奥 油彩
皆様如何お過ごしですか。岩田です。今回はチケットでいらっしゃっている奥さんの油彩です。奥さんの絵を初めて拝見したのは3年前程でしょうかそこから今日まで様々な変遷を遂げてきました。時に定規などを使った何本もの線を構成に取り込んでみたり、またある時は描いた表面をわざと荒々しく削ってみたり。お話を聞いてみると日常の様々な場面においてひょんなことから着想したことをアグレッシブに絵に取り入れているんです。
その「私のスタイルはこうです」という風に変に決めていないところが凄いんです。いつでもニュートラルなんですね。
特にここ最近の奥さんの絵は迷いが無い。こうしたいということがハッキリしています。それが良く絵に出ている。昨年は干支をモチーフにした大型の絵を描いたりということもあり、ご自分の中でも何か吹っ切れるものがあったのかもしれません(笑)。
今回掲載した絵の中でも私が好きなのは下段右側の静物。やはり鮮やかな色使いは奥さん独特な印象を感じますし絵全体、特に背景の何となく古びたような印象を起想させる表現とても魅力的です。
奥さんは描いた後のキャンバスを再利用することが多々ありますが上に置いた絵の具を削ることで何年も前に置いた過去の色が思いもよらないかたちで出現してくる。そうした「偶然性」が又描くことのワクワクに繋がっている。なんとも素晴らしいことです。
他にも花の絵、裸婦などからも感じるように実に大胆な表現に見えつつも同時に繊細な印象を併せ持つ奥さんの表現。今後も限りない変貌に期待です。
そんな奥さん近々2つの展覧会に参加されます。
○横浜美術友の会 絵画教室生徒作品展
平成28年2月15~2月21日 9:00~18:00(初日14:00~ 最終日~16:00)
会場:県民ホールギャラリー(2.3.5室)
問い合わせ先:NPO法人横浜美術友の会 045-651-9313
※奥さんは「土曜教室」の展示に出品しています。
○第11回港北美術展
平成28年3月2日~3月6日 10:00~17:00(最終日は15:00迄)
会場:大倉山記念館
是非ご高覧下さい。