駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

境遇が変わって見えて来るもの

2019年03月07日 | 町医者診言

      

 

 籠池泰典氏は胡散臭い人でとても君子とは思えないが豹変し、不当な長期拘留は口封じ目的だと検察を国策捜査だと鋭く批判した。置かれた境遇で見えてくるものが違ってくるようだ。首相夫妻の支援の手の平が返り犯罪者扱いに転落して気が付いたことの方が世間の実際を映しているだろう。

 人間は変わりにくいけれども変われないわけではない。それには長年の臨床経験から気付いている。毎回のように体重を落とすように指導して10年160cm80kgだった人が、ある時突然三か月で70kg迄体重を減らすことができたということは稀ならず経験する。その患者さんにとって深刻な境遇の変化があったからだ。だから、以前不祥事を起こしたことのある人も反省から変わり得る。そうした人の発言も内容のあるものには耳を傾けたい。お前に言われたくないという批判は、浅薄不当なことが多く、発言はその内容によって評価するべきだ。自省反省することのできる人の言葉はむしろ傾聴に値することが多い。

 その質問に答える必要はないならともかくあなたの質問に答える必要はないなどと言う敵愾心むき出しの返答をする人こそ政治行政の信用を失墜させている。菅官房長官の記者会見は都合悪いことには蓋をしようとするもので、変えられないのなら止めた方がよいのではと申し上げる。

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