半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

葉っぱも含めて丸ごと美味しく♪

2024年11月06日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の「朝取り野菜ボックス」のお手紙です

 11月に入りようやく気温も落ち着きましたね。10月は野菜が虫食いでやられ種の蒔き直したり、10月にしては草が伸びるので草取りも引き続きの仕事でした。

 また我が家の話では、高齢の母が入院して約1か月、2~3日に1回はお見舞いに行っていましたが、ようやく先週手術が終わりました。退院後の事も考えなければいけなく、なかなか実家に帰ってこない姉達を呼び寄せ家族会議をするなど、何だかドタバタで過ぎた感じです。

 そんなこんなであっと言う間に11月。平穏無事に年越しが出来たらいいな~と願います

 さて、今回ようやくカブが入りました。とは言っても先週はアブラムシが多く、生協へは葉っぱを切ったものを出したようです。10月末にアブラムシが出るなんてことは過去ありませんでしたから、気温が高かったわけです。

 また、追加注文をとても多く頂いているおかげさま農場の大根も、虫食いで4割は廃棄しているそうです。本当に秋冬野菜にとっては異常な気温が続き、農家のみなさんも気苦労が絶えない秋でしたが、11月に入ってようやくホッと一息つけそうです。

 今回はレタス類、チンゲン菜とみみずの会の定番野菜が入りました。これであとは大根が入ればボリューム満点でまさに秋冬野菜揃い踏み、という感じです。

 また、大根、カブなどは葉っぱがついているので、あるお客さんは「野菜が2種類入っているようでお得ですよね」と言っていましたが、その通りだな~と思います

 スーパーで売っているもので葉っぱを切り落としている一番の理由は、すぐに黄変してしまうからです。

 畑をやっている方はご存じと思いますが、野菜は真ん中の方から新葉がどんどん出てきます。すると役目を終えた外側の葉っぱは畑で育っている段階でも黄色く枯れていくわけです。つまり、見た目はきれいでも外側の葉っぱは時間が経つとすぐに黄色くなって枯れていきます。

 また、葉っぱは光合成をする際、根っこを切られた野菜は身に蓄えた水分やエネルギーを使ってしまうので、身がしなしなになったりスカスカになってしまうのです。そのため小売店では棚持ちを考えると葉っぱは出来るだけ切り落とすのが常識となっています。

 一方、有機農業では、出来るだけ畑にあった野菜そのものの事をわかって欲しいという思いがあるので、葉付きでお届けします。もちろん、葉っぱがついていると、どんどんエネルギーを消費してしまうので、届いたらすぐに葉は切り落としてビニール袋に入れて冷蔵庫保管して頂き、お早めに調理頂く事をお勧めします。

 また、葉っぱがついているのは食養生の言葉でいうと「一物全体(いちぶつぜんたい)」でもあります。生命あるものを丸ごと食べるのが良いという考え方で、全体が揃って一つの命なのだから、部分だけを食するのは自然のバランスに沿っていない、という考えですね。

 大根やカブの葉っぱには身には無い栄養がたっぷりと詰まっていますので、是非、各ご家庭で美味しく調理して頂ければと思います。

 ちなみに、私が初めてきちんと作った料理が「大根の葉のジャコ&卵炒め」です

 新聞に子供にもわかるよう漫画で書かれた料理コーナーがあって、そこに大根の葉を刻んで炒め、そこにジャコと卵を入れる、という料理が書いてあったのです。子供の時に初めてきちんと作った料理だったので、今でも忘れられず、大根の葉の定番はこの料理です。というか、他には塩もみぐらいしか思いつかないのですが。葉も皮も命の一部。全てひっくるめて丸ごと戴きましょうね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コウガイビルという名の生物

2024年11月03日 | 農的体験・生活

なんじゃこりゃ

サツマイモを収穫していたら、マルチの下から気持ち悪い個体が出て来た。

調べてみたら、コウガイビルという名前だそう。動きは完全にナメクジで、あたまがT字になっている変な生き物。初めてみた。

20年前ぐらいから出て来た外来種で、ミミズやナメクジを食べるんだって。で、ヒルと名前がついているけど、ヒルとは違い、プラナリアの仲間で、切るとそこから再生するらしい。

なんかすごいのが出て来たな~。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

100カメ 福島第一原発

2024年11月01日 | 自分の時間

NHKに「100カメ」というオードリーがMCをやる番組があります。

様々な現場のあちこちに100個のカメラを置いて、そのカメラ映像をもとに、その現場を細かく報告して、オードリーと視聴者が一緒にその映像を見ていくような番組です。

で、今回は「福島第一原発」が現場。

ほんと、凄い。

まず、娯楽要素を入れる番組なので面白く見せようとする軽さがありつつ、NHKなので真面目な問題としても扱い、それをドキュメンタリーとして見せるわけです。そのバランスのどこまで見せるか、というところのバランスが「100カメ」としてはぴったり。凄い構成力でした。

 

今回の現場としては、家屋を解体する際に粉塵と共に放射性物質が舞い上がるのを防ぐために、建物全体に巨大なカバーで覆う作業です。72個必要な計画で、約1年で19個が取付完了という感じ。凄いですね~。

つまり、放射線が凄いので、1つの作業をするために、準備や防御作業が必要で、一般の建築現場に比べてめちゃくちゃ工程が必要なのです。

現場は一般人が普通に暮らしていて浴びる放射能の17,000倍(700μ㏜/時)。だから、1日あたりの被ばく量が決められています。現場に行っても、例えば部材が届くような隙間時間は鉄板の後ろで隠れる場所があったり。

全国から70人のとび職人が集められていて、現場はかなり明るい。恐らく、これは2011年から13年も経っているので、現場の安全管理の経験が蓄積され、慣れが生じているからでしょう。

とはいっても建築現場は一つ間違えば命を落とす現場なので、その中でさらに放射能の事を考える必要があるので、神経戦であるのは間違いなく、かつ防護服も暑そう。

クレーンには、やまびこ、のぞみ、といったように新幹線の名前がついていて、それは「仕事が早く終わるように」という意味があるとか。ちなみに、クレーンは大型クレーンの遠隔操作の大ベテランが担当。

一定量に達すると線量計がピーっと鳴り、3回鳴るとその日の作業は終了。

この日は30℃で、防護服を着るとプラス体感4℃なので、34℃で作業しているような感じ。

凄かったのが、作業後に水道・シャワーが無いということ。処理水がたまる一方の現場で、水は増やしたくないというのもあるのかも。

なので、現場が終わるとウェットティッシュで体をふいて終わり。食道も無いので、お昼ご飯はカップラーメンがほとんど。

仕事が終わると被ばく量を毎日集計。

年間16.6mm㏜が条件だそうで、その限度に達すると原発内の作業はダメになるそう。ちなみに一般人は年間1mm㏜。

経験が多い人はランキング上位で、新人は「まだまだあ0.7mm㏜で恥ずかしいですよ」と、まるで、戦争中にケガが足りないのが恥ずかしいようなコメント。

凄いですね。私たち一般人が2011年には、1mm㏜いったら、もう死んじゃうぐらいの大被ばくのイメージだったわけですから。μ㏜で騒いでいたのを思い出します。逆に、16.6mm㏜が大丈夫、というのはあくまで国際的に決めたものであって、必ずしも安全かというと、そこは怖いですよね。

我が子を原発事故現場に送り出したくないと思うのは親ならみんな思うわけで、逆に現場に行っている皆さんは、どのような条件がかみ合わさって現場に行っていらっしゃるのか。ほんと、頭が下がります。

明るくエンタメの1つとして映像を作っているし、実際、現場は安全管理が徹底されて10年以上なので、悲壮感は無いのですが、それにしても現場の日常を軽いノリでしかし細かく映した番組は始めて。

凄いね~。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

色々ある10月

2024年10月30日 | 自己紹介・このブログについて

いや~、どたばたする10月です。

母が入院して今週手術。高齢化もあいまり、手術後の事を帰郷した姉と協議するなど、私の世代によくある親の介護問題がなかなか大変です。この3日間は濃密過ぎて、火曜日に職場に行った時には久々に感じるほどでした

まあ、お釈迦様が病老死苦、つまり、生まれること、老いること、病むこと、死ぬことの4つが人生の苦しみと説いていますが、苦しみではなく最後は喜びで人生を終えたいと思うのは、人の心でしょう。

そういう意味で、「虹の戦士」に書いてあるように、老人は若者から敬れ、集団の中にポジションがあり、みんなで共同生活をしていった時代、地域というのは、貧しくても豊かだったんだろうな~と思います。

 

さて、昨日はたまたま知り合った社長さんと、以前、知り合った方が知り合い同士ということがわかり、「こんな事もあるんですね、ご縁ですね」と盛り上がった流れで、飲み会を設定頂き、そのご縁の飲みでした。

参道にある「秋風」というお店で、そこのご飯はとても美味しく、「おっ、当たりだ」と思えるお店。価格は普通で、しかも美味しい、というお店はなかなか無いので、今度また来たいと思うほどでした。

ご一緒した2人はIT系だった方々なので、昔話で色々なビッグネームが出てきて、「へ~」と思うことが沢山。

また、お1人は水俣にルーツがある方で、そのバックグラウンドから政治活動も盛んにされている方で、私の事を「お話が上手で政治家向きですよ。政治に是非出てくださいよ」と酔っぱらいながらおっしゃる社長さんに「いえいえ」というやり取りが10回ぐらい続きました

それにしても、ああいった社長さんと会うのは久しぶりです。

15年ほど前までは、良く、中小企業の社長さん達をお相手に仕事をしていましたが、面談の8割の時間が相手のお話を聞いて相槌を打ち、その流れの中でいかに相手の企業状況や課題を整理し言葉に表すか、というのが私の面談の肝でした。

coactive-coachingというのを若いころに学んだこと、また、私の中の「社長にはなれないな、なりたくないな」というある意味リスペクトから、とにかくまずはお話をして頂き、聞きだし、相手を理解するまでは、基本的にはこちらの提案はしないコンサルティングに徹していました。

そして理解した後にこちらが提案するビジネスをどうあてはめたら課題解決になりそうかを提案する。私の中で課題解決の流れが見えない場合は、正直に「〇〇といった可能性はありますが、正直、直接は繋がらないかもしれませんね」という事も言うこともありました。まあ、8割~9割はどんな業種の方でも企業の課題は同じなので、きちんと提案できました。

まあ、面談した企業には100%満足頂くように努めていたことを思い出します。

激しい会社でしたが、誠実に営業主義だけにはなるまい、という自覚があったのを覚えています。

久々の社長さんとの時間は、そんな頃を思い出すような時間でした。

しかし、18時~24時と、6時間は長かった。22時過ぎに寝ている私としては、23時を過ぎたあたりからは眠さをこらえながらの時間でした

昨日の社長さん、人柄も良くお元気で、東京に高級焼きそばを食べに弾丸で行ったり西麻布のバーで飲んだりの話をされていたから、エネルギーが満ち溢れて夜も飛び回っているんだろうな~と。

そういうエネルギッシュなリーダータイプが社長には向いていますよね。

ということで、今日は1日です

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

千葉県で鳥インフルエンザ

2024年10月23日 | 仕事の中で

香取市の養鶏場で鳥インフルエンザが出てしまった

で、私のお取引先も制限区域に引っかかって行政指導で出荷停止。早ければ2~3日で出せるようになるらしいが、ほんと、大変です。

鶏ちゃんは生き物だから卵を毎日産むし、置いておけない。お取引先は、とばっちりを受けたとも言えますが、鳥インフルが出た養鶏場は3.8万羽の殺処分とのことで、鶏ちゃんも可哀そうだけど、養鶏場主さんの心労は計り知れない。

お取引先については、解除された直後、もし卵がだぶつくようなら出来る限り沢山注文をとって雀の涙ぐらいだけどサポートしようと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大根やカブがまだ出ません

2024年10月23日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の「朝取り野菜ボックス」のお手紙です

 あっと言う間に10月も終わりですね。実は高齢の母が10日ほど前から入院していまして、長引きそうなのです。

 高齢者となると病院暮らしはあっと言う間に足腰が弱りますし、認知機能も怪しくなってきています。病院という行動範囲も対人関係も限られた場所は、何かあったらすぐに医療行為を施してくれる安心感はある一方で、生活する力はどんどん落ちていく場所なんだな、という事を感じています。

 2,3日に1回はお見舞いに行っていますが、親の生活支援は私の世代が抱える共通の難しい問題ですね。

 友達ともそういった会話が増えてきましたが、誰もがいずれ辿る道。我が師匠の高柳さんは「順番だな」と言うのですが、確かにその通りですね。

 さて、10月下旬となると本来はカブや大根が出てくるのですが、今年はまだ出てきていません。こんなことは初めてですが、今年は気温が下がらず早播きの野菜のほとんどに虫の被害が出ているのです。

 おかげさま農場の大根を追加で注文できるようにしていますが、その生産者は「虫が凄いから半分は捨ててるぞ」と言います。それだけ虫の襲撃が凄いのです。

 「秋冬野菜なのにこの気温じゃ夏野菜だな。それじゃあ、ちゃんと育たないのは仕方ないよな」と言う農家さんもいますが、本当にそうですよね。

 また、最近の蚊の攻撃力も凄いですよね

 毎年、肌寒くなってくる9月中下旬の蚊は刺されると痒さがたまらないのですが、今年は今頃の蚊が一番凄い気がします。ただ、最近、虫も落ち着いてきたので11月には秋冬野菜が出せるかな、と思います。

 毎週ご注文を頂いている方は、最近毎回入る生姜やサツマイモが余り気味かもしれません。

 生姜は人気が高いのですが、さすがに毎週続くと大変ですよね。私のお勧めは酢漬けや紅ショウガです。レシピを検索すればすぐに出てきますし、作り方は簡単です。作れば梅干しやラッキョウのように長持ちしますし食卓に常にあげておくべき健康食品です

 また、サツマイモは袋から出して紙袋などに入れて保管すれば、数ヵ月持ちますし熟成が進み美味しくなってきます。3月になるとジャガイモのように芽が出てきますが、それは掻き取れば良いだけです。

 但し、生姜もサツマイモも原産地を考えれば寒い所が苦手であることがわかるように、冷蔵庫などに入れてしまうと痛んでしまいますのでご注意下さい。

 ちなみに裏話ですが、実は最近の野菜ボックスはお得でもあるのです。

 夏野菜が終わり秋冬野菜が出てくるまでの端境期(はざかいき)は、野菜が不足するので何とか努力して種類をそろえています。ただ、ベビーリーフ、サツマイモ、生姜などは本来は単価が高く、定額制の野菜ボックスに入れるとみみずの会としては採算が悪くなるのです。

 確かにサツマイモより小松菜の方が安いのは一般的ですものね。

 しかし、「生産者も消費者もお互いが理解し合い支え合うという関係を目指し、定期購入で野菜も定額にして末永くおつきあいをしていこう」という昔ながらの有機農業の精神に乗っ取り、野菜をそろえる事を優先しています。

 そういう事もご理解頂き、工夫して食卓に出して頂ければと思います

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

収穫の秋♪ 「田んぼと畑の耕育教室」

2024年10月20日 | 農的体験・生活

今月の「田んぼと畑の耕育教室」は、収穫の秋を満喫する月

まずは丹波黒大豆の枝豆の収穫。昨年は干ばつで大変だったので、根本さんは暑い夏に頑張って水を撒いていました。その成果で大物もちらほら。

超大物を見つけた親子が大喜びしていました♪

続いてはサツマイモのシルクスイート堀り。今年は、大物は少なく1株当たりのMサイズの本数が多く、ボチボチのでき。まあ1家族5㎏以上はお持ち帰り出来たので悪く無いでしょう

そしてお昼は天日干し米のランチ

暑かった土曜日は、みなさん、それほど食べず、寒い今日の方がもりもり食べてました。マルチはがしを頑張ってくれたからかな?


そして、最後は柿もぎです。

高枝はさみでやるのは、初めての方も多くなかなか楽しい経験です

今年は大豊作

ただ、1つの実に昨日は足長っぽいハチが8匹ぐらいたかっていて、今日、見にいったら10匹ぐらいに増えていた。

ハチって柿にたかるものかな?

ただ1つの実、限定だったので、あの実だけハチが食べたい発酵具合になったのかな?

ということで、ハチに近づかないようにみんなで収穫しました。

収穫はなんでも楽しい、うれしいですね

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キノコ雲の上と下

2024年10月18日 | 自分の時間

「キノコ雲の上と下」というタイトルの番組があったので、録画しておいて、時間があったのでみてみました。

エノラ・ゲイなど原爆を落としたB29に乗っていた人たちと、広島で被爆した人たちがどのような思いをもっていて、その2者、「キノコ雲の上の人と下の人」が交じり合うような番組です。

興味深そうなタイトルなので予約したわけです。

で、見てみたら、例えば、被爆した少女は、大人になって実際にエノラ・ゲイに乘っていた「原爆を落とした張本人」に会う場面が設けられた。そして「原爆を落としたやつに会ったら許さない、噛みついてやろうと思っていた。しかし、実際会ってみたら彼は後悔していた。そして涙を落した。彼が悪いのではなく、戦争そのものを憎むべきとわかった。戦争を起こす人間の心の中の悪が悪い」といったような事を語るわけです。

あるいは、乗組員の中には、戦後、被爆した女性をアメリカに招いて治療を支援した人もいました。そういった女性たちはアメリカでは「広島ガール」と呼ばれていたようです。

内容はとても良いのです。

ところが、なんだかとても陳腐な番組なのです

例えば、ナレーターの吉川晃司の声が、なんだかわざとらしいように聞こえるな演出。変に悲壮感を漂わすBGM、原爆を落とすまでの経緯は、昔の教科書に書かれているように、日本が苦し紛れに戦争を進めて追い込まれ、アメリカは戦争終結を早めるために、というような陳腐な説明。

そして、インタビューや日記が紹介されるたびに出てくる、ステレオタイプな「まとめ」のようなテロップ。台本の通りに勧められるような構成。

「NHKにしては、なんだか陳腐だな~。ディレクターが若くなっちゃったからかな?」と思っていたら、番組も半ばにして急にCMが始まったのです。

ん?

NHKではなく、NNN、つまり日テレでした。。。なるほどね

NHKには好みのドキュメンタリーが多いのは、たんたんとインタビューや映像を流す事です。もちろん、番組なので意図があるわけですが、それはこちらが「あぁ、ここはこういう見せ方をしたいのね」とわかっていれば良い話。だいたいが民間では絶対作らないであろうシンプルなものが多いのです。

例えば、初めて見つかった戦争中の日記や資料1つを30分番組にして淡々と深堀りして流すなんて、ある意味、民間では垂れ流しなわけです。

ただ、だから興味深い話が結構ある。

戦争というと大きな概念の言葉であって、結局は、個人の思想、思い、行動を1つ1つ積み重ねていかないと、なんだかわかったようでわからないものです。政府の立場、民間の立場、軍人の立場、母の立場、子の立場など、様々な人がどのような体験をしどのような思いをもったか。色んな話を聞いたり本を読んだりして、沢山のインプットがあることで、全容のイメージが出来上がりますし、自分の中の思いが整理されます。

映画1つ、センセーショナルなドラマ1つ、小説1つ見ても、それはその作者の意図したものでしかありませんからね。

そういう意味で、日テレ系の番組を自分が録画しているとは思わなかったので、ある意味、面白かったのですが、小学生の読書感想文のような構成でした。こんな作りの番組もあるんだね。

逆に「これ、アメリカと共同で作って、アメリカのパートナー局にも見せるために、わかりやすくかつ、日本は悪くアメリカも仕方なく原爆を落として、その関わった人が苦悩している、そこをPRしたくて作っているのかな?」とも思いました。

最後のテロップを見たら、制作は広島テレビでした。予算の問題もあるのでしょうね。

内容は良いし、映画にも出来るぐらいのテーマなのに、なんだか勿体ないな~、とも思いました。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恵みに感謝する変わらない暮らし

2024年10月17日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の「朝取り野菜ボックス」のお手紙です

 いや~、なんだかんだいって25℃とまだ昼間は暑い日が続きます。涼しくなって「もうこれで暑い日は来ないだろう」なんて思ったら、また暑さがぶり返す、というのがこの秋は3回ぐらいあった気がします。

 週末の最高気温予想は(土)が28℃、(日)は18℃とのこと。ころころ気温が変わって体調も崩しやすいので注意しましょうね。

 さて、地球温暖化だけでなく人間社会もころころ変わっていきます。IT系の個人事業主友達が「将来が不安」と良く口にします。

 40代も半ばを過ぎて来たので、情報のアップデートが大変になってきたこともあるそうですが、AIのチャットGPTによってプログラムのコードが今までの1/5の時間で短縮して出来るようになったそうです。先読み変換のような形で「こういうコードにしたいんでしょ?」と提案されるそうなのです。

 そんな業界にいれば、自分の仕事が将来AIによって激減していく恐怖を感じるのももっともですよね。

 しかしネット検索でAIが勝手に文章を生成する機能、あれ、本当に必要なのでしょうか?

 生成AIのために消費電力が爆発的に増えていて、2022年の世界全体の消費電力量が約460TWh(テラワット時)だったのに対し、2026年にはその倍以上の約1,000TWhに達っするそうです。たった数年で倍増というのは明らかに異常ですよね。

 こういった将来の電力不足対策として、マイクロソフトが1979年に原発事故を起こしたスリーマイル島の原発と20年の専用電力供給契約をしたそうですね。凄い話です。他にもEV電気自動車のレアアースもまたしかり、最先端と言われるほとんどが環境問題やスマホ依存症など、地球環境や人類をダメにしてしまう物が多いのではないかと危惧します。

 一方、自然が巡る事は太古から何ら変わりません。特に自然が豊かなアジアは年に1回の収穫を喜ぶ季節です。

 先日、たまたま入ったネパールカレー屋さんでは、「この時期、ネパールでは国をあげて1週間お休みして祝うんです」と言っていました。

 日本も10/17(木)が神嘗祭(かんなめさい)ですね。11/23の新嘗祭(にいなめさい)の方が有名だと思いますが、伊勢神宮では神嘗祭の方が「最も重要なお祭り」と位置付けているようです。神様に実りの感謝を申し上げる日で、今も全国の大きめの神社では必ず実施されています。というか、高度経済成長期に入るまでは、ほとんどの農村ではこの神嘗祭で糀を作り、10/17にその糀で作った甘酒を神棚などに捧げ、実りに感謝する事をやっていたそうです。

 以前、知り合いの酒屋さんが「昔はみんなこの時期に糀や甘酒を買いに来ていたから、儲かったな~。今はほとんどの家でやらなくなっちゃったな」と言っていました。我が師匠の高柳さんも「最近は村で糀から作ってやっているのは、うちだけになっちゃったな」と言っています。でも、とっても大切な事だと思います。

 春に豊作を祈願し、秋に実りを感謝する。特にお米は1年分を収穫し、それによって1年間命を食い繋げる。この事に有難さを感じ、自然や神様に感謝して暮らす。弥生時代から3000年ほど続いて来た暮らしです。数千年前と変わらず「恵みに感謝する」という柱が暮らしにある事は、コロコロ変わる近代ではむしろ人生を豊かにする事に繋がると感じます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の「食と命の教室」は糀と枝豆

2024年10月12日 | 農的体験・生活

10月の「食と命の教室」は17日の神嘗祭に向けて糀作りです

まず、朝の仕事として薪で火起こし。

鉈で木っ端を燃やしやすいように割っていきます。鉈を触ったことが無い人もいるので、最初は手間取るも、途中から「楽しい~」と必要以上に割っている人もいました

さて、ご飯を蒸かしたら糀菌をまぶします。全国に数件しかないという種糀屋さんから仕入れた糀をまぶしていきます。

みんなで手仕事わいわい。まんべんなく混ぜることで糀菌を行きわたらせていきます。

それが終わったら一つの山にして、発熱がこもるようにします。

そして布でつつんで、その上にむしろを3枚ほどかぶせて保温です。この後、熱が上がってくるのに大体24時間ぐらいかかるそうですが、とにかく外気温との兼ね合いもあるので、4時間ごとにチェックしていく作業です。

糀作りが終わるとちょうどお昼時。この時期はちょうど枝豆の季節。ということでみんなでお昼用に収穫です

私は途中で抜けて、先ほどの米を蒸かした釜の湯お越し。火遊びは楽しい

お湯が沸いたのにみなさんがなかなか来ないので戻ると、まあ、みんなこれでもか、というぐらい沢山収穫していました

お昼用+1人1㎏ぐらい持ち帰り。凄い量ですね~。

美味しいお昼ご飯いつもの人気のナス味噌も今月で終了ですね。

枝豆は超絶美味しい

この時期の小糸在来のとれたて10分以内に茹で上げる枝豆は香りも美味しさも格別でした

 

さて、午後は三浦大根の間引きです。今年は10日遅らせて蒔いたそうですが、それでも虫が凄い

ほぼ100%、虫がついていました大丈夫かな

1日の仕事を終えた後にはいつものお話タイム。

そもそも糀作りは神嘗祭で甘酒を奉納するために行うわけですが、神嘗祭は五穀豊穣の感謝の神事。昔はどの家庭でもやっていたそうですが、「この辺りではうちだけになっちまったな~」とのこと。

毎年高柳さんから聞くお話は「日本人には1週間とか(土)(日)という考えはなかった。1年を基本として、お正月にみんなで1つ歳をとり、おびしゃで豊凶を占い、神嘗祭や新嘗祭で感謝申し上げる。そういう暮らしだった」という事。

昔はどこの民族も自然の恵みを頂いて生き抜いてきたわけで、当然、季節は1年単位なのでそれに合わせた仕事や生き方になる。だから1年単位の暮らしの方が自然なわけだったんですよね~。

それにしても夏草が出にくくなり、気温も下がり、食べ物があることで、素直に実りに感謝、今年も何とか生き抜いてきたな~と感謝の心が沸く時期です。

今年も一仕事終えたな~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人気ブログランキングへ

人気ブログランキングへ