半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

食卓に味噌汁を

2024年01月31日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の「朝採り野菜ボックス」のお手紙です。

 週末から立春で暦の上では春になるとは言え、実際は2月は一番寒い季節です。

 先週は北風が吹き「この冬一番の寒さ」という事で寒かったですね~。水たまりには氷が張り、寒さに強いホウレン草も葉先が枯れてしまいました

 そんな寒さの時期は「寒仕込み」という言葉がある通り味噌作りの最適期です。発酵食品作りは菌の力を借りるわけですが、人間にとって有用な菌もいればカビのように有害な菌もいます。寒い時期はそういった菌の動きがにぶく、雑菌が繁殖しにくいので仕込むのに適期というわけです。

 この(土)(日)は味噌作り教室でしたが、年に1回、久々の顔に会えるという楽しみがあります。というのも、子どもが大きくなるとみなさん田畑教室を卒業していくのですが、「一度ここで手作りしたら、もう市販の味噌は食べられなくなってしまったので」ということで、この時期だけ味噌を仕込みに来られるご家族が結構いるのです

 中には10年以上毎年来られている方もいて、毎年「お久しぶりです。今年も美味しい味噌になりますように。では、また来年」なんていう言葉を交わすのが恒例となっています。

 そんな味噌作り教室で1年分仕込む量は家族によって千差万別。初めての方は1kgだけというのが多いのですが、仕込んだ味噌の美味しさを知ってしまうと、翌年からは多くの方が5kg単位で仕込んでいきます。

 まあ、我が家からすると1年で5kgではとても足りないのですが、リピーターの方でも大体半数が5kgなので、味噌汁が食卓に上る回数が減ってきているんでしょうね。

 ただ、昨年、25kg仕込んだご家族がいて「凄いですね~」と言っていたのですが、今年は何と40kg

 「朝晩に味噌汁は欠かしませんし、野菜の味噌漬けとか作ると25kgでは足りなかったんです」とのこと。5人家族とは言え、40kgとは本当に凄いですよね。そのご家族のお子さん達は私の事を「味噌おじさん」と呼ぶのですが、「ママはお味噌汁に野菜を沢山入るから嫌だ」とかブーブー文句を言いつつも、家族みんなでワイワイ楽しそうに大量の味噌を仕込んでいました。

 また、お母さんは「毎日、味噌汁を欠かさないせいか、私、風邪とかひいたことがないんですよ」と言っていました。味噌と手料理で家族の健康と安泰が保たれているんでしょうね。

 日本の食卓が西洋化して長いですが、今はさらに「タイパ」と言って、いかに時間をかけずに調理をするかが料理のポイントになりました。手早く手際良く料理をする事は毎日する料理の基本の1つでもあるわけですが、そこからご飯を炊くより麺類やパン類、味噌汁よりスープ、あるいは牛乳やジュース、といった発想になってしまうのは、親父が昭和1桁生まれで「ご飯でなければ食事ではない」という環境で育った私からすると別世界のように感じます。

 まあ、パンが楽なのはわかるのですが、子ども達の将来の健康を考えると、味噌おじさんとしては、味覚が決まる小さい内から「味噌汁が食卓に無いと嫌だ」という感覚に育てて欲しいな~と思います。

 味噌汁は鍋に水を入れて湧かしている間に野菜や豆腐やわかめなどを刻んで、煮立ったらカツオ節などと一緒に入れて一煮立ちさせたら、はい、完成。3分で出来ちゃいますのでタイパも良いですよね。

 寒い冬は体が温まり胃腸を整え風邪の防止にも役に立つ味噌汁を作りましょう。味噌汁は家族の健康の要。そんな当たり前が日本の食卓に残って欲しいな~

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韓国ウォンが!

2024年01月30日 | 仕事の中で

野菜ボックスのお客さんや週末の味噌作りの参加者から頂いた小銭から、500円玉を取り出したら、何だかちょっと変?
ん?なんだこれ?


老眼で頑張って良く見てみると下の方にハングル文字らしき刻印が。まさかのウォンでした
調べてみたら円換算で50円ほど。子どもが欲しいというのであげました。今後は500円玉をもらったらちゃんと見ないとダメかな~

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味噌の大量仕込み

2024年01月28日 | 農的体験・生活

この(土)(日)は味噌作り教室でした。

朝は寒くて水道が凍っていましたが、昨年からゼミのレポートを作るために通ってきてくれた学生もお手伝いにきてくれて、手伝ってくれたので助かりました

味噌作りって、子どもがやっても様になって可愛いし、大人がやっても大人も楽しめる。

かつ、持ち帰って秋にどのような味噌が出来るか、待つ楽しみ、そして食べる楽しみがあるからいいですよね~

中でも凄かったのが40kg仕込んだ方

昨年は25kgだったのが足りなかったそうで、かつ、今年の秋まで持たないので食べられる出来上がった味噌を15kg購入していかれました。

さらに大豆を10kg、黒大豆を5kg買われたので「何に使うんですか?」と聞いたところ、炒り豆を付くってその都度ミル挽いてきな粉を作るんですって。ほんと、手間暇をかけてちゃんとしたものを家族に食べさせようとしているのは、エライですよね~。そして凄いですよね~。

そういった方との会話も楽しいのが味噌作り。そして、今回で2023年度の「田んぼと畑の耕育教室」は終了です。

来年も新しい出会いがあること、楽しみです

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イチゴと卵のお話

2024年01月24日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の朝採り野菜ボックスのお手紙です。

 石井さんのイチゴが始まりましたが、今回、複数パック頼む方が多かったです。今年も抜群に美味しいですからね~。ただ、去年は気温が高かったために半分近くが炭疽病(たんそびょう)という病気になってしまったそうです。

 野菜の病原菌というのは大体が高温多湿で繁殖します。昨年の先は気温が高く、本来、9月からどんどん気温が下がってくるはずが夏日が非常に多い異常な秋でした。気温が下がると虫の活動が収っていくので、大根など冬野菜の種播きは9月頭から行うのですが、昨年はその頃に播いた大根が虫でほぼ壊滅した事は、みなさんも覚えているかと思います。

 その時期からイチゴはハウスで育てるので、当然、露地より気温や湿度が高くなります。本来の気候であれば問題が無いはずが、過去に無いほどの病気が出てしまったのは、やはり異常気象の表れですよね。

 それでも力強く育ったイチゴは今年も美味しいです

 知らない方もいるかと思いますが、イチゴは実はバラ科です。だから新鮮で生命力が溢れるイチゴは何より香りが違います

 石井さんのイチゴが美味しい理由は、単にバランスが良い酸味と甘みが口に広がるからだけではなく、まず、芳しいイチゴの香りがふわ~っと広がるからです。イチゴがバラ科だと聞くと、イチゴの美味しさはまずは香りだということも納得出来ますよね。

 ちなみに、サクランボ、リンゴ、洋なし、桃などもバラ科なのです。香りって、果物にとって美味しさの大事な要素なんですよね。石井さんのイチゴは数日おいても十分美味しいのですが、1日1日鮮度は落ちて香りは飛んでいきますので、お早めにお食べ下さいね。

 続いて卵のお話です。

 来月から30円値上げとなりますが、世の中は昨年からずっと高騰してましたから、今まで逆に値上げとならなかったのは、小倉さんとの顔が見える長いおつきあいだったからかな?と思っています。15年以上前から先代にお世話になっていたのですが、今は2代目の小倉さんとのおつきあいになっています。

 卵は「物価の優等生」と言われてきましたが、昨年来、価格が上がった国内での理由は鳥インフルエンザです。鶏業界は産業化されているので、超大型の養鶏場は工場のように管理されているウインドウレス(窓が無い)鶏舎です。

 外部と遮断されていているのでウイルスの侵入が防げると言われてきましたが、いったん侵入されると一気に広がってしまうというリスクがあり、何度も「今度こそ」といった鶏舎のモデルチェンジがされて来ました。

 しかし、結局、目に見えないウイルスの侵入を何度も許して来ているのがウインドウレス養鶏場の歴史で、去年は100万羽以上が処分されました。この結果、日本の卵を支える鶏さんがいなくなったため、供給が追いつかなくなり品薄となりました。

 そしてもう1つの理由は円安です。

 日本の畜産のエサはほぼ輸入しているため円安で飼料代が高騰し卵代も値上げされました。ただ実情としては飼料の高騰に対し値上げのスピードが遅く、沢山の畜産農家が廃業しました。

 必要な分は値上げするべきだと思いますし、数十年も価格がほぼ変わらなかった、つまり今までが安すぎたのだと思います。卵に限らず「まともな食べ物には適切な価格」がある、といった理解が広がれば良いですよね。

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フグ三昧

2024年01月19日 | 食べもの

月に2回は船釣りに行く知人から「フグが80匹釣ってきたから、いりますか?」と連絡があり、半分ぐらい身欠きされているのをお裾分け頂きました 有り難や~


 3日ぐらい寝かせて水分を抜いて、昨日、次男が頑張って薄作りに。うちの包丁でここまで出来たら上出来でしょ
 フグなんて超久々でしたが、やっぱり何故かポン酢&小ネギが合うんですよね~。醤油だと美味しくない。柑橘&塩も合う。


 食いしん坊の長男は「やば、これ1万ぐらいするんじゃない?」といって、一人で半分近く食べていました

 

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生きて行ける事に感謝

2024年01月17日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の朝採り野菜ボックスのお手紙です。

 新年が明けてもう半ばですので、みなさん、普段通りの生活が始まっていると思います。ただ、能登半島地震で普段通りの生活が出来ず、避難所暮らし、あるいはまだ親族が行方不明の方がいるなど、大変な時期を過ごしている方が大勢いると思うと、何ともやるせない気持ちになります。

 地震発生の元日、せめての救いが雪や雨が降っていなかったことですが、その後、雪や雨で更に大変になっている映像が流れるようになりました。厳しい環境下で気温の低下や寒空は人の心をむしばみます。地球温暖化と騒がれますが、「今年は暖冬でも良い」と思ってしまいます。

 改めて、普段の生活、生きている事のありがたさを感じるのが大災害ですよね。

 私の人生で今のところの大災害は福島原発事故です。月曜日にたまたま福島の状況を伝える冊子を目にしたのですが、関心を持つ人が少ないせいか、ついに廃刊となるそうです。しかし、今日まで福島の現状を伝え続けてきた冊子で、今月号を読んでみると、除染をした後にまた放射線量が上がり、そのまま放置されている地域が沢山あるそうです。

 特に、除染対象は住宅地や田畑、がれきなどで、野山はその対象から外されているとのこと。その中でセシウムを吸った木々が葉にセシウムを送り、そのセシウム入りの落ち葉が土に戻り、今は腐葉土が一番の放射線量になってきているそうです。「自然循環の中に組み込まれてしまったセシウム」という小見出しだったのですが、恐ろしい事が平気で放置されている事に驚きます。

 自然災害はどうしても起きるわけですが、その災害に対する対策、対処がその後の被害の規模に繋がります。

 人間は自然の一部であり、自然にどうやっても勝てる存在ではありません。

 ヨーロッパでは旧約聖書で神が自然を作り人間がその自然を支配するという発想が生まれ、その後、17~18世紀頃に自然を科学的に解明してコントロールしようという思想になり、今もそれが続いています。

 しかし、日本の農村では当たり前の事として「自然によって人間は生かされている」という考えで生きています。

 「何とかコントロールしよう」という考えと、「人間が自然に合わせて生きていく」という考え。どちらが正しいとかではなく、自然災害は必ず起こるものですから、その前提で対処出来そうな事は予め考えて準備しておく事、その上でなるべく災害が起きたら大変な事になりそうな場所には住まない、という事が大切だと気づかされます。そして起こった後にはみんなで助け合うしか無い。そう思って普段から生きていくしかありませんよね。


 つらいことも悲しい事も人生では必ず起きます。それでも命があって生きて行けるのであれば、それは幸せな事だと思える人間になっていきたいですね。

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あけましておめでとうございます

2024年01月10日 | 朝取り野菜ボックスのお手紙

今週の「朝採り野菜ボックス」のお手紙です。

 あけましておめでとうございます。昨年は歴史に残るほどの気温が高い一年でしたが、今年はどうなるでしょうか?。この年末年始は冬晴れは少なくパッとしない天気が多かったですね。しかし、さすがに元日だけは青天でした

 私の記憶の限り、元日が青天でなかった事は1度も無かったので、やはりお天道様の力がみなぎる日なのでしょう

 

 そんなおめでたいお正月に、まさかの大地震が起きました。びっくり仰天とはこの事で、震度7の大地震が来るなんてせっかく家族や親族が集まり、年始のお祝いや歓談をしているところにです。

 先日開催した味噌教室の参加者の1人から「私の知人が金沢に帰省していて。食器が割れるといったぐらいの被害で済んだそうなのですが、子どもが怖がって机の下から出てこなくなったそうで、予定より早く戻ってきました」というお話を聞きました。

 おじいちゃん、おばあちゃんからすれば久々の子どもや孫の帰省で嬉しいお正月のはずが、孫を怖がらせてしまううので早く帰らせたわけですが、悲しいですよね

 また、子どもの親御さんからすれば大変な時におじいちゃん、おばあちゃんを残して実家をすぐ出なければいけなかったわけですから、後ろ髪を引かれる思いだったでしょう。

 身内や知人が亡くなった方々もいるわけですから、不幸中の幸いと捉えるしか無いのかもしれませんが、それにしても本当に恐ろしいお正月だったしょう。そして今も避難所にいる方々、あるいは身内が行方不明な方々がいることを思うと、心がキューとなります。

 昨年はトルコ地震がありましたし、ここ数年、世界各国で地震が多発している気がします。ただ、やはり地震大国と言えば日本です。特に大惨事になる事が予想されている南海トラフ地震と首都直下地震はいつ来てもおかしくないと言います。

 明日は我が身。当たり前の事ですが埋め立て地や沿岸部、土砂崩れが起きそうな地域の方はくれぐれも対策を怠らないようにし、何かあったらどう避難するかを考えていくことはもちろん、何日分かの食糧は蓄えておく必要がありますよね。

 また、最終的には命があってなんぼ、というものです。戦争、天変地異などは欲をかいた人類へ、日常の有り難み、生きていればそれで十分じゃないか、という事を知らせる地球からのメッセージなのかも知れませんね。

 ともあれ、令和6年が始まりました。寒い冬でも暖かいところで温かいご飯を家族と食べられる、そして温かいお風呂に入り体をポカポカにし、柔らかい布団でぬくぬくと眠る事が出来る。これほど有り難い事はありません。日常の生活の尊さを噛みしめながら、今年も生き抜いて参りましょう。

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ようやく沢庵作り

2024年01月09日 | 農的体験・生活

やたら忙しい年末年始。(日)(月)は味噌作り教室があったので、ようやく火曜日の午後に時間が出来たので今年初の畑に行き、沢庵用の宮重青首大根を抜いてきました

遅まきで10月に入ってから播種したのですが、ちょうど良い大きさに育ちました♪。ただ、穫り遅れなので少しクビのところが霜にやられちゃったかな?

それにしても1月に入ってからの沢庵作りなんて初めて。毎年の習慣になっている仕事ぐらいは、余裕を持って出来るよう過ごしたいものですね~

 

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今年1発目の味噌作り

2024年01月08日 | 農的体験・生活

今年初の教室は「味噌作り」でした

世の中、成人の日のお祝いということでしたが、こちらは(日)・(月・祝日)と午前&午後のWヘッダーで、かつ2日連続。毎年、寒さの中で洗い物をしつつ、昼休みが無い状態で頑張りすぎるので、適度に気を抜きながら運営しました。

ということで、子ども達がワイワイあつまって、まるで「味噌幼稚園みたい」と気持ちの余裕を持ちながら、可愛い子供達の味噌作りを眺める余裕もありました。

イタリア人のお父さんも来て、久々に英語も使ったり。

まあそんなこんなで今年も教室が無事スタートしました。

年末年始が忙しく、なかなかやりたいことを出来ていませんが、仕事はきちんとして、参加者にはかけがえの無い時間や場を提供するのが務めですし、お父ちゃんとしては、我が子ども達の学費を稼がねばいけませんからね。今年もがんばろう~

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年始も自然薯掘り

2024年01月05日 | 農的体験・生活

 この年末年始は休みがほぼ無しで、年末に続き今日はTV用の自然薯掘り。といっても掘るのは農家さんで、私はサポート役ですが


 1時間に1本ペースで5本が掘れたのですが、どれも今まで見た事が無い超大物で、1本130㎝以上、重さも凄い


 農家さんも「これだけの大物が揃ったのは初めてだよ」とホクホク笑顔。年末に過去最高のものに当たりましたが、今日はまた更新。本当に化け物級ばかりで凄かった


 少し欠けてしまった所をいくつか頂けた(希少な先っちょばかりなので市価1万円ぐらい?)ので、新年早々、自然薯を夕食で頂きました。美味しかった


 そして週末は味噌作り。

 年末からの疲れが残っているけど、この週末を乗り越えれば少し休めるので、鋭気を養い頑張るぞ

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