすることで、4月半ばに植え付け6月下旬から出荷が出来るようになります。

 さらに、そういった夏野菜の準備の時期と田んぼの準備が重なるのです。田んぼは畦の草を刈り、水を貯めたり抜いたり出来るよう暗渠(あんきょ)という地中に埋めたパイプを整備したり、荒起こしや代掻きなど、いくつも手を加えて田植えが出来るように整えます。また、野菜の育苗と稲の育苗時期が重なるので、毎日あっちもこっちもと、目配り気配りが大変な時期なのです。

 畑、田んぼの準備や苗作りが同時になるのは、ある意味、春は萌える時期だからで当然と言えば当然です。ということは、雑草もどんどん伸びてきます。有機農業の仕事の半分は草との戦いですから、これから秋まで野菜のお世話と草退治がノンストップで始まります。

 ただ、野山ではヨモギが繁茂し、タケノコが旬を迎え、水が湧いている所には野生のセリやクレソンが収穫時となるなど、自然の恵みも訪れます。冬から春、春から夏に向けて生命が躍動するのに合わせて人間も躍動していく。自然の流れに合わせて暮らすというのはそういうことかもしれませんね。

 ちなみに、お花見については「まあ、座って花を見ながら飲み食いはしないけど、車の行き来の際に山桜は見るよな。あれはあれできれいだよな」と。お花見も生活の中に溶け込んでいるのが農村スタイルなのでしょうね。

                        おかげさま農場・片岡

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春の端境期、スタサプ塾

2022年04月06日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の朝採り野菜ボックスのお手紙です

■春の端境期です

日曜日に東金市にある八鶴湖という徳川家康が作った桜の名所に行ったのですが、まあ、びっくり

人が多いのはもちろん、屋台も結構出ていたのです。屋台をこんなに見たのは何年ぶりだろう?と思うほどで、桜満開の中での賑わいというのはワクワクするものですよね。

天気は悪くてあいにく湖面に映る桜はぼんやりでしたが、やっぱり桜はきれいですよね

 そんな桜の季節は、野菜作りの現場では春の端境期と言われます。秋冬野菜が終わり夏野菜が出てくるまでは、野菜の種類が少なくなる境の時期のことです。

春野菜というのは菜花や新玉ネギなどもありますが、大根など多くは冬の間にビニールトンネルやハウスで保温したところに種を蒔いて育てているもので、手間が通常よりかかります。また、春は三寒四温と言いますが、気温や天候が不安定なため、気温が高い日が続くとあっという間に育ってしまい出荷出来ない大きさになったり、寒い日が続くと野菜が育たず品不足になる、と生産者にとっても厄介な時期なのです。葉物は本当に温かい日は1日3㎝も伸びてしまうこともあるそうですよ。そんな時期で7品揃えるだけもなかなか大変なのですが、端境期でも野菜が切れないよう、みみずの会では役割分担をして作付けをしています。

 また、春は夏に向けての準備の時期です。ナスなどの夏野菜、また田んぼをやっている人は稲の育苗時期です。3月頃から田畑を整え、種を蒔き、今は天候に合わせてハウスを開け閉めしながら苗の面倒を見ています。トマトなどは4月半ばから下旬に移植になりますし、田植えも4月下旬からスタートです。つまり、5月中旬ぐらいまではひたすら夏に向けて種を蒔き、苗を植え、初期生育のお世話をする一番大事な時期なんですね。植物全般が育つ時期なので色々重なるのは自然なのですが、厄介なのが雑草も同様に一気に育つ時期なんです。ということで、これからは草との戦いです。

 

■スタサプ塾

明日は息子の入学式です。息子はスタディサプリで勉強し、私はそのサポートに回ったのですが、「教えるだけなら下手な塾に行くよりスタサプで十分じゃん」というのが体験談です。で、今、スタサプは塾への導入を促進しているようで、そのwebセミナーを聞いてみました。

もともと高校の4割がスタサプを導入しているわけですから、ICTツールとしての実績は格別だと思います。それを塾が導入する、というのは、つまり私がやったことと同じだな~と。つまり「教える」のと「自学」はスタサプで十分で、それを上手にコーチングし、マネージメントする力は塾の力量次第、ということですよね。私はコーチングやマネージメントは得意な方なので、スタサプを使った寺子屋もやりたいな~、と思っている今日この頃です

 

 

 

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なんだかお葬式が多いですね~

2022年04月02日 | 自分の時間

なんだか今年は凄いです。

おかげさま農場のメンバーの話を聞いても、「○○が亡くなったんだってよ」といった話や、「○○が脳梗塞だってよ」といった話が聞こえてきます。

私も叔父さんが先月亡くなりましたし、知人のいとこやお母さんも亡くなりました。何なのでしょう?

何なのでしょう、というより、まあ、そういった年頃なのでしょう。

 

私は農家さんとおつきあいが多く、農家さんの平均年齢は70歳を超えています。

そうしますと、そのご両親は90歳代で、いつ亡くなっても「大往生だね」となります。

また、70歳代は脳梗塞やら足の手術やらで、未だに現役で頑張っている農家さんはあちこち痛みが出てきます。

そして、私は48歳で、私の親世代もそういった年頃になっているわけです。

 

良く聞くのは還暦、つまり60歳代が1つの節目で、その前後で亡くなる方が多いと言います。

という感じで、30歳代だと冠婚葬祭といえば結婚式や子どもが出来た、といったおめでたい事が多かったのですが、40歳代に入るとそういったお話はほぼ無くなり、お葬式が多くなります。

そして50歳が近づいてくるとますます増えてくる。そういったお年頃なのでしょう。

 

また、あと1つ、もしかしたら、と思うのは、コロナの影響なのかな~と思います。

おつきあいさせて頂いている農家さんの1人が「コロナは凄いぞ。このままでは村が無くなるぞ」と言っていたのがとても印象的です。

「村」というのは、農家さん達が幼少期は「村」が生活単位だったわけで、村の行事はイコール生活菜わけです。七五三や田植え前のお祭り、庚申様など、月1回は飲み会があるようなもの。

親戚つきあいはもちろん、村がコミュニティーで、親も子もみんな知り合い。学校、消防団、冠婚葬祭など全てに顔を出すのが当たり前。村八分、という言葉がありますが、そういったことが無い限り、「みんな知り合い」なわけで、「生活=村のみんなと生きていくこと」、というのが当たり前だったわけです。

それがコロナで全部無くなったそうです。

実は若手世代、、、といっても60代ぐらいから下は「面倒だし無くなっていいんじゃない」という人が多いのですが、70代以上だと「村が無くなる」という感じなのでしょう。

まあ、人によってそれぞれでしょうが、「人と人が会うおつきあい」が劇的に減ったわけです。

都会ももちろん農村でもそうで、特に年をとってくると知人・友人がどんどん無くなって、だんだん寂しくなるもの。そういった中で、更に少ない知り合いともなかなか顔を合わせられない、家の行き来がしにくい、ということも、生きる気力が小さくなっていく原因になっているのではないのかな、と、ふと思ったり。

まあ、そんなこんなで、お葬式、やたら多い1~4月です。

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