モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

懐かしい季節

2010-01-25 03:39:00 | スタッフ講師
20100125
高3 デッサン 水彩

どうも幸介です!年明け=受験本番の季節ですね。美大受験は、平面デザイン科の場合2月上旬の多摩美に始まり、後半の武蔵美、3月の芸大と立て続けに試験があります。ちょうど今が追い込みの時期ですね。そして今日ご紹介するのはミオスを卒業して美術予備校で美大を目指して頑張っているミオスOGの作品。過去にミオスで描いていた作品に比べると数段レベルアップしているようですね。本人のコメントは↓

「多摩美に行きたいです!!!!!!だけど私いろいろ受けるから散漫になっちゃって…しぼれないし笑
とりあえず今は頑張るのみです」

とのこと。油絵科や彫刻科などのファイン系の場合、複数の大学を受験しても油絵科志望なら多摩美も武蔵美も油絵科しか受験しませんが、デザイン科志望の場合は複数の種類の科を受験する人が一般的に多いんです。現に僕の場合は、グラフィックデザイン・情報デザイン・空間演出デザインなど、いろんな科を複数受験した記憶があります。

そして、種類が違うということは試験も違います。大体どの科もデッサンとデザインの2種類の試験をやらされるんですが、デッサンも想定デッサン(空想で描く)だったり人物だったり静物だったり、デザインは立体作品だったり平面の色彩構成だったりトーナルカラー(色紙のようなもの)の切り貼りだったりと、ほんとにもう同じ「デッサン」や「デザイン」と言っても試験内容の切り口が全然違うんです。持ち物も全然違うし。今日は絵の具を持って行かなきゃ、今日はコンパスと定規は使用オッケーだったっけ、という具合に、なかなかハードな日々だったのを覚えています。

本日掲載した画像は、彼女が11月に作成したものだそうです。デッサンはちょっと全体の調子が似通っていて立体感が希薄なのが惜しいですね。デザインはアイデア自体は悪くないけれど、中心に淡い暖色を持ってきた事で全体の締まりが鈍くなってしまっていますね。どちらも惜しいです。まぁ予備校でさんざん言われているでしょうから、きっと今では彼女のセンスももっと洗練されていることでしょう!!

受験と聞くとあまり良いイメージは浮かびませんが、僕は受験・試験は楽しいものだと思っております。実際、試験会場で絵を描いている時は凄く楽しかったです。試験会場に来る、全国の絵の上手な人達と絵で勝負!!そして俺が勝ってやるぜ!!!っていう気分で受験してました。得意分野での勝負はやっぱり楽しいですよね!

ということで、今年受験する彼女達には存分に楽しんできて欲しいです!!勝負だ!勝つんだ!!

田中幸介

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする