駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

東京に再度警報を

2020年06月15日 | 世の中

               

 

 東京都でまた新たな新型コロナ感染者が増加しつつある。増加しつつあるのに東京アラートは解除され小池知事の再出馬が発表された。予定していた方針だからという思惑を感じる。昨日の増加は明らかに解除による緩みの結果で、六月中に再度東京アラートを点さざるを得なくなるだろう。おそらく最初のアラート宣言よりも遅めになる。全面解除した手前、急な方向転換をしては不手際な印象を与えるからだ。

 日本人はお上に従順で警戒の時はそれが良い方向に働くが解除の時は悪い方向に働きそうで要注意だ。警戒解除宣言は感染が終息したので大丈夫というお墨付きではない。ウイルスにはお墨付きなど見えないし理解しない。三密の夜の街に繰り出せば、再び感染が広がるだろう。新型コロナがどの程度高温多湿に弱いか未だはっきりしないが低温乾燥よりは生存に不利なのは確かで、夏に再び増加ということは明らかな増加と理解される。第二波の前触れかもしれない。

 新たな生活様式をは口で言うだけでなく現在進行形で形にして行かなければならない。所謂夜の街で働く人達に新たな仕事を提供する施策は考えられているのだろうか。簡単なことではないけれども、元に戻ることは出来ないことを認めて舵を切らねばならない。

 いつもニュースでは感染者数だけを発表するが検査数とセットで発表しないと評価がしにくい。いつもの日曜日と同じように検査数が少なかったのに47人とすれば平日だと100人近い数になる。警戒レベルの新規感染者数だ。

 それとなぜオーバーシュートとか東京アラートとか妙な英語を使うのか、オーバーヘッドキックや東京バナナと紛らわしく切迫感が薄い。選挙民をたぶらかす癖が抜けないようだが、ウイルスには通じない。

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