駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

秋雨に考えた

2018年09月21日 | 小考

  

 今日も雨、雨が多く本当に地球は水不足なのだろうかと思ってしまう。平均すればということなのだろうが、もし大量の淡水を何千キロも運べたら世界はもっと豊かになる。運べなくとも、有効に貯水するだけでも随分違うはずだ。何千年も人類は治水で工夫してきたが、これだけ科学が発達してもまだまだ治水は不十分で、雨水を有効に使えていないのではないか。

 ダム建設などは住民の反対という問題もあるのだが、住民の不平など有無を言わさぬ?中国では大胆な治水が行われかなりの実績を上げているようだ。日本のダム建設はこのところ下火になっている。環境問題や急流が多く土砂で長期利用が難しいことがネックになっているのではと思うが、道端を流れる雨水を見ていると勿体ない気がしてしまう。日本の優れた科学技術の生かしどころではないか。

 これは私の素人考えで、他にもいろいろ問題があるかもしれないが、中長期のエネルギー食料問題の番組や報道が少ない。一年掛けたドラマがあるのだから、こうした問題を何十時間もかけて説明議論する番組があっても良いと思う。国民の生命と財産を守ると大見えを切るばかりで、事実やデータに基づいた論理的な議論が不十分だ。政治が不平不満や好き嫌いなどの情緒的な反応に影響され過ぎていると思う。

 安倍政権の大きな副作用は言葉の無意味化で、人の不平不満好き嫌いに対応するだけのために、古来意味深く使われてきた言葉を流用し、内容の伴わないものにしてしまった。真摯になどと言われても空しく響くばかりだ。そのせいか政治問題が芸能問題と同じように派手な言葉の乱発で報じられるようになってきている。これではその場しのぎの政治になってしまう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする