半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

2020年にむけて有機農産物追い風

2016年11月29日 | 仕事の中で
今、有機JAS農産物の需要が急速に高まっているそうです。

その理由は2020年のオリンピック。
政府が食にこだわる外国の方々からニーズがあるある有機JASの供給が足りないということで、農家に有機JAS取得費の補助を打ち出したり、いろいろやっているそうです。

実際、私の知り合いの農家さんのところにもその通達が送られてきていました。

ただ、有機JAS認証の取得費は1年目は10万ぐらいかかるそうですが、その後は、補助がされないようなので、年間の維持コストは大変です。

有機JASをとっている農家は個人やハウス栽培の所が多く、日本ではオリンピック需要には応えられる状態ではありません。

また、ちょうど先日お伺いした野菜の卸会社の方からも「取引先の農業団体が有機JASをとっていて規模も大きく供給力があるので、既に引く手あまたで野菜を新しい先にバンバン流していてね」というお話も聞きました。

 2020年以降に需要がガクッと落ちてしまうリスクもありますが、今より認知度や需要が高まることは確か。

 一方で、もう何十年も前から有機農業運動をしてきた古株の農家さんは、有機JASを今までもとりませんでしたしこれからもとらないでしょう。

「商売のための有機JASは必要じゃない」という姿勢です。

有機農業の思想は「共感」「共生」みたいなものですから、売れるから認証を取る、という考えとは相いれないんですね。

ただ、次の世代はもしかしたら有機JASをとるかも。


90年代までは「無農薬」なんていう人たちはごく僅かでした。私も全く関心は無かった。
ところが外圧もあって2000年代に入り有機農産物推進法が出来て、にわかに有機が一般的になり、今でも「こだわった人のこだわり食品」というイメージが広がりました。

「安心・安全」ということで広がっていますが、このオリンピックでより認知が広がるでしょう。


有機JASに限らず、そういった制度が出来る前から無農薬で野菜を作ってきた農家さんにとっても、いずれにしろ、マーケットが広がることは間違いないでしょうし、これからの追い風になるでしょうね。
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食と命の教室 稲わら納豆作り♪

2016年11月26日 | 農的体験・生活
今年最後の「食と命の教室」

今回は、みんなが楽しみにしていた「稲わら納豆作り」です


一番人気といっても過言ではないこの「稲わら納豆作り」ですが、昔の人は、何でもわらで作っていた、ということが体感できます。

縄をゆったり、野菜を入れる容器、むしろ、かすを集めて布に入れてわら布団、などなど。

プラスティック製品が出てくる前は、色々なものがわらで作られていたんですよね~

で、稲わら納豆、といいますが、用意するのは「大豆」と「稲わら」だけなんですね。

まず、わらには色々な菌がくっついているのですが、とくに人間が「納豆菌」と呼んでいる菌が強いのです。

だから、ここに栄養豊富なたんぱく質の塊の煮大豆を入れて保温するだけで、納豆菌が一気に繁殖して、納豆になってしまうんですね~。

ということで、大事なのは稲わらで煮た大豆を入れる容器の「つと」というものを作る作業なのです。

高柳さんのところでは「つとっこ」という呼び方をしていました。

その「つとっこ」を作ります。

高柳家の無農薬の稲わらがこれ。高柳さんのお手製です
これには枯れ葉の部分もついているので、出来るだけ茎の部分だけにするよう、葉っぱを落とす作業をします。


これがその道具。
歯がついていて、この間にわらを通してこいでいく作業を「すぐる」といいます。
わらをすぐることで、余計な部分が落ちていくんですね。


わらすぐりの作業はこんな感じです。ぼんぼこ余計な部分が落ちていきます。


そのわらを使って、みんなで編んでいきます。初参加の方ばかりなので、みんな真剣そのもの。


その後、1つ1つ丁寧に編んで納豆の入れ物を作るのですが、男性は大雑把、女性は1つ1つ丁寧に作る傾向があり、仕上がりがまるで違いました
これが、ある女性の参加者の編んでいるもの。
初めてでもきれいでしょ?やはり性格がでるものですね


これをまとめるとこうなります。


さあ、これでつと作りはほぼ完成です。

ここに煮た大豆を入れていきます。

高柳家の小糸在来という大豆は、有機農業の世界では有名な美味しい大豆で、煮豆のままで十分美味しいんですよ
これを先ほど出来上がったつとに入れていきます。


入れたら、中に仲人さんと呼ばれるワラを1本入れて、結んで出来上がりです。


これを紙袋と毛布で包んで、最初は電気カーペットなどで熱を与えて2~3日経つと納豆の出来上がりです


これが上手に納豆に出来ると本当に美味しいんですが、なかなか保管が難しいんですよね~。

さてさて、稲わら納豆作りが思ったより時間がかかり、遅めの昼食。
いつも通り、お母さんの美味しい手料理でお腹いっぱいです


さて、昼食後は恒例の三浦大根の収獲です
青首大根と違って、がっしり根を張っている三浦大根。上手に抜かないと腰をやられてしまうので、高柳さんのように腰を入れて、真上から抜かないといけません。

これも上手下手がありまして、本当に農作業というのは体で覚えるものなんだと実感します


持ち帰れるだけ三浦大根を抜いた後、いつもの座談会タイム。

今回は、参加者の一人が最近みた「いきたひ」という「看取り」の映画を観て感銘を受けていて、「親の介護や看取り」の話などで、私も久々に親父のことを思い出しました。

高柳さん達、農村に暮らす60代の方々は、「親を看取る」のは当たり前でした。
だから、日常的に「うちのじいさんもそろそろだな。お前のとこはどうだ?」とか「俺ももういつ逝ってもおかしくないぞ(笑)」といった「死」についての言葉が何気ない会話でも出てきます。

確かに、同級生が地域に20~30人いて、その親がちょうど死んでいく時期なので、お葬式も毎月ありますし、市街地に住み、故郷というものがあまりない私のような立場からみれば、「生と死」というのはとても日常なんですね。

特別なものではない、そういった生活に触れることが出来て、私も少しずつ「死」というのは当たり前のものだという気がしてきました。

一方で、「いきたひ」という映画の事を教えてもらって初めて知ったのですが「看取り士」という仕事があるそうです。

「最後をどう迎えたいか?」を家族も含めて話し合い、付き添う専門家。

医者だけではそこまでケアーが出来ません。

確かに葬儀屋が全盛の時代ですが、都市部住民にとっては、日常ではない死については「看取り士」というのはとても貴重な存在なのだろうな~と思いました。

その他、高柳さんの家から車で10分ぐらいのところに住む参加者の女性のお話が印象的でした。

「私たちは、離婚なんて考えられなかった。結婚したら、もうそれで家に入るもので、仕方ないというか、それ以上はなかった。だって出ていくにも家がないしお金もないし。親を面倒みたりするのは当たり前。自分の姉が病気になって、娘たちが看病をしないで施設に入れるというのを聞いてびっくりした。今の職場もまじめに仕事をする人はほとんどいない。朝少し早く来て掃除をして、それから仕事を始めるのが当たり前だという教育を受けてきたのに、今はそうじゃないのよね。私がおかしな人なのかと思ってしまうような感じなのよ」

聞けば聞くほど「ごもっとも。いやいやあなたがまともなのですよ」と言いたくなるほど。

そうでない人は、よほど教育を受けていないのか、と思いきや、今はそれが当たり前になってしまっているんですものね。

高柳さん曰く「モンスターペアレンツというのが出てきたのが20~30年前。それが親になって育てられた子供が、親になって子供を産んでいるのだから。どういった子が育つかもうわからないよね」と。

私の周りにはそんな変な人はいないのですが、有機農業が好きなというか、ちょっと前の暮らし方を今もちゃんとやろうよ、という意識をしている人たちは、世の中では少ないのでしょうが、私の周りには多いので、それほど世の中には変なのかな~と思ってしまいます。


まあ、そんなメンバーと親世代の介護や見送り方といったディープな話も含め、普段の生活ではなかなか語る相手がいないことを、ざっくばらんに沢山語り合いました。井戸端会議というか寺子屋というか、そんな雰囲気が私もとっても楽しいです。

今年度はこれでいったん終了。
そして新年度は2月18日(土)からスタートです

食べ物のこと、農村の暮らしぶり、色々なことをざっくばらんに語り合える仲間、毎月楽しみな通う場所を作れる場所が、この「食と命の教室」です。

ご関心がある方は、ぜひ、お越し下さいね

来年度は少し参加費も下げお得にしました

毎月、まじめに楽しく語り合い学びあえる場と仲間は、とっても貴重な1年になると思いますよ。

ご関心がある方は、ホームページをご覧下さい→「食と命の教室」

また新しいご縁に巡り合えることを楽しみにしています
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西千葉で店舗応援&千葉大見学

2016年11月25日 | 素敵な空間・イベント
おかげさま農場の取引先が西千葉にありまして、リニューアルオープンイベントの応援に行って参りました。

朝からとっても寒い
でも、大雪が降った木曜日でなくてよかった~っていう感じです

寒い中、看板商品の人参ジュースを搾って試飲してもらうということをしてましたが、でも寒かったです


今回はセールということで、いつもは200円以上する商品が150円と特売で、人参は完売しました


で、1日店に居て、お店の方の接客が凄いこと、すごいこと。
スーパーと違って小さな小売店で、自然食品のようなさらにニッチなところで勝負している店は、いわゆるコンビニとは正反対で、お客さんの名前と顔が一致していて、張りつき接客で、とにかく会話やコミュニケーションが大事なんですね~。

しかもご年配の方は滞留時間が長い
たぶん、平均15分ぐらいはあったと思います。

それはともかく、一番興味をひいたのが、大学生の男子2人組のお客さん。

「なんで大学生が自然食品店へ?」と思ったのですが、話を聞くと「セブンの卵サンドの卵が本物で出来ていないことを知って、youtubeとかで調べまくったら、食べ物の裏側を知って、それからは食に気をつけているんです」とのこと。

なるほどね。

確かに情報が溢れる時代。
そういった情報にタッチする学生が居てもおかしくないわけで、大学生時代からそういったことに気を付ける人が出てくることは、とっても良いことだと思います。

一方で、私のように東京に居て、そういった情報を知って、食品関係の仕事で裏側を知って、子供が生まれて、農村に行って、あれよこれよと思想も変わり、一時期は極端な方に行きながら、ちょうど中間地点に落ち着いた(と自分では思っている)立場からいうと、都市部住民で限られた情報、限られた生活範囲で人は一生懸命良い生活を、と思って生きている人たちに、囲い込みで一方的な情報を与えるだけでなく、そこに田畑をもって生きている農家さんや産地として与えるべき情報は場というのは、とっても大切なんではないか、という思いも沸いたのです。

ちょうど、私の田畑教室のお母さんの1人から「スーパーで売っている野菜は栄養が無いと聞きます」といった問い合わせが入ったり、今回お店の人が「人参って肌が良くなるんですよね?」といった質問を頂いたりして、「あぁ~、食べ物は栄養素や機能性にばかり目がいってしまっているな~」という思いを沸いたのです。

「食べものは命であること」という言葉がありますが、それはお店で買うだけでは絶対に伝わりません。
「食べ物は作り手の生活や思いといった背景がある」ということも、お店では伝わりにくいです。

有機JASが良い例で、「農薬を使っていないから、中国産や海外のものでも安心」と思っている人がいると思いますが、そうじゃありません。
そもそも、有機JASで作っている人の大半が、どうしても経営を考えた農業になるので、ハウスが多くなり、小松菜、ホウレン草などはヒョロヒョロのが多くなります。

また、農薬を使わず、健康な畑を何十年もかけて作っていると、そこで育つ食べ物は、同じ種からでも別物の野菜になります。
そういった土は、5年、10年ではできません。

それは土を見たり、そこで育った食べ物を食べ比べるとわかります。

「あぁ、なるほどね。多種多様な、1gで1億もいる微生物の死骸や老廃物、あるいは植物や小動物の死体が分解されたアミノ酸やタンパク質を根っこが吸って、野菜は育つというのは、こういうことなのね」ということが実感できます。

窒素、リン酸、カリ、だとか、ミネラル、だとか、農薬を使っていない、とかじゃない次元で、野菜が健康に育つ、生命力がわぁ~っと溢れて育つ、というのが体感できます。

そして、それをなんでそういうふうに作っているのか、その作り手の話を聞くと、それを畑で聞くと、いつも届く野菜が違ったものに見えてきます。

そこまでもっていって、作り手との信頼関係までもっていって、初めて、産地や農家の存在意義が無くてはならないものになるでしょうし、買う側も、単に栄養や無農薬うんぬんではなく、「残さず全部食べようね」といったことを子供にも食卓で言えるようになるんだと思うんですよね。

それを農家や産地だけでやるのは難しいから、私みたいな農村コーディネーターという役割があるわけですね。


と、長々と書きましたが、お昼の休み時間に、母校の千葉大を散策しました。
正門を入ってすぐにある「けやき会館」。私が卒業する1年前に出来ました。なつかしい~。


その横の建物。右側は「第一食堂」という安くて汚いけどボリュームはある食堂があったな~。今はきれいな生協関係の建物があるだけ。


西千葉に来るとあの頃にタイムスリップ出来て、いいものですね。
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「ガラス張りのビル」と「小鳥」

2016年11月20日 | 素敵な家族・子供との時間
日曜日は子供たちと「子供フェスタ」というお祭りに向かうため、途中、ボンベルタという成田中心部の商業施設を通っていました。

子供の自転車のネジが無くなっていたので、少し先に自転車屋に私一人で寄っていると、後から来た子供たちが「突然、鳥が落ちて来た」と騒いで駆け寄ってきたのです。

「鳥が落ちて来た何の事?」

ということで、現場に行ってみると、確かに黄色い小鳥(メジロ?)が落ちていました。

話を聞いてみると、子供たちが建物と建物の間を通っていると突然上から落ちてきたそうです。

上を良く見てみると、2階部分が鏡のように反射するガラスで覆われた通路でつながっていて、どうやらそこに鳥が衝突したようなのです。

ピクリとも動かないので「死んじゃったのかな~」と子供たちが心配している横で、ちょっと触ってみるとまだ温かく、心臓もトットットットと細かく動いていました。

まだ命がある状態なので、落ちた衝撃で脳震盪を起こしているだけだったらいいな、という思いも込めて、みんなでまずは踏まれたりしないように避難させることにしました。

子供はその辺に落ちていた板状の石をベッド代わりにして持ってきたので、そこに乗せ、近くの植え込みへ運びました。

また、供たちは温かくなるよう落ち葉をかぶせ、「気絶しているだけなら気づいて飛んでいくはず」ということで、その場に置いて、子供フェスタに向かいました。

そして午後、何時間か経って立ち寄ってみると、残念ながらそのままでした

衝突しただけでなく、タイル張りの地面に落下した衝撃もあったのでしょうね。

何だかかわいそうなことをしたな~と思うと同時に、ガラス張りの通路が鳥達にとっては命を落とす危険なものだということを、初めて知りました。
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あなたと健康 東城先生の最後の講演

2016年11月19日 | 自分の時間
土曜日、「あなたと健康」の東城先生の最後の講演に行ってきました。
今回で「講演会は最後」という引退式のようなものだったので、頑張って池袋まで行ってきました。

久々の池袋は、まあ人が多く、相変わらず「東京はあまり長くいたくないな~」と田舎者は思ってしまうわけです

さて「あなたと健康」というのは、もう40年ぐらい発刊され続けている月刊誌で、子育てをしたり病気になったりして、現在の西洋医学では治らない、あるいは危ないんじゃないか、といった疑問を持った方が、一度は話を聞く「自然療法」の本で有名な方です。

「自然療法」というのは、「診察→診断→それにあった薬を出す」というパターン化された今の日本の医療ではなく、今まで日本の家庭で行われてきた「お手当」を基本に、様々な薬草を使ったりする「伝統民間療法」をきちんとまとめた本です。

例えば、熱が出ると冷えピタを貼るのが一般的です。

でも、この本に「レタス、キャベツの皮、小松菜などを頭に貼ると熱を吸う」と書いてあるわけです。

最初は「マジ」と思ったのですが、以前、子供が高熱を出した時にキャベツの皮をかぶせてみたら、まあ可愛いこと
で、実際自分でもかぶってみたら、まあこれがものすごいんです

冷えピタと違って、キャベツなどは生き物ですから、熱があれば自分の身体の水分を蒸散させて温度を下げようという「自然の力」が働くわけですね。

だから、キャベツをかぶって寝ると、適度に熱を吸い続けて冷やし続けてくれて、本当に気持ちが良いのです。

こういったのは体感してみないとわからないものです。


その他、こんにゃく温湿布に始まり、セイタカアワダチソウのお風呂やいろいろなことが載っているのですが、一番私が「凄いな~」と思うのは、東城先生の生き方そのものです。

東城先生の師匠は3人ぐらいいるのですが、寺田本家の先代に道を諭した常岡一郎先生に師事し「自分の持っているもの、お金もすべてを放り出し、自分を空にする」ということを実践した結果、お金儲けではなく「運動」として、「自然療法」が40年以上続いています。

その「教え」も、「自然療法で病気は治る」ということは一言も言っていません。

息子の五来さんも今回の講演会で言っていて「なるほどな~」と思ったのですが、「私達は病気を治しているのではなく、きちんと生きるための筋道を正すことを食を通じておこなっているだけ」という言葉は、その通りだな~と思いました。

子供が原因不明の発熱をしたり、大人がガンになったりするには「原因」があって、その大本は「食生活」、もっと深くいくと「人を恨む生き方そのもの」にある、という指摘です。

病気になるには病気になる生活をしているからであって、人の嫌なところを指摘しているのではなく自分の立ち位置を考えて、自分の生活を正し、相手の良いところを見つけ、感謝して生きる。そして、相手の事も思い、電子レンジでチンではなく、真心を込めてきちんとした素材できちんとした料理を出す。

そういったことを続けていけば、自然の力で人間の身体は治っていくもの、そういった力があるものなんだ。

という「教え」です。

これをスローガンとして「自然に還ろう」ということで「自然療法」として広がっています。


ただ、一般的に健康な人はそこまで追い詰められていないので、今の生活を続けます。
しかし、家庭不和になったり、病気で死にそうになったり、と現代の普通の生き方では追い詰められてしまった人が、本当に深く反省し、本当に救われると、同じように悩める人を今度は自分の体験を伝えていくことで少しでも救いたい、という流れが置き、根強い「運動」として広がってきたのです。

ある意味「自然療法教」と言えばそうですが、一般的な宗教は「お布施」などお金をとったり教祖様の声が絶対、みたいなところがありますが、「あなたと健康」は「お金はとらない。むしろ自分の持っているものはすべて困っている人のために使いなさい」という考えがあって、そういう意味で、すごいな~と思うわけです。

東城先生は91歳です。
以前も書きましたが、東城先生、無着成恭先生、辰巳芳子先生など「90歳」ぐらいの人は、ちょっと昔の日本人の生き方を持っていて、人格が出来ているし、「おてんと様の下で堂々と道を歩ける生き方」をしてきた方々ばかりです。

農業だろうと食であろうがお茶であろうと書であろう大工であろうとご何であろうと、きちんと生きていこうとすると道になっていく。

90歳ぐらいまで生きていて、一角の人物として認知されている人は、やはりどんな活動をされている人でも、その「生き様」がすべて教えになってこちらに伝わってきます。

東城先生は、特に命に係わる病気で困っている人達を手持ち弁当で食を通じて結果的に助けてきたから、ここまで「あなたと健康」は広がったわけですよね。

私も2年ぐらいぶっ倒れていてろくに動けなかったので、そういった境遇になって初めて東城先生のおっしゃることの意味を体感しています。

あと何年生きられるかわかりませんが、今後も熱い月刊誌が届くことを楽しみにしています。
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愛し合う3人

2016年11月17日 | 農的体験・生活
霜が降りると寒さに弱いサツマイモは傷んでしまうので、最後に芋堀り
米袋5袋ぐらいの芋が我が家にあります。

そんな、芋ですが、最後の芋堀で発掘したのがこちら

見事に3人が絡み合っています

人参で2本が絡み合うのは良くあるのですが、お芋ちゃんも、離れたくないのね

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お豆さんが鳥さんに

2016年11月16日 | 農的体験・生活
11月は霜月と言いますが、この辺りでも1度霜が降りました。

芋は寒さに弱いので、最後の芋を掘り上げておりましたところ、まあなんだか細長くて芋らしい芋がとれました
もしかして、これは形からいってベニハルカなのなかな?
どこに何が植わっているかわからないので、食ってみないと何ともいえないのですが


そんなウキウキ気分の後、先週蒔いたスナップエンドウとソラマメを見に行くと。。。

おや?

あれれ?

芽が出ていない、だけでなく、なんか変。。。
むむむ?これは霜にやられた?
いや、どうやら鳥に食われたっぽいぞ。。。


と思ったら、なぜかスナップエンドウを蒔いたところにソラマメの破片が。。。

ソラマメの畝を見ていると、あらまぁ、食い散らかされたり、芽だけつまむように食べられた跡が。。。


明らかに芽だけが無くなっていますよね。
これは鳥さんの仕業です。


高柳さんからこの畑をかりて5年目ぐらいなのですが、今まで何もしなくても鳥さんに豆をやられたことはなかったのです

もう、今からじゃ蒔くには遅いけど、せめてスナップエンドウだけでも。。
ということで、蒔きなおして、不織布で覆って鳥の害と寒さよけをしてみたいと思います。

何とかなってくれればいいな~。

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身近な空港問題

2016年11月15日 | 自分の時間
 2~3週間前にある農家さんの所にお邪魔していたら、成田空港反対同盟らしき方が「第三滑走路断固阻止」といった見出しの新聞を置きに来ました。


「まだ反対運動をしている人はいるんだよ。まあ昔ほどではないけどな」と農家さんは教えてくれました。

私は「へ~」という思いが沸く程度でしたが、もともといつか寺子屋みたいなのを開いた際には、成田市民としては世界の問題を考えるよりまずは身近な空港問題を学ぶことが必要だと思っていたので、より関心が深まった、程度なのです。

ところが、今日お邪魔した農家さんのところはびっくりしました

というのも、「第三滑走路建設で、あと10年でここの畑も家も全部空港になるんだよ」という言葉を聞いてしまったからです。

 先祖代々住み続けてきた土地には10mにもなるであろう立派な樹木や竹林、趣きのある家屋などがあり、何十年も有機農業を続けてきた土地は、例え他所の畑を借りれても、同じような作物は作れません。

 そして毎年、いつものように農業をしてきたその農家さんが、あと10年にはここを離れなくてはいけない、少なくとも今までと同じ農業は続けられない、ということを知って、私は愕然としてしまいました。

 中には70年代の空港開設で移転をさせられ、今回の第三滑走路で2回目の移転をさせられる農家さんもいるそうです。農業を仕事として人生を歩んできた人が外部の都合で2回もその道を曲げられてしまうのは、いったいどういった気持ちになるのでしょうか?

 過去、家を3回買い替えた人、女に走った人、など色々いるそうですが、まじめに生きるのを放棄してしまうのもわかる気がしますよね。だってまじめに農業をしているのが馬鹿らしくなっちゃうじゃないですか。

「まあ、周りの人がどう思おうと、当事者の問題だからな。この辺りは高齢化が進んで、町をあげて空港を作ってくれと国会まで陳情に行っているんだよ。農業をやっているのも俺らと80歳ぐらいの老人しかいないからな。今更反対運動なんかしないけど、もちろん賛成なんかしていないよ。まあ、このままずっとここで農業をやって人生が終わっていくと思っていたけどな」という言葉は、もう何とも言い難いものでした。

 成田市民として、空港問題は切っても切れない問題なのですが、リアルに知り合いの農家さんから立ち退きの話を聞いてしまうと、急に身近な問題になるのですね。

 NHKなど、こういった問題をドキュメンタリーで追い続ける、なんてことをしてもいいと思いますし、自分でやってみようかな、とも思いました。

 人は身近なことになって、初めて問題意識を持つというのを体感しました、

 いずれにしろ、こういった所をもっともっと学ばないといけないな、という思いがいつも以上に強まった時間でした。
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田んぼと畑の耕育教室 絶品!蕎麦打ち教室♪

2016年11月13日 | 素敵な家族・子供との時間
この(土)(日)は今月の「田んぼと畑の耕育教室」でした

11月のメインイベントは「蕎麦打ち」です

この「田んぼと畑の耕育教室」は、基本的には子供を自然や田畑の中で思いっきり遊ばせたい親御さんが家族で参加する教室なのですが、11月だけは「蕎麦が好き」とか「根本さんの蕎麦を食べたい」といった親御さんのニーズが勝ることもある回なのです

何故かといえば、それは根本さんの蕎麦がむちゃくちゃ美味しいからです

何故か?

それは、素材が違うからなのですね~。

根本さんが毎年育てている蕎麦が美味しいだけでなく、それを収穫して乾燥させたものがギリギリ教室に間に合うスケジュールなので、毎回、教室開催前日に石臼で挽くので、まさに「挽き立て」なんですね~。

さらに「挽きぐるみ」といって、蕎麦の皮も少し一緒に挽きますので、緑色の薄皮も入りますし、風味、香りが抜群なのです

更科といって、お米でいえば大吟醸のお酒を造るときに周りを削って芯の部分だけをあつめた粉をつかった蕎麦が好きな方もいるそうなのですが、やはり、私は緑色の薄皮の部分が入った、薫り高い蕎麦の方が圧倒的に美味しいと思うのです。

なんでこんなに熱く書いているかというと、私は人生で蕎麦「むちゃくちゃ美味しい」と思ったことは無かったんですね。はい。
「ここは美味しいよ」というところに連れて行ってもらったことも何回かありますが、「まあ、普通に美味しい」と思うほどでした。

しかし根本さんの蕎麦を食べた時に「なんじゃこりゃ」と全く次元が違う美味しさを知ったのでした。


ということで、今回の教室は私も楽しみ


朝、まずは根本さんから蕎麦の説明。
蕎麦殻に包まれた状態の蕎麦を見たことがある人はあまりいないので、蕎麦がどのように収穫されて、どう皮がはがれていき、最後に粉になるかを丁寧にご説明頂き、みんな「へ~」という反応。



さて、根本さんが準備をしている間に、まずは畑に移動して落花生の収獲です。

金曜日に雨がザーザー降ったので、もう畑はぐちゃぐちゃです
そんな中、みなさん泥の中から落花生をたっくさん掘り出してくれました。


落花生を収穫するのは本当は10月なのですが、教室の都合上、今月収穫しているので、もう芽が出ている落花生も


去年は大不作で、プロの世界でも落花生の種代が倍に跳ね上がるという現象が起きたほとですが、今年は逆に大豊作
むっちゃくちゃとれました

さて、泥を落とし、手を洗い、ついに蕎麦打ちの時間です

初めての親子もいますが、細かなことより大きく何をしなくてはいけないかを、1つ1つ丁寧に力を合わせてやってもらいます。


根本さんも1つ1つ説明していき、みんなもきちんと聞いています。



ちなみに、これはうちの子が打った蕎麦。
うちの子も毎年連れてきているので、かれこれ6年目になるのでしょうか?
小学4年生で蕎麦打ち歴6年目って、結構すごいかも。
ということで、打つのはだいぶ上手で、切るときも1本1本丁寧に相当時間をかけて切ったので、多少太いですが、全体的に見事なバランスでした。
味も美味しかったですよ


一方、こっちが根本さんが打った蕎麦。
打つのもそうなんですが、どうやったらこんなに細く切れるのか?
まさに職人技です。
そして、少し食べさせて頂いたのですが、まあ同じ材料で作っても、切り方、細さでここまで味が変わるのかとびっくりするほど美味しかったです


ちなみに、蕎麦を茹でた後の蕎麦湯も美味しかったのですが、教室終了後、鍋を洗おうと思ったら、なんと湯葉のような膜が出来ていました。
みんなで食べてみましたが、味は無く、確かに蕎麦の香りと味わいがあるものの、美味しいというより、微妙な感じでした
でも、「そば湯葉」みたいな名前にしたら、高級料亭ではうけるかも?


そんな感じで、今回も無事、楽しく終わった教室。
来月は今年最後の教室で、高級食材の「丹波黒大豆」の収獲、と「餅つき」です

杵と臼で餅をつく風景もなかなか見かけなくなったので、楽しみにしている親子もいっぱいいます。

詳しくはHPで→「田んぼと畑の耕育教室」
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トコロスタジオは牧場だった

2016年11月09日 | 素敵な家族・子供との時間
成田市民じゃないと全くわからない話ですが、私が幼少の頃から地元にある「トコロスタジオ」という写真館みたいなところがあります。
ヨークマートの近くですね

そこにうちの子が「町探検」という学校の校外学習で、色々話を聞いてきました。

まず、海外のドイツやらなにやらのカメラがたっくさんあること、また、明治時代のカメラもあって、のぞかせてもらったら、上下逆さまに映るそうなんです。
うちの子は「コウモリになっっちゃったみたいだよ」と言っていましたが

その他、後ろに影が映らないような工夫など色々あったのですが、一番面白かったのは、昔、おじいちゃんは牧場をやっていたという話。

牧場なんで

と思ったら、「飛行機が飛ぶようになって牛さんが牛乳を出さなくなったので、牧場をやめたんだって」とのこと。

あ~、なるほど。

つまり、成田空港が出来たせいで、飛行機の騒音で牛がびっくりして、ストレスを感じてしまったことで、乳牛で暮らしていけなくなったわけですね。

まさか、所スタジオにそんな歴史があるとはね~。

ちなみに、じゃあなんで写真スタジオになったかは聞いていないそうです。

子供は「じゃあ、パパが聞きにいけば?」というので、「う~ん、1人で大人が聞きにいってもね~」と渋っていたら、子供が「じゃあ、今度一緒に聞きに行こう」と言ってくれました

優しい息子じゃの~。
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