駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

大山鳴動ムジナが二匹

2019年03月02日 | 小考

          

 

 大山鳴動狢が二匹と言えば失礼に過ぎるかも知れないが、そんな印象を受けた。

 しかしこんなことでいいだろうかというのが政治の世界の本態のようだ。昔云われた末は博士か大臣か?というのは今では悪い冗談にさえ聞こえる。博士これは大臣よりは基準がちゃんとしているが、正直に医学博士の実態を明かせば特別な才能がなくても努力すれば十分手に入る。大臣、これも列に並んで待っていればお鉢が回ってくる。そのせいか?玉石混淆で石の方が多いように見える。何故石が多いかというと有能でも石の心の持ち主も多いからだ。

 何が正しいかは本当に難しくてよく分からない。何だか結局は俺が私がに聞こえてくるような気がする。そこへ行くと損か得かは分かりやすく、おこぼれをと力に靡く人が多いのも理解できる。色々考え経験して正しいか正しくないかよりは優れているか劣っているか美しいか美しくないかが判断の指針になると考えるようになった、勿論その判断も至難の業だが。

 フィリップマーロウのように「強くなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」をその通りだと思う。まあ市井の臨床医がこんなことを嘯いては滑稽かもしれない。

コメント
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