駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

一体どのように指導認可しているのか

2018年09月08日 | 医療

     

 昨年はインフルエンザが流行したにもかかわらずインフルエンザワクチンが品不足で非常に困った。一昨年だって十分出回った訳ではない。それなのに、昨日の夕方薬の卸しが来て、今年のインフルエンザワクチンも不足しそうです。入荷の時期がまだわかりません、本数は昨年の104%まででお願いしますとふざけたことを言う。

 昨年は多くの医療機関がワクチン不足で困っていたのに親子で連携、しこたま購入し互いに融通しあって患者の車で渋滞するほどワクチンを打ちまくった医院があるではないか。そこに今年も大量に届けるってのかい、なめんじゃねえぞと啖呵の一つも切りたくなる。

 勿論、薬の卸しにはさしたる咎はなく、厚労省とインフルエンザ製造メーカーの不手際?なのだ。毎年、何故インフルエンザワクチンが潤沢に出回らないのか、作り過ぎて売れ残って損をすると困るので、ギリギリの量しか作らないのかと勘ぐりたくもなる。確かに一般薬と違い、今年限りで来年には回せないので、余って廃棄処分になると困るのはある程度理解できる。しかし、こと命に関わることなのだから厚労省の配慮があってしかるべきだ。インフルエンザから肺炎を併発して亡くなる高齢者が増えて困るというのは建前で、本音は医療費が掛かる高齢者が減るのは容認するという訳ではあるまいな、一体厚労省はどういう指導認可をしているのだろう。

 脅し誤魔化す病が蔓延し特に重症の厚労省は信用できない。林厚労相は何の凝りをほぐしてもらったのか知らないが、手綱をしっかり締めてもらわないと困る。さもないと美女の柔しいマッサージではなく怪力男のヘッドロックをお贈くりしますよ。

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