半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

堀内農園さんの柿食いねえ

2010年10月29日 | 食べもの
 奈良県五條市西吉野町。豊かな自然が残るこの山すそに堀内農園さん
があります。

 100年前から柿を作っている農家さんなんですが、ここの奥様が私の友達なんです
大学時代に2週間だけの語学留学をニュージーランドにした時に仲良くなった子が、嫁いだ先がなんと柿農家 本人もご挨拶に行くまで、まさか彼氏の実家が農家だとは知らなかったそうです

 4年か5年前に会ってからは、遠いのでなかなか会えていなかったのですが、今私が勤めている会社でこの堀内農園さんの柿をあつかっていることがわかり、なんだか不思議なご縁を感じます

 さて、この堀内農園さんの柿は無茶苦茶美味い

 その美味しさの秘密を探るべく、電話で初めてご主人に電話で色々聞いてみました

 柿に限らず美味しい果物を作る要の1つが剪定作業。枝が混み合うと風通しや日当たりも悪くなり病気も発生しやすくなります。その後、摘蕾(てきらい)、摘果を五月、六月にします。堀内さんは実の形が大体わかってくる八月にも行うそうです。

 形、大きさ、日当たりなどを考えて実を選別してしまうので、他の柿農家さんと比べて畑の単位面積あたりの柿の収穫量は少ないそうです。だからこそ味だけでなく形や大きさも揃った立派な柿が出来上がるそうです。

 更に柿はトマトと同じなんだな~、ということを教えてもらいました。
 普通の柿農家さんは収穫は二回ぐらいで終わりで、青いまま、あるいは硬いままババ~っと収穫しちゃうそうです。だから、普通、柿って買ってから1週間ぐらい置いていても硬いままですよね?
 でも、堀内さんは三回、四回、五回とその都度、柿畑を見回って、例えば枝に五個ついている柿のうち完熟している一個をとる、ということをしているんだって。だから、「買って2~3日、冷蔵庫でも1週間で食べて欲しい」とのこと。確かに数日置いておくと、あっという間に「ぐちゃぐちゃ」になっちゃうんです

 トマトも同じで、完熟したものは流通に適さないから、やっぱり完熟前のものを流通させるんですよね。まあ、最近は完熟させてからのものもちょこちょこ出てきましたけど。

 そんなことにびっくりしていると、ご主人は「普通の栽培している人に言わせたら、何やっとんのかという話だけどね、何度も畑に足を運んで、おいしくなるまで待つんですよ。早くもいだら何にも美味しくないですから」とバリバリの関西弁で語ってくれました

 さらに選別は機械を使わないで手でやるそう。機械だと傷んじゃうから
 その選別で4割もの量が正規品としては出せないそうで、加工用にまわすんだって

 ちなみに、この夏は全国的に猛暑で奈良の吉野も過酷な暑さだったそうです。でも、この前行ったぶどう狩りのおばちゃんも言っていたけど、果実にとっての「晴天続き」は良いことなんだそうです。
 ご主人いわく、「跡を継いで16回収穫したけど、これほど良いのは今回で2回目」というぐらい良い出来だそうです。

 農家さんが知り合いにいるって、なんだか凄く素敵なことだと思う今日この頃です
 子供が大きくなったら奈良に家族で遊びに行きたいな~

 
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森の幼稚園(トライアル?)

2010年10月28日 | 素敵な空間・イベント
 今朝は、昨日より寒いですね~

 この時期にスナップエンドウやそら豆を蒔くのですが、ちょっとこの寒さだとやばいかも。。。今朝、急いでスナップエンドウの種を薪きました。
 小鳥が私の動きを屋根の上から見ているようなので、なるべく見られないようにしながら2袋分蒔きましたよ

 引越ししても、植えてあるニンニクやらっきょうなどがありますので、いずれにしろ来年6月ぐらいまでは通うつもりです
 なので、昨年蒔いて非常に美味しく上手に出来たそら豆、スナップエンドウを今回も蒔いちゃおう、という考えです

 さて、奥さんは今日は成田の公園で、子供たちとワークショップをしています
 以前、クーヨンという雑誌に載っていた「森の幼稚園」に関心があり、説明会に千葉まで行ってきました。
 その説明会の主催が「NPO法人千葉自然学校」というところで、そこで知り合ったスタッフの方が、なんと成田在住で意気投合(?)して、今回、そのスタッフの方とうちの奥さんが、子供たち向けに外遊びを色々企画したそうです

 しかし、この千葉自然学校、こういったものがあったなんて知らなかった
 まさに、私が関わりたいことの1つじゃ、あ~りませんか

 知り合いになったスタッフの方から11月にこの千葉自然学校さんが主催で「グリーン・ブルーツーリズム養成講座」を成田で開くことを教えて頂きました。でも全部平日。。。
 でもせっかくのご縁なので1回だけでも有給で参加しようとかんがえています。

 さて、話を戻して。。。 うちの奥さんや子供にとって、成田はそういった活動する場所やイベントがたくさんあります。家族が幸せになれば、私も幸せ
 良い機会になればと思います

 奥さんは、今日のイベントの為にNHK教育TV(3ch)の「わくわくさん」という、のっぽさんやごん太君が出ている「できるかな」の後継番組で出ていた「どんぐりのお人形」を作っていました。
 今回参加した子供たちにプレゼントするんだって。かわいい
 左がそのどんぐり人形。右の写真のように牛乳パックで作った滑り台でシュ~と滑らせて遊べるんだって 


 こういったのもの作れること自体、才能だと思うんだけどな~

 今日は無茶苦茶寒くなっちゃったけど、子供たちが元気に楽しく遊べるイベントになることを期待しています。
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初さつまいも&初大根♪

2010年10月27日 | 農的体験・生活
今日は今年一番の寒さ

確かに長袖1枚では、朝は寒かったですね。

さて、今日はついに、我が畑で初めて栽培した「さつまいも(べにあずま)」を収穫しました

トマトの苗を植えて、その下に植えたさつまいも。夏場は水不足のせいか葉っぱが全く増えず「大丈夫かな?」と思いつつも、トマト収穫後、9月の雨が降った後からぐんぐんと茎と葉っぱが伸び始めました

さつまいもは、「飢きん」の時に奨励された栽培作物。栄養が無い土地でも育つんだって。だから、トマトの根元に植えて育ててみたのです。トマトにとっては地面の熱を下げる傘の役目にもなるしね

そして、今朝、1株でこ~んなに広がった葉っぱを刈り取り...

掘ったら出てきた、出てきたこんなに引き締まった土によくぞ育ってくれたね~


彫り上げた結果は、このとおり。9月の頭に友人家族に小さいものを1つ収穫してもらったから、それも含めると3つのさつまいもが出来たことになります


初収穫ですが、これは本日発送の渡邉さん野菜セットをとってくれるお友達家族へのプレゼント
美味しいかどうか?ちょっとドキドキです

その他、いよいよ畑も冬へ移行する兆しを見せ始めました

なすは、9月ぐらいに着果もの以外は全部間引きしてあり、最後の収穫となるべく実をたくさんつけています。


そしてそして、葉っぱをワサワサとつけた大根を初収穫~
これは大根好きな母へのプレゼント


ピーマン、ししとうは、今がピーク
なすもたくさん採れました


枝豆も、日当たりが悪かったひょろ苗のものがまだ未成熟で食べれる感じなので収穫しました。これもさつまいもと一緒に友人にプレゼント
残りは大豆にして、味噌作るぞ~
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さよなら!?我が畑

2010年10月26日 | 自分の時間
 ついに、、、決まりました。。。

 何がって?

 引越し先です

 紆余曲折、すったもんだがあり、意見のすり合わせ、物件視察を諸々としてきました。

 この2ヶ月の休日は、そんな「家問題」でほぼ消化されていきました

 
 そして、、、色々考えたりすりあわせをした結果、我が母の隣の団地の1室を借りることになったのです


 いっろいろ考えましたが、やっぱりずっと住む家、個人の人生までを背負うまでのリスクをかけて、心ときめかない市内の中心部に、新築の住宅ローンを組むおきませんでした。
 っていうか、転職1年たっておらず今の収入じゃとてもローンが通らないんだけど
 ということで、結局経済的にも買うのは無理、ということだったんですよね。

 
 で、賃貸をさがしたものの、いろいろ考えましたが今回のキーワードは「家族みんなの幸せの最適点」を考えました。

 その結果、実家の隣の団地の1室を借りることになりました。

 母と同居ではなくなりますが、スープの冷めない距離にもなりますし、子供の幼稚園もこれで選択肢が明確になります。

 私としては、1年半かけて土つくりをしてきた畑、家のベランダ直結のの畑、そんな環境を手放すのが寂しいのですが。。。

 でも、この1ヶ月ぐらい、週末を成田に通うことで、「静けさ、風景、ゆったり」とした今の家とは違って団地住まいになってしまいますが、「文化的活動」はたくさんできることがわかりました。

 講習会、イベント、人の数、図書館などたっくさんあります。本もたくさん読める。

 畑は借りて、通い家庭菜園をしながら、、、と思っています。

 
 奥さんは、さっそく「お別れパーティー」のメールを友達に流して、まだ我が家に来た事が無い友人が11月の週末に来ることになりました。

 このブログを読んでいて、まだ私の家に来ていない人。

 今の私の畑に植えてある野菜くんたち、味わうなら、年内にお越しあれ。
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収穫迫る秋の畑

2010年10月22日 | 農的体験・生活
 今秋から朝晩が涼しくなりめっきり秋らしくなりました
 私の畑では、朝見回るとほぼ毎朝、小松菜や大根などの新芽(スプラウト)をとってちょっとしたサラダとして食べれるようになっています

 また、9月ぐらいから種をまいた大根は、立派な葉っぱをわっさわさつけ、虫の被害も無く今抜いても十分大丈夫な大きさに育ってきました


 最近、ひそかに蔓を這わせ、出てきたのがきゅうり
 夏場に虫にやられていたものの、根を残していたものが再び生育してきたみたいです。生命って凄い


枝豆は、相変わらず毎日死ぬほど食えます
畑の土を肥やすのも目的なので、そこら中に蒔いたのが一気に収穫時期を迎えました
左が普通の枝豆ですが、右の写真は黒豆。黒豆の方は少しずつ大豆に近づいてきて鞘の外からも違いがわかるようになってきています


 そして、うちの奥さんも「昨年のは虫に食べられている、というのがはっきりわかったね」と言われる白菜。今年は順調に育ち、結球(丸く玉になっていくこと)を開始しています。こんなに大きくなってくれていますよ~


 その他、夏はカメムシの害で生育が芳しくなかったピーマンやししとうは、未だ元気一杯です


 旬が8月ではなく実は9月のオクラ。この子達もず~っと花を咲かせ続け実をつけ続けています。


 そして、今や値段が高い野菜の1つに仲間入りしたにんじんくんは、もう収穫しても良いぐらいに育ちました今年は梅雨明けの6月末を狙って種を蒔いたので、かなり大きく育っています
 11月に入ったら収穫祭しようっと



 その他、こんなのも。これは、じゃがいも 
6月頃収穫したはずなのが、まだ土の中に芋が残っていたようで、そこから葉っぱが出てきているのを「冬はどのぐらい育つものなのか?」という興味から抜き取らず放っておいています。大きくなるのかな?


 私の中では、私の畑で一番栽培が難しい野菜のほうれん草。うまくいかなかった畝もありますが、こちらは一応順調に育っています。でもやっぱり小松菜に比べると生育が遅いですね~。


 小松菜は、1回目、2回目の種まきをしたものの収穫は終わり、次に続け、とばかりに小さな奴らも頑張って育っています



 話は変わりますが、きのこ、もたまに生えています。


 渡邉さんのブログによると(コチラ→)きのこが生えているのは良いことだそうです
 1年間、草を根こそぎとらず、刈っては敷きを繰り返してきた成果かな?

 今朝は、小松菜などの間引き菜と、ししとう、枝豆、ピーマン、オクラ、かぶの間引き菜などを収穫して食べました


 子供も含め、家族みんながこういったことを好きになって欲しいな~
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かぶのお話

2010年10月21日 | 農的体験・生活
枝豆が絶好調の今日この頃です

今日も知り合いに枝豆をごっそり5本ぐらい送りました

まじ美味いっすよ、うちの枝豆


さて話は変わりますが、今まであんまり上手く育ってくれなかった野菜として
・ほうれん草
・春菊
・かぶ
・白菜
があります。

ところがさすが2年目 今年の白菜はバッチリで、見事に虫がつきません
ヨトウムシの襲来がほぼ無く、虫取りもちょこっとぐらいで済んでいます

ほうれん草は、一部、芯食い虫らしきものにやられてしまっていますが、別の畝では順調に育っています。
春菊も、今のところ問題なさそうです。

かぶも実はきちんと育っているんですよ



で、今日、久々に若手農家さんと話たのですが、今年のかぶは、葉っぱがかなり「虫」や「白さび病」にやられている、とのこと。
白い斑点が出来て、数日で葉が黄色く枯れてしまう病気だとか
本来ならこの時期から出荷がバシバシできるはずなのですが、やはり夏の暑さと9月の雨で一気に出てきた虫の影響が、未だに後をひいているみたいです

ただ、「キスジノミハムシ」というものが大体、実をかじるそうですが、今年はかじらないので葉っぱはだめでも、実は大丈夫だということ。
この農家さんいわく、4年に1回は、ビニールトンネルをしなくてもやられない年があるそう。

今年は大根全滅、玉ねぎも北海道産が品薄、でかなり野菜が品不足で11月以降の安定期を待ち望んでいる方が多くいるのですが、かぶは、葉を切り落としたものが出回るかも?
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中島デコさん 講演会!

2010年10月20日 | 素敵な空間・イベント
 今日は、有給をとって中島デコさんの講演会に行ってきました

 中島デコさんを知らない方も多いかと思いますが、自然暮らし、あるいはマクロビオティック関連では有名な方。

 そして、私の今の生活に入る後押しをしてくれた(私が勝手にされた)2人の人物のうちの1人。

 つまり、私にとっては「存在そのものが物凄い影響をもった人」なんです。

 デコさんが書いた「生きてるだけで、いいんじゃない」というエッセー、今でもバイブルです。詳しくはコチラをごらん下さいな。

 で、我が家は「生活クラブ生協」に入っていて、そこの活動の一環で「デコさんの講演会がある」という話を妻が持ってきてくれました。

 当然「行く行く」と即決し、本日行ってきたのです

 デコさんは、相も変わらずの存在

 お年はわかりませんが、先月の今日と同じ日、つまり9月20日に「初孫」が産まれたそうです

 そんなデコさんですが、誰がみても(おそらく)素敵な人

 男性の私から言わせればいくつになっても「CUTE(キュート)」。英語でキュートと言うと、「可愛らしい」という意味だけでなく「魅力的」という意味もニュアンスとして含まれています(だったはず)。ビューティフル、よりキュートの方が上、なんです。そんな「キュート」がぴったり来るのがデコさんです

 女性から見れば「共感出来るところがいっぱいある自立している魅力的な家庭的な、ワイルドな女性」といったところでしょうかね?

 今回の参加者はほとんどが女性なんですが、デコさんのお話は「巧い」というより「共感できて、面白くて」という感じで笑いと涙が会場中に渦巻いていました

 例えば、3番目の子が夏休みに産まれるのだけど、当時住んでいた狭い東京の家で夏休みの子供達の相手をしながら産むのは無理、という判断から貧乏旅行で「バリ島」に子供を連れて出かけて「リゾート出産」しちゃったり、とか。
 だんだん「子供は誰かの手が必要なんじゃなくて、生まれてくるもの」という体験をしてからは、お風呂に山のきれいな水と海の精の塩を入れて水中分娩を1人で行ったり、とか、子供を産んだことがある女性なら「凄い」とびっくりする話ばかり

 あるいは、子育てのポイントとして、
 『お母さんの状態が良いと、ちょっと水をこぼした子供に「あら、こぼしちゃったの、だめよ」と優しく言って拭くだけなのが、自分がイライラしていると「何こぼしてんのよ!ビシ!(叩く)」とかありますよね?(笑)そういったことに気づくと、子供が何かをしたからではなく、お母さんである自分自身の状態で叱ったり怒ったりしていることに気づくんですよね。だから、まず自分が安定している状態、を保つこと。その為には体も心も健康な状態でいることが大切』
というお話や
 
 『これやってちょうだい、これはしちゃだめよ、といって「相手」を主語に話すんじゃなくて「お母さん、これをやってくれると嬉しいんだけど、お願いできる?」といったように「1人称」を使って「私が嬉しい」といったような話し方をするといいですよ。子供って親のことを良~く見ているし敏感だから、「あっ、お母さんはこれをこうしたら嬉しいんだ」ということをきちんと伝えてあげると、ちゃんとわかってくれてそうやって行動してくれるんですよね。だから、「●●、ちゃんとやってね」と子供にやらせることだけを言うんじゃなくて、「お母さんが、これをやってくれると嬉しいんだ」といった理由をつけて伝えてあげる。こういったのは良いですよ』

 とか。

 実際、この講演会の後、帰りの車で長男が昼食前に、こそっと飴を舐めていたので『パパ、●●と一緒に美味しいお昼ご飯を食べたいけど、●●が飴を食べたら一緒に美味しいご飯が食べれなくなっちゃうな~。パパそうしたら一緒に美味しいご飯たべれなくなっちゃうから嫌だな~。●●が飴を食べないでいてくれたら嬉しいんだけど』
と言って見たら、本当にうちの子は
 「わかった。しまうね!」
とすぐに反応してくれました

 さすが、7人も育てた肝っ玉母さん(デコさんのこと(笑))の言うこと、凄いな~と思いました。

 その他、「本物」を最初に体験させてあげること、の意義も話してくださいました。

 『TVで、例えば海を見た気になっちゃうのよね、本当に海が見たことなくても。頭で「ああ、あれが海でしょ?知っているよ」となっちゃう。でも、海って本当はそんなもんじゃなくて、波がうねっていて潮風が吹いたりというものですよね?子供にはまず最初に本物の海を見せてあげたいんですよね。
 TVゲームもそう。簡単に人を殺しちゃったり、自分が死んでも復活できちゃったりするでしょ?でも人生そんな甘くなくてどんなにつらいことがあってリセットは出来ないですよね?
 子供達が「バーチャルな世界」に囲まれている時代だからこそ、「本物」を体験させてあげることって大切なんだと思うんです。その点、田舎暮らしは「本物」を体験させてあげやすい。
 ちょっと話が変わりますが、うちの中学1年生の子が「うなぎ食べた~い」と言うから「いいよ。うなぎ食べたら。自分でとってきたらいくらでも食べなさい」と言ったら、本当に自分で川でうなぎを獲ってきたんですね(笑)そういった釣り仲間がいるのかおじいちゃんとかに教えてもらっているんでしょうけど。そして、自分でさばいて蒲焼みたいにして食べているんです。結構美味しくて(笑)
 「でっかいバケツみたいな本物のプリンを食べたい」という時も、近所の鶏を飼っているおじいちゃんのところに連れて行って卵をもらってきて、あとは自分で調べてプリンを作ったんです。「お母さんが教えてあげようか?」といっても「いいよ、自分で調べるから」といってインターネットで調べちゃうんですよね(笑)
 
 その他にうちでは子供キャンプ、というのもやるんですが、小3~4ぐらいの子に1週間親から離れてお泊りにきてもらうんです。生活の全部を自分たちでやらせるんです。最初に自分たちのおわんと箸とかを竹で作らせるんです。ご飯も自分たちで野菜とってきて、お米をといで、というのをやるんですけど、普段ならご飯とお味噌汁だけだと「おかずがない!」っていう子供達が、自分たちで作ると大変なことがわかって、お味噌汁とご飯を作ってそれでもう十分といってそれだけで食べちゃう。しかも美味しそうに全部食べちゃうんですよね。自分でやってみることでご飯のありがたさや、作ってくれるお母さんの大変さに気づくんでしょうね。
 親がTVであれが何だよ、とか、お菓子とか食べ物を買ってきてホイホイ与えるんじゃなくて【本物】の体験に自ら触れさせる機会を与えることで、子供は本当にたくましく育っていくんですよね』

というお話。

これって、以前読んだシュタイナーの本にも書いてあったな~。

「TVゲームより面白い体験を親がさせていない。【本物】の体験をさせていない。うちの子がTVゲームをやりたいときた時に、TVゲームはだめ、というんんではなくて、TVゲームより面白いのがあるよ、といって渓流釣りに連れて行ったら、もうそっちの方が面白くて「お父さん、今度の日曜日も行こうよ!」となったんですね。子供にはそういった【本物の体験】を積ませてあげる必要があるんです。子供は【本物】の方が絶対面白いとわかるんですよ」

という文章に共感を覚えたものです

 その他、子供のいじめの問題があって東京の高校に通わせようとおもったら千葉県なので1年遅らされたから、その1年で海外留学させた、とか、3女に海外留学先としてニュージーランドを紹介したけど、食事が肉と甘いものばっかりなどで大変だったので色々探したらバリ島で最近できた凄い学校をみつけてそこに留学させている、といってスクリーンに映しだされた写真が、3F建ての吹き抜けの大きな建物が全て「竹」で出来ていて、その校舎から見た外の風景はまさに「ジャングル」のような場所そんなところにホイホイ留学させちゃっているところ、とか。

 もう話を聞いていると、今ある日本のシステムの中で「どれがより良いだろうか?」といった「選択」をしている自分に気づいて「あ~、もっと自由に世界を大きくみて生きていきたいな~」という思いが募りました。

 こういった「外に出ること」、そして社会の「一般的なシステム」の中に入り込まず「自分で食べ物から住居、子育て、生き方を選択し創造している人」に会ったり話を聞いたりすることが、定期的に必要な刺激なんだ、ということも気づきました。

 うちの奥さんとも一緒にいったので、奥さんも良い刺激を受け、私の田舎暮らしにちょっと賛同の色を見せたかも

 本当に素敵な生き方をされているデコさんのお話を聞けて、大満足の時間でした
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身近な自然さん

2010年10月17日 | 農的体験・生活
セイタカアワダチソウが、どこでも満開?な今日この頃ですね。



東京に住んでいた時も、こっちに住んでいる時も、子供と散歩する時は道草をしながら歩いています。

タンポポがあれば、「ママに持って帰ろう!」と言ったり、アリの巣があれば「あっ、アリの巣があるよ!」と言うと子供は木の枝でアリの巣をほじくり返すのが恒例です。

ただ、何となく違うのが田舎だと当たり前のことを当たり前に出来る感じ、なのですが、都会だとちょっと人の目が気になる、、、という感じがします。

田舎はそんなに家の前や道に人がいない
もちろん通り過ぎていく人がいても、大体ご近所さんとかで、もし知らない人であったとしてもそれほど多くの人が通り過ぎないから普通に「こんにちは」といったご挨拶が出来ます。

ところが、成田(東京から見れば田舎ですが)」は人が集中しているので、道で子供と虫を追いかけたりしていると、その横をどんどん人が通り過ぎて行きます。
子供が一緒だから良いけど、どうしても気が散るというか気になってしまいます

「こんにちは」といったご挨拶も「必ずされる」というわけではありません。何となく警戒心が田舎より高くて「こんにちわ」と言い合う比率は落ちるのです。
「こんにちわ」と言おうか言うまいか、、、ちょっと悩んでしまうみたいなことありません?
人とすれ違う量が田舎より多いので、その度に「こんにちわ」と言っていると大変、、、みたいなこともあります。(もちろん人に寄りますが。。。)
こういった警戒心とか人目が気になるのは、密集度と比例するんじゃないか?と思いました。
例えば、東京じゃとてもすれ違う人に「こんにちわ」なんて言えないですものね?


私が今住んでいるのは田舎の中の「住宅街」。900分譲地ぐらいある中で実際に家が建っているのは半分。だから整備は非常にされているんですが、家と家の間が空き地であったりしてちょっとした草や虫やトカゲはいっぱいいるわけです。

そこに通る人も、当然その道沿いの住民ぐらい。

なので人目をほぼ気にせず、ゆっくりと子供と過ごせます

例えば、1歳の子は「動くものが大好き

てんとう虫なんかは、1歳になった歩きたての頃は良く指で押しつぶしていたもんですが、最近はつぶすギリギリの所で捕まえることが出来るようになりました
てんとう虫を見つけて持って行くと「あっ、あっ」と言って指を刺して大興奮
拾って手の平に乗っけてあげるとそれを目で追って興奮するのですが、てんとう虫は高いところに昇っていくので肩の辺りに行くと視界から消えるんですよね。
そうすると、我が子は「あれ?どこに行ったの?」という仕草をして地面を探しだしたりするんです。そういった仕草が可愛くててんとう虫遊びで30分ぐらい一緒に時間を満喫しました


こういったことを長閑な雰囲気やゆったりとした気持で満喫できるのは、「自然がいっぱい」というより、家の前の「身近な自然」であっても、ゆっくりと立ち止まって楽しめる「人気の無さ」というのがポイントなんじゃないでしょうか?

そんな事を思った今日この頃でした

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枝豆とヨモギ団子

2010年10月16日 | 素敵な家族・子供との時間
秋到来
食欲の秋

秋の収穫物第一弾 枝豆の登場で~す

ここ急速にぐんぐん実を膨らませていた枝豆ちゃん
夏の早稲のものと違って、これから「大豆」になるものをその一歩二歩手前で収穫するのがこの時期の枝豆です。

枝豆はビールに合うからどうしても「夏のもの」と思われがちですが、この時期のはじっくり育ったものなので、本当に美味しいんですよ~

畑で実がぷっくりとなっているものを物色していると、子供が起きてきたので「ほ~れ、枝豆だぞ~」とパパはご機嫌
子供もでっかい枝豆の束にびっくり


昨年の枝豆などの様子はコチラを見てもらえればと思いますが、「岩澤先生のへそまがり農法」でやって「収量は通常の2倍」となったのですが、肥料を与えていたため虫食いが多く、食べられるのは3割ぐらいでした
ところが、今年の普通に肥料なしで栽培した枝豆はほぼ虫食いがなく、見事にすくすく育ってくれました
今日は畑にあるうちの2割ぐらいの収穫をしましたが、十分とれましたよ


葉っぱをとってみると、こんなに大きな実がぷりっぷりに入っている鞘がいっぱ~い
黒い産毛も何やら美味しそう。。。
そういえば、今年蒔いた大豆は普通の大豆より黒豆の方が多いんですよね~
つまり、黒豆の枝豆がたっぷり


子供が「ヨモギ団子を食べた~い作りた~い」と騒ぐので、枝豆の鞘とヨモギを集めました


そして~、茹でてもらった枝豆がこちら

中はぷりっぷりのお豆が入っていましたよ~


食べると、、、こ、これは、「美味い

ぶっちゃけ、今まで食べたことがある枝豆で一番美味しい枝豆でした~

黒豆と普通の緑の豆の2種類なんですが、香りや風味、味わい、コク、どれをとっても「美味い

奥さんも私も子供たちも、「うん、美味しい」とバクつきました

枝豆、とうもろこし、落花生などは「鮮度が命」とよく言われますが、昨年はこんなに美味しくなかったのにな~。不思議。

いずれにしろ、4歳の子供も「止まらない」状態でばくばく食べ続け、奥歯が無い1歳の子は丸飲みですがこれまた止まらない状態でバクバク食べていました

その後は、恒例のヨモギ団子作り

ヨモギをすりばちですり、上新粉で作った団子を入れてペッタンペッタンし、手でまるめてあんこを乗っけてできあがり




自分で作ってそれを食べるっていうのは、楽しいイベントですし、情操教育にも良いんでしょうね
下手なスナック菓子を食べるよりは、こういったものをたくさん食べるのは良いんじゃないですかね?


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有機JAS法って。。。

2010年10月16日 | 農的体験・生活
 最近、朝日が出る前は畑の野菜や雑草にはびっしょりとなるほど朝露がついています。朝日が浴びるとキラキラしてきれいですよ

 私の畑では野菜はすくすく育っています

 でも、世の中は今は野菜の高騰が続いているんですね~

 農水省からは、9月末のトマトとネギの小売価格が過去最高値になったという発表があったり、これからも野菜の高騰が続くのでその対策会議を開いていました。
 今の時期は、ちょうど8月末~9月頭のまだ暑い時期に種をまいたものが本来なら出荷されている時期。
 逆にいえば、無農薬野菜を作っている農家さん達も、10月一杯は虫の被害でまともなものが出せませんが、11月からは安定して野菜がだせそうとのことです
 
 
 さて、この度、仕事を通じて19年もの間、無化学肥料で小松菜、ほうれん草、水菜などの葉物野菜を栽培しているベテラン農家さんのところに行ってきました

 19年前といえば、まだまだ農薬や化学肥料は当たり前の時代で、周りの農家さんから「変わり者」と思われただけでなく「馬鹿だな~」と言われた事もあったそうです。

 それでも少ない資金で30アール(約900坪)の土地にハウスを建て、そこで育てた野菜で得たお金をまた次のハウス建設につぎ込み、少しずつハウスを増やしていきました。当時は今の1棟分の費用で3棟分のハウスが建ったそうです。だから、今からハウスを1から建てるとなると、さすがにこんなには建てられないそうです

 あえて葉物野菜で有機栽培に特化した経営を行いレストランや高島屋などと契約しており、1年を通して安定した供給をする為に、天候などの影響を受けにくいハウスで栽培をしているそうです。
 現在は、2町歩(約6千坪)の土地に建つハウスの数はなんと54棟になります。凄い
 更に、ここで年6~7作もするんだって
 そりゃ~、露地栽培だったら年2回が普通だから、生育スピードが速い葉物に特化して年6~7作もしたら経済効率は無茶苦茶よいですよね~
 凄いな~

 また、9年前に有機JAS法が制定され以来、ずっと有機JAS認定を取り続けています。使える資材に厳しい制約があり、例えばトラクターは有機JAS認定がされていない畑には入っていはいけない、といったような厳しい制約があるそうですが、卸し先が野菜の必要条件としているので取り続けているそうです。

 色々お話を聞いたのですが、一番面白く興味深かったのが有機JAS法のお話でした

 私も調べたことがあるんですが、有機JASって良くわからないんですよね。
 わかることは

 ・普通の野菜(1回収穫したら終わり)であれば、2年間、指定された農薬以外のものは使っておらず、化学肥料を使っていない
 ・果物や1回収穫しても毎年生えてくるもの(アスパラ、にら等)は、3年間指定農薬以外は使っていないもの
 ・DNA組み換えをしていない種や苗を使い、放射線照射をしていない(流通しているじゃがいもなどは、芽が出ないよう放射線照射を良く行います。怖い
 ・年に1回、認定機関が調査しに来てOKのところだけ有機栽培物とかオーガニックとうたえる
 ・調査するのはもちろん1つ1つの畑毎

 ということぐらい。
 有機JASっていっても使える農薬があるっていうけど、資料見てもよくわからないんですよね。。。

 で、この農家さんに聞いてみたらなんとなくわかりました。有機農産物は・・・
 ●有機JAS法で指定された農薬は使っても良いので「無農薬」とはうたえない
 ●指定されている農薬も「小松菜、ほうれん草には良い」と書いてあっても、例えばキャベツにはだめ、となると使えない
 ●農薬といっても「成分」が指定されているのであって、農薬メーカーから例えばA、B、Cという商品があって、その商品毎にどんな成分が入っていて、どの野菜に使えるかが決まっていて、とてもじゃないけど農家がそれを全て理解するのは出来ない。だから、農薬メーカーに聞いたり、有機JAS認定機関にその都度聞いて、大丈夫といわれたものだけを使うしかないので、凄く手間がかかる。
 ●有機JASシールの保管も大変で、数が足りなかったりすると指摘されてしまう。

 など。

 そりゃ~、大変ですよね~。。。

 しかし、有機JASだからといって「農薬は使っていない」と勘違いしやすいですが、そうではない、ということは何だか更に野菜の世界を難しくしていますよね。。。


 ちなみに、家庭菜園をやっていたりするとよく聞く「天然成分由来だから安心の農薬」というのでBT剤とかありますが、これは「漢方は化学合成農薬ではないが、薬と一緒で安全とは必ずしも限らない」というのと同じだそうですよ。
 除虫菊、というものから抽出した成分が良く「天然農薬」として有名なのですが、これも「本当に安全か?」というとわからないそうです。

 つまり、知れば知るほど「わからなくなる世界」なんですね。。。

 まあ、あとはどの程度を「適切」と個人個人が判断するか、ですよね?

 普段の生活で車の排気ガスとか吸って、タバコの紫煙を吸って、電磁波バリバリの携帯を使って、添加物たっぷりのお菓子を食べて、、、としているのだから、あんまり神経質になってもね

 私は、「顔の見える生産者・・・できれば知り合い」の農家さんのものか、自分で育てた野菜を「できれば」食べて行こうと考えています。

 ちなみに、私が渡邉さんの野菜がいいな~、と思っているのは、人柄も良いんですが、野菜を育てながらその都度起こるちょっとした畑の事件(種が発芽したとか)に目を配る余裕がある、あたりが凄い共感できます
 普通のプロ農家は「仕事」であって、家庭菜園的な「野菜を育てる楽しみ」には慣れすぎてしまってなかなか目が向かないんですよね
 そして安全性からいっても動物性堆肥をほとんど使っていない、とか、そういったところを「安心」と思っているからです

 またまた長文になりましたが、また新しい事を知ることができました
む~、知れば知るほど「野菜の世界は面白い」な~ 



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