オランダデルフトの運河の絵が完成したので、額に入れた。どうも横からの光の反射を避けようとするせいか、良い写真が撮れない。額に入れた絵を上手く写真に撮るには、相当の工夫と腕が必要なのがわかった。
緑色の額というのがなかなか見つからず、この頃景気が悪いんで製造中止が多くて種類が減っちまったんですよと言う額縁屋の親父のつぶやきを聞きながら、選び出したのがこの額だ。遠く北米と東北からのアドバイスは的確で、なかなか様になっている。
額縁のお値段がだんだんエスカレートしてきた。女房からこれから使い回すようにしなさいという恐るべきお達しがあった。身に付けるアクセサリーや靴がどんなに洒落て優美なものでも、孤立しては輝かないことは先刻ご存じのはずなのに、無体なことを言う。