半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

枝豆とヨモギ団子

2010年10月16日 | 素敵な家族・子供との時間
秋到来
食欲の秋

秋の収穫物第一弾 枝豆の登場で~す

ここ急速にぐんぐん実を膨らませていた枝豆ちゃん
夏の早稲のものと違って、これから「大豆」になるものをその一歩二歩手前で収穫するのがこの時期の枝豆です。

枝豆はビールに合うからどうしても「夏のもの」と思われがちですが、この時期のはじっくり育ったものなので、本当に美味しいんですよ~

畑で実がぷっくりとなっているものを物色していると、子供が起きてきたので「ほ~れ、枝豆だぞ~」とパパはご機嫌
子供もでっかい枝豆の束にびっくり


昨年の枝豆などの様子はコチラを見てもらえればと思いますが、「岩澤先生のへそまがり農法」でやって「収量は通常の2倍」となったのですが、肥料を与えていたため虫食いが多く、食べられるのは3割ぐらいでした
ところが、今年の普通に肥料なしで栽培した枝豆はほぼ虫食いがなく、見事にすくすく育ってくれました
今日は畑にあるうちの2割ぐらいの収穫をしましたが、十分とれましたよ


葉っぱをとってみると、こんなに大きな実がぷりっぷりに入っている鞘がいっぱ~い
黒い産毛も何やら美味しそう。。。
そういえば、今年蒔いた大豆は普通の大豆より黒豆の方が多いんですよね~
つまり、黒豆の枝豆がたっぷり


子供が「ヨモギ団子を食べた~い作りた~い」と騒ぐので、枝豆の鞘とヨモギを集めました


そして~、茹でてもらった枝豆がこちら

中はぷりっぷりのお豆が入っていましたよ~


食べると、、、こ、これは、「美味い

ぶっちゃけ、今まで食べたことがある枝豆で一番美味しい枝豆でした~

黒豆と普通の緑の豆の2種類なんですが、香りや風味、味わい、コク、どれをとっても「美味い

奥さんも私も子供たちも、「うん、美味しい」とバクつきました

枝豆、とうもろこし、落花生などは「鮮度が命」とよく言われますが、昨年はこんなに美味しくなかったのにな~。不思議。

いずれにしろ、4歳の子供も「止まらない」状態でばくばく食べ続け、奥歯が無い1歳の子は丸飲みですがこれまた止まらない状態でバクバク食べていました

その後は、恒例のヨモギ団子作り

ヨモギをすりばちですり、上新粉で作った団子を入れてペッタンペッタンし、手でまるめてあんこを乗っけてできあがり




自分で作ってそれを食べるっていうのは、楽しいイベントですし、情操教育にも良いんでしょうね
下手なスナック菓子を食べるよりは、こういったものをたくさん食べるのは良いんじゃないですかね?


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有機JAS法って。。。

2010年10月16日 | 農的体験・生活
 最近、朝日が出る前は畑の野菜や雑草にはびっしょりとなるほど朝露がついています。朝日が浴びるとキラキラしてきれいですよ

 私の畑では野菜はすくすく育っています

 でも、世の中は今は野菜の高騰が続いているんですね~

 農水省からは、9月末のトマトとネギの小売価格が過去最高値になったという発表があったり、これからも野菜の高騰が続くのでその対策会議を開いていました。
 今の時期は、ちょうど8月末~9月頭のまだ暑い時期に種をまいたものが本来なら出荷されている時期。
 逆にいえば、無農薬野菜を作っている農家さん達も、10月一杯は虫の被害でまともなものが出せませんが、11月からは安定して野菜がだせそうとのことです
 
 
 さて、この度、仕事を通じて19年もの間、無化学肥料で小松菜、ほうれん草、水菜などの葉物野菜を栽培しているベテラン農家さんのところに行ってきました

 19年前といえば、まだまだ農薬や化学肥料は当たり前の時代で、周りの農家さんから「変わり者」と思われただけでなく「馬鹿だな~」と言われた事もあったそうです。

 それでも少ない資金で30アール(約900坪)の土地にハウスを建て、そこで育てた野菜で得たお金をまた次のハウス建設につぎ込み、少しずつハウスを増やしていきました。当時は今の1棟分の費用で3棟分のハウスが建ったそうです。だから、今からハウスを1から建てるとなると、さすがにこんなには建てられないそうです

 あえて葉物野菜で有機栽培に特化した経営を行いレストランや高島屋などと契約しており、1年を通して安定した供給をする為に、天候などの影響を受けにくいハウスで栽培をしているそうです。
 現在は、2町歩(約6千坪)の土地に建つハウスの数はなんと54棟になります。凄い
 更に、ここで年6~7作もするんだって
 そりゃ~、露地栽培だったら年2回が普通だから、生育スピードが速い葉物に特化して年6~7作もしたら経済効率は無茶苦茶よいですよね~
 凄いな~

 また、9年前に有機JAS法が制定され以来、ずっと有機JAS認定を取り続けています。使える資材に厳しい制約があり、例えばトラクターは有機JAS認定がされていない畑には入っていはいけない、といったような厳しい制約があるそうですが、卸し先が野菜の必要条件としているので取り続けているそうです。

 色々お話を聞いたのですが、一番面白く興味深かったのが有機JAS法のお話でした

 私も調べたことがあるんですが、有機JASって良くわからないんですよね。
 わかることは

 ・普通の野菜(1回収穫したら終わり)であれば、2年間、指定された農薬以外のものは使っておらず、化学肥料を使っていない
 ・果物や1回収穫しても毎年生えてくるもの(アスパラ、にら等)は、3年間指定農薬以外は使っていないもの
 ・DNA組み換えをしていない種や苗を使い、放射線照射をしていない(流通しているじゃがいもなどは、芽が出ないよう放射線照射を良く行います。怖い
 ・年に1回、認定機関が調査しに来てOKのところだけ有機栽培物とかオーガニックとうたえる
 ・調査するのはもちろん1つ1つの畑毎

 ということぐらい。
 有機JASっていっても使える農薬があるっていうけど、資料見てもよくわからないんですよね。。。

 で、この農家さんに聞いてみたらなんとなくわかりました。有機農産物は・・・
 ●有機JAS法で指定された農薬は使っても良いので「無農薬」とはうたえない
 ●指定されている農薬も「小松菜、ほうれん草には良い」と書いてあっても、例えばキャベツにはだめ、となると使えない
 ●農薬といっても「成分」が指定されているのであって、農薬メーカーから例えばA、B、Cという商品があって、その商品毎にどんな成分が入っていて、どの野菜に使えるかが決まっていて、とてもじゃないけど農家がそれを全て理解するのは出来ない。だから、農薬メーカーに聞いたり、有機JAS認定機関にその都度聞いて、大丈夫といわれたものだけを使うしかないので、凄く手間がかかる。
 ●有機JASシールの保管も大変で、数が足りなかったりすると指摘されてしまう。

 など。

 そりゃ~、大変ですよね~。。。

 しかし、有機JASだからといって「農薬は使っていない」と勘違いしやすいですが、そうではない、ということは何だか更に野菜の世界を難しくしていますよね。。。


 ちなみに、家庭菜園をやっていたりするとよく聞く「天然成分由来だから安心の農薬」というのでBT剤とかありますが、これは「漢方は化学合成農薬ではないが、薬と一緒で安全とは必ずしも限らない」というのと同じだそうですよ。
 除虫菊、というものから抽出した成分が良く「天然農薬」として有名なのですが、これも「本当に安全か?」というとわからないそうです。

 つまり、知れば知るほど「わからなくなる世界」なんですね。。。

 まあ、あとはどの程度を「適切」と個人個人が判断するか、ですよね?

 普段の生活で車の排気ガスとか吸って、タバコの紫煙を吸って、電磁波バリバリの携帯を使って、添加物たっぷりのお菓子を食べて、、、としているのだから、あんまり神経質になってもね

 私は、「顔の見える生産者・・・できれば知り合い」の農家さんのものか、自分で育てた野菜を「できれば」食べて行こうと考えています。

 ちなみに、私が渡邉さんの野菜がいいな~、と思っているのは、人柄も良いんですが、野菜を育てながらその都度起こるちょっとした畑の事件(種が発芽したとか)に目を配る余裕がある、あたりが凄い共感できます
 普通のプロ農家は「仕事」であって、家庭菜園的な「野菜を育てる楽しみ」には慣れすぎてしまってなかなか目が向かないんですよね
 そして安全性からいっても動物性堆肥をほとんど使っていない、とか、そういったところを「安心」と思っているからです

 またまた長文になりましたが、また新しい事を知ることができました
む~、知れば知るほど「野菜の世界は面白い」な~ 



コメント (1)
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