半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

人類の絶滅のお話

2024年07月01日 | 自分の時間

最近見たTVの話ですが、「ヒューマンエイジ 人間の時代 第4集 性の欲望 デジタル技術」という番組と、地球ドラマチックに「ネアンデルタール人vs.ホモ・サピエンス」という番組の2つを同時期に見ました。

これを見て、「最近の結婚しない人が増えて行っている理由、おひとりさまが気楽という流れ、そして子孫がどんどん減っていくことを加速させていくのは、デジタル技術だけど、それがここまで来たのかパンデミックよりデジタル技術が人類絶滅に追い込むのだろうな」と思ったので、ちょっと久々に長文書きます。

手塚治虫の漫画やハリウッド映画など、良くAIやロボットに人類が支配されたり、マトリックスのようにヴァーチャルの世界で生きる事が主でリアルの世界は荒廃している、という話は良くありますよね?

その流れがいよいよリアルになってきたな~と思ったのです。

まず、「ヒューマンエイジ」の内容。

この番組はNHKスペシャルで、第4回目として「性欲」に焦点を当てたのですが、内容はびっくり

性欲を見たすためにセックスドールロボット(セックスするためのロボット)、セルフプレジャー(自慰行為)など、性欲を満たす対象としてAIが入り込んできていて、いわば「ヴァーチャルで性欲を満たす」という産業、あるいは手段が爆発的に増えているというものでした。

よく「ロマンス詐欺」というのがありますが、確かにアニメキャラの推しがいて、そこにお金をつぎ込む人はいるわけで、もし、タイミングとして自分が失恋したり、何か傷ついている時に、良いところだけしか見えない自分に徹底的に優しくしてくれる存在が、画面越で現れたら、そうなる人もいるのもわかります。

そして、番組では、AIで自分のお気に入りの見た目と性格のキャラを作って、そこにチャットや話しかけると、その人の欲しい返答が返ってくるというアプリが爆発的に増えているという話がありました。

実際に離婚したばかりのおばあちゃんがインタビューに応じていて、AIに恋し、自慰行為をヴァーチャルヴォイスに従って行ってもいる、と言っていました。

私の子供のころと違って、今はアイドルキャラクターのアニメや漫画が全盛期で、大人も夢中になっている時代ですから、そういったアプリが出てきたら、そりゃ面倒なリアルの人間関係ではなく、自分が欲しい言葉を欲しい時に行ってくれる見た目も性格も自分のお気に入りのアプリの中のキャラに依存しちゃうという人はいますよね。

ただ、そのヴァーチャルの中で性欲を満たす仕掛けが入り込んでくるとなると、リアルはもういいや、という人が爆発的に増えてきそう、という恐ろしさは感じました。

だって、今のスマホ業界、AIはその人の習慣や好みを分析して依存症にしようとするプログラムが徹底的にされているのだから、逃れることはよほど理性をもった人じゃないと難しいと思うのです。そこに性欲が絡んだら、理性が吹き飛ぶ人も増えるんだろうな、と。

番組ではドイツだったかフランスでは、ヴァーチャル風俗店が出てきていて、セックスドールを相手に、別のブースにいるリアルの女性が、お客さんがVRゴーグルをしてドールとセックスしている最中に、マイクで演技で「最高よ、あなた」みたいにささやく、という店があるんだって。まじかって話です。

そして、ポルノ動画の閲覧数はこの10数年で爆発的に増え、依存症が出てきているということ。

その依存症の結果は、麻薬、アルコール依存症と同じで、オンラインポルノ依存はそうはやすやす抜けだせず、かつ、脳の尾状核というところが萎縮し、勃起不全などを引き起こしているということ。実際、統計では勃起不全は高齢化してくると増えてくるのですが、最近では20代など生殖能力盛んな時期の若者でも勃起不全が急増しているそうです。

実際にノアさんという人が出てきているのですが、10歳でポルノ動画にたまたま出会って、最初はわからなかったけど刺激を受けるについれ、動画が次から次と刺激が来るわけで、依存症になってしまい、高校生になってリアルの恋人が出来たけど、お互い求めあっても勃起せずに性行為が出来なくなってしまった、というお話でした。

脳の尾状核が縮むと、刺激になれた脳がより強い刺激を求める脳になってしまうことで勃起できないそうです。

統計では男性の4%、女性の1%が依存症ということなので、100人集まったら男性4人、女性1人が依存症という事です。

怖いですよね~

これを見て、数年前に、精子を売っているヨーロッパのサイトの話を思い出しました。

「リアルなパートナーは欲しくないけど、子供は欲しい」という女性に向けて、「人種、年収、学歴、健康度合い、運動能力など」の項目によって価格が変わる精子を購入し、妊娠し子供を産む、という話でした。

確かに今の子供たちのクラスの1人~2人は不妊治療で出来た子供なわけです。いろいろな理由で自然妊娠がしにくいカップルも増えているのは事実です。ただ、結婚とかパートナーとかではなく、リアルは避けて良いとこどりというか、子供だけ欲しい、という感じでお金で精子を買うって、なんかすごいな~と思ったのです。

でも、まだリアルに子供を産もうと思うだけましなのかもしれないですよね。

今は30歳男子が友達と一緒にディズニーに行く、という話を聞いてびっくりしたのですが、理由は「だって、リアルの彼女は面倒くさいから」とのこと。私の時代とは価値観が違いますよね。

 

今、国が少子化対策とかいっていますが、お金で解決できるのはほんの一部で、根本的には解決できるわけがないですよね。先進国で最先端と言われるフランスでさえ、ここ数年、出生率が落ちているわけですから。それは結婚をするのが当たり前、という村社会の価値観が崩壊して「結婚しなくても良い、子供がいなくても良い生き方」が溢れかえっているのですから。

お金があればまず自分の欲を満たすのが優先の時代で、子供を産んだら100万円という自治体もあるわけで、それでも増えないのは、お金が最大の理由ではないからですよね。

家庭を築くとか、大人になって子供を育てていく、という1本のレールではなく、多種多様のお金で買える、あるいは体験できる快楽が増えつづけ、今はスマホの登場で、ヴァーチャルの世界で様々な刺激が安くいつでも好きなっだけ受けられる時代が来てしまったわけです。

スマホ依存症を抜け出すことができないように、お1人様の方が気楽なのは当たり前で、30代、40代と年を重ねていけば、だんだん面倒くさくなってくるのは当然です。

そこにさらに「性欲」を満たすのもAIやロボットなどが入ってきたら、異性とつきあってみたい、セックスしてみたい、といった若者の時にたぎる欲望さえ満たされてしまうのですから、そりゃ、「リアルが無くてもいいや」という若者が増えてくるのは防げませんよね。

しかも、相手の気持ちなど考える必要もないわけです。自分が思うような相手と思うようなシチュエーションで好きなだけ欲を満たす体験ができてしまう。

スマホのショート動画で依存症になってしまう我々の脳ですが、AI最先端を研究している人達が性欲を満たすことまで産業にして、それが爆発的に拡大しているのですから、もはや法律で止めないとどうにもなりませんよね。

実際、日本ではスマホでは「ガチャ」がありますが、ヨーロッパではすでに「ギャンブルと同じ依存症を引き起こすから違法」になっています。また、前述したスマホの中のキャラクターと性的会話も楽しめるAIアプリでも、一部、性に関わる言葉は出さないようプログラムを修正した、という話も出てきました。依存症になってしまっている人が増えてきたからです。

ほんと、どこまで制限するか、国家レベルの話になってきているわけです。

 

そして、たまたま「地球ドラマチック」でやっていた「ネアンデルタール人」の話。

ネアンデルタール人は我々ホモサピエンスと同じように繁栄したけど滅んでしまった、というのはみなさんご存じのはず。

ホモサピエンスより小集団で30人ぐらいを基本とし、筋肉隆々でホモサピエンスより運動能力は高く、ただ、道具の作成やコミュニケーション能力はホモサピエンスよりは劣る、というのが今までの話でした。

今回の番組は2023年フランスの番組のもので、いわば最新の研究が反映されていました。それによると、道具も使い火も使う。装飾品もあり、30人単位だけど他の集団とも交流し、一緒にマンモスを狩ったり、お嫁さんを出し合うといったことはあったようです。

脳の大きさもホモサピエンスより大きい。ただ、ホモサピエンスの方が小脳が大きく、小脳が大きいということは、運動能力だけでなく社会性はあったそうです。

そして、何よりの今回の番組のポイントは、「ネアンデルタール人は最大でも7万人ほどだった。それで広く薄くヨーロッパなどに広がっていたので、1つの集団で出産適齢期の女性が1人亡くなると、それだけでその集団は滅ぶような状態だった」という事でした。

ホモサピエンスはたまたま食べ物が豊富な時期と場所で発生したので、大人数で世界に広がっていったから集団を保つことができた。だから「たまたま偶然が重なったから生き残っただけかもしれない」という学者もいました。

一方、ネアンデルタール人ほどの人数だと、例えば生殖能力が0.01%落ちるだけで、5000年~8000年で十分絶滅するそうなんです

実際、ネアンデルタール人は、他の集団からお嫁さんを迎える事が通例だったそうですが、場所場所で「近親交配」が増えていったそうです。それは近くの集団が何かしらの理由でいなくなってしまった場合、他の集団に出会うには人口密度が低すぎた結果との推測がされていました。

というのも30人の集団のほとんどが歯がおかしいとか、調べてみたらDNA解析で近親交配が起きていたというのがあちこちで発見されたそうです。一方で、ホモサピエンスはほとんどそういうのは無かったそうです。

繰り返しですが、そういった「ちょっとしたレベル、0.01%の能力が落ちるだけで数千年かければ種は絶滅する」というお話、すごい話ですよね?

 

今の我々は女性なら子宮筋腫など、男性なら無精子が増えています。男性の精子数や運動能力は50年前の6割ぐらいという話も聞きます。私の知り合いにも無精子症の人はいます。トイストーリーの日本語版の歌を歌っているダイヤモンドむかいさんも無精子症です。

女性も高齢出産が多いというだけでなく、若い20代でも子宮内膜症など婦人科系の病気が増えています。世界では減っているのに日本ではガンが爆発的に増えていて、例えば子宮頸がんもウイルスにかかる人は8割だけど発症はそれほどしていなかったのが、今は発症が増えているからワクチンで防ごう、という流れになっています。

ネアンデルタール人の話で0.01%の生殖能力が落ちるだけで、数千年かければ7万ほどの種は絶滅する。それは母集団が最大で7万人で薄く広く住んでいたからという条件でのお話です。

じゃあ、今の我々の人口は80億ちょっと、おそらく100億にはいきます。ただ、先進国と言われる国で、村社会ではなく都市型生活をしている人間は、子供を産むより自分の生活や娯楽を優先しますので、本当に結婚したいけど出会いが無いとか、他にどうしようもない問題がある方は別として、意図して結婚を目指さない人が地球規模では数億人はいるはずです。

また結婚して子供が欲しいけど、生殖能力の低下で子供が出来ない方も増えています。

さらにここにお手軽で自分好みのパートナーを演じるAIが現れ、またアニメのキャラの推しに恋をしてリアルのパートナーを欲しない人も爆発的に増えていくでしょうし、オンラインポルノやセックスドールが産業として増えることで、そっちに依存していく人もますます増えていくでしょう。

オンラインポルノの依存症が、何を母集団にしたデータか忘れましたが、男性で4%、女性で1%いて、そこに無精子症、妊娠力低下、などかけあわせたら、今の人類は、50年前に比べたら何%生殖能力が落ちているのでしょうかね?

人類が増えすぎて食料危機になるのは間違いないと思うのですが、ひょっとして、あと100年もしたら、生殖能力を持つ人間はエリート扱いで、精子が今以上に売買されて、お金が無い人、あるいは遺伝的に子孫を作れない人が増え、人類の総数は減っていく時代が到来するのかもしれませんね。

 

こんな話を聞くと、いつも思い出すのが、私の子供が小さい時に、友達家族に聞かれた言葉です。

「どういった子育て方針なの?」

私は「普通に結婚して子供を産んでちゃんとした家庭を築いてもらいたいな~」と、答えた私に、友達家族は微妙な反応でした。もっと教育方針やらを聞きたかったようなのです。

でも、私は当時から、3人に1人は結婚せず、3組に1組は離婚するという話を聞いていたので、「ちゃんと子供が産まれて育てていける家庭」を子供たちも持てたらいいな~と思ったのです。だって、それがもはや当たり前ではない時代になっているからです。

「子供がかわいいと子供が生まれて思えた。そして自分の子供も大人になったら家庭をもって、子を育てる楽しさ、命を継いでいくことを経験してもらいたいな。あとは健康に育って天寿を全うしてくれたらいいな~」

というのが私の願いで、今もそれは変わりません。

でも、世の中はスマホとAIだらけ。

同性愛者で子供がいないとか、自分の意志でお1人様になるなど、1人の人間として自分で考えて意思決定しているという事なら全く問題無いと思うのですが、大人が作ったヴァーチャル世界に浸るよう、欲を喚起するシステムによって飲み込まれ、まだ抗う知識や力がない世の子供たちが、知らず知らず生殖能力、生きる力を奪われなければいいな~と思います。

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perfect days

2024年03月12日 | 自分の時間

雨の火曜日、映画「pefect days」を観てきました。
いや~、こんな映画もあるんですね。初めて知りました。良かった

まあ、こういうのを良いと感じられる精神年齢になったということですな。

主人公は最初の方はデクノボーと呼ばれ石を投げられても笑顔でいる菩薩さんのように思えました。宮沢賢治の「雨ニモマケズ」「デクノボーと呼ばれ」というフレーズがありますが、あれはみんなに石を投げられ役立たずと言われながらも、そういった人達も愛す、とされるデクノボーの原型になった菩薩がいるそうなのです。

その事を最初に思い浮かべました。涙も何故か出てきました

が、その後、色々な事が起きて、普通とは違った眼で景色や世界を観て生きていると思っていたら、薄皮をはがすように俗世間と同じ人間関係の問題が出てきて現実を生きている人だと感じたり。

単に美しい風景、映像だけではなく、眠る度に出てくる心象を映したような不思議な映像。

そして、映画っぽくちょっとしたイベントが続きますが、いつもの朝が来ていつもの生活を紡いでいく。

pefect days。

そして、役所広司がホント凄い

もう1回観に行こうかな~。
https://www.perfectdays-movie.jp/

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受験後はカラオケ& Queen Rock Montreal

2024年02月27日 | 自分の時間

息子の高校受験が終わり気が緩んだところですが、翌日にたまたま以前の会社のメンバーが海外出張のために成田に寄ってくれたので、久々に会えて楽しく飲み過ぎました

そして次の日はのんびりと息子と勉強したファイルの処分。スタプと過去問のコピーなどでまあこんなにも積み上がりました!
 最初に「これだけやるぞ」と言われたら誰もが嫌になる量ですが、毎日、コツコツ頑張った結果です。積もれば山となる、ですね。

そして、カラオケに十数年ぶりに行きました

もともと人前であんなにはしゃぐなんて、シャイな私には向いていないのです

ということで、ご縁がなかったのですが、息子は受験が終わり早速友達とカラオケ。練習したがっているようなのと、私も息子となら緊張しないので十数年ぶりにチャレンジ。

最近の歌は良くわからず、昔の歌は何となく歌えましたが、そういえばラジオで「おじみょん」という話を聞いたのを思い出しました。おじさんがあいみょんを歌う、というトレンドがあり、そういうおじさんを「おじみょん」と呼ぶそうなのです。

で、歌ってみたら、これが音程が合う

なるほど、最近の曲でおじさんが歌えるあいみょんが人気なのもわかるわ~。

そしてそして、昨日行ってきました、Queen

というのも、受験が終わった後、映画でも観ようかとスケジュールをチェックしたらQueenのライブがIMAXでやっている事を発見したのです

限定4日間だったようなのですが、何故か(月)(火)と延長をしていて、しかもこのライブを何故映画館でやっているのかはイマイチわからなかったのですが、Queenということで観てきました

う~ん、The  Super Rock BandさすがIMAXは凄い

そんな感じで1週間ぐらい遊んでしまいましたが、青色申告をそろそろやらないとやばいので、仕事モードに切替えないとね。仕事も頑張ろうっと

 

ont

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明けましておめでとうございます!

2024年01月04日 | 自分の時間

明けましておめでとうございます。

今年はどのようなお正月をお過ごしでしょうか?

私は年末に自然薯掘りが何回か入ったために、仕事納めは12/30。忙しすぎて、また車も壊れてと、色々あって、ドタバタして過ごしていました

ということで、お正月も休みたかったのですが、子どもの受験に付き添い、本日から本格稼働をしています。

元旦はいつもの通りご来光を拝むのですが、起きたのが何と7時過ぎ

ここ10年来で初めて日の出に遅刻してしまいました

年末、疲れすぎて、ついつい、おかげさまのお酒を飲んでしまったからでしょう。

ちなみに、これはおかげさま農場の高柳さんが無農薬の酒米を神崎町の寺田本家に無償で提供し、代金の代わりにつくtれもらっている非売品のお酒です。

「しぼったまんま」というお酒が寺田本家にありますが、その元となったのがこのお酒なんですよ。美味しい

ということで、ご来光を仰ぎにいきましたが、お日様はもう出てしまっていたので、残念という気持ちが少し湧きました。

ただ、毎回、元旦のご来光から受取るメッセージをその年の方針にしている私としては、ふと、気づいたことがあります。

それは視点を変えれば木陰にまだ太陽を隠せるので、擬似的なご来光が拝めるということ

まあ、前向きにとらえれれば、「目標」も視点を変えれば違う方法で達成出来るのかな、という事を感じました。

ところが、「目標」として「遅れているかも?」と思ってお日様を向ったので、周りが見えていなかったのです。

ふと、周りを見ると、それはそれはもう穏やかな日で、木々もきれいに映えていました。

そして暖かい。

お日様は人の目標なんて関係無く、今年も万物を暖かく照らしてくれているのです。

そう思うと、ふっと肩の力が抜けて、「あ~、やっぱりそうだよな~。人が目標とかに向っちゃうと周りを見えなくなるし争いも起きるけど、世界は暖かさに、慈愛に満ちているんだよな~」と。

椿も満開で、地面に沢山の花びらが落ちていました。これもまた美しい。

世界は慈愛に満ちている、暖かさで満ちている。そういったことに気づきにくい人間世界ですが、出来るだけそういった心持ちを持って今年も生きていきたいですね。

では、今年もどうぞ宜しくお願い致します

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日本人のルーツ

2023年12月19日 | 自分の時間

忙しい日々が続いていますが、ふと、「予定が入っちゃうかな」と思っていた今日、予定が入らなくなったので、気を張っていたのがゆるんで、少し心に余裕が出来ました

人って、忙しい時に入るかもしれないと思っていた予定が入らないだけで、忙しいのは変わっていないのですが、少し気持ちにも余裕が出るものなんですね~。

 

そんなこんなで、久々にTVのお話。

NHKの「フロンティア」という番組で「日本人とは何者なのか」という回があり、録画して見て見ました。

いや~、面白い

何が面白いかというと、「日本人のルーツの常識、定説が覆った」という話なのです。

まあ、興味がある人は「面白い、凄い」となるのですが、そうじゃない人にとってはどうでも良い内容なのでしょうね

 

日本人のルーツというのは、渡来人だ、というのが定説です。

アフリカから見たら東の果てである日本大陸。そこに長い時間をかけて大陸に住んでいた人達が移り住んできた。その達が縄文人のルーツ。ここに3000年前に稲作の文化と技術をもってやってきた新たな渡来人が弥生人で、その混血が今の日本人だ、という事ですね。

ここで言う「人達」というのは、一定のDNAをもっている集団、つまり1つの民族、文化、言語をもっている集団なわけです。

この定説が覆ったわけです。

ここ3~4年のDNA分析機械の精度向上で、昔の人骨の化石からDNAを一部ではなく網羅的に分析、解析出来るようになったそうです。

そこでわかったのが、縄文人のDNAは、今、大陸に住んでいるどの集団のDNAとも合わない、特殊な位置にいる、ということがわかったそうです

 

まず、現代人を遺伝的特徴で分けられる集団、中国人少数民族(ダイ族)、ベトナム人(キン族)、南中国人、中国人(北京)、ベトナム人、モンゴル人といった人達、つまり一定のDNAの特徴をもった人達で分析すると、少しずつDNAが違っているので、ある意味、近縁性が規則的だそうなのです。

ということは、今までの説が正しければ、こういった大陸の人達と日本人のDNAも近縁性がわかりやすくある、というがDNA分析で読み取れるはず、遺伝的に似ているということがわかるはず。

ところが、今の日本人は今の大陸の人達とは全く違うグループとなっている。周辺国の人達と異なるDNAをもった特異なグループだそうです。

あれ 大陸の人達が移り住んで来たんじゃなかったの?じゃあ、今の日本人のルーツは

となると、縄文人と呼ばれている人達だろう、ということになるわけですが、じゃあ、その縄文人はどういった人達なの?という疑問が生じます。

そこで、最新のDNA解読が出来る機械によって、古代人、ホアビニアンという、2~3万年前に東アジアに到達した人達がいるのですが、その人達の化石のDNAが分析して解読が出来るようになって、この人達の一派が縄文人である、という事がわかったそうなのです。

ホアビニアン文化、狩猟・採集をして暮らす文化をもっていた東南アジアなど初期に住み着いていた人達がいたわけです。

もっと遡ると、20~30万年前にほぼサピエンスがアフリカに誕生し、6~7万年前ぐらいから西アジアに出てきて、ヨーロッパの方に行ったグループと東に向ったグループに分かれました。

東に向ったグループは北のルート、もう1方は南ルートでインドを通って4~5万年前に東南アジアに到達した。数万年栄えたホアビニアン。しかし、その後に、大量の農耕民が入って来て、そのホアビニアンというDNAはほぼなくなってしまったそうです。

しかし、農耕民族が入ってくるその前に東南アジア北上した人達がいて、その1グループが日本列島に辿り着いた。

つまり、アフリカから東アジアへ3万年前に辿り着いた最初の人達が、縄文人の祖先だった。というわけです。

「凄いフロンティア精神があった人達なんだろう」、と学者はいいますし、その最初の規模は計算上「1000人ぐらいだった」と言います。

少し話がずれますが、天皇家の系統の学者の竹田さんの本を何年か前に読んだ時に、「日本の独自の文化は無くて大陸からやってきた人達が住み着いたのが日本人だというけど、いやいや、まだ文化というのが無い時代に日本に来た人達がいて、その人達が日本人になった、つまり日本のルーツは大陸では無く日本なんだ」と書いてあったのを思い出しました。まさにその通りだったわけですね

この縄文人の祖先のDNAを今でもアイヌの人達は7割、沖縄の人達は3割、東京の人達は1割、受け継いでいるそうです。

2万年前、縄文時代以前は氷河期で、北海道は大陸と繋がっており、対馬海峡も今よりずっと狭かった。それが氷河期が終わると海面は100m以上上昇し、大陸との遺伝的交流が極端に減って、独自の真価、独自な文化を創っていった。それが縄文文化であり縄文人と呼ぶわけです。つまり、大陸とは関係が無いDNAグループが独自文化を1万年以上かけて創っていった、という事です。

一方、その頃に農耕が起こり、大陸では人の移動、DNAの交雑もどんどん行われていった。世界的にも閉鎖された、独自のDNAと文化が育まれていった。それが縄文人、という事なのです。

 

なんか、江戸時代に鎖国がありましたが、これは自然環境による鎖国のようなものですよね。面白いですね~

 

さて、ここまで読んでいる人は暇なのか、この話が面白い、と思える人なので、さらなるお話を。

TV番組的にはもう1つの「定説がひっくり返った」というお話をしていました。

 

「今」の日本人のDNAの定説は、学者的には「2重構造モデル」というもので、大陸からやってきた人達が日本に住み着き、それが縄文人になり、その後に弥生時代に大陸からやってきた人達、つまり大陸系弥生人が混ざって今の日本人になった、と言われてきました。つまり2重構造なわけです。

ところが、DNAを調べてみると、確かに弥生時代は「縄文人のDNA6割ぐらい+弥生人のDNA4割ぐらい」となっているのが、現代人には7割ぐらいがこの2つのDNAとは違う謎のDNAが含まれている。これは

 

そして、最新の分析をしてみると、古墳時代に入り、文字や製鉄、機織りの技術をもっていた人が、渡来してきたけど、それは少数だった、というのが定説だったのですが、それが間違いで、どうやら、実際はそれよりはるかな規模の人数がやってきた、というのがわかったわけです。

具体的には古墳時代を調べたら、今の私達の日本人のDNAとほぼ同じで、第三のグループのDNAが6割ぐらいを占めている、という事なのです

番組では、大陸では漢、三国志時代などずっと戦乱の世で、それを逃れて日本にかなりの規模でやってきたと予想していました。

ということで、これは「三重構造モデル」なわけです。

じゃあ、その第三のグループはどこからやってきた人達なの?と調べてみたわけです。

すると、弥生人は北東アジアからの遺伝子が多い。ところが、古墳時代の渡来人は東アジアから、つまり今までとは異なるグループがやってきたらしい、ということがわかりました。

 

これによって二重構造モデルではなく、大陸の広い地域から様々な渡来人がやってきて、様々な人種が混血し、今の日本人に至る、という流れがわかったわけです。

 

結論、として「日本人のルーツ」は

・アフリカから一気に日本列島に来て住み着いた「縄文人」のDNA、氷河期が終わり海で大陸と隔てられて、1万年以上もの間、孤立し、独自の文化を形成した縄文人。

・北東アジアから稲作文化を持ってやってきた渡来人である「弥生人」DNAが半分ぐらい混ざり、稲作文化も根付いた。

・そして、古墳時代、つまり3世紀~7世紀半ば、各地に権力者によって大きな古墳が作られた時代、それは東アジアからやってきたグループのDNA。

 

この混血の古墳時代のDNAが現代人とほぼ近いDNAの比率であり、第3の人達が大きな割合を占めている、という事だったわけです。

 

学者さんが言っていたのが面白かったのですが、「今、研究費をもらったらやりたいのは、古墳時代の研究。そこが日本の基盤が出来上がってきたところだから」と。なるほどね~。

今までとは全く違うグループ、というか、日本人の縄文DNAと弥生DNAを一気に塗り替えていったグループがいるわけで、そこがDNAだけでなく、文化、国家という形を作っていったグループなわけですからね。

そして、「古墳時代は、姿形、言語、文化も違う今以上にバラバラな人達が混ざりあっていた時代であった」というのは、なるほどな~と思います。

もの凄い広い地域のもの凄い人達の数のDNAがミックスされている。そうなると、じゃあその「古墳時代にやってきた第三のグループはどこから来た人達なの?」という疑問が湧きます。もっといえば、「農耕民族の弥生人もそのルーツはどこなの?」という疑問が湧きます。

そうなると、結局はアフリカまで遡る事になるわけですよね~。

面白いですね~

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石灰沈着!?

2023年09月26日 | 自分の時間

左足の親指が痛い

農業をやっているとあちこち身体が痛くなります。

例えばバネ指。手の指の酷使で腱がやられちゃうのでしょうか、朝起きると指が固まって指を伸ばしても戻ってしまう、といったバネ指は典型的な農業病です。

私も手の指がそんな感じになっているのですが、足の指もそんなもんだろうと思っていました。10年来、たまに痛かったのですが、ちょっと我慢して歩いていると痛みが引くので「農業病のようなもんだろう」と放っておいたのです。

しかし、この3日間、朝晩が痛すぎて歩行にも支障が出るほど

ということで、整形外科に行ってみました。(14年ぶりだった)

そうしたら「石灰が沈着している」んだって。へ~

ということで、薬が出ました。胃炎を治す薬らしいのですが、同時に石灰沈着も除去する薬だそう。不思議ですね~

 

しかし、カルシウムが着いちゃうってどういうことなんだろう?

歳をとってくると色々、身体がバグってくるのかな?

10年来、痛かったり痛くなかったりしたのは、その間、ずっと着いたり取れたりしていたのか?

むむむ~、よくわかりませんね

ちなみに、四十肩、五十肩になる原因もそうらしいですよ。

ズキっという痛みが急に出てきたら、骨折とかそういうのじゃなくて、石灰沈着、という事も考えたらいいみたいです。

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柳田国男の小話

2023年06月09日 | 自分の時間

今日は柳田国男さんのお話。

私は「どう生きていくべきか?」というシンプルな人生の問いから、農村に出会い、今の生き方になっていることもあり、その流れで「農村で日本人はどう生きてきたのか?」に関心があるわけです。当然、民族学が好きになるわけです。

となると、柳田国男、宮本常一などはやはり有名どころとして通るわけです。

で、この前、柳田国男の番組を見て、「へ~」と思ったことがあったので、備忘録も兼ねてつらつら書きます

 

1;「文明開化に対するアンチテーゼ」

民俗学の大家、というイメージでしたが、その背景には明治の文明開化があったそう。

明治になって、「昔からの古くさいものは切り捨てる」ということで、法律で妖怪や怪談の話は法律で禁止、盆踊りは禁止、といった時代で、日本人の生き方が不安定になったわけです。そういった時代に、民衆の中で長々と語り継がれてきた民話、近代化で切り捨てられた古いものにこそ価値がある、ということで民俗学が出てきたのです。へ~、知らなかった

 

2;「農民はなぜこんなに貧しいのか?」

貧しい家に生まれたため、既に開業医となっていた茨城の兄のところに預けられ、帝国大学に入り、農商務省に入った柳田さん。まず、新しく制定された「産業組合」という、地域の農家を集めて団体を作る仕事を任されたそうです。

ところが、上司はいわゆる富裕農を使ってどんどん作れという指示。一方で、柳田さんは貧しい農民のためにこそ産業組合を作るべきだ、と猛反発したそうです。

そこで生まれたのが「遠野物語」という流れがあったようです。今、妖怪を信じる人々の中に自助と共同の精神があったはずだ、ということ。そういった精神こそ大事だ、ということで農商務省から部署異動しても、農村を歩き続けたそうです。

その原点は、小さい頃に目にした茨城のお寺にあった徳満寺にあった飢饉の悲劇を描いた絵馬。それは、生まれたばかりの子供を抑えてつけて殺そうとしている絵。障子には角が生えた影が映っている。「子供心に農村の貧困さの恐ろしさを知った」という事だそうです。

そこから「農民はなぜに貧なりや?」という生涯の問いに繋がったそうです。その問いを考えるに当たって、過去を掘り下げてどのような経緯で今の暮らしになったのかを知る事が必要、それが経世済民に繋がる、という思いに至ったそうです。それが民俗学の原点だそうです。

柳田さんが農民のことを考えて、農民の貧しさをどう解決すべきか、を考えていたそう。知らなかった

何となく、宮沢賢治に通じますよね~

ちなみに、その後、大正デモクラシーにのっかって、普通選挙運動なども行っていた原点も、やはりここにあるそうです。

 

3;「今の社会科の授業のフィールドワーク」

社会という科目は戦後に出来たそうです。柳田さんは国語と社会の教科書に関わったそうで、足に社会科の授業に「郷土を調べよう」という事を入れたそうです。

郷土の産業や人口、待ちの歴史や伝承を子供達自身に学ばさせようとしたそうで、自分の町を調べるところ、つまり、地図を作ったり町の人にお話を聞くというフィールドワーク、ありますよね?あれって柳田さんが元々入れたそうなんです知らなかった

柳田さんとしては「自分のベースを深くしる事、それが力になる」という思いが、今も続いているそうです。

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王子~戸田公園~大宮へ

2023年04月28日 | 自分の時間

月に1度のお出かけday。今年は月1回東京とかに出かけようというモードなのです。

さて、今日は農業界では超老舗の「現代農業」を編集している農文教へ行ってきました

昨年、自然薯掘りで知り合った方が釣りで有名な方で、その方に打診してもらった後、あれやこれやと連絡を続け、「情報交換」という事でお時間をようやく頂いたのでした。まずは種蒔き、ご縁作りから。

以前は赤坂にあったのですが、昨年に戸田にオフィスも移転したばかり。また、編集の現場を垣間見たのですが、若い女性も結構多く、若手も多い感じ。現代農業は老舗なのですが、スタッフは思ったよりフレッシュな感じでした


農文教は戸田にあって、時間が午後からだったので、早めに家を出てどこか行こうと考え、何となく十数年ぶりに降り立ったのが王子駅。飛鳥山公園というところが面白そうだったからで、直感で降りてみました。

すると、渋沢栄一を前面に押し出していてびっくり。この前の大河ドラマで町おこしをしたのかも知れませんね。無理に漫画化していましたが、まあ今の時代なんでしょうね。

そして近くの飛鳥山公園に行ってみると、都会のオアシスという感じで新緑が気持ち良い

また、博物館が3つあったのですが、その1つにぶらりと入ったら、ドナルド・キーンさんの小さな展示があって感動

詳しくは知らないのですが、もともと日本の文学を日本に紹介していた先駆けで、2011の原発事故で外国人が海外に脱出しているさなか、「日本人に帰化します。少しでも日本人に勇気を与えたい」となった方。猛烈に感動してからファンなのです

展示によると、古本屋で出会った紫式部の翻訳に衝撃を受けたのが日本にあこがれをもち始めたきっかけ。頭が良くずっとクラス1位で、飛び級飛び級で16歳で大学に入り、大学では友達から「とても面白いよ」と紹介してもらった日本思想史を選択。ところが、日米の関係が悪化していく中で、受講生が自分1人だった。それでもその先生は「1人いれば十分です」と言って授業をしてくれたそうです。

その後、戦時中は翻訳官として従軍し、捕虜になった若い将校が「生きている意味が無い」というので、「戦争が終わったら一緒に新しい日本を作っていきましょう」と生きがい、勇気づけをしていたそうです。

戦後、日本に渡り、半分は日本、半分がアメリカの大学の授業という生活を数十年。川端康成、芥川龍之介、有吉佐和子などと交流し、日本の文化、思想、文学を欧米に伝える活動をし続けました。特に「へ~」と思ったのが、三島由紀夫が割腹自殺する前に、3人に手紙を送った1人で、「名前どほり魅死魔幽鬼夫(みしまゆきお)になりました」書いたそうで、遺作の翻訳版を発刊して海外に伝えてもらいたい、という思いを遺したそうです。

96歳まで長生きされて、最後は養子縁組した方が今はキーンさんの財団を引き継いでいるそうです。

また、その博物館の1階では、地元に愛されたスーパーの長い歴史を「チラシ」をもとに振り返る展示がやっていました。面白いですね~

 

また、農文教の後、さらに大宮まで足を伸ばして縄文神社の1つである氷川神社へ行ってきました。たまたま図書館で見つけた「縄文神社」という本が読みやすく、そこに載っていたからです。

「縄文神社」というのは、著者が名付けた「縄文時代も祭祀の場であったであろう、今も残る神社」で、縄文時代は今とは違った海岸で、例えば千葉県であれば香取神宮、埼玉であれば氷川神社など、どこも目の前が海で、そこに岬のようにたっている場所で、そこには湧き水があって、人の暮らしがあって、神社の境内や周辺からその証拠として縄文遺跡が発掘されているところ、みたいな定義です。

で、戸田に行くなら行ってみようと。

大宮は昔、良く降り立った駅ですが、まさか近くにあんなに大きな神社があるなど知りませんでした

大宮駅から少し歩くと、参道があるのですが、都会の喧噪から切り離されたような、道路沿いの家々も大きいのですが静かなたたずまいで、幼児連れのお母さんが参道を通り過ぎる時にちゃんとおじぎをしていたし、ジョギングをしている人も門ではちゃんとおじぎをしていて、「あ~、神社が生活に溶け込んでいるな~」と感心しました

さて、本殿などあまり私は神社仏閣は写真を撮らない主義なのですが、まずあった「さざれ石」は面白かったです。君が代の「さざれ石」の産地から持ってきたようです。これがさざれ石なんですね~。

また、その近くに「戦艦武蔵」の碑がありました。武蔵のお祓いをしたのが氷川神社だそうで、艦内にも氷川神社の分社があったそうです。

そして、左奥にある「蛇の池」が一番の見所と本には書いてあって観にいきました。そうしたら、近くにお住まいで良く来る方が「ここが開放されたのはここ数年なんですよ~」と教えてくれました。それまでは入れなかったそうです。

氷川神社は本殿まわりが盛り上がって円形、あるいは馬の蹄型で、その真ん中の広場、今の本殿あたりで祭祀をしていたようです。また、神社の目の前まで海が来ていたそうです。そしてここの蛇の池は縄文時代から霊泉だったという説も。全体的に整っていてきれい過ぎる感じでしたが、社叢(神社の森)はとても気持ち良かった

 

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Dear にっぽん「あなたを想い、選ぶのは」

2023年04月01日 | 自分の時間

NHKの面白い番組をたまたま見つけました。「Dear にっぽん」という番組で、「選」と書いてあったので、過去にやった番組の中で人気回の再放送だったのでしょう。

今回は「あなたを想い、選ぶのは~愛知・心の寄り添う古本屋」というものでした。

 

愛知県春日井市に「古本屋かえりみち」というお店があります。

特徴は、ネットで募った人からの依頼に対し、「これだ」という本を店主が選んで発送すること。

依頼をする人は、自分の悩み、考え、今回の本の目的、好きな物、などなど沢山の情報を添えて依頼をします。

店主はそのメールを見て、その人の事を想像し、その人の思いを想像し、押しつけにならないよう、その人に適するであろう「本を選ぶ」事を仕事にしているわけです。

これって、本当に凄い事だと思います

 

TVでは、友人関係で悩んでいる9歳、難病で先が見えなくなった娘の事を持った母親などが出てきました。

9歳にとっては、9歳の人生に大きな影響、場合によっては心に良くも悪くも跡が残るであろう本になるかもしれません。それは「大人」に対して、場合によっては「世界」に対して、偏見を生む出来事かもしれません。

難病で行き詰まっている母親からすれば、その本が苦しみになるかもしれません。

 

悩みをもった人に対して届ける本は、良い方向にも悪い方向にも影響を与える率が高いはずです。

 

そういうことを、悩んで考えて、自分の知っている本の中で選ぶ。凄い仕事だと思います。責任、プレッシャーも普通ならとてもとても出来ない。

でも、店主は子供の頃、親が転勤族で自分の居場所が無い、人と仲良くしたいと思ってそれを演じても自分の理想と違う自分を演じることで過呼吸になったり。凄く悩んでいたそうです。

そんな店主を救ったのが本でした。

本によって生きて行けた。

そういう人が、「本を選ぶ」という仕事を創って始めているわけです。

 

人に歴史有り。自分の悩みを糧にして他の方の支えとなろうとする。ほんと、人生って、色々ですが、尊いですよね。

こういった人の存在が沢山あって、そういった人達の存在を知る事が、生きる勇気に繋がると想います。私の中にまたストックが1つ増えました。

そして、そんな在野の賢人をひろいだして番組にするNHK。だから私は民放よりNHKでたまに出会う良質な番組が好きなのです。

 

最後に、ちらりと出てきた映像で、本屋の入り口にあった言葉が印象的でした。

「だれもが”ひとりに”かえれる場所」

深いな~。

 

「Dear にっぽん」という番組です。なんと今日の深夜(日曜日の0:25)っから一気見スペシャルがあるのを見つけてしまいました

早速、録画予約しました

4月9日(日)からまた新シリーズが始まるそうです。楽しみ

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サルの世界で女性がボスに!?

2023年03月29日 | 自分の時間

日経ビジネスで「おぉ~?」という記事がありました。

それは、『メスザルが640頭のトップに君臨する「高崎山の変」』という記事でした。

面白いというか、興味深い、まさにinterestingな記事です。

メスザルがトップになった、つまり「猿山のボスになった」という記事なのですが、これが「過去何十年も無かった出来事で、飼育員もびっくりしていて、本当にメスがボスになったということを発表してよいか当惑していた」という出来事だったそうなのです。

どういうことかというと、猿社会は日本人のかつての社会のよう、いやそれ以上に「序列」を大切にする社会だそうです。

つまり、我々が思う「ボスザル」というのは、一番強くて、そこに下克上を挑んだ若い力のある猿が勝つことで、新たなボスになる、という世界では無いそうなのです。

一度、ボスになったら、もう誰もが従う。明らかに力が衰えてきても、ボスはボス。年功序列、あるいは先にその地位についたものが一番という社会だそうなのです。

メスは違うそうですが、オスはそれを守る。つまり、ナンバー1がいなくなったらその時点でのナンバー2が新たなボスになる、ということが決まっている、律儀というか序列を第一にする社会だったそうなんです。

これだけでも「へ~」と思うのですが、日本人というか封建制度というか、そういった人間が作った価値観の枠組みの中での社会ではなく、ある意味、遺伝子レベル、人間よりは野生のはずのサルの社会がそうだということは、驚きでした。

ところが、そのルールを破った「メスザル」がいて、なんと、トップになっちゃった、という珍事というか、もの凄い出来事が起きたそうなのです。

ちなみに、オス社会とメス社会は違っていて、例えばオスは自分の子供が誰かわからないから、今までのボスザルは小猿が他のグループから危害を加えられそうになれば全て守るそうです。一方、メスザルは自分の子が誰かわかるから、自分の子、あるいは家族だけは守るそうです。なので、今回、メスザルがボスになったことで、自分の子ではない小猿が他のグループから危害を加えられても、知らんぷりだそうです。

これはこれで、今までの序列、習慣とは違った異例のボスが出来てしまった、ということですよね~。

人間社会も女性の地位向上と叫ばれていますが、むしろ、男性の方が弱くなって草食系、女性の方が肉食系、なんて言われる時代ですが、猿山の世界では、「暴力」と「気合い」で老齢とはいえ力が勝るオスに立ち向かい傷つきながらボスになったメスが出てきた、という、とんでもない時代が来てしまったわけです。

まあ、人間社会と比べる出来事ではないと思うのですが、なんだか凄い事だな~、と思いました。

メスザルが640頭のトップに君臨する「高崎山の変」

メスザルが640頭のトップに君臨する「高崎山の変」

大分県別府市からほど近い高崎山には野生のニホンザルが生息していることで有名だ。今、この高崎山の群れのトップにメスザルが君臨している。これは観測史上初の出来事。海...

日経ビジネス電子版

 

 

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