駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

袖問題

2022年09月21日 | 診療

      

 今朝は涼しい。半袖では寒いくらいだ。日中は多少暑くなるだろうが、母がよく言っていた暑さ寒さも彼岸までを思い出す。

  白衣には大した幅ではないが袖がある。これが時々診察室の机の上の小物に引っかかる。数年前までは気にならなかったので、年を取って腕をちゃんと挙げないでマウスやメモを取ろうとしているらしい。たかだか5-6cmの袖で引っかけるくらいだから、十センチ以上ある和服は大変だ。馴れない和服の袖で茶碗をひっくり返す若い女性を何度も見たことがある。優しいあるいは厳しいお小言が続いた。普段着には袖がないから、着慣れていないと粗相するのはよくわかる。

 年を取ると腕に限らず足もちゃんと挙げないで歩くのでよく躓くようになる。今は畳の部屋が減ったが、昔は畳の縁に躓いて転ぶ爺さん婆さんが沢山いた。若い時はなんでそんなものに躓くのと思っていたが今はよくわかる。

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