駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

聞き慣れぬ鳥の声

2019年10月23日 | 自然

                


 今朝は久しぶりの秋らしい陽気のせいか、鳥の声が色々聞こえた。音感が悪いせいか、聞き分けられる鳥の声は数種類しかなく、あとは鳥の声がしたとしか伝えられない。声から大きい小さいが何となく分かるが、見ても名前が出て来ない。要するに鳥の名前を知らないのだ。実は鳥だけでなく植物の名前もあまり知らない。

 勿論、名前を知ったからちゃんと理解したと言うことにはならないのだが、名前はより深い知識理解への第一歩なのは間違いない。病気の名前や薬の名前は仕事だからよく知っているが、生活して行くのに困らないので鳥の名前や植物の名前などあれこれ雑多な知識は身に付かない。これが科学的に正しいかとどうか知らないが、シャーロックホームズは物事を憶えられる量には限りが有るので、探偵に必要ない余計な知識は忘れるようにしているとワトソンに話している。余計な知識が大切な専門知識の記憶を妨げるという訳らしい。脳科学的にはどんなものか。

 記憶力には個人差があるので一概には言えないと思うが、記憶できる量には限りが有りそうだ。限りが有るといっても、実際に使っているのは利用できる記憶力の数パーセント程度のはずで、誰もが使わないで過ごしてしまう脳の記憶室は物凄い数に及ぶだろう。そうかそれでは使わなくてはと勇んでも、高齢になると憶えるより先に忘れる始末で、気が付いた時には折角の記憶室を使いこなせなくなっている。

 しかし、それでもいつか暇が出来たら?、鳥や植物の名前を憶えて世界を広げたいと思っている。幸い好奇心だけは未だ衰えていない。

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