急に雨が多くなった。何となく今までの埋め合わせをしているように感じるのは人間だからで、自然には単なるばらつきなのだろう。命に水は欠かせず、植物を見ていると雨の力がよく分かる。一雨で緑の濃さに変化が見て取れる。
日本は南北に長く、四季の訪れや変化には大きな違いがある。東西は高々300kmほどの幅なのに中央部の高山によって太平洋側と日本海側に分かれ、冬の気候には大きな差がある。これだけ多彩な土地柄が一つにまとまってこれたのは島国であったことが大きいのだろう。それと素人の飛躍した感想だが、読み書きが重視され和歌が有ったことがまとまらせる大きな力だったのではと推測する。
残念ながら昨今では歌を読まない政治家が殆どのようだ。総理大臣も歌会始に一首詠んだらどうだろう。国民や野党との相互理解が深まると思う。
官邸に庭があるかどうか知らないが、政府首脳には季節の移ろいを愛でる機会を持って欲しい。教養などと言うと煙たがる人が居るかも知れないが、もう一つの視点を持つことは重責にある人に欠かせないと申し上げたい。