モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

美術系高校進学

2021-01-18 23:01:00 | 学生

オバラです。今年は美術系高校へ進学希望の中3が7名在籍しています。川崎総合科学デザイン科受験予定5名、女子美術大学付属高校受験が2名。今年は割と多いですね。

希望者に最初に言う言葉は、「最終目標が美大進学であれば、美術系高校にこだわりすぎる必要はない。逆に大学はデザイン科以外の学部に行きたくなったら、高校の課題はデザインばかりで自分の希望の科の制作をやる暇はなく、目標大学に合格し辛くなる可能性もある。それでもチャレンジするか!?」という覚悟を決め腹をくくらせる誓い(呪い?)のセリフ。
26年間のうち何人かは、浪人して苦労の末に美大に行ったり、一般大学に進路変更したり、高校を中退しています。美術高校にさえ行っていなければ、もっと効率良く大学受験勉強をして、最短距離で人生設計ができたのです。
そういうリスクをきちんと説明して、本人に納得させて選ばせないといけません。
今年もそんな覚悟を持った学生達が、毎日切磋琢磨しております。

たかだか14~15年しか生きていない中学生が受ける高校入試に求められるのは、生まれ持っての絵のセンスではありません。(そんなものありません。)
時間を掛けただけ、枚数を描いただけ、誰でも身につけることのできる基礎的な画力です。
課題を的確に読み解く国語能力、出題者の意図を探る心理学、実力に見合った時間配分、満点の構図、質感・固有色・遠近感に見合った鉛筆の選択・使うタイミングなど、鍛えなければならない事は山ほどありますが覚えてもらいます。
そうでなければ、例えば「5点足りなかったから不合格だった」というのが、運が悪かったで片付けられてしまうからです。勉強のテストと同じように、5点もらえない理由は明確にあります。

常に頭を使う癖を身に付け、「合格したい!」ではなく、「誰よりも上手くなりたい!常に最高の答えを出したい!」という気迫が絵から伝わってくるように、残り少ない受験勉強期間、死ぬ気で描かせます。

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