上野 透明水彩
京谷です。私のアトリエ・ミオスでの初作品紹介は、土曜大人クラスの上野さんの水彩画です。
ベネチアに魅せられる方数多しと存じますが、 この街の「不思議」は、それぞれの記憶に訴えかけてくるところではないかと思っています。
静かな水面に並ぶゴンドラのシルエットと、遠景に描かれているサン・マルコの鐘楼などの建造物の儚げな佇まい。更に、上空に広がる空の感傷的なオレンジと青のハーモニー。どこか寂しげなのですが、なんとも言えない優しさを感じます。
上野さんの繊細な描写に、水彩絵の具という画材がぴったりマッチしていると言えるのではないでしょうか。
構図としては、やや単調になりがちな近景・遠景の構成が少し窮屈な気もしますが、カタチに変化をもたせたゴンドラと、停泊用の木の杭がリズムを生み出しています。
色数を絞って、全体的に紫がかった色調で整えるこ とで、画面のなかの統一感も高まります。
上野さんの制作では前回の油絵もそうであるように、水辺や海、波などのテーマが繰り返されていて、そこに沢山の記憶が込められているように感じます。
上野さんの内面にあるもの静かな部分を、少しだけ垣間見た気がします。
京谷です。私のアトリエ・ミオスでの初作品紹介は、土曜大人クラスの上野さんの水彩画です。
ベネチアに魅せられる方数多しと存じますが、 この街の「不思議」は、それぞれの記憶に訴えかけてくるところではないかと思っています。
静かな水面に並ぶゴンドラのシルエットと、遠景に描かれているサン・マルコの鐘楼などの建造物の儚げな佇まい。更に、上空に広がる空の感傷的なオレンジと青のハーモニー。どこか寂しげなのですが、なんとも言えない優しさを感じます。
上野さんの繊細な描写に、水彩絵の具という画材がぴったりマッチしていると言えるのではないでしょうか。
構図としては、やや単調になりがちな近景・遠景の構成が少し窮屈な気もしますが、カタチに変化をもたせたゴンドラと、停泊用の木の杭がリズムを生み出しています。
色数を絞って、全体的に紫がかった色調で整えるこ とで、画面のなかの統一感も高まります。
上野さんの制作では前回の油絵もそうであるように、水辺や海、波などのテーマが繰り返されていて、そこに沢山の記憶が込められているように感じます。
上野さんの内面にあるもの静かな部分を、少しだけ垣間見た気がします。