佐竹 油彩
岩田です。今回は、佐竹さんの油彩をご紹介します。こちらは、ゴーギャンの「食事」という作品を模写しました。
ゴーギャンはタヒチに移住して、昔から住んでいる原住民の生活に視点を置いて、絵を描き続けた作家です。
元の絵を見ると食卓にレモンやバナナが並んでいるのですが、座っている子供たちの顔は、ちょっとブスッとした感じの不思議な表情を浮かべています。
佐竹さんの絵を見ると実際より少し日本人的に描かれているのですが、やはりその単純に喜んでいない表情がとても印象的です。
又、描かれたテーブルクロスを見ても、オレンジ味や青味をホワイトの下から覗かせていて、その味わい深さは佐竹さんの拘りを感じさせるところです。バナナなどは実際のゴーギャンの絵より、かなりインパクトがあり面白い!
ゴーギャンも表現したかったであろう「素朴さ」という部分でいえば、佐竹さんの絵も、取り立てて描写をしようという意図で描いていないからこそ、飾らない魅力を感じ、そのお人柄が絵に出ているのではないかと思う次第です。
またこうした佐竹さんならではの作品を楽しみにしています!
ユーチューブでは、作品を近づけたりして、詳しく解説しています。どうぞご覧ください。
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