駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

大男といってもいろいろ

2016年07月20日 | 小験

           

 まさか下駄を放り投げてはいまいが、梅雨明けはセミに聞いたのではないかと思うほど、今朝はセミがうるさい。

 なぜ京都の料亭が一見の客を嫌うかよく知らないが、千客万来を建前とする医院はよほど専門を外れた疾患以外は断らない。そのため初診では何某しかの緊張感を感ずる。ありとあらゆる人を診てきたから驚くことは滅多にないが、あっこの人ヤバイと頭の片隅で警報音が鳴ることは時々ある。そういう時は言葉使いに気を付けて大きな声で優しくはっきりときめ細かく説明して、そっとお引き取りを願うようにしている。さりげなく、当院ではこれくらいしかできないので、良くならない時は専門の所を当たられたらと付け加えることもある。

 まあ人は八割方見かけによるが、そうでない人も結構居られる。よくある誤解はむくつけき毛むくじゃらの大男は豪快とか痩せて小柄な女性はひ弱いという捉え方だ、これには例外が多い。これが重なると吉本顔負けで、いかつい大男に付いてきた小柄な女性が**ちゃんなどと呼んだりして、たたらを踏みそうになることがある。

 ふつう大柄な大人の場合、処方する薬の量を少し多めにするのだが、以外に神経が細そうで大丈夫かいなと思うこともある。勿論、文字通り?神経は太いのだがどうも伝わる速度が遅い大男も居られる。

 気が付いておられる方も多いと思うが、やや小柄な男の中に結構肝っ玉の太い人が居る。こういう人は伝わる速度も速く隙がない。 

コメント
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