診療所は全ての人に開かれているから、色々な人が受診される。中には個性豊かな人も居られるが、怒鳴ったり喚いたりはしない。なかなか減量は難しいもので毎回様々な言い訳を用意して来られても、帰る時には努力を誓われ、医者の方が悪いなどとは言われない。まあ、患者さんの殆どは地道に精一杯生きて来た、生きておられるまともな人ばかりである。
とは言っても百人に一人くらいは常軌を逸した方が居られる。いつも自分が正しいあるいは自分は悲劇の主人公とばかりに聞き耳を持たれない方も居られる。帰って下さいとは言わないけれど、心の中でなんでこの人はここに通ってくるのだろうと思うこともある。
まあ、それが駅前市井の世界であるが、ひとたび最近の政界に目を転ずれば逆転する。静かな声で謙虚に常識を語る人を捜す方が難しい。一体どうなっているのか?と驚くばかりだ。
人間はコンピュータではないので、なぜそういう発言をしたのかそしてなぜそういう言い逃れをするのかを察することができる、と自分を棚に上げ他者を謗るばかりの政治家の先生方にお伝えしておきたい。