モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

溢れるパワー☆

2014-07-04 23:52:04 | 小学生 絵画
2014_7_4
上段左より 賢 3年 / 慶悟 2年 / 和芭 2年
下段左より 梢 1年 / 凛人 2年 / 昆 1年
 
さて、小学生クラスの油絵が着々と完成していっております。アトリエの壁中ずらりと並ぶと壮観ですね!
本日は低学年の作品を中心にご紹介します。

賢 ー 愛犬をモチーフに選び、格好良く描きたい!と意気込んでいた賢。画面からも暖かい眼差しが伝わってきます。触り心地思い出して描きなさい!とさんざん言っただけあり、毛の柔らかさやツヤもしっかり表現されています。身体に青や赤をほんの少し入れたり、ヒマワリは下地をちらりと残したりと、色を使いこなしていますね!いつもは一二年生と団子になって走り回っている彼ですが、この安定感はやはり年上の面目躍如!?

慶悟 ー よくぞここまで、と唸ってしまいます。遠近感が素晴らしい!手前と奥の山々を見ていくと、色とタッチの違いなどに、よくよく気を付けて描かれているのが分かりますよね。山の緑をこれだけ表現するには、どれくらい色を作ったでしょうか?稜線と山肌や草木がこうまでしっかりと描けたのは、観察眼が優れていて、更にそれを表現しようと作品と向き合ったからこそ!2年生でここまでとは末恐ろしい!?

和芭 ー 海辺に立つ自分をモチーフに出来上がった作品はなんとも叙情的です。穏やかでいて憂いを秘めたようにも見える横顔のラインから和田誠の作品を思い出してしまいました。詩集や小説の表紙にしたら素敵かも!彩度の高い服の赤が画面をぐっと力強いものにしています。オシャレ!曇り空の色も、汚くならないように色が重ねられ、光る海と濃い影。うーん、これは中々に想像力を刺激する一枚です!

梢 ー 桜と水に映り込む草木など、難しいところ盛りだくさんでしたが、しかしどうでしょう!よくこれだけ描き上げたと拍手です!桜は筆を立てて、空は寝かせて、などのタッチの使い分けや、水面に映る景色は色を暗く…と、言われたことを丁寧に守りながら細やかに描いています。いつもニコニコしている彼女、何事も好奇心を持って取り組む姿勢でどんどん吸収していくのでしょう…、楽しみです!

凛人 ー 青一色の海中のイルカというモチーフですから、色を塗る段階に入った途端、全部青で塗ればいいの?と悩んだ凛人。青にも種類がある、海の底の方が暗い、水面は少し緑っぽい…など、写真をじっくりと見つめて色を作って行きました。その甲斐あって、綺麗なだけじゃない海の荒々しさやイルカの野生まで感じられます。水しぶきがアクセントに、生き生きとした作品になりました。しかもこれからの季節にピッタリ!ぜひ飾って涼を取ってくださいね。

昆 ー 黄金色の畑がなんとも美しい!空のグラデーションも綺麗で清々しい空気が伝わってきます。並木の遠近感も絶妙で、遠くに行くだけ小さく淡くという基本を大胆なタッチで見事表しています。こうまで素直に描けるのはこの年頃の特権ですね。透けるような雲も拘りどころです!今回のカリキュラムから水曜クラスに入って初めは大人しかった彼ですが、毎週どんどん周りのうるさーい低学年男子たちに馴染んでいき、今ではもうすっかりやんちゃに…。


賑やかで騒々しく怒号(!?)飛び交う制作風景からうまれた画伯たちの作品は、彼らの溢れるエネルギーが叩きつけられています。刺激的で楽しい、そんな小学生クラスの油絵、まだまだお楽しみに!

コメント
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