半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

人類の絶滅のお話

2024年07月01日 | 自分の時間

最近見たTVの話ですが、「ヒューマンエイジ 人間の時代 第4集 性の欲望 デジタル技術」という番組と、地球ドラマチックに「ネアンデルタール人vs.ホモ・サピエンス」という番組の2つを同時期に見ました。

これを見て、「最近の結婚しない人が増えて行っている理由、おひとりさまが気楽という流れ、そして子孫がどんどん減っていくことを加速させていくのは、デジタル技術だけど、それがここまで来たのかパンデミックよりデジタル技術が人類絶滅に追い込むのだろうな」と思ったので、ちょっと久々に長文書きます。

手塚治虫の漫画やハリウッド映画など、良くAIやロボットに人類が支配されたり、マトリックスのようにヴァーチャルの世界で生きる事が主でリアルの世界は荒廃している、という話は良くありますよね?

その流れがいよいよリアルになってきたな~と思ったのです。

まず、「ヒューマンエイジ」の内容。

この番組はNHKスペシャルで、第4回目として「性欲」に焦点を当てたのですが、内容はびっくり

性欲を見たすためにセックスドールロボット(セックスするためのロボット)、セルフプレジャー(自慰行為)など、性欲を満たす対象としてAIが入り込んできていて、いわば「ヴァーチャルで性欲を満たす」という産業、あるいは手段が爆発的に増えているというものでした。

よく「ロマンス詐欺」というのがありますが、確かにアニメキャラの推しがいて、そこにお金をつぎ込む人はいるわけで、もし、タイミングとして自分が失恋したり、何か傷ついている時に、良いところだけしか見えない自分に徹底的に優しくしてくれる存在が、画面越で現れたら、そうなる人もいるのもわかります。

そして、番組では、AIで自分のお気に入りの見た目と性格のキャラを作って、そこにチャットや話しかけると、その人の欲しい返答が返ってくるというアプリが爆発的に増えているという話がありました。

実際に離婚したばかりのおばあちゃんがインタビューに応じていて、AIに恋し、自慰行為をヴァーチャルヴォイスに従って行ってもいる、と言っていました。

私の子供のころと違って、今はアイドルキャラクターのアニメや漫画が全盛期で、大人も夢中になっている時代ですから、そういったアプリが出てきたら、そりゃ面倒なリアルの人間関係ではなく、自分が欲しい言葉を欲しい時に行ってくれる見た目も性格も自分のお気に入りのアプリの中のキャラに依存しちゃうという人はいますよね。

ただ、そのヴァーチャルの中で性欲を満たす仕掛けが入り込んでくるとなると、リアルはもういいや、という人が爆発的に増えてきそう、という恐ろしさは感じました。

だって、今のスマホ業界、AIはその人の習慣や好みを分析して依存症にしようとするプログラムが徹底的にされているのだから、逃れることはよほど理性をもった人じゃないと難しいと思うのです。そこに性欲が絡んだら、理性が吹き飛ぶ人も増えるんだろうな、と。

番組ではドイツだったかフランスでは、ヴァーチャル風俗店が出てきていて、セックスドールを相手に、別のブースにいるリアルの女性が、お客さんがVRゴーグルをしてドールとセックスしている最中に、マイクで演技で「最高よ、あなた」みたいにささやく、という店があるんだって。まじかって話です。

そして、ポルノ動画の閲覧数はこの10数年で爆発的に増え、依存症が出てきているということ。

その依存症の結果は、麻薬、アルコール依存症と同じで、オンラインポルノ依存はそうはやすやす抜けだせず、かつ、脳の尾状核というところが萎縮し、勃起不全などを引き起こしているということ。実際、統計では勃起不全は高齢化してくると増えてくるのですが、最近では20代など生殖能力盛んな時期の若者でも勃起不全が急増しているそうです。

実際にノアさんという人が出てきているのですが、10歳でポルノ動画にたまたま出会って、最初はわからなかったけど刺激を受けるについれ、動画が次から次と刺激が来るわけで、依存症になってしまい、高校生になってリアルの恋人が出来たけど、お互い求めあっても勃起せずに性行為が出来なくなってしまった、というお話でした。

脳の尾状核が縮むと、刺激になれた脳がより強い刺激を求める脳になってしまうことで勃起できないそうです。

統計では男性の4%、女性の1%が依存症ということなので、100人集まったら男性4人、女性1人が依存症という事です。

怖いですよね~

これを見て、数年前に、精子を売っているヨーロッパのサイトの話を思い出しました。

「リアルなパートナーは欲しくないけど、子供は欲しい」という女性に向けて、「人種、年収、学歴、健康度合い、運動能力など」の項目によって価格が変わる精子を購入し、妊娠し子供を産む、という話でした。

確かに今の子供たちのクラスの1人~2人は不妊治療で出来た子供なわけです。いろいろな理由で自然妊娠がしにくいカップルも増えているのは事実です。ただ、結婚とかパートナーとかではなく、リアルは避けて良いとこどりというか、子供だけ欲しい、という感じでお金で精子を買うって、なんかすごいな~と思ったのです。

でも、まだリアルに子供を産もうと思うだけましなのかもしれないですよね。

今は30歳男子が友達と一緒にディズニーに行く、という話を聞いてびっくりしたのですが、理由は「だって、リアルの彼女は面倒くさいから」とのこと。私の時代とは価値観が違いますよね。

 

今、国が少子化対策とかいっていますが、お金で解決できるのはほんの一部で、根本的には解決できるわけがないですよね。先進国で最先端と言われるフランスでさえ、ここ数年、出生率が落ちているわけですから。それは結婚をするのが当たり前、という村社会の価値観が崩壊して「結婚しなくても良い、子供がいなくても良い生き方」が溢れかえっているのですから。

お金があればまず自分の欲を満たすのが優先の時代で、子供を産んだら100万円という自治体もあるわけで、それでも増えないのは、お金が最大の理由ではないからですよね。

家庭を築くとか、大人になって子供を育てていく、という1本のレールではなく、多種多様のお金で買える、あるいは体験できる快楽が増えつづけ、今はスマホの登場で、ヴァーチャルの世界で様々な刺激が安くいつでも好きなっだけ受けられる時代が来てしまったわけです。

スマホ依存症を抜け出すことができないように、お1人様の方が気楽なのは当たり前で、30代、40代と年を重ねていけば、だんだん面倒くさくなってくるのは当然です。

そこにさらに「性欲」を満たすのもAIやロボットなどが入ってきたら、異性とつきあってみたい、セックスしてみたい、といった若者の時にたぎる欲望さえ満たされてしまうのですから、そりゃ、「リアルが無くてもいいや」という若者が増えてくるのは防げませんよね。

しかも、相手の気持ちなど考える必要もないわけです。自分が思うような相手と思うようなシチュエーションで好きなだけ欲を満たす体験ができてしまう。

スマホのショート動画で依存症になってしまう我々の脳ですが、AI最先端を研究している人達が性欲を満たすことまで産業にして、それが爆発的に拡大しているのですから、もはや法律で止めないとどうにもなりませんよね。

実際、日本ではスマホでは「ガチャ」がありますが、ヨーロッパではすでに「ギャンブルと同じ依存症を引き起こすから違法」になっています。また、前述したスマホの中のキャラクターと性的会話も楽しめるAIアプリでも、一部、性に関わる言葉は出さないようプログラムを修正した、という話も出てきました。依存症になってしまっている人が増えてきたからです。

ほんと、どこまで制限するか、国家レベルの話になってきているわけです。

 

そして、たまたま「地球ドラマチック」でやっていた「ネアンデルタール人」の話。

ネアンデルタール人は我々ホモサピエンスと同じように繁栄したけど滅んでしまった、というのはみなさんご存じのはず。

ホモサピエンスより小集団で30人ぐらいを基本とし、筋肉隆々でホモサピエンスより運動能力は高く、ただ、道具の作成やコミュニケーション能力はホモサピエンスよりは劣る、というのが今までの話でした。

今回の番組は2023年フランスの番組のもので、いわば最新の研究が反映されていました。それによると、道具も使い火も使う。装飾品もあり、30人単位だけど他の集団とも交流し、一緒にマンモスを狩ったり、お嫁さんを出し合うといったことはあったようです。

脳の大きさもホモサピエンスより大きい。ただ、ホモサピエンスの方が小脳が大きく、小脳が大きいということは、運動能力だけでなく社会性はあったそうです。

そして、何よりの今回の番組のポイントは、「ネアンデルタール人は最大でも7万人ほどだった。それで広く薄くヨーロッパなどに広がっていたので、1つの集団で出産適齢期の女性が1人亡くなると、それだけでその集団は滅ぶような状態だった」という事でした。

ホモサピエンスはたまたま食べ物が豊富な時期と場所で発生したので、大人数で世界に広がっていったから集団を保つことができた。だから「たまたま偶然が重なったから生き残っただけかもしれない」という学者もいました。

一方、ネアンデルタール人ほどの人数だと、例えば生殖能力が0.01%落ちるだけで、5000年~8000年で十分絶滅するそうなんです

実際、ネアンデルタール人は、他の集団からお嫁さんを迎える事が通例だったそうですが、場所場所で「近親交配」が増えていったそうです。それは近くの集団が何かしらの理由でいなくなってしまった場合、他の集団に出会うには人口密度が低すぎた結果との推測がされていました。

というのも30人の集団のほとんどが歯がおかしいとか、調べてみたらDNA解析で近親交配が起きていたというのがあちこちで発見されたそうです。一方で、ホモサピエンスはほとんどそういうのは無かったそうです。

繰り返しですが、そういった「ちょっとしたレベル、0.01%の能力が落ちるだけで数千年かければ種は絶滅する」というお話、すごい話ですよね?

 

今の我々は女性なら子宮筋腫など、男性なら無精子が増えています。男性の精子数や運動能力は50年前の6割ぐらいという話も聞きます。私の知り合いにも無精子症の人はいます。トイストーリーの日本語版の歌を歌っているダイヤモンドむかいさんも無精子症です。

女性も高齢出産が多いというだけでなく、若い20代でも子宮内膜症など婦人科系の病気が増えています。世界では減っているのに日本ではガンが爆発的に増えていて、例えば子宮頸がんもウイルスにかかる人は8割だけど発症はそれほどしていなかったのが、今は発症が増えているからワクチンで防ごう、という流れになっています。

ネアンデルタール人の話で0.01%の生殖能力が落ちるだけで、数千年かければ7万ほどの種は絶滅する。それは母集団が最大で7万人で薄く広く住んでいたからという条件でのお話です。

じゃあ、今の我々の人口は80億ちょっと、おそらく100億にはいきます。ただ、先進国と言われる国で、村社会ではなく都市型生活をしている人間は、子供を産むより自分の生活や娯楽を優先しますので、本当に結婚したいけど出会いが無いとか、他にどうしようもない問題がある方は別として、意図して結婚を目指さない人が地球規模では数億人はいるはずです。

また結婚して子供が欲しいけど、生殖能力の低下で子供が出来ない方も増えています。

さらにここにお手軽で自分好みのパートナーを演じるAIが現れ、またアニメのキャラの推しに恋をしてリアルのパートナーを欲しない人も爆発的に増えていくでしょうし、オンラインポルノやセックスドールが産業として増えることで、そっちに依存していく人もますます増えていくでしょう。

オンラインポルノの依存症が、何を母集団にしたデータか忘れましたが、男性で4%、女性で1%いて、そこに無精子症、妊娠力低下、などかけあわせたら、今の人類は、50年前に比べたら何%生殖能力が落ちているのでしょうかね?

人類が増えすぎて食料危機になるのは間違いないと思うのですが、ひょっとして、あと100年もしたら、生殖能力を持つ人間はエリート扱いで、精子が今以上に売買されて、お金が無い人、あるいは遺伝的に子孫を作れない人が増え、人類の総数は減っていく時代が到来するのかもしれませんね。

 

こんな話を聞くと、いつも思い出すのが、私の子供が小さい時に、友達家族に聞かれた言葉です。

「どういった子育て方針なの?」

私は「普通に結婚して子供を産んでちゃんとした家庭を築いてもらいたいな~」と、答えた私に、友達家族は微妙な反応でした。もっと教育方針やらを聞きたかったようなのです。

でも、私は当時から、3人に1人は結婚せず、3組に1組は離婚するという話を聞いていたので、「ちゃんと子供が産まれて育てていける家庭」を子供たちも持てたらいいな~と思ったのです。だって、それがもはや当たり前ではない時代になっているからです。

「子供がかわいいと子供が生まれて思えた。そして自分の子供も大人になったら家庭をもって、子を育てる楽しさ、命を継いでいくことを経験してもらいたいな。あとは健康に育って天寿を全うしてくれたらいいな~」

というのが私の願いで、今もそれは変わりません。

でも、世の中はスマホとAIだらけ。

同性愛者で子供がいないとか、自分の意志でお1人様になるなど、1人の人間として自分で考えて意思決定しているという事なら全く問題無いと思うのですが、大人が作ったヴァーチャル世界に浸るよう、欲を喚起するシステムによって飲み込まれ、まだ抗う知識や力がない世の子供たちが、知らず知らず生殖能力、生きる力を奪われなければいいな~と思います。

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