今週の「朝取り野菜ボックス」のお手紙です
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11月に入りようやく気温も落ち着きましたね。10月は野菜が虫食いでやられ種の蒔き直したり、10月にしては草が伸びるので草取りも引き続きの仕事でした。
また我が家の話では、高齢の母が入院して約1か月、2~3日に1回はお見舞いに行っていましたが、ようやく先週手術が終わりました。退院後の事も考えなければいけなく、なかなか実家に帰ってこない姉達を呼び寄せ家族会議をするなど、何だかドタバタで過ぎた感じです。
そんなこんなであっと言う間に11月。平穏無事に年越しが出来たらいいな~と願います
さて、今回ようやくカブが入りました。とは言っても先週はアブラムシが多く、生協へは葉っぱを切ったものを出したようです。10月末にアブラムシが出るなんてことは過去ありませんでしたから、気温が高かったわけです。
また、追加注文をとても多く頂いているおかげさま農場の大根も、虫食いで4割は廃棄しているそうです。本当に秋冬野菜にとっては異常な気温が続き、農家のみなさんも気苦労が絶えない秋でしたが、11月に入ってようやくホッと一息つけそうです。
今回はレタス類、チンゲン菜とみみずの会の定番野菜が入りました。これであとは大根が入ればボリューム満点でまさに秋冬野菜揃い踏み、という感じです。
また、大根、カブなどは葉っぱがついているので、あるお客さんは「野菜が2種類入っているようでお得ですよね」と言っていましたが、その通りだな~と思います
スーパーで売っているもので葉っぱを切り落としている一番の理由は、すぐに黄変してしまうからです。
畑をやっている方はご存じと思いますが、野菜は真ん中の方から新葉がどんどん出てきます。すると役目を終えた外側の葉っぱは畑で育っている段階でも黄色く枯れていくわけです。つまり、見た目はきれいでも外側の葉っぱは時間が経つとすぐに黄色くなって枯れていきます。
また、葉っぱは光合成をする際、根っこを切られた野菜は身に蓄えた水分やエネルギーを使ってしまうので、身がしなしなになったりスカスカになってしまうのです。そのため小売店では棚持ちを考えると葉っぱは出来るだけ切り落とすのが常識となっています。
一方、有機農業では、出来るだけ畑にあった野菜そのものの事をわかって欲しいという思いがあるので、葉付きでお届けします。もちろん、葉っぱがついていると、どんどんエネルギーを消費してしまうので、届いたらすぐに葉は切り落としてビニール袋に入れて冷蔵庫保管して頂き、お早めに調理頂く事をお勧めします。
また、葉っぱがついているのは食養生の言葉でいうと「一物全体(いちぶつぜんたい)」でもあります。生命あるものを丸ごと食べるのが良いという考え方で、全体が揃って一つの命なのだから、部分だけを食するのは自然のバランスに沿っていない、という考えですね。
大根やカブの葉っぱには身には無い栄養がたっぷりと詰まっていますので、是非、各ご家庭で美味しく調理して頂ければと思います。
ちなみに、私が初めてきちんと作った料理が「大根の葉のジャコ&卵炒め」です
新聞に子供にもわかるよう漫画で書かれた料理コーナーがあって、そこに大根の葉を刻んで炒め、そこにジャコと卵を入れる、という料理が書いてあったのです。子供の時に初めてきちんと作った料理だったので、今でも忘れられず、大根の葉の定番はこの料理です。というか、他には塩もみぐらいしか思いつかないのですが。葉も皮も命の一部。全てひっくるめて丸ごと戴きましょうね。