半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

ようやく復活!

2012年08月30日 | 素敵な家族・子供との時間
先週1週間、子供が高熱で寝込んで苦しみ、週末には子供たちが復調したと思ったら、今度は奥さんが高熱で倒れ、炊事、洗濯、子守りなど頑張っていました

しかし、火曜日の午後には、さすがに私も体の節々が痛くなってきて、「こりゃ、まずいな。。。」とお昼寝したり、夜は早めに寝るなど体力維持に努めました。


そして、水曜日、朝起きると体が重い。。。

奥さんが、熱が引いたようなので、私はそのまま1日中床に伏していました。

熱は出さない、と気合を入れていたので熱は出なかったのですが、股関節や腰まわりのゾクゾク感や頭がガンガン痛く、それはそれで辛い1日でした。

それでも、子供が久々にママと遊んで楽しそうな声が聞こえたので、幸せではありました。

そして、1日頑張った結果

見事、今朝は体は復調しました


この2週間、てんやわんやでしたが、ようやく家族揃って元気な状態にほぼ戻り、健康第一を感じます

2週間、決まった仕事しかしておらず、来月以降に向けてほとんど動けていない状態で過ごしてしまったのですが、これはこれでよしと自分を許し、いったん悪いものは全部出し切って、9月に向けて元気に発進できるよう体調も、家の状態も整えたいと思います

みんなが元気になってよかった

さあ、これから頑張るぞ
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スイカのミイラとニンジン発芽♪

2012年08月26日 | 農的体験・生活
土曜日の朝、久々におかげさま農場の高柳さんから借りている畑に行ってきました

2週間ぐらいいけていなかったのですが、畑の様子はそれほど変わりが無いようにみえました。



でも、1つ1つ観察してみると、やっぱり夏の日差しを浴びて、そして先週の恵の雨の影響か、かなり生育していました


落花生は葉っぱが結構ワサワサしていました。以前の家の前の畑ではこんなに葉っぱが生い茂らなかったので、やっぱり土次第なんだな~。


かぼちゃは、かなり大きくなっていました

先々週、高柳さんが「もう少しだな」といったかぼちゃは、熟れ過ぎて割れ始めていました ほったらかし過ぎました


こちらも収穫時期。ん?この傷跡みたいのはタヌキか何かがひっかいたのかな?


大きなかぼちゃ4つが収穫できました



かぼちゃを収穫していると、ふと、横に変なものが
まるで、宴会とかで使うハゲのかつらみたい
これ、何かわかりますか?


実は、スイカのミイラ、なんです。

先々週、スイカが熟れ時かな~、と思って畑に行ったら、なんと、ウワっ


こっちも


熟れた実の2つとも、タヌキかハクビシンらしき四足に食べられていたのです

つまり、美味しいものは食べられる。
ここの畑ではスイカは食べられてしまう。

ということなんですね

それがこんな感じで干からびてスイカのミイラになっていたんです。

スイカって、最後はこんなになるまで干からびちゃうんですね~


さて、こちらは空芯菜。おっ、結構大きく育っているじゃない収穫時だ


収穫して、早速炒めて食べました



こちらはさつまいも。ツルは伸び放題。


さつまいものツルは、茎のところが土に触れると根付いてしまって、そこに栄養が集中して、本当の根っこのところにあるイモが大きくならないということがあるので、「ツル返し」といって、伸びた葉っぱをひっくり返して茎から出た根っこを早いうちにひっぺりはがす必要があります。

で、このさつまいもの葉っぱの下には、秘密があります。

実は、ニンジンの種が発芽せず、2週間前に蒔き直しをしたのです。
乾燥した畑で同じように種を蒔いても、7月下旬~8月頭は、雨が全く降っていなかったのでまた発芽しないだろう、じゃあどうしよう?と考えたとき、自然栽培の考え方で、知恵を練って、このさつまいもの伸びた葉っぱの辺りに蒔き直しをしたのです。

そうすると、サツマイモの葉っぱが伸びて日陰を作ってくれるでしょ?
乾燥から葉っぱがニンジンが発芽するまで守ってくれると思ったのです。

ということで、ツル返しをしました。
同時に、この下で、果たしてニンジンは発芽しているのか


ジャンジャジャーンお~ちゃんと発芽していた


考え方は同じで、種を蒔いたあとに、乾燥防止に枯草をパラパラ上からかけておいたところも発芽していました


また、さつまいも畑の横の空きスペースは、うわっ、これ全部雑草
スベリヒユが一面を覆っていました


実は、このスベリヒユもわざとニンジンの種を蒔いたところの乾燥防止として、わざと少し残しておいたのです。
効果はあったのですが、しかし、まさかここまで広がっているとは
ちょっと増えすぎです


さてさて、さつまいものツル返しも完了。この通り


日陰にいたので、少し徒長気味のところもありましたが、お日様の下にさらしました。暑さに負けず、すくすく成長してほしいものです

そのためには、もう1回、雨が欲しいな~



なかなか足を運べませんが、枝豆を収穫したところとさつまいも畑の横のスペースをそろそろ使いたいですね

キャベツやブロッコリーなどの育苗をやるほど気合は入っていなかったので、苗でも買ってこようと思います。

また、9月に入ったら虫の被害も減るので、大根の種とか蒔こうっと


せっかくお借りしている畑、何とか使いこなせている今日この頃です
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健康が第一

2012年08月25日 | 素敵な家族・子供との時間
月曜日から子供2人が、揃って39℃、時には40℃の熱が続いていました

38℃が平熱状態で、このぐらいの体温だと元気で逆に怖いぐらいでした。。。

でも、やっぱり39℃後半とかになると、小さい子は怖いですよね。
みていて、本当に可愛そうです

特に、深夜とかに「熱い、、、」とか「お水欲しい、、、」とか「トイレ、、、」とか蚊の泣くような声で、苦しそうに何かいうと、奥さんも私も、ドキリとして目が覚めて、「大丈夫?」といって対応します。

だから、親も揃って寝不足でした。。。


そんな状態でしたが、昨日、長男がようやく熱が引き、本日になって次男も熱が引きました

ほんと、1週間、よくぞ高熱の中を頑張ってくれました。

こういった時ほど、苦しい子供をみて「代わってあげたい」と親なら思いますよね。


ところが、、、今日、次男の熱が平熱に戻ったと思ったら、、、夕方から今度は妻が高熱に

OH MY GOD

母親というのは、子供がインフルエンザであろうと、なんだろうと、付き添いますし、そして絶対うつらないんですよね。それは、子供を守るために母親が持っている底力が発揮されているからなんでしょう、凄いですよね。

でも、今回は、さすがにホッと気が抜けてしまったんでしょう。

私も夕方、ゾクゾクっときましたが、奥さんがゆっくり療養できるよう倒れるわけにはいきません

炊事、洗濯、子供の相手、奥さんの看病、なんでもやりますよ

本当は生活のために仕事を色々やらなければいけないのですが、逆に、そこをググっと抑えて自分を許してあげれるなら、家族のために時間を使える身分でもあります。

この1週間は、家族のために時間を使う1週間、と思いこんで、奥さんが復調するまで、お父ちゃん、頑張ります

仕事は夜とか早朝やればいいしね


まあ、子供が高熱の頃より安心できるので、気分は楽です。

早くみんな元気になって、健康家族に戻りたいですね
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草刈をして思うこと

2012年08月21日 | 農的体験・生活
土曜日の雷雨の後は、すっかり残暑厳しい日が続いていますね。

8月は7月に比べると陽も短く、殺人的な暑さではないのですが、それにしても、午後からの日差しの強さは、7月より強い気がするのは気のせいでしょうか?

そんな火曜日は、根本さんの草刈のお手伝いにお伺いしました

先日、終えれなかった畦の草。
根本さんのスーパーマシーン(カートのように手押しで草を刈ってしまう機械。刈り払い機の10倍早い)によって、残った4枚ほどの平の部分は、全て刈り終わっていました。

今回は、畦の斜めの部分。


そして、線路沿いにある田んぼの急斜面です。
1/4ほど午前中にやってみましたが、急傾斜になるまでは何とかなりました。
でも、この上の方の斜面は急すぎて立つことさえままならず、ずりずりと落ちてしまうほど
片膝をついて、ひいこら頑張りました


今日は用水が使えるということで、お昼の時間は水撒き。
(金)に蒔き直したニンジンと(土)(日)にイベントで撒いたそばにたっぷりと2時間に渡って水をあげましたよ
まるで消防士になった気分でした。


お昼を食べたら、斜面の続きの草刈りをやりました。
1日頑張りましたが、2週間程まえは、19時頃まで日が暮れなかったのが、18時過ぎにはお日様が地平線に沈んでいく。。。あ~、もう少しなのに。。。


日が暮れた後、根本さんが地域の方のお手伝いを一段落させて登場。
道路っぷちの残った草を、お手本を見せながら刈ってくれました。

あたりはだんだん夜になり、お月様が見え始めました。
根本さんはこの後、ようやく自分の仕事の時間になります。
本当に信じられないほど、よく働いています。


そんな根本さんから、草刈りのアルバイト代を頂戴しました。

自分なりに一生懸命草刈をしてお金を頂戴できるのは、とってもありがたいです。
でも、ふと思ったのですが、私の何倍も働いている根本さんからお金をもらうのも本当はどうなのか、と。

もちろん、好きな人と好きな仕事で楽しく稼げることはとても嬉しいことなのですが、さらにもう1つ上の段階は、きちんと根本さんのお米のファンが増えて、私が頂く以上に根本さんが潤うこと。その分、何かあったら私にも返ってくる、というのが理想です。

今のイベントは「種まき状態」であって、根本さんは実質持ち出しです。

だからこそ、これから始まる野菜の配達と一緒にお米を売ったり、来月の稲刈りイベントで来る方々に、根本さんのお米の魅力をきちっとお伝えして、「どうせ買うなら根本さんのお米」となるよう、意識をもって活動していきたいと思います。
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8月の「田んぼと畑の時給教室♪」

2012年08月19日 | 農的体験・生活
やたら忙しくて1週間ブログを更新していませんでしたが、みなさんはいかがお過ごしですか?

さて、この(土)(日)で、「田んぼと畑の時給教室」の9月が開催されましたよ


今回も、前回捕まえたメダカやどじょうがたくさんいたので、まずは、みんなで「メダカすくい」をやりました


前回は、冷たい井戸水にショック死しちゃったメダカも多かったのですが、今回はきちんと水を温めているので、メダカが元気なこと

金魚すくいのポイですくうのですが、メダカのスピードが早くて、なかなかすくえませんでした

まあ、ポイが破れた後は、みんな、手でつかまえようとしたり、虫かごですくっていましたけどね

こんなにとった子も
メダカにタナゴ(?)に、どじょうにおたまじゃくしとめいっぱい


また、「おけら」もいたようです。
「手のひらを、太陽に~♪」の歌で有名なやつですね。みなさんは、見たことありますか?


さて、お次は畑にいってみんなでそば蒔き

これがそばの実です。根本さんは、お米や大豆だけでなく、そばも育てていて、子供会とかで手打ちそばを教えたりしているんですよ

これがそばの実。中に白いそば粉となる実が詰まっています。根本さんの説明で、まずはみんなで殻を歯で割って、中の白い実を取り出し食べてみました。


そのあと、みんなで筋播きをしました。11月は、この新そばを使って手打ちそばをやりますよ~


こちらはお隣のひまわり畑。もう実がぎっしり詰まって頭が重くなり、完全に下を向いて動きません。9月上旬ぐらいに種をとって、上手く乾燥させることができれば、高柳さんのところに持って行き、ひまわり油を絞ってもらいます

上手にいけばいいな~



さて、お昼はいつもどおり、大量のおにぎりや豆ご飯、おかずを用意して、たらふく食べました

また、前回と同様、お料理教室を東京で開いてくれている参加者の方が、お料理を作ってくれました。今回は、ひき肉と夏野菜の中華風です。バジルが入っている中華炒めなんて初めてそして、やっぱり美味しい


さて、みんなで昼食を食べた後は田んぼへレッツゴー


既に稲穂が出てきており、来月の16、17日で稲刈り予定です

日差しが暑い中、休憩に入る家族もいる中、2家族の子供たちは、ぐんぐん稲の中に入っていきました。その様子は、まるでジャングルをつきすすむよう!ひまわり迷路ならぬ、稲迷路もできるかも?



先の方に進むと、背丈が低い子供は見えなくなっちゃった。お~い、いるか~?



さて、さて、田植えが終わった後は、一休み。

でも、子供たちは休んでられません
なぜかというと、根本さんが作った、超楽しいプールがあるからです


実は今回のメインは、水遊び。根本さんが、半日で作ってしまったのです


前日、借りてきたユンボで根本さんは庭に溝を掘り始めました。


そして、こんな感じになりました。


ここにブルーシートを何重かはることで、プールの出来上がり~
縦5m×横10mぐらいは普通にある広さです
根本さんは、やっぱりスーパーマンだ


こんなプールを作ったので、お客様達が来る前から、うちの子供と根本さんの家の子供は、朝早い時間から遊びまくりです


子供は暑さも何のその、他の子供たちも、次々と参加して、ずっと遊んでいました。やっぱり水遊びって楽しいんでしょうね~


また、根本さんには秘密兵器がありました。

こちらは、スプリンクラー。冷たい水が回りながら出てくるので、子供達は大喜び



また2日目は、根本さんのポンプも登場
大量の水をかけられて、子供たちは大はしゃぎで歓声を上げていましたよ



また、せっかく大きなプールがあるのだから、と言って、根本さんが作り方を教えてくれたのが「笹舟作り」。昔折ったことがあるかもしれないのですが、教えてもらって思い出しました


笹舟をプールに入れてみると、、、


笹舟が浮いた



ハウスの中では、きゅうり、トマト、小玉スイカなどをみんなで収穫
ハウスで採れたてのプチトマトを食べて「う~ん、美味しい


今回も、参加したみなさんに1日満喫いただけたようで何よりです

そして、いよいよ来月は「稲刈り&天日干し」です

日本人なら、ぜひ一度は手刈りでお米を刈ってみましょう


詳しくは、みんなの農村ネットワークのHPまで

来月もたっくさんの皆様にご参加いただけるよう、準備を進めま~す
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草刈りデー!

2012年08月11日 | 農的体験・生活
(金)(土)は愛しの根本さんの田んぼの草刈りを頑張りました


朝6:30集合で、いつものように根本さんのところへ愛車のトッポちゃんで移動

必ずみるのがみんなで植えた無農薬田んぼ。
ぐんぐん育っています


穂も出てきました


お隣の早生種と思われる稲は、既に頭を垂らしています。う~ん、やっぱりお米って瑞穂の国の象徴だな~


ヒマワリちゃんは、実がぎっしり入ってきたせいか、もはや朝だろうが昼だろが、おはようございますの挨拶をして頭を下げたままの状態です。
ここまで来るのはあっという間でした。ひまわりがきちんとお日様の方をみている見頃は、1週間ぐらいなんだな~。


さて、根本さんの今回は線路近くの田んぼの草刈りということで、改めて田んぼに移動しました。

そこで場所を教えていただいて、根本さんハイパー草刈り機をお借りして、草刈りスタート


最初は線路際の田んぼから始めたのですが、草を刈っているとこんな感じで電車が近づいてきます。

お~、来た来た


ガタントン、ガタンゴトン


ガタンゴトン、ガタンゴトン


さようなら~、いってらしゃ~い



そして、ちょうど田んぼの上を飛行機が飛んでいきます。
写真だと小さいんですが、空港に着陸するために前輪を既に出しているぐらい低空で大きく機体が見えます。
空は飛行機、地上は電車の交差する場所なんですね~。


さて、田んぼはこんな感じ。


おそらく縦10m、横100mだと思うのですが、その四辺を刈っていきます。
こんな感じ。


でも、横は長いので、なかなか大変です



一番大変なのは、用水路沿い。斜面なので、どうしても斜めにやることになり、腰が痛くなります

しかし、この2日間やったおかげで、いろいろな技を覚えました
左に払う際に、普通は左足を軸にするのですが、あえて右足を軸にして払うと、なかなか快調にいけるのです
上半身と下半身をひねらず、一緒に使うので疲れにくいんですね~。いわゆる古武術や昔の日本人に歩き方と同じですね

また、いろいろな生き物がいました。ヘビ、バッタ、こおろぎなどなど。
でもやっぱり一番いたのはカエルちゃん
草を刈っていると、ポチャン、ポチャンと、カエルが畦から田んぼの中に音を奏でながら飛び込んでいくんです。ほんと、合奏しているみたいで、「田んぼや、かわず飛び込む水の音」という俳句が頭をよぎりました

クモもきれいでした


とはいえ、さすがに2日間やって、体はギシギシ

しかし、私は6;30からですが、根本さんはさらに早朝から仕事をしています。
そして、日が暮れたら19時以降も会議やら、出荷の準備やらをしています。
こういった作業を毎日やっているですから、やっぱりスーパーマンですよね~

2日目の作業終了後、根本さんから話を聞くと、なんと20代の頃はトライアスロンを毎週やっていたとのこと
なるほど、だから基礎体力が違うんですね~。
スキーやスノボーもお上手とのことで、是非、冬はご一緒したいですね

日々、スーパーマンのように働いている根本さん、ほんと、すごいな~、と改めて実感した2日間でした

来週も行きますよ~
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apbank 耕す 木更津農場

2012年08月09日 | 農的体験・生活
ap bankは知っていますか?

ミスチルの桜井さんやELTの小林武史さんが始めた市民ファンドです。
ap bankのHPは→こちらです。

一流アーティストが歌で巨額のお金を稼いだ後、社会に対して何ができるか?と考えた際に、この業界では有名な田中優さんと出会い、立ち上げたのがこのap bank。

音楽が好きな人はap bank fesで知っているでしょうし、市民活動や持続可能な社会作りに関心がある人は、異色の市民ファンドとして知っていると思います。


さて、このap bankが実は「直営農場」を始めていました

全く知らなかったのですが、仕事の取材でお邪魔することになり、その農場である「耕す 木更津農場」へ行ってきました


まず、何が凄いかというと、規模
牧場跡地とのことで、なんとその規模30ha
もはや、見渡す限りが敷地という状態です


斜面にはソーラーパネルが設置中。孫さんとメガソーラーについても話しているとか



この広大な敷地のうち、現在の耕作地は6反(約1,800坪)ぐらいで、野菜は年間約40種類ぐらいとのことでそんなに多くはありませんね。
そのうち4反(約1,200坪)が「有機JAS認定」でやっているそうです。

これはシェフに大人気という長ナス。

 
ミニトマトは土嚢袋栽培。1つの土嚢袋に4株のミニトマトが植えられていて、チューブで水が与えられる仕組みで育てられていました。
ハウスの地面は黒いシートが敷かれていたので、水耕栽培とは違った意味で、完全に管理栽培されている感じです。そのためか、ミニトマトは激甘でした。


鶏も平飼い。「にわとり村」の佐藤さんからご指導を仰いで飼っているそうです。
雛は生後1日からから飼っており、エサの70%は国内産。しかも出汁をとったかつおぶし、オイルを絞った落花生カス、大豆カス、竹パウダー、ニンニクパウダーなど、色々なものを発酵させてエサを作っているので、鶏舎は臭くないのです。


また、確かこの鶏は肉も美味しいと聞いたことがあるので、肉も出荷しているかと聞いてみると、ミンチにして出しているそうです。

販路はレストランへの直送と道の駅への卸が大半だそうです。


こんな農場ですが、一般的にインパクトが大きいのが、「ap bankが直営でやっている」ということなのですが、私が一番凄いと思ったのは「運営メンバーの意識の高さ」でした。


まず、思想的背景が共有されていること。

ap bankで農場をやるということになったのは、「生命の循環」を感じられる場所をつくること。生命は食からなる。その生命の源である食べ物を作る農場を始めようとなったそうです。

アーティストとしては、「歌は魂を削りながらお客さんに届け、そこから拍手や歓声、感動が返ってくる生命の循環」だそうです。

しかし、東京に住んでいる人は、食べ物を通じた「生命の循環」が感じにくくなってしまっている。これを打開するために、創設されたわけです。

ただ、それであれば営利でなくても良いのでは?と思うのですが、そこは激しい競争を勝ち抜いてきたアーティストが代表を勤めているので「競争の中からでなければ本当に良いものは生まれない」という思想があるようで、「経営を成立させる」という意識も大変高いのです。

「抜群に美味い野菜を作ること」が使命であり、「経営」としても成り立たせる。

実際に、元ワタミファームの社長の竹内さんが顧問らしく、最初の頃は経営が成り立つための種まきや苗の移植のスピードをストップウオッチで測りながら作業スピード基準をあげていったそうです。

今でも、ナスが1つでも収穫時期を逃して大きくなってしまっているのがあると、無茶苦茶怒られるそうです。


そもそも論で、この土地は粘土質で畑には向いていないということを前提としているのですが「本気でやるならば、何とかできなくもない」という前提で始めた場所。だから「何とかする」という前提で仕事をしているため、メンバーの本気度が半端じゃありません。

3人の男性農場スタッフと2人のパック詰めなどの女性スタッフで運営しているそうなのですが、現場のリーダーの小川さんは、忙しい時は、3日間ぐらい小屋で泊まって風呂にも入らず作業をしていることもあるそうです。

それもそのはず、普通は早朝から夕方まで作業をして終わるのですが、デスクワークもあるので夜中まで仕事はあります。

また、レストラン相手に、○○さんの所のジャガイモのSサイズは、本当のSサイズじゃなくて自分たちのところでいうSSサイズじゃなきゃだめだ、というレストラン毎の感覚的な要求も1つ1つ管理していて、オクラは5本詰めだろうが3本詰めだろうが、全部対応。たまごの間に長ナスをつめて、といったオーダーにも対応。「面倒くさい」対応も受けています。しかも値段が高くないんです。

農業そのものも沢山勉強しており、設立準備段階では弁護士を呼んで農地法の勉強をしたり、有機農家さんと訪ね歩いたりしていたようです。

しかし、自分たちの畑は悪条件であるため、もう真っ向から向かい合って、その土の可能性を高めること、野菜の力を高めること、それを1つの軸に、観察し、必要な手をうつという栽培管理方法ですから、もう、大変です。(まあそれが農業なのでしょうが)

「知力、体力、精神力のどれもが必要」と言っていました。


こちらは農場長の豊増さんとap bank fesに出展した際の廃油で動くトラクター。3,11以降、レストランから使った油を回収して、使える機械には廃油を使っているそうです。


この豊増さん、なんと私の前々職の兄弟会社の日本LCAのコンサルだったそうです
いろいろ話を聞いていたのですが、なるほど、話している内容、情熱、経営意識の高さなど、どれも農家離れしているのですが、全てが合点いきました。

色々な農家さんに会って来ましたし、「規模の追求」を求める経営体の農業生産法人についても雑誌などで目にしたことはありました。

しかし、この「耕す」は凄い。

組織体で一番重要なのは「目指すビジョンとそれに対する使命感」だと思うのですが、これが完全に燃え上がっているんです。

そして、そこがぶれていないので、体力作業で終わらず、知的作業もやり続けている。


サラダボウルなんかが、こういった感じなんでしょうが、良い噂も悪い噂も聞きます。

しかし、ここは、本当に凄い。

多分、どこが真似しようとおもっても、そうはまねできないはず。


「規模」の経営については、千葉農産というまさに「規模の経営」をしている会社とタッグを組んでいて、役員も入っていて、現場で指導を受けているので、他の「規模の経営」を実現している先進的な農業生産法人にすぐに追いつくでしょう。

レストランのオーダーなどをここまで細かに聞くところは、小規模農場のレベル以上の小回りの良さで対応をしています。

価格は安く、コストパフォーマンスはここまで良いところは有機JASでは無いでしょう。

志の高さはワタミファームの社員もこのぐらい高いと思うんですが、「耕す」のメンバーほど意思統一されている組織は無いでしょう。

品目数が少なく、作付け技術もベテラン農家に追いつくには時間がかかりますので、年間を通じて売れるものを出し続けるのは、まだまだ難しいと思いますし、規模が拡大していくと、それなりの問題も出てくると思います。

ただ、現時点で、ここまでやれているのは凄い

来年度は黒字決算をする目標だそうです。


コンサートも出来るスペースも造れるほど大きいので、例えば、ミニap bank fesをここで開けば、認知度が爆発的に上がり、いくらでも売れるようになるはず。

そのために、安定的に美味しいものを創り続ける、ここがキーでしょうね。
新しい農業経営体の在り方に触れることが出来て、物凄い刺激を受けました。

今までの農業のあり方、規模の経営の議論のあり方に、一石を投じる存在になると思います。勉強になりました。



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すくすく生育♪

2012年08月07日 | 農的体験・生活
今日は午前中に打ち合わせをした後、涼しくなった頃に、高柳さんに借りている畑作業をしに向かいました

畑に行く途中、国道51号を走っているとドラム缶を大量に積み込んだトラックが目の前に

ちょいと怖かったので車間距離をあけて走っていました


さて畑は、先週敷き詰めた枯れ草でいっぱいです。これで草がだいぶ抑えられました



さて、枝豆はそろそろ実が大きくなったかな、と覗いてみると、おっ、膨らんでいる
しかし、先日、根本さんのところで頂いてきた枝豆がまだ残っていて、数日後に奥さんの実家にお土産に持っていこうと思っているのですが、それまでに固くならないか?う~ん、悩みどころ。


空芯菜はこんな感じ。雨がこの前降ったので少し生育した?


さつまいもは葉っぱが盛りだくさん
草抜きとツル返しをしました。


スイカはいい感じ収穫まであと10日ぐらいかな?


落花生は葉っぱがワサワサ~


これが落花生の黄色い小さな花。いつみても可愛らしいですね。ちょうど子房柄(しぼうへい)という茎みたいのが地中にブスっと刺さって、実が膨らむ時期なので、きちんと子房柄が刺さるよう前回草取りをしましたが、まだ残っている草をそ~っと抜きました。



こちらはごぼう。だいぶ大きくなってきたので、最後の間引きをしました。


ごぼうの間引き菜です。これが上手い


天ぷらにしても美味しいのですが、刻んで生のまま醤油漬けすると美味しいんです
昨年、田谷さんという美味しい根もの野菜を作る農家さんに、とれたてのごぼうは生で醤油漬けにして食べると美味しい、ということで、試食させて頂いたことがありました。
それが香り高く美味しかったんです

ということで、今回は大葉の醤油漬けのところにぶち込んで食べました


そんな時、われらがヒーロー、高柳さんが登場
2ヶ月ぶりぐらいで、久しぶりですが、相変わらずおおらかで素敵な感じでした

いつも通路の草刈を定期的にされていると思っていたのですが、トラクターでやっていたんですね~。


トラクターが通ったあとはこんな感じ。こりゃ、刈払機より早いや


ちょっとした世間話をしていたのですが、せっかくなので、かぼちゃの収穫の見極めについて教えていただきました。

かぼちゃは、こんなに大きくなったのですが、収穫時期がイマイチわからなかったのです。


まず教えていただいたのが、白くなっているところは日焼けだそうです。葉っぱやわらとかで隠した方が良いよ、とのこと。

また、かぼちゃは、このヘタの上の部分がコルク状になると収穫らしいです。この状態はまだまだで、1cmぐらいがカサカサになったら収穫サインと教えて頂きました。


せっかくなので、ニンジンが発芽しないことを相談したところ「撒き直した方がいいな。今週がギリギリだな」ということでした。

そして、いつものように草刈をしながら去っていきました。親分、かっこういいな~

さて、ニンジンをどうしようかと考えたのですが、種を買いに行き、巻き直しをしました。

前回撒いた際は、雨がずっと降らなかったのですが、今回は昨日の大雨で地面も湿っているので発芽に期待

19時頃になるとあたりは真っ暗になるようになりました。
そして、蚊の大群が襲撃してきて、もう大変

最後の方は、かなり適当に種を蒔いて終了

また数日後、枝豆を取りにきます
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がっつり農作業、枝豆山盛り!

2012年08月05日 | 農的体験・生活
日曜日は、朝6:30から根本さんの畑で作業デーでした


朝の時間、根本さんの倉庫前に行く途中、田んぼの様子を見るのが毎回のパターンになっています。

おっ、ついに稲穂がでてきているじゃありませんか



畑もどれどれ、と見回してみると、、、先々週は、まだ開花していなかったひまわりが、もう満開



しかも実がぎっしり詰まってきたせいか、お日様がのぼってきても、ずっと頭を垂れていました


良いひまわり油がぎっしり詰まった種がついているんでしょうね~


ハウスの中では、小玉スイカやトマト、きゅうりが入れ食い状態



畑では枝豆は、ぷっくりと膨らんでいましたよ



そこで、今日の作業対象は「枝豆」となりました。

朝、少しハウスを手入れした後は、4畝ある枝豆を全部引っこ抜きました。もう、これで汗だくだく

それを一輪車で倉庫の前まで何往復もしながら運び、そのあと、マルチをひっぱがしました。

午前中の4~5時間はこれでほとんど終了。先週に比べて曇りや風もあったのですが、それでもやっぱり暑い

お昼を食べて、一休み。

午後は、「脱莢機」で鞘を外していきます。
暑い中、外でなく倉庫の日陰で働けるのは大変ありがたいですね~

これが、その「脱葵機」。いや~、確かに手で外していたら終わらないですよね、はい。本当、機械ってすごい


大体2時間ぐらい、ずっと脱葵機を回し続けると、コンテナ4杯分の枝豆がどっさりととれました

これを水であらってゴミを手で採り、根本さんと一緒に寸胴鍋でグツグツ煮て、コンテナ2杯分をなんとかゆであげました。


この枝豆は、今度の18日(土)、19日(日)の「田んぼと畑の自給教室」でみなさんに振る舞います

最後の残りの1時間ぐらいは、次回以降のイベントやお米の販売について根本さんとお打ち合わせ

夜19:30ぐらいになると辺りもすっかり暗くなってきましたし、お腹もすいたので私は帰ろうとしたのですが、根本さんはそのあとも作業を続けるとのことでした。いやいや、本当にお疲れ様です

農家さんは朝から晩までぶっ通しで働いているので、本当に身を粉にして働いています。

こういったことが少しでも一般の消費者に伝わり、お米のお値段などの価値が伝わるようにしていくのも、私の役目なんだな~と思います

先週は草刈りなどで汗を流しましたが、今日も汗をだくだく流して1日になりました。暑さに負けずに、また今度もがんばりま~す
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発酵の里協議会

2012年08月03日 | 素敵な人・友人との時間
久々に神崎町で「発酵の里協議会」に参加してきました

今日は「夕市」の夏祭りだったそうで、19時を過ぎてもワイワイガヤガヤ、数多くの方々、いつもの顔がたくさんいました。

なんだか久しぶりだったのですが、色々なプロジェクトが進んでおり、レジュメもしっかりしていて「お~、以前参加したときに比べると、進化している」と思いました。


現在進めているプロジェクトは
・古民家再生プロジェクト & 宮下さんのおむすびカフェ
・発酵サミット
・ワークショップ in神崎町
・発酵の里協議会のHP作成
などなど。

以前、講師として参加されていた佐原の町並み保存会の高橋さんや、明日トージバで「かまど作り」の講師をやる会津からきたヤスさんなど、味のあるメンバーも参加していましたよ

様々なギフト(才能)を持った人達が色々な思いで集まっているので、今までどおり議論は集約するというより拡散する方が多いのですが、それが神崎町民のよいところ
みんなでこうできないか、あ~できないか、と色々な意見が活発に交わされました

神崎町にはたっくさんの魅力があり、才能をもった人達がたっくさんいるので、きちんと意見を集約して、1人1人がそれぞれリーダーシップを発揮すれば、神崎町の外からお客さんを呼び込み楽しんでもらいながら稼げる小ビジネスのアイディアがいくつも浮かびました。

とはいっても、あくまで基本は「主体性の発揮」ですので、いろいろ声がけをしながら、タイアップ出来る人、ご縁がつながる方と社会性がのある商売、企画を進めていけたらいいな~と思いました

なんだかんだいって夜中の12時をすぎてしまったのですが、やっぱり神崎町は楽しいですね~

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