駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

日本人ダルビッシュへの助言

2012年03月11日 | スポーツ

       

 ダルビッシュの「ベナブルの二塁打の当たりは芯を捉えていない」というコメントがアメリカで厳しく報道されたとネットニュースに出ていた。日本人離れした外見(ハーフだから当然)はしていてもダルビッシュは日本人なのだ。

 日本のスポーツ紙であれば、ダルビッシュは日本の送り出したスパースターだから、何もおかしくない当然のコメントと報道するだろう。確かに、日本の送り出したスーパースターを差し引いても、日本人にはさほど違和感のないコメントだ。ここには米人記者も指摘しているように翻訳できない微妙なニュアンスの違いが横たわっていると思う。

 ダルビッシュはアメリカでプレイするわけだから、アメリカ側に立って誤解を解してゆくのが良いと助言したい。私は誤解はフェアネス対する感覚の違いから生まれていると考える。

 フェアネスを尊ぶアメリカでは優れた相手を認めない人間や潔く負けを認めない人間はフェアでないと判定され、一流の人間とは認められない。これは私のささやかな経験と知識からの理解で、異論はあるかも知れないが同意される方も多いだろう。

 フェアというものに対する感覚が日米では異なる。日本にはフェアプレー精神はあってもフェア感覚は乏しい。ダルビッシュはフェアネスを見直すのではなく、文字通り身に付ける必要があるだろう。英語を覚えるよりも重要かもしれない。たぶんフェア感覚が身に付けばアメリカ語の習得は早まるだろう。

 学者でも外交官でもないが、日本の駅前医院から助言したい。

 

 

コメント (2)
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