半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

堀内農園さんの柿食いねえ

2010年10月29日 | 食べもの
 奈良県五條市西吉野町。豊かな自然が残るこの山すそに堀内農園さん
があります。

 100年前から柿を作っている農家さんなんですが、ここの奥様が私の友達なんです
大学時代に2週間だけの語学留学をニュージーランドにした時に仲良くなった子が、嫁いだ先がなんと柿農家 本人もご挨拶に行くまで、まさか彼氏の実家が農家だとは知らなかったそうです

 4年か5年前に会ってからは、遠いのでなかなか会えていなかったのですが、今私が勤めている会社でこの堀内農園さんの柿をあつかっていることがわかり、なんだか不思議なご縁を感じます

 さて、この堀内農園さんの柿は無茶苦茶美味い

 その美味しさの秘密を探るべく、電話で初めてご主人に電話で色々聞いてみました

 柿に限らず美味しい果物を作る要の1つが剪定作業。枝が混み合うと風通しや日当たりも悪くなり病気も発生しやすくなります。その後、摘蕾(てきらい)、摘果を五月、六月にします。堀内さんは実の形が大体わかってくる八月にも行うそうです。

 形、大きさ、日当たりなどを考えて実を選別してしまうので、他の柿農家さんと比べて畑の単位面積あたりの柿の収穫量は少ないそうです。だからこそ味だけでなく形や大きさも揃った立派な柿が出来上がるそうです。

 更に柿はトマトと同じなんだな~、ということを教えてもらいました。
 普通の柿農家さんは収穫は二回ぐらいで終わりで、青いまま、あるいは硬いままババ~っと収穫しちゃうそうです。だから、普通、柿って買ってから1週間ぐらい置いていても硬いままですよね?
 でも、堀内さんは三回、四回、五回とその都度、柿畑を見回って、例えば枝に五個ついている柿のうち完熟している一個をとる、ということをしているんだって。だから、「買って2~3日、冷蔵庫でも1週間で食べて欲しい」とのこと。確かに数日置いておくと、あっという間に「ぐちゃぐちゃ」になっちゃうんです

 トマトも同じで、完熟したものは流通に適さないから、やっぱり完熟前のものを流通させるんですよね。まあ、最近は完熟させてからのものもちょこちょこ出てきましたけど。

 そんなことにびっくりしていると、ご主人は「普通の栽培している人に言わせたら、何やっとんのかという話だけどね、何度も畑に足を運んで、おいしくなるまで待つんですよ。早くもいだら何にも美味しくないですから」とバリバリの関西弁で語ってくれました

 さらに選別は機械を使わないで手でやるそう。機械だと傷んじゃうから
 その選別で4割もの量が正規品としては出せないそうで、加工用にまわすんだって

 ちなみに、この夏は全国的に猛暑で奈良の吉野も過酷な暑さだったそうです。でも、この前行ったぶどう狩りのおばちゃんも言っていたけど、果実にとっての「晴天続き」は良いことなんだそうです。
 ご主人いわく、「跡を継いで16回収穫したけど、これほど良いのは今回で2回目」というぐらい良い出来だそうです。

 農家さんが知り合いにいるって、なんだか凄く素敵なことだと思う今日この頃です
 子供が大きくなったら奈良に家族で遊びに行きたいな~

 
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