秦野 アクリル/キャンバスボード
卒業式が迫っています、一平です!本日は水曜クラスの秦野さんの作品をご紹介します。
通勤中の朝方の一枚だそうです。朝の白んだ光の雰囲気がとても美しいですね。奥のビル群が本当に良い脇役として絵の中で活きています。手前のトラックや積まれているコンテナの色彩が美しく見えているのはこの奥のビル群のおかげと言っても過言ではありません!そして鮮やかな部分、こちらの凄いところはトラック、標識、コンテナ、照らされた地面など普通の人が描いたらゴチャゴチャとして何が何だかわからなくなってしまいそうなものですが、秦野さんの絵は全くそんな事がなくどこに何があるのか、これが明確なのです。
ここまで色彩が強いのにも関わらず何故こんなにも見やすいのか…ビビッドなものの中の暗い色、明るい色の調整が素晴らしいからでしょう!ただベタっと塗るような質感ではなく下地の色味も感じる塗り方も絵の風合いに合っています。このような質感を出すための塗り方は普段デザインの課題などで使われる事が多いアクリル絵具では中々難しそうですが見事に描き切っておられます!よく見てみると白いガードレールの中に青やオレンジが使われていたり、後ろのビル群にもただ青い影ではなく赤や黄色が使われていたりと固有色だけ使うのではない描き方が絵の中の色彩により一層深みを与えています。僕らが普段見えているありふれた景色も秦野さんの視界を介せばこんなにも美しく優しい世界になるのですね…。
いつもどこか懐かしく暖かい風景を描く秦野さんですが、秦野さんのもう一つの表現方法は、シルクスクリーンという版画。全く違う世界観をお持ちです。アトリエの洗面所の壁(プチ画廊コーナー)にも、小原先生が購入した『そよ風と黒猫のシルクスクリーン作品』が飾られています。
今日から銀座でグループ展を開催されていらっしゃいますので、ぜひ皆様ご高覧ください!(ちなみに、下記DMの中では、オレンジの大地と青空の作品です。このアクリル画を描いた方と別人のよう!)
HANGA exhibition 2022
日時 3.14(月)〜3月19(土) 12:00~19:00 最終日16:00まで
場所 ゆう画廊 銀座3-8-17 ホウユウビル5・6階(松屋うら2本目通り) 銀座A12出口(松屋横通り)より徒歩3分