駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

世の中変わった、もはや歴史の生き証人

2019年03月09日 | 政治経済

     

 

 時々BSで磯田道史さんが司会をされている英雄たちの選択を見る。日本史には詳しくないので(世界史もさほど詳しくない)、この人はそういう人だったのかとかそういうことがあったのかと新知見が一杯で楽しい番組なのだが、磯田さんはもとより出演者の深い日本史の知識理解に驚いてしまう。よくまあそんなことまで知っているなあと感心してしまう。それだけ知識が深ければ、今の世に起きていることにも真相に迫る見方が披歴できるのではと思うが、そういう企画は殆どないようだ。

 人間のやることを理解するには歴史の深い知識が必須なので、日本現代史のこうした番組をNHKには様々な圧力に屈せずいくつか企画してもらえると嬉しい。半藤一利さんなどご存命の内にもっと数多くのお話を残しておいて欲しいと願う。本を読まない人も多いからだ。

 高々七十年の記憶しかない私も歴史の生き証人の域に近づいている気がする。十年一昔というが、三十年もすれば世の中は変わる。これからどうなるかは分からないがどうした良いかには今までのことが参考になるのは間違いない。

 安倍首相のことを悪く言うことが多いようで申し訳ないが、いくつかの功績があっても、政治政府に対する信頼を損なったという意味で減点は大きいと思う。世の中の流れや国民の気持ちを読んで、良い方に舵を切っても、支持歓心を得るためと邪推?されるようになってしまった。これだけ金余りにしても、消費が伸びないのは政治政府に信用がないからだ。学問の蘊奥を究めた経済学者が頭をひねる難題のようでも、これは一臨床医でも解くことができる。

 真摯謙虚にを羅列して反省しても、反省の振りに見えてしまう。勿論、国民の責任も大きいのだが、数は多くても平均並みでは乗り切れない。優れている人を生かし信用を取り戻さないと、取り付け箪笥預金で日本は崩れてしまうのではと心配する。果たして磯田さんを始め英雄たちの選択のレギュラーイレギュラー-の面々に名案はあるだろうか?。

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