何十年も駅前の医院で診療していると微妙にわずかだが世の中が変化しているのが分かる。まず家族の形が変わってきた。お互いに干渉しないと言えば聞こえはいいが、同居しているのに別居しているような親子が増えてきた。お爺さんの方に多いのだが、何を食べているかちゃんと薬が飲めているのかなど息子さんや嫁さんが知らないことが結構ある。お婆さんの方がやや意思疎通が良いようで娘さんとは情報が共有されていることが多い。注意しても聞かない嫌がる、じゃあほおっておこうになるようだ。
意外かもしれないが家族間の結びつきは海外の方が強く良好に見える。これはユーチューブからの情報だからどれほど正確かは分からないが、そうした印象がある。勿論、国によって差があると思うがドライな国の印象のアメリカも家族間の結びつきは結構強く、仕事よりも家族の行事を優先しても問題ないようだ。日本でも田舎に行けば家族の結び付きはまだ強いのかもしれない。