駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

コロナ太り

2020年06月08日 | 町医者診言

         

 

 この所、体重が1-2kg増えた患者さんが多い。異口同音にコロナ太りですとしれっと言われる。なるほどの理由であっても太ることは好ましくない疾患の患者さんが多いので、散歩はしても大丈夫ですよと運動を促し、間食を止めるように指導している。テレビ新聞などで在宅で出来る運動を教えているが、中々出来ない人が多い。継続は力なりと言うが、僅かな努力が出来ないようだ。それに新型コロナ感染が怖いので家に居るという尤もな理由があると、多少太るのはやむを得ないというか許されるような気持ちになるらしい。

 外出や移動を控える生活がいつまで続くかはっきりしないが、外出も三密を避ければ問題ないし移動も県を跨がなければ問題なく、新規感染者の出ていない近県への移動は規制されていないはずだ。食事の面でも外食が減っているはずだからカロリ-摂取量は減りそうなものだが、テレビを見ながらの間食が増えているらしい。  

 二三パーセントの体重増加と運動不足が健康にどのような影響を及ぼすか、医院単位では分かりにくいのでビッグデータを集める必要があるが、そうした動きはあるのだろうか、今のところ医師会や学会から連絡はない。

 新型コロナで日本はIT後進国、情報開示後進国であるのが露呈した。この機会に遅れを取り戻さないと取り残された島国になる恐れがある。

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