半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

中島デコさん 講演会!

2010年10月20日 | 素敵な空間・イベント
 今日は、有給をとって中島デコさんの講演会に行ってきました

 中島デコさんを知らない方も多いかと思いますが、自然暮らし、あるいはマクロビオティック関連では有名な方。

 そして、私の今の生活に入る後押しをしてくれた(私が勝手にされた)2人の人物のうちの1人。

 つまり、私にとっては「存在そのものが物凄い影響をもった人」なんです。

 デコさんが書いた「生きてるだけで、いいんじゃない」というエッセー、今でもバイブルです。詳しくはコチラをごらん下さいな。

 で、我が家は「生活クラブ生協」に入っていて、そこの活動の一環で「デコさんの講演会がある」という話を妻が持ってきてくれました。

 当然「行く行く」と即決し、本日行ってきたのです

 デコさんは、相も変わらずの存在

 お年はわかりませんが、先月の今日と同じ日、つまり9月20日に「初孫」が産まれたそうです

 そんなデコさんですが、誰がみても(おそらく)素敵な人

 男性の私から言わせればいくつになっても「CUTE(キュート)」。英語でキュートと言うと、「可愛らしい」という意味だけでなく「魅力的」という意味もニュアンスとして含まれています(だったはず)。ビューティフル、よりキュートの方が上、なんです。そんな「キュート」がぴったり来るのがデコさんです

 女性から見れば「共感出来るところがいっぱいある自立している魅力的な家庭的な、ワイルドな女性」といったところでしょうかね?

 今回の参加者はほとんどが女性なんですが、デコさんのお話は「巧い」というより「共感できて、面白くて」という感じで笑いと涙が会場中に渦巻いていました

 例えば、3番目の子が夏休みに産まれるのだけど、当時住んでいた狭い東京の家で夏休みの子供達の相手をしながら産むのは無理、という判断から貧乏旅行で「バリ島」に子供を連れて出かけて「リゾート出産」しちゃったり、とか。
 だんだん「子供は誰かの手が必要なんじゃなくて、生まれてくるもの」という体験をしてからは、お風呂に山のきれいな水と海の精の塩を入れて水中分娩を1人で行ったり、とか、子供を産んだことがある女性なら「凄い」とびっくりする話ばかり

 あるいは、子育てのポイントとして、
 『お母さんの状態が良いと、ちょっと水をこぼした子供に「あら、こぼしちゃったの、だめよ」と優しく言って拭くだけなのが、自分がイライラしていると「何こぼしてんのよ!ビシ!(叩く)」とかありますよね?(笑)そういったことに気づくと、子供が何かをしたからではなく、お母さんである自分自身の状態で叱ったり怒ったりしていることに気づくんですよね。だから、まず自分が安定している状態、を保つこと。その為には体も心も健康な状態でいることが大切』
というお話や
 
 『これやってちょうだい、これはしちゃだめよ、といって「相手」を主語に話すんじゃなくて「お母さん、これをやってくれると嬉しいんだけど、お願いできる?」といったように「1人称」を使って「私が嬉しい」といったような話し方をするといいですよ。子供って親のことを良~く見ているし敏感だから、「あっ、お母さんはこれをこうしたら嬉しいんだ」ということをきちんと伝えてあげると、ちゃんとわかってくれてそうやって行動してくれるんですよね。だから、「●●、ちゃんとやってね」と子供にやらせることだけを言うんじゃなくて、「お母さんが、これをやってくれると嬉しいんだ」といった理由をつけて伝えてあげる。こういったのは良いですよ』

 とか。

 実際、この講演会の後、帰りの車で長男が昼食前に、こそっと飴を舐めていたので『パパ、●●と一緒に美味しいお昼ご飯を食べたいけど、●●が飴を食べたら一緒に美味しいご飯が食べれなくなっちゃうな~。パパそうしたら一緒に美味しいご飯たべれなくなっちゃうから嫌だな~。●●が飴を食べないでいてくれたら嬉しいんだけど』
と言って見たら、本当にうちの子は
 「わかった。しまうね!」
とすぐに反応してくれました

 さすが、7人も育てた肝っ玉母さん(デコさんのこと(笑))の言うこと、凄いな~と思いました。

 その他、「本物」を最初に体験させてあげること、の意義も話してくださいました。

 『TVで、例えば海を見た気になっちゃうのよね、本当に海が見たことなくても。頭で「ああ、あれが海でしょ?知っているよ」となっちゃう。でも、海って本当はそんなもんじゃなくて、波がうねっていて潮風が吹いたりというものですよね?子供にはまず最初に本物の海を見せてあげたいんですよね。
 TVゲームもそう。簡単に人を殺しちゃったり、自分が死んでも復活できちゃったりするでしょ?でも人生そんな甘くなくてどんなにつらいことがあってリセットは出来ないですよね?
 子供達が「バーチャルな世界」に囲まれている時代だからこそ、「本物」を体験させてあげることって大切なんだと思うんです。その点、田舎暮らしは「本物」を体験させてあげやすい。
 ちょっと話が変わりますが、うちの中学1年生の子が「うなぎ食べた~い」と言うから「いいよ。うなぎ食べたら。自分でとってきたらいくらでも食べなさい」と言ったら、本当に自分で川でうなぎを獲ってきたんですね(笑)そういった釣り仲間がいるのかおじいちゃんとかに教えてもらっているんでしょうけど。そして、自分でさばいて蒲焼みたいにして食べているんです。結構美味しくて(笑)
 「でっかいバケツみたいな本物のプリンを食べたい」という時も、近所の鶏を飼っているおじいちゃんのところに連れて行って卵をもらってきて、あとは自分で調べてプリンを作ったんです。「お母さんが教えてあげようか?」といっても「いいよ、自分で調べるから」といってインターネットで調べちゃうんですよね(笑)
 
 その他にうちでは子供キャンプ、というのもやるんですが、小3~4ぐらいの子に1週間親から離れてお泊りにきてもらうんです。生活の全部を自分たちでやらせるんです。最初に自分たちのおわんと箸とかを竹で作らせるんです。ご飯も自分たちで野菜とってきて、お米をといで、というのをやるんですけど、普段ならご飯とお味噌汁だけだと「おかずがない!」っていう子供達が、自分たちで作ると大変なことがわかって、お味噌汁とご飯を作ってそれでもう十分といってそれだけで食べちゃう。しかも美味しそうに全部食べちゃうんですよね。自分でやってみることでご飯のありがたさや、作ってくれるお母さんの大変さに気づくんでしょうね。
 親がTVであれが何だよ、とか、お菓子とか食べ物を買ってきてホイホイ与えるんじゃなくて【本物】の体験に自ら触れさせる機会を与えることで、子供は本当にたくましく育っていくんですよね』

というお話。

これって、以前読んだシュタイナーの本にも書いてあったな~。

「TVゲームより面白い体験を親がさせていない。【本物】の体験をさせていない。うちの子がTVゲームをやりたいときた時に、TVゲームはだめ、というんんではなくて、TVゲームより面白いのがあるよ、といって渓流釣りに連れて行ったら、もうそっちの方が面白くて「お父さん、今度の日曜日も行こうよ!」となったんですね。子供にはそういった【本物の体験】を積ませてあげる必要があるんです。子供は【本物】の方が絶対面白いとわかるんですよ」

という文章に共感を覚えたものです

 その他、子供のいじめの問題があって東京の高校に通わせようとおもったら千葉県なので1年遅らされたから、その1年で海外留学させた、とか、3女に海外留学先としてニュージーランドを紹介したけど、食事が肉と甘いものばっかりなどで大変だったので色々探したらバリ島で最近できた凄い学校をみつけてそこに留学させている、といってスクリーンに映しだされた写真が、3F建ての吹き抜けの大きな建物が全て「竹」で出来ていて、その校舎から見た外の風景はまさに「ジャングル」のような場所そんなところにホイホイ留学させちゃっているところ、とか。

 もう話を聞いていると、今ある日本のシステムの中で「どれがより良いだろうか?」といった「選択」をしている自分に気づいて「あ~、もっと自由に世界を大きくみて生きていきたいな~」という思いが募りました。

 こういった「外に出ること」、そして社会の「一般的なシステム」の中に入り込まず「自分で食べ物から住居、子育て、生き方を選択し創造している人」に会ったり話を聞いたりすることが、定期的に必要な刺激なんだ、ということも気づきました。

 うちの奥さんとも一緒にいったので、奥さんも良い刺激を受け、私の田舎暮らしにちょっと賛同の色を見せたかも

 本当に素敵な生き方をされているデコさんのお話を聞けて、大満足の時間でした
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